中島 キ43 隼 II型 前期型 アルマホビー 1/72 その2
2025.9.17初出
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![]() 脚は柱部分のみ3DP。キットパーツのフォークに0.6mm真鍮線を刺し、脚柱を貫通させる。トルクリンクの穴がポイント。 |
![]() 脚カバーは形状が異なるがキットパーツのエッジを薄くして使う。こんな具合に塗装専用ピンセットにつまんでエアブラシ。 |
![]() 翼に取り付け。上部の小カバーは0.2mmプラバン。ブレーキパイプは0.2mm鉛線。3DPでオレオのゴムブーツも再現。 |
![]() キットの落下タンクは断面が真円にならない。ちゃちゃっと3DPに置き換え。フィンは0.2mmプラバン。塗色は想像でライトグレイ。 |
![]() プロペラブレードはタミヤ零戦から。形状を少々いじる。スピナは3DP。黄色はキットデカールの黄色ベタを切ったもの。 |
![]() アルマ純正3DPのシートをプリントして取り付ける。塗色は不明。コクピット色かもね。 |
![]() 航法灯は伸ばしランナーを削ったもの。ピトー管は0.6mm洋白パイプと0.3mm洋白線。このあたりのハガレはいい感じ。 |
![]() 脚出指示棒、フラップレールを取り付け、燃料口を塗装。ハイキューパーツの円形マスキングシールが便利。 |
![]() カウルフラップ閉のパーツも用意してある。エンジンごと交換する。でも開をデフォとする。 |
![]() 機体に取り付けたところ。 |
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小物と並行で、ウェザリングにも手を入れていく。全体にフラットベースを極薄にエアブラシして、色鉛筆各色でチッピング。さらにタミヤスミ入れ塗料やウェザリングマスターで暗色系の汚れ。排気と下面のオイル流れはC522土地色をエアブラシ。部分的に8銀のハガレも追加。脚や落下タンクの汚しは水溶きウェザマス。 使用色補足。脚まわりの銀はC8+クリア。プロペラはC131赤褐色とニュートラルグレイを半々。落下タンクは自作ダークシーグレイ(ビン生より明るい)。脚収容部は自作クリアーブルー(C50+C48)+タミヤX23クリアーブルー+銀。エナメル系とラッカー系の混色は問題なく可能。 主脚カバー補足。正面形(駐機時に前から見た形)が1型のように真ん中で折れ曲がっているが、これは間違い。現存2型は1型の脚に交換されているので、勘違いしたのだろうね。ここはパーツを折り曲げて修正する。下型のカーブはそのままでよい。素組みの人も、ここだけは修正するといいよ。 重箱の隅をつつけば、側面形(駐機時に横から見た形)も違う。正しくは前縁の下側が前方にせり出す(実際の形は拙図面を参照)。ここはそのまま無修正で使用する。
今作の売りは、銀はがしの新技法。つまり、下地の銀に凸凹をつけておいて暗緑色を磨き落とす。結果はまずまずかな。改善の余地は大いにある。下地の凸凹は、完成をイメージしてつけておくといいだるう。パネルラインでマスクして凸凹をつけるのもありだな。 それと、塗装の手順はよーく考える必要がある。マーキングは後塗りか突合せ塗り。先に塗ってマスクすると磨いたときに表に出てしまうからね。上に被せる迷彩色は、磨きを考えてグラデーションをつけるべし。シリコンバリアとの併用は可能。ただし「ハガレ味」は異なる。 今回も、パネルライン沿いの暗色吹き(別名くまどり)は封印。日本機は、あんな風には汚れない。みんなも実物(の写真)をよく見てほしいな。ただし、一部のパネルラインには面相筆、あるいは色鉛筆で汚れを描き込む。このくらいは、あってもいいかなと。 マーキングに関しては、やりたかった南郷大尉機が再現できて満足。たぶん1/72では別売りデカールもないだろう(前期型のキットがないもんね)。細い白フチが上手く再現できるか心配だったけど、インレタ+デカール方式でなんとかクリア。よーく見ると一部コケてるけどな。 これ、下の赤青の帯を白フチ含めた帯全体の幅ジャストにしたのが敗因で、それより左右0.2mmずつ細くするのが正解。←ちょっと考えれば分かるのに。インレタ用データ欲しい方はメールで。それを使えばカット用データも作成可能。 ともあれ、完成。取り急ぎカミさんのスマホで撮影する(私のよりカメラの性能がいいのだ)。写真だと、結構あざとく見えるけど、実物は、もうちょい大人しめ、ウェザ控えめ。ぜひ、WINGS展示会でご覧くだされ。 |
![]() 隼2型前期後型 飛行第59戦隊 南郷茂男大尉機 昭和18年12月 ニューギニア 実機がここまで剥離が激しいかどうかは異論あろうが、一つの模型表現として見ていただければ幸い。 |
![]() マーキングの考証に関しては、現時点の通説に従う。 |
![]() 主翼付け根を見せ場として、集中的にウェザリング。ラプロスの銀剥がし、ナイフの銀剥がし、色鉛筆、面相筆を重ねる。一方で、機体後半や翼端は汚しを控え、メリハリをつける。 |
![]() カウリング側面は、ほぼラプロス銀はがし一発。一方で胴体側面はそれ以外のはがれ表現。いや、別に意図したわけではないけど、両者の違いを見比べられるね。 |
![]() 下面の油汚れは、エアブラシと色鉛筆の併用。落下タンクは左舷のみとして、有名な写真のとおりにする。オイルクーラーは暗緑色かも。味方識別帯の範囲をミス。後で気づいたのでそのままスルー。 |
