LaGG-3 TOKO(ローデン)1/72 製作記

2016.1.2初出




完成画像





■ はじめに 

 デファイアントが完成したところで、新たなナナニイに着手。赤箱で作りたい機体はまだあるが、さすがに続け過ぎ。目先の変わったところで、当頁初のソ連機@東欧キットいってみよう。TOKO製(昨今はローデン・ブランドで売られてる)のLaGG-3は、バリエーションの全型式が作れるようになっているものの、そのせいでパーツ分割が多く、事後変形もあいまって、仮組みしても容易にカタチにならない。ネットで完成品を見てもイマイチ似てなくて、カッチョワルー。で、似てない元凶は、機首が細くスマート過ぎるのと、キャノピ断面形。ここをクリアすれば何とかなるかな?

 当機、A型、B型・・というような型式分けはなく、生産中の改良・変更が行われた生産バッチの番号で区別している。最初の生産型はエンジン上部に7.62mm機銃のバルジがあり、スピナは尖っている。8シリーズから7.62mm機銃とバルジを撤去、23シリーズからスピナが丸くなる。35シリーズから主翼前縁スラットが追加、66シリーズから風防が変更される。そのほか、機首インテイク、ラジエータ、排気管、ラダーも変化。

 製作する前にサブタイプを決めないといけない。機銃バルジは機首の修正に邪魔、丸いスピナはYaKみたい、でこれらを避けて、11シリーズあたりとしよう。


■ 図面

 さて今回も、製作のお供に図面を描く。手持ち資料が限られており、図面の精度はかなり怪しい。まあ、製作補助、あるいはキット検証用といったところ。いつものように、実機写真と製造図面(らしきもの)をベースにするが、真横遠方鮮明な写真は皆無で、全体形をつかみ辛い。ともかく、角度、距離、型式バラバラな写真を何枚も集め、継ぎ接ぎでトレースして、なんとかカタチにする。


  • 資料本やネット上に胴体内部構造つき側面図があって、もしかすると製造図面を写したのかも。キットや既存図面の多くはこの図をベースにしている。ただ、写真と重ね合わせると、コクピット〜後部胴体の形状再現度はいいものの、機首がやや短い(1/72で1mm程度)。

  • 可能性として@やや前方近距離からの写真はパースがかかって機首が長く見える。図面は正しく、写真が歪んでいる(←でも真横の写真でも機首が長く見えるものあり)。A図面は試作型か初期型をトレースしたもので、量産型は機首が延長された(←そんな記述は見たことないが)。Bそもそも製造図面でなく寸法的に不正確。等々考えられ、真相は不明。

  • こういうときは、出所不明な図面より写真の印象を優先する主義に従い、B説をとって写真トレースで図面を引く。その方が、完成した時の印象もいいのだ。全長は手持ち資料で全型式同じく8.81mとなっている。ただ、プロペラ軸機銃のない試作型や、スピナが大型化した後期型も同じ全長というのはおかしい。とはいえ真相不明で図面はちょっと曖昧。

  • 最後期型になると、La-5と同じような角ばった風防になる。写真をトレースするとコクピットの位置がそれまでの型式と明らかに合わない。機首が延びたのか、コクピットが後退したのか。謎。

  • 主翼は、寸法の入った図面があり、これに従う。ちなみに、スパン(全幅9810mm、内翼3140mm)、コード(外翼端100mm、内翼端2080mm、ルートは左記から計算して2600mm)。翼端の形状などは上方からの写真で。翼型は付け根NACA23016、翼端NACA23010、上反角6.5°(←たぶん。なんせ出典がポーランド語なもんで)。

  • 11シリーズでは、前後のシリーズとなぜか異なり、カウル左舷のインテイクがただの小穴になり、右舷のアウトレットは撤去される。

  • 写真をよく見ると、風防正面には小さい丸窓?がある。既存図面や資料にも記述なく正体不明。情報求む。




 後日、マニュアルを入手し、そのデータにより図面を全面改訂。上の記述は旧版のもので現在掲載している図面とは異なる部分がある。改訂図の詳細は最終更新日に記述。


■ 組み立て

 では製作開始。パーツと自作図面を重ねてみると、パーツ状態で大きな破綻はない。元にした図面が良かったのかな。で、とりあえず機首とキャノピ以外は素組みとする方針でスタート。まず、後方固定窓周囲を四角く切り取り、キットの不要キャノピパーツで置き換える。  



