F4Dスカイレイ(1/72タミヤ)製作記

 

キット評

 合わせ、モールド、アウトライン、どれをとっても素晴らしい。特にキャノピーが秀逸。ヨンパチに比べ一体化している部分が多いが、適切だと思う。とにかく手軽にキュートなスカイレイが完成する。別売りデカールがほとんど無いのが唯一の不満。

組み立て

 合わせも良く、組み立ては何ら問題はないが、気付いた点をいくつか。
 パイロットシートは2種類あるので、作る機体がどのタイプか調べる必要がある。
 主翼の、特にインテイク付近は前縁がもっと尖っている。バリア止めのモールドがあって加工も難しいが、実機はキットのようにはごつくないから、一旦削り取ってプラ板などで再生することにして、前縁を正しいカーブに削るとよいだろう。
 浮き出しパネル表現がデカールの邪魔になる場合がある。機首の小判型のパネルがそれで、これは削ってツライチにした方がよさそう。以上、いずれも作品では無視している。

細部

 前脚は、オレオをメッキパイプに交換し、ステアリング機構をプラ材で追加。シートベルトをエッチングパーツ。ディティール・アップはこれだけ。


主翼前縁が少々だるいが未修整。

前脚に少々ディティール・アップ。

 

塗装とマーキング

 ガルグレーのハイビジ迷彩はMrカラーのビン生。インテイクリップの赤はサンダーバーズ・カラーの赤。ちょっと渋めで気に入っている。主翼前縁は8番ビン生。ウォーク・ウェイの縁はベタデカールの細切りで、これは塗装した方がきれいに仕上がったかな。実機のガルグレーはつや消しだが、モデルはツヤありにしている。機首とウォーク・ウェイのみワンポイントのツヤ消し。垂直尾翼先端には、黒いフチ取りがあるが塗り忘れ。

 マーキングはイーグル・ストライク・デカール72043からVF−141を選択。資料Bにそのものズバリの塗装図があり、デカールはおそらくこれのパクリ。手元に実機写真がなく、考証はデカールまかせ。なお、インストの解説は全く別のVFになっている。
 テイル・コードNKは、資料@ではCVG−14だがBではCVA−61空母レンジャーとなっている。BにNKのVF−141の写真があるが、黄色の三角ではなく尾翼上部に細い帯(おそらく黄色)のみ。
 インテイクの白矢印がセットされていないので、他の余りを使用。デカールは余白を丁寧にトリミングし、スーパークリアで研ぎ出し。デカールの段差を完全に消すまでやると、モールドが埋まってしまうから、デカール表面の凹凸を均す程度にする。

参考資料

@ 世界の傑作機(新版) 文林堂
A 航空ファンイラストレイテッドNo.89 超音速の夜明け 文林堂
B USN Aircraft Carrier Air Unit volume 2 Squadron/Signal Publications

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