![]() 前作アルマ後期後型とツーショット。カウリングの形状の違いを見ていただきたい。 |
![]() 一の字。キャノピは、光硬化瞬間で強引に接着して削り倒す。コクピット内には何も入れず、ただ黒く塗りつぶす。 |
![]() キャノピのクローズアップ。左右と天井の3ピース。矢印部分には脚を取り付けるための大きな穴が開いている。 |
![]() 主な窓枠をスジボリしてコンパウンドで磨く。細かい窓枠はデカールで再現する算段。脚をつける前にセロテープでマスクしておく。 |
![]() 主翼には布のモールドが・・・。でも、このリブのモールドが後で活きてくる。 |
![]() 主翼にはわずかな上反角がつくが、合わせがユルユルで決まらない。定規をガイドに仮固定し、接合部に瞬間を流す。 |
![]() 脚や主翼の支柱は、このとおり曲がっていて使い物にならない。何で置き換えようかと思案すること数日(その間、手は止まる)。 |
![]() そうだ、竹串でやってみよう。さけるチーズみたいにナイフで割いでいくと、簡単に細くできる。これは便利だ。 |
![]() 最後はヤスリで整え、こんな具合に接着。 |
![]() その他の支柱は、伸ばしランナーや真鍮線で置き換え、組み立て終了。キャノピの穴は脚柱接着のボンドパーツ用で塞ぐ。 |
![]() 下面はこんな具合。脚は、厚紙で簡単なジグを作って、伸ばしランナーを現物合わせで接着していく。 |
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このキット、主脚が5mmほど長い。3mmほど詰める。一方で車輪は小さくて幅広。3DPで置き換えも考えたが、キットの味ということでそのまま使う。
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![]() サフ吹いて、国籍マークの白を吹いてマスク。次に黄色を吹いてマスクして下面色を吹いたところ。(途中写真撮り忘れたのじゃ) |
![]() 下面をマスクして上面の下地迷彩を塗装。使用色は70と71のビン生。境界はフリーハンド。きっちり塗っても意味ない。 |
![]() 隼で味を占めた「凸凹下地」を今回も施す。不要な筆の穂先を切ったもの(画面右下のやつ)で濃い塗料を叩きつける。 |
![]() さらに、シリコンバリアを全体に吹きつけ、その上に半艶白をランダムに吹いていく。部分的に暗色で軽くシェーディング。 |
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イメージが固まったら作業。まず、#600ペーパーで表面を軽くこする。下地の塗料の凸部分と羽布リブのモールドが、イイ感じに剥がれてくれる。さらに剥がれを強調したいところは、ヘラやナイフでカリカリ。剥がすだけでなく、部分的に暗色をエアブラシするのも効果的。 気が済むまで剥がしたらデカールはり。当機のデカールは手持ちにないので、レーザープリンタで自作する。この方式は白が印刷できない。そこは塗装となる。白を吹き、デカール用のデータを加工して、マスキングシートのカットデータを作ってマスクしてある。共通データだからサイズぴったし。南郷機の反省を踏まえ、白は黒十字より0.2mm内側にインセットする。 |
![]() 剥がしが大体終了したところ。この段階で国籍マークや黄帯のマスクをはがし、デカールに備えてクリアを吹く。 |
![]() 自作デカール。レターは細太2種類作ってみる(結果太い方を採用)。逆卍もフチの有無で2種(結果有りを採用)。 |
![]() デカールを貼ったところ。下地の白が冬季迷彩の白と違うが、これはこれでいいかな。黒が生なので、このあと極薄の白を被せる。 |
![]() 下面のバルケンクロイツはかなりでかい。サイズはエア再販のインストを参考にする。 |
![]() 機首クローズアップ。翼付け根を集中的にはがす。一方で翼端は控えめに。 |
![]() 尾部クローズアップ。ちなみに黄色は04のビン生。 |
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デカール貼ったら、フラットクリアでコート。さらに、凹部には水溶きウェザマスのウォッシュ。タミヤスミ入れ塗料、色鉛筆などの描き込みも加える。タイプの違う汚しを重層的に掛け合わせると説得力が上がる(気がする)。 やり過ぎ箇所は白でタッチアップ。下面は油絵具のドライブラシを軽く。黒とグレイを混ぜ、色味はEDSGくらい。油絵具もなかなか使い勝手がよいね。今後重宝しそう。
あと機銃、ピトー管、翼端灯くらいは追加してやろうかな。ともあれ、これにて一応の完成として、スマホで写真を撮る。→後日追記、追加済み。写真の撮り直しはしないけど。 |
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色の白さは七難隠すじゃないけど、作りの粗さを冬季迷彩が隠してくれて、お気楽に作った割には存在感のある作品となる。 (ところでこのことわざ、現代ではポリコレ的に大丈夫なのかな?)
I型側面図、
I型上面図、
I型下面図、
I型正面図、
I型断面図
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