キットオリジナル状態。エンジンシリンダーヘッドの存在感が無く、機首上部が妙に細くて印象が悪い。

キットのキャノピパーツ(後期型)。上側窓枠部の断面形が角ばってしまっている。実機は滑らかな卵型(図面参照)。

ピンボケ御免。後方固定窓を不要キャノピパーツで置き換え。断面形を修正するため、胴体上側接着部を削り、幅を狭める。

こうして胴体左右を接着すると、結構いい感じだぞ。ところが、主翼を合わせてみると、機首下側に大きな段差ががが(赤矢印)。

そこで、キットの分割ラインを生かしつつ、機首を切り離して、下にずらして再接着。ついでに1mmプラバンを挟んで機首を延長。

細い機首の修正は、上面パーツ中心線に切り込みを入れ、プラバンを挟んで広げる(青矢印)。


 これで外形修正は終了と思ったところが、主翼を接着してみると、無理な段差修正のせいか機首が垂れ下がった印象で気に入らない。また、フィレットと主翼上面の関係も違っており、パーツ分割ライン(赤矢印)がそのまま屈曲線となっているのだ。 結局、再度主翼を外し、フィレットを後半の一部を残して胴体から切り取り、主翼に接着して平らに削る。胴体は左右に切り離し、機首を上向かせる。



再度、胴体、主翼をバラバラにして、フィレットを主翼側に取り付ける。

ようやく胴体、主翼の外形修正が終了。主翼前縁付け根部分(赤矢印)の平面形も修正。


 結果として、胴体側面形はいじらずに、前側の主翼取り付け位置を上げて(=翼取付角を大きく)機首段差を修正するのと同じ。最初からこうすればよかったな。←気付けよ。


■ キャノピ 1/15追加

 キットのキャノピは断面形状がやや不満。そうでなくても胴体形状をあちこちいじっているので、ヒートプレスで自作となる。ケミウッドを削り、0.4mmプラバンを絞る。厚さ1mm程度に絞り、外側を削って寸法形状を整え、最終的に厚さ0.5mm程度にする。薄いと、工作中に割れやすいのだ。



絞ったプラバンを切り出して外形を削り出す。上はケミウッドの型。胴体に乗せつつ形を整えてから、余裕しろを貼り付ける。

胴体との合わせを調整中。意外とてこずる。理由は以下。


 風防下端のカーブを胴体カーブに合わせるのが難しい。下図左のように、風防とスライドフードの側面が滑らかにつながるタイプの機体では、風防〜キャノピと胴体との接合ライン(赤線)も滑らかになるのが一般的(例:スピットMk.IやP-51B)。逆に、下図右のように胴体接合ラインが風防とキャノピとの境で折れ曲がるタイプ(例:スピットMK.V後期以降、タイフーンなど)は風防面とスライドフードのガラス面も折れ曲がる(水色の窓枠のところが折れ線となって面が折れ曲がる)のが普通だ。



胴体との接合ライン(赤線)は滑らか。風防側面とスライドフード側面も滑らかにつながる。

接合ラインが折れ曲がると窓の面も折れ曲がるのが一般的。


 しかるに、本機では風防とスライドフードの面は滑らかなのに(←写真の印象。確証なし)、胴体接合ラインは下画像のように折れ曲がっているという、あまり例のない形状。このあたりが当初は見えてなくて、風防と胴体の断面形状(とくに曲率が重要)をつかみきれてなかったのだ。





 風防前方の胴体の肩を盛り、さらに風防を削り合わせる。大体擦り合ったところで、全体形のチェック。イメージをつかむために窓枠やパネルラインをエンピツ描き。






■ 図面修正

 図面に少し手を加えver.1.1とする。基本的な線はいじっていない。細かいアクセスパネルなど写真では読めない箇所は、既存図面の受け売りなので悪しからず。


■ 続、キャノピ 1/21追加

 キャノピにスジボリ。後方固定窓のテンプレートにロボ出動。ついでに図面の描画要素を使って、あると便利そうなヤツも作っておく。スジボリ後、#1200ペーパー〜コンパウンドで軽く磨く。

 風防と胴体の断面曲率の追補。前回記述したような接合ラインになるためには、下画像で胴体の赤丸付近の曲率が大きく(つまりこのあたりの面はかなり立っている)、風防の青丸付近における前方に丸まっていく曲率と同じくらいになる必要がある。この結果、胴体上部の断面は、側面が立って頂部が扁平なカマボコ形になる。



排気の耐熱板も面倒な形で、マシンが重宝する。エルロンは位置決め用。無くてもいいけどあると便利。

窓枠は0.3mmのダブル針。後方窓はもっと狭い方がよかったな。



■ コクピット内部

 コクピット内壁まわりは、キットの眠いモールドのままスルーしたが、シートの出来はちょっとツラいので自作する。もっとも資料の出典により形が違っていて正解が不明。作品も正しい保証はない。計器盤は、写真、図面を元に何となくそれらしく。

 内部の塗色がこれまた不明。実機写真の印象や現存La-5の胴体から、側壁は銀色のようだ。計器盤はかなり明るい。側壁の上縁には革のクッションがある。シートの金属部、背部防弾板、床板の色は全く不明。 まあなんかソ連機っぽいかな、ということでSaab B-17の下面色で塗る。皮革部、ベルトの色も想像で。



シートの座面はキットパーツを使い、あとは0.3mm(白)、0.5mm(グレー)のプラバンで。

色を塗って置いてみる。後方窓内側が掃除できなくなるから、まだ固定しない。



■ 続、コクピット内部 1/27追加

 計器盤まわりを仕上げる。シートと同じブルーグレイで塗装。計器部にチャコールグレイを流し、針で引っかいて文字盤らしきモノを表現。1/72だとこれが限界。仕上げにフューチャーをたらす。



操縦桿はキット。上部の輪っかを細く削る。右端はキットの防弾板。シートの背板が一体化している。

計器盤、操縦桿をコクピットに接着し、プラバンのグレアシールド(実際は胴体外皮の一部)も取り付け。



■ 着陸灯

 着陸灯はいつものとおり。透明カバーはプラバンのヒートプレス。これはデファイアントで作った余り。スジ彫りは、新たな手順でやってみる。まずテープを貼ってから、カバーの形にカット。そのテープをガイドに0.3mmダブル針でけがく。この方式、絶対的精度には欠けるが、作業が簡単。



ハイテク・マスキング・テープは、丸刃のデザインナイフで押し切るようにカットする。こうすればフリーハンドでも失敗しないぞ。

できあがり。中のライトはアルミ板。



■ 士の字&スジボリ

 水平尾翼も接着して士の字。キットは負の取付角となるので、基部を加工して修正。これによるフィレット部の段差は瞬間+プラ粉で埋める。



スジボリも概ね終了。ま、パネルラインが少ないからねえ。

下面もスジボリ。



■ 細部工作 2/5追加

 もう少しで塗装だ。細かい部分をやっつける。まず、主翼付け根のインテイクに穴あけ。当初は単純に穴を開けてみたものの、上手く形にできない。そこで、プラバンに穴を開けてそれをリップに貼り付ける。プラバンだから何度でもやり直せるし、ヤスリも使いやすい。微妙な角度の調整も簡単、左右も揃う。



プラバンのインテイクリップを貼り付ける。やや上反角がつくが、主翼上反角よりは小さい。横から見ればわずかに下を向く。

周囲を整形。塗装までには、もう少しブラッシュアップが必要だな。機首上面の12.7mm機銃発射口は真鍮パイプ。


 続いてプロペラまわり。スピナとカウルのラインがスムーズにつながるようにカウルを削って微調整。スピナの外形はいいので、こちらはいじらず。プロペラブレードはこの手のキットにしてはよく出来ている。先端を少し尖らせ、不足気味のヒネリを意識しながら薄く削る。ブレードって、先端から根元に向かって均一に厚くなるのではなく、ラッパ状に根元近くで急に厚くなる。これと、ヒネリの相乗効果により、見る角度によっては中心から1/3付近が最も細く見える。このあたりを意識しながら削る。



スピナを工作。プロペラ軸機関砲は0.9mmと1.3mmの真鍮パイプ。

上1枚を整形。丸印付近を中心に厚みを抜く。当該部の裏面では前縁側を多く削ることで、ヒネリが再現される。下はキットのまま。


 その他、スジボリの残りや、小物パーツ取り付けをちまちまと。以下画像で。



パネルのファスナなどをスジボリ。これは0.3mmダブル針で。プロペラ軸は真鍮棒。中心と垂直を厳密に出すのに、何回もやり直し。ヘタレや。

オイルクーラーインテイク近くの小穴をあけたり、オイルクーラーフラップをつけたり。

マスバランスは、0.4mm真鍮棒に瞬間をつけてプラ粉に突っ込む。

インレタでエルロンのリブ表現。デファイアント同様、1本ずつ貼っていく。



■ キャノピ図面

 風防とキャノピの接合ラインの精度アップのため、このような等高線図を描く。正しく描けていれば、窓枠や輪切り線の各交点の縦横高さ位置が一致する(例として、前方窓枠下端を赤四角で示す。側・上・前の3点を頂点とする長方形の残りの1点は必ず45゚線上にくる )。木型を削る前に描いておけばよかったな。(当図もver2対応に改訂済み)


■ 続、細部工作 2/11追加

 塗装前の細々作業は続く。以下画像で。



インレタの細線が底をつき、ラダーはサフでリブ表現。エレベータはインレタを貼ったものの、トーンを合わせるため、上からサフの線を引く。

エルロンも同様。

12.7mm機銃発射口をやり直す。中心線寄りに移動し、カウル表面からより突出させる。ロボで切ったテンプレートで境をスジボリ。

機銃口できあがり。プロペラはピッチを強めてスピナに接着。この角度だと根元から1/3が最も細く見えるね。

機首のイメージが似てなくて原因を探し、下顎が前に出過ぎてることに気付く。リップの下辺を2mmほど後退させて修正。ファスナは#3たまぐり。

キャノピと胴体の隙間を埋めるため、キャノピの接着部にセロテープを貼り、隙間に溶きパテを流す。



■ 塗装考証 2/22追加

 いよいよ塗装。まず塗マの選択。11シリーズって想定外に塗装例が少なく、ほとんど唯一といっていい1942年初め頃の第609IAP所属 V.P.ミロノフ(Mironov)大尉(21機撃墜のエース)機とする。写真、解説は こちらを参照する。上面グリーン/ブラック、下面ライトブルーの迷彩で、当該サイトには、左右両舷の塗装パターンが示されている。

 ところが、一般的な11シリーズあたりのLaGGの迷彩パターンと違うようで、どうにも違和感。また、主尾翼は示されてない。そこで一般的パターンをベースに想像力を駆使して作図したのが下画像。右舷機首は一般的パターンと違うが、写真ではどう見てもこうにしか見えないので。逆に左舷機首は写真の第一印象と違うが、冬期迷彩の残りでそう見えるのだと都合よく解釈して一般的パターンとする。なお、66シリーズなど後期になるとまたパターンが違ってくる。


※ 元図は旧版図面なので注意されたし。

 先のサイトによると、当機は胴体上部の12.7mm機銃は左右2丁の装備とされており、確かにカウル右舷にもガス排出穴がある。ただ、機銃口自体の存在はよく分からず(それらしく見えるのは左舷のもとの思われ)、排出口だけをもって2丁ありと決めるのも勇気がいる。したがって作品は1丁で。まあ、もう1つ作るのが面倒でもあるわけで。


■ 色調考証

 緑/黒迷彩ソ連機のオリジナルカラー写真は見たことなく、手元に唯一あるのは現存するLaGG-3胴体後部の破片のカラー写真のみ。そこで、先のサイトの塗装色解説頁を参考にする。これによると、AMT-6ブラックはFS37038相当、AMT-4カモフラージュグリーンはFS34102(ベト迷グリーンの明るい方)もしくはFS35151相当、AMT-7グレイッシュブルーはFS25190相当だとか。で、胴体破片の写真と見比べると、上面2色は確かにそんな感じ。下面は、色味はそのままにもうちょい明るい方がいいんでないかい?

 ということで、調色。ブラックは白30%混のセミグロスブラック。グリーンは#303グリーンFS34102に少量の#15濃緑色(写真の印象でちょい青味を加える)。グレイッシュブルーは以前作ったサーブB-17下面色に白少量と極微量の青を加える。結果的に#74エアスペリオリティブルー、#335ミディアムシーグレイ、GX1白を5:4:1くらい。マーキングの赤はP-40Lで使用したもの。#332サンダーバーズ赤、#114RLM23、#58黄橙色、#13ニュートラルグレイが3:3:2:2くらいかな。白は黒5%混。


■ 迷彩、マーキングの塗装

 では塗装作業。窓のマスキングはセロテープ。窓枠内側色として、後方部に銀、前方部にダークシーグレイ相当のサフ(黒サフで調色)を吹いてから、全面に薄くサフ。現れる傷等の不具合を修正して再度サフ。迷彩色は、ブルー→グリーン→ブラック→グリーン(吹きこぼし等の修正)→ブルー(境界)の順。以下画像で。



実機の上面のボケ幅は割と広く、作品はフリーハンドで。作品はちょい広すぎ。

下面色との境界はMrペタリ。

マーキングはロボでシートを切る。まず位置決め。その後、白、赤と吹く。

赤の色調がダル過ぎるかな。もうちょいビビッドでもよかった気が・・・。マスク境の段差を削るため、フラットクリアを吹く。


 ダルな赤は、このところ英軍機ばっか作ってた影響だな。さて、迷彩塗装はこれで終わりではない。次はお楽しみ冬期迷彩だ。


■ シリコンバリア落とし 3/7追加

 本作品のメインイベント、冬季迷彩だ。いきなりモデルに塗るのはリスキーなので、長谷川寿比人君に実験台になってもらう。まず、下地塗装。比較のため、左舷は吹きっぱなしの半艶、右舷はクリアを吹いて艶ありにする。以下画像で。



Mrシリコーンバリアーを直接カップに注いでエアブラシ。希釈の必要なはい。普通に塗装する感覚で1回塗りくらい。

次にタミヤアクリルの白をアクリル用シンナーで溶いて吹く。右舷はしっかり、左舷は薄め&ムラありにしてみる。

乾燥後、水をつけた歯ブラシなどで擦ったり叩いたりして白を落とす。クリアコートの右舷はくっきりきれいに落ちる。一方半艶の左舷は白が薄く残る感じ。

冬季迷彩がほとんど落ちた状態とすべく、アルコールをつけた綿棒で拭く。作品はこの感じにしたいところ。


 実験結果は上々。ヘアスプレーより扱いやすい感じ。戦車のヘアスプレー落としの際に発生したヒビ割れもない。下地の艶は重要。剥がしやすいのは艶有り。白が残る艶消しも面白い効果。好みで選べばいいだろう。で、いよいよ本番。



クリアを吹いてマーキングをマスク。少々ズレても問題ない。

実験と同じようにシリコンバリア、アクリル白を塗装し、マスクをはがす。白の塗装厚さはランダムにする。

まず、ちょっとだけ剥がしてみる。歯ブラシと油彩用の筆を使い分ける。これはこれで普通の冬季迷彩としてはいいんじゃない?

もうちょい落とす。

さらに落とす。

さらに落とす。当初目標は寿比人君ぐらいだけど、これはこれでいいような気もするし。アルコールを使ってぶち壊すのも怖いしで。

白と下地とのコントラストが強いのがちょい不満で、極薄の白(落ち残り)と黒(汚れ)をランダムに吹いてトーンを弱める。

反対側。部分的にウェザマス白を付属のスポンジで擦りつけたり。当初、ダル過ぎと思った赤は、落ち着いててイイかも。


 補足。パネルライン沿いなどは、ピンセットの先などでガリッと剥がす。歯ブラシは、思わずいきなりどばっと落ちたりして、落とし具合のコントロールがやや難しい。ピンポイントで落とすときは綿棒もいいぞ。下面はとくにマスクなどせず、はみ出た白を落とすだけ。アクリル白の吹付厚さは落としやすさに関係する。もちろん、薄い方が落ちやすい。

 さて総括すると、シリコンバリア落としの冬季迷彩、自分としてはインパクトがあって、結構イケてるんじゃないかと思う。逆にインパクトがありすぎて、ちと下品かな。迷彩にしか目が行かないという懸念もありで。いずれにせよ、面白い技法でもう少し追求してみたい。落としの一枚目画像のような上品な冬季迷彩もやってみたいし、日本機の剥げチョロもいいかな。


■ 小物 4/26追加

 スマホ文字化け対応で、うっかり編集中のファイルをアップしてたんだけど、気付いた? 静岡HSに向け、追い込みをかける。以下画像で。



脚柱とカバーはキットパーツ。カバーを薄く削り、脚柱のごついモールドを削り落として2mmほど延長。キットのタイヤは2回りほど小振り。

確証ないけど、カバー内面と脚庫を下面色、脚柱を銀、ホイルをダークグリーンと、他作品で多数派の塗色とする。

尾脚はキットパーツを使おうとしたら、引越しで行方不明。探すより自作が早いかと、4mm径のランナーを輪切りにしてルータで削る。

プラバンでフォーク(ちとゴツい)、脚柱は真鍮線、トルクリンクは延ばしランナー。

そのまま取り付けると脚間隔が狭くなり、脚庫の凹みを外に広げる。アクチュエータも延ばしランナー。

車輪部カバー下端の角度が左右で違うがタイヤの陰で見えないからスルー。2つ上の写真でも分かるね。


 補足。玉突きでLaGGに使用のデファのタイヤは、ホイルのモールドなど実機と異なるが、ディテールより基本形状を重視する主義なのだ。トレッドに関しては、初期にはつるつるタイプもある模様。ただしミロノフ大尉機がどうだかは写真の外で分からない。




細棒状のアンテナ柱を0.7×0.4mm真鍮帯金で。照準器はプラ細工。シートも接着。

キャノピを接着するとよく見えなくなるから見納め・・という程でもないが。胴体内部のゴミを吹き飛ばしたらキャノピを接着。

キットの排気管(下)は細くて貧弱。1.5mmプラ丸棒をライターで炙って曲げ、テーパー状に削る(上)。

内側の短パイプは基部ごとキットを使う。カウルからの突出具合も慎重に決める。

以上で自立。

あとはピトー管とアンテナ線、航法灯で、これらはスピとまとめて工作の予定。



■ 完成 5/24追加

 展示会でのアイキャッチにドロップタンク/爆弾ラックを取り付ける。Il-2のパーツを利用してちょいとディテールを追加。考証はインアクションのイラスト任せ。ロケットランチャーもイリの余りを使おうと思ったら、形状が異なる。やり残しのピトー管、アンテナ線、航法灯も取り付けて完成。手順が悪くて機首イメージが今一つ自分の思い通りになってないのが心残り。ちょっとYakが入っちまったかなあ。もう少しカウル全体がふっくらとした曲線になるとLaggらしくなったろうに。まいいや、同じエンジンだし。一方、キャノピ回りは自分のイメージどおり。頂部の尖んがり感と胴体との接合ラインに着目いただきたい。

 ともあれ、写真も撮ってこれにて完成。本作の目的であるシリコンバリア落とし@冬期迷彩編は、まずまずの満足感で終了。意外と簡単にドラマチックな効果が演出できてオススメである。



LaGG-3 (11th Series) flown by Capt. V.P.Mironov of 609th Fighter Aviation Regiment, in early 1942, Kandalaksha ,Murmanskaya Oblast, USSR.























■ ミロノフ大尉戦歴

 ミロノフ大尉(Capt. Victor Pavlovich Mironov)は、1941年遅くに145IAP(戦闘航空隊)から609IAPに転属となり、後には同隊司令となった。機体マーキングから「ブラックアロー」というニックネームがついたという(ううっ。まあだからといって赤矢の頃が無かったとはいえないわけで・・むにゃむにゃ)。609IAPは、I-16、MiG-3、LaGG-3からなる混成部隊で、ロシア北西部ムルマンスク州カンダラクシャに駐留し、フィンランドと戦火を交えた(カレリア戦線と呼ばれる)。大尉は1943年2月16日にLa-5での訓練中事故により殉職するまでに356回出撃し、単独7機共同13機の撃墜を記録した(出典により、21機、あるいは単独10機共同15機との説あり。乗機はI-16、MiG-3、LaGG-3、ハリケーン、P-40、P-39とか)。以上、オスプレ本、sovietwarplanes.comなどから引用。



sovietwarplanes.comよりミロノフ大尉の肖像を拝借。



■ 図面改訂 8/24追加

さる方面のご厚意によりLaGG-3、La-5、7の組立&補修マニュアルを入手。ここに興味深い数値が記載されており、これに基づき図面を改訂しver.2とする。断面図が増えてレイアウトがきつきつ。


  • マニュアル基本三面図に記載の数値を列挙する。翼スパン9,800(以下単位はmm)、水平尾翼スパン3,400、プロペラ直径3,000、 全長8,844(資料本の記述と異なる!!)、スラストラインから垂直尾翼上端まで1,440、同じく水平尾翼中心まで350、 主翼コードは機体中心で2,650、翼端1,000(翼端位置における前後縁の延長線)、機体中心前縁から翼端前縁まで500、ラダーコード(ヒンジ〜後端までと思われる)718、エレベータコード(同様)532、水平尾翼コード(胴体中心仮想先端から、エレベータ後端まで)1,495。上反角5゚(翼基準線)、翼型NACA23000シリーズ、エルロンスパン1,618(機軸直角方向)、エルロン内端は中心から3,075。

  • 防火壁以降の胴体(一体となる垂直安定板を含む)は、マニュアルに2種類の座標値が示されている。1つは各ストリンガーとsta1〜15のフレームの交点の座標。それとは別に、sta5〜8,11〜15については水平線、垂直線で切ったフレーム断面の座標が示されている。両者は別の思想で座標点が選ばれているが、トレースすればほとんど一致する。5mm程度の差がある場合もあるが、実用上は問題なかろう。フレームと外皮の差ではないかと思われる。また、マニュアルのイラストを見ると、翼リブ、翼桁、胴体フレーム等の数値は、木製部材の中心である模様。

  • こうして算出した胴体幅は、sta1の下側ロンジロンでW=900。最大幅はsta1のスラストライン付近でW≒930mm。断面図には代表的なところのみ数値を記載。実際は各staとも最大幅、高さが分かっている。sta1から15までの各断面図はこれら座標を起こしたものである。資料本にはsta5の断面図があり、以前の拙図もこれを写したのだが、前述座標値を図化したものと重ねると無視できないレベルの誤差がある。資料本の図は所詮その程度の精度なわけだ。

  • スライドフードのレールは、当該部ロンジロンの高さ座標値が一定(厳密には0.5mm異なるが、それがどうした?)なため、水平とする。フード高さも写真より一定とする。幅のみが前後で異なるわけだ。

  • 防火壁より前のエンジン部分については、寸法等の記載は一切ない。後部胴体の寸法は、垂直尾翼高さ、前縁後退角(縦横寸法より算出)を含め既知であるから、これにピッタリ合うように写真の遠近法による歪みを補正して機首をトレースする。マニュアルの全長は、こうして出来上がった側面図から機関砲を除いた長さに一致する。ま、真偽のほどは定かでない。ただ、機関砲含め8,844mmというのは無理がある。とすれば機関砲除き(あるいは尾灯も?)というのも蓋然性がないとはいえないだろう。で、マニュアルの一般図をよく見ると、全長のハタアゲは機関砲と尾灯を除いたように見える・・・(←我田引水ってか)

  • 次に翼関係。翼リブは水平面に垂直。また各staは水平面に投影した図としての数値。したがって翼端sta=スパン×1/2となる。 主翼staもマニュアル各所の記述を統合すると全てが明らか。内翼はsta1aから4まで、外翼はsta1から15まで。 内翼1aの位置450mmは、翼座標の表から逆算。また胴体sta1の下側ロンジロンの幅450mとも整合。

  • 主翼取付角は1゚。写真では微妙すぎてよく分からないが、La-5マニュアルには1゚と図示されている。またLaGG-3マニュアルの翼関係記述の文中にも1゚の記載があり、前後の単語を訳すとくさび、軸、面、相対などとあるので、これで間違いないだろう。

  • 上反角についても、La-5マニュアルにsta1とsta13の上面の高さの差の数値(128.5mm)があり、これが5゚で作図した図にピッタリ一致。ポーランド本に記載の6.5゚は翼下面での値。いやー、大きすぎると思ったんだよね。しかし下面で表記するとは・・(絶句)。

  • ねじり下げは不明だが、「あり」を示す記述は見つからず、一方でマニュアルに何やら関係しそうな意味不明の表がある。ロシア語で「По кромкам максимальной высоты лонжерона и по осям нервюр」とあり、翻訳サイトで英語に変換すると「On edges of the maximum height of a longeron and on axes of ribs:訳せばリブの軸と縦通材の最大高さのエッジ」となって全く意味不明。しかし、これもLa-5マニュアルの図を見ると、各リブにおける主桁と後桁の上面の高さの差と解釈でき、これで改めて検証すると、全てのリブで主翼取付角を1゚としたときに表の数字にピタリと一致する。ということで、ねじり下げ「なし」も目出度く検証できたわけだ。

  • 主翼取付高さはマニュアルに数値なく、側面写真の主翼下面に機体中心の翼断面を合わせる。 主翼と胴体の前後関係については、マニュアルの主翼の図面に前後翼桁位置を示す数値がある。これを作図した主翼にあてはめると、胴体sta1とsta3にほぼ近い位置となるので、今回の図面はそれらがピッタリ一致するよう主翼位置を決める。根拠は、内部構造図にそのように描かれているから。なお、以前の拙図(このあたり既存図面を「参考」にしている)よりやや前進している。

  • 翼厚比は、ポーランド語資料本の付け根16%が大嘘で、翼座標の表から計算すると概ね14.7%(機体中心、バルジは除く)となる。ちくしょー騙されたぞ。やっぱりテキストデータは安易に信用しちゃいかんな。また、翼端の10%は翼端における仮想翼のものと思ってたら、翼座標から計算すると、翼端の湾曲が始まるsta11で約10%、エルロン端であるsta15が7.5%(実コードに対する翼厚比)となる。翼型のNACA23000シリーズはマニュアルにもしっかり記述されており間違いない。

  • 水平尾翼厚さは、前後桁位置での数値があり、これに従う。ちなみに、#2リブで前桁部103mm、後桁部108mmである。前桁は胴体#12フレーム、後桁は#14フレームに結合される。水平安定板取付角は0゚と記載されている。水平尾翼の前後位置は、後桁と#14フレームとの関係からまあこんなもんだろう。写真の印象とも合っている。

  • ラダーのリブは胴体&垂直安定板のストリンガー/リブと同位置に揃える。エレベータリブも水平安定板リブに揃える。このリブは#2と#7の位置がLa-7マニュアルにあり中心から430mm1280mmである。その他のリブはここから推測するしかない。



続いてシリーズ4の図面も掲載する。胴体上部機銃のバルジとラジエータアウトレットの形状以外には大きな違いはない。シリーズ1(図中青線で表記)になると、各部があちこちビミョーに違う。違いを図示しようとすると、レイアウトがもう・・

  • 胴体上部の7.62mm機銃の銃口位置は、側面写真、断面図から慎重に位置決め。





 追加のシリーズ35。ま、11の胴体に66のスピナ、スラット、エレベータをつけて、排気管とラジエータ回りを新規描き起こしたのみ。

  • エンジンの排気穴位置は各型共通だから、辻褄が合うように描いていくと、やっぱり66シリーズは少しエンジンが前進していると解釈したほうが整合がよい。ちなみに、クリモフエンジンは、他の液冷V12と異なり、排気穴間隔が均等でなく、1と2、3と4、5と6番目の穴が離れている。だから、66シリーズとかYakとかは4本排気管に見えるのだ(3、5番目が2、4番目の内側に隠れる)。



 さらにシリーズ66。新型風防はマニュアルの胴体寸法にあわせてサイズを見直す。

  • 写真をトレースすると、やはり機首が延びているとしか考えられない。延長幅は85mmとするが精度はかなり甘い。

  • 後方窓は従前の解釈を改め、以前の型式と同じ位置にする。

  • 断面図のC,D,E,8も11シリーズから変更してるんだけど、気付いた?



 以下、従前掲載の11-66比較図もver2に直し、記述共々こちらに移す。

  •  66シリーズの実機側面写真とそれ以前のシリーズの実機側面写真を重ねると、風防位置が合わない。これは、既存文献に記述なく、図面でも表現されていないのだが、機首が伸びたかコクピットが後退した(あるいは両方か)と考えないと説明できない。

  • そこで、まあ1つの説として、コクピットはそのままに機首が延長されたとして図にしてみる。こうすると最も写真との整合がよいのだ。なぜ伸びたのかは不明で、艤装の関係か重心位置の補正か、想像するしかない。いずれにせよ、真実はよく分からず、図面というよりは想像図に近いかも。

  • 機首が伸びたとして、これがまた写真により延長幅が異なって見え悩ましい。いくらなんでも実際にいくつもあったとは思えず、パースのせいだろうから、中で一番穏健なところで約85mmとする。1/72だと1mmちょいだ。パネルラインなどを見るとエンジン付近の基本的位置関係は変わってないように見え、エンジン架(これはたぶん不変)と木製胴体の間の鋼管フレーム部分で延長されたのかな。

  • 新型風防は、La-5初期生産型(ファストバック)のものとよく似た形をしているが、別物かも(写真不鮮明で詳細不明)。少なくとも後のカットダウン胴体のものとは、正面窓の形状、平面になった側面窓、上フレームの角度など、全く違う。

  • 12.7mm機銃ガス抜き穴位置は移動。カウル上面アクセスパネルは不明。

  • エンジンとともに主翼エアインテイクも前進。インテイクの形が変わったのはそれが要因かもね。主翼そのものの位置は不変。 風防側面窓は平面ではなく、先端付近は平面だが湾曲した後端フレームのため後端付近は曲面になる。



 ところで、インアクションp33のスキーを履いた機体(当該本では23シリーズとされる)の写真は、66と同じように機首が長い。拙作66図面に重ねると機首の長さがピッタリ。風防、排気管、顎インテイクは従来のままで、機首のみが延長。もしかして35シリーズの後期生産型か66シリーズの初期生産型か? 






■ お絵かき 9/2追加

 図面が出来たら色も塗らねば。ということで、ミロノフ大尉機3+1題いってみよう。まずは1941年秋以前の状態から。木製機ってプラモもそうだけど、パネルラインがないからオモチャっぽく見えて仕方ない。模型の尾脚は銀にしたけど、やっぱ下面色かなあ。風防前面の小丸、資料本の露語を訳したらベンチレーションだって。照準器ともども絵柄をパクる。




 次に、模型と同じく冬を越して落ちかけの冬期迷彩の状態。ベクター系描画ソフトでは、モケイのように全体に白を塗ってハブラシでゴシゴシするわけにはいかない。サイズ形状がランダムな白の描画オブジェクトを不透明度20%くらいにしていくつも重ねる。




 そして、その翌春以降の状態。右舷の写真がsovietwarplanes.comにある。当サイトの解釈に従い、矢と胴体星は黒とする。ニックネームがブラックアローだからねえ(←そのサイトの記述が正しい保証はないけど)。あえて解釈をすれば、視認性を低めるためか(←機番が目立つぞ)。




 星はやっぱ赤だろ、とするなら、尾翼星との明度差を考慮して下画のようになる。赤星の白色塗料が落ちきれず残り、胴体星と矢のみ塗り直したという解釈ができよう。




 両者をモノクロ変換すると、こんな感じ。一説によると当時のソ連のモノクロフィルムには赤が明るく写るものがあるのだとか。とすれば下画像上段の尾翼星はもっと明るく写るのかも。下段も実機写真の印象に遠くない。


 さて、本機はInkscapeで立体表現しようとすると面倒な問題が立ち塞がる。それは主翼付け根インテイクのバルジ。この上面に、ハイライトのぼかしを描き、それが主翼前縁の奥に見えるようにするにはどうするか? 普通なら胴体と一体に描いて、その上に主翼のレイヤーを置けばよい。ところがバルジ上面はパネルラインもなく主翼とつながっているからややこしい。必然的にバルジ部分は主翼と一体に描くしかない。そうなると、主翼前縁とバルジ上面をどうやってクッキリ描き分けるかが問題となるのだ。

 これを解決するため、オブジェクト→マスク→設定の機能をフル活用する。Inkscapeのマスク機能は、モケイとは逆で、マスクと重なる部分のみが画面上に現れ、それ以外の部分は下のレイヤーがそのまま現れる。マスクは下の青、赤、緑の3つを用意する(もちろん実際には白ベタのオブジェクトである)。



色塗りや翼下面の陰などは青のマスク、バルジ上面のハイライトは赤のマスク、主翼前縁のハイライトは緑のマスクを使う。

できあがり。いつもの3倍に拡大。





■ 35シリーズ図面

 これも追加しておく。一連の図面と一緒に並べているので、戻られたし。

35図面&解説へジャンプ






■ 参考文献



1 世界の傑作機 No.143 ラヴォチキン戦闘機 978-4-89319-195-3 文林堂
2 LaGG Fighters in action aircraft no.163 0-89747-634-7 Squadron/Signal Publications
3 Aircraft Of The Aces 56 LaGG & Lavochkin Aces of World War 2 1-84176-609-7 Osprey Pubsishing
4 Wydawnictwo Militaria 249 LaGG-3 978-83-7219-249-3 Wydawnictwo Militaria
5 Red Stars Soviet Air Force WWII 951-95821-4-2 Ar-Kustannus Oy
6 Red Stars In The Sky 1 Soviet Air Force In World War Two 951-9035-50-8 Tietoteos



■ 参考サイト

ミロノフ大尉機

LaGG-3

ソビエト機塗装







HOME