カーチスP-36A(モノグラム 1:72)製作記
2008.6.2初出
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6/18 第2回目の更新 |
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![]() 側面図。我が家のモニタで1/72実寸に調整。側面形を把握するのには理想に近い写真。 |
![]() 平面図。カウル直後の絞り込みに注目。真下からの撮影でないので、前後方向にはかなりの歪みがあるし、主翼は上反角の影響があることに注意。主翼幅で1/72実寸に調整しているが、縦横の縮小比は一定でない。 |
![]() 正面図。いや背面図といった方がいいかな?? 主翼位置で1/72実寸に調整。尾翼は縮尺率が異なることに注意。 |
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仮組したキットと比較。画像は表の再掲。 |
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![]() キャノピのスライドレールが1つのチェックポイント。 |
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![]() ファストバックの峰の幅(後方窓の上部の幅)を比較されたい。 |
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![]() まず、1挺タイプ。上側に給弾のためのアクセスパネルがあることが分かる。頂き物の画像で、フランス軍のHawk75A-1。 |
![]() 文献-2または-4にある写真。文献-4では0.30口径機銃装備のP-36Cというキャプション。これだけでは主翼上面か下面か、右翼か左翼か不明だけど、左写真と合わせることで、右翼上面ということが分かる。 |
![]() 1挺タイプの下面。レストア機のものなので、オリジナルも同じかどうかは確証なし。 |
![]() 左のクローズアップ。マーキングでわかるように同じ機体。少なくともこの機体は下面には給弾パネルは無い。 |
![]() 次に2挺タイプ。これは文献-8よりフライングタイガースのHawk81-A2(P-40Bと同等)。給弾用の細長いパネルが下面側にある。この機銃スリーブの穴は、九州のI氏以外には再現不能だろう。 |
![]() もいっちょ文献-8よりHawk81-A2。写真の義勇軍パイロット氏(R. T. Smith大尉)も、60数年後のマニアが彼自身でなくその背後の主翼裏面に熱い視線を送っていることなど想像もつかなかったろうね。 |
![]() P-36系列でも同じだということが、この写真で分かる。頂き物の画像でフランス軍のHawk75A-2またはA-3。 |
![]() 文献-6よりTomahawk IIB(P-40Bと同等) 。このように下側に開き、そこに弾帯の入った箱(翼上にある)を下から差し込むのだろう。銃への弾帯の装填は、上側小パネル(開いているのが見える)から作業するのか。 |
![]() 上面側の小アクセスハッチの位置、形状、大きさが把握できる。機銃の取り付け、交換は、翼前端の穴から突っ込むとしか考えられない。 |
![]() 小アクセスハッチは、主桁のすぐ後方に位置することが分かる。左写真とも頂き物の画像。 |
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以上のように、大体のところは判明。これ、本命P-40B(正しくはHawk81-A2か。ややこしい。)の製作にも役立つ(というか、そっちの意義の方が高い)。毎度のご支援に深く感謝。こうして、事実が判明してから改めて既存文献の図面、塗装図などを見ると、これがまたイイカゲンなんだなあ。文献-1、2、3のAJプレスしかり、文献-8のフライングタイガース本のイラストしかり。D&Sのアバウトな図面が意外と正解に近かったりして(ただしB/Cのみで、P-36では忘れられている)。 さて、キットはどうかな。モノグラム1/48 P-40Bは、下面のモールドはほぼ正解だが、上面にも給弾パネル他の余計なラインあり。アカデミー1/48のP-40Bは、下面は当たらずとも遠からずだが、上面の小さい2個のパネルが無い。トラペなど他のキットは未所有なので、ご報告いただけると嬉しい。
主翼下面には、小穴の空いた板を装着している機体がある。最初、この穴あき板の目的が分からなかったけど、これは小型爆弾懸架ラックで、輸出型に多く見られる。フィンランド空軍では穴あき板装着が主流。フランス空軍でも穴あき板装着機あり。一方、米軍使用機では見られない。 |
![]() 文献-16より。前述した上面の小パネルの前側に、より小さなパネルが1個ずつあるように見える。 |
![]() 文献-2より。片側1挺タイプの下面。薬莢排出穴の他に、小さい四角形の穴があるように見える。爆弾ラック(穴が2列に空いた板)にも注目。 |
![]() 同じ出典。爆弾ラックの位置がわかる。 |
![]() 文献-14より。フィン空機。爆弾の固定方法が分かる。 |
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![]() カウル上部後端と胴体との間に空隙があるように見える。風防ガラスに貼り付いてるのは照準機投影ガラスか?。スピナは2種確認でき、こちらは「段あり」(下写真と比較)。文献-2より。 |
![]() 同じく後ろからの写真でも空隙が見える。他にも情報の多い写真。カウル幅と胴体幅の違い、カウル後方の絞り込み、コクピット後方窓上部の幅にも注目。文献-14より。 |
![]() 文献-14より。カウル正面のイメージがつかみやすい。下面のオイルクーラー・インテイク・ドアにも注目。これはリトラクタブル式で、地上などで油温が高くなると開く。 |
![]() 文献-16より。カウル内側上部の過給機エアインテイクダクトが見える。模型での再現は、どうしようかな・・ |
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スピナについては、米軍使用のP-36Aでは「段つき」が主流。ただし例外的に「段なし」もあり。フランスも「段つき」が主流。一方、フィンランド、英軍は「段なし」が主。
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![]() 文献-14より。後部胴体の帯や、かすかに見えるリベットラインで断面のイメージが把握できる。わりとふっくらしているように見えるのだけど。 |
![]() 同じく文献-2より。 |
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まだネタはあるけど、とりあえず今回このへんで。
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![]() 文献-7より。キャプションによるとHawk75-O(固定脚の輸出型)のもの。 |
![]() 文献-14よりフィン空機。キャプションはHawk75Aとの記述。左のHawk75-Oとレイアウトは同一。輸出型は皆同じか? |
![]() 文献-16より。キャプションによるとP-36A(ここだけ英語併記)。本家(米陸型)は輸出型とはレイアウトが微妙に異なる。 |
![]() 文献-16より。キャプションにはHawk75A-1という文字が読めるが、これがそうなのかフランス語なのでサッパリ分からない。 |
![]() 同じく文献-7より。固定脚Hawk75-Oのコクピット左側壁。スロットルやその後方のトリム調節ダイヤルの基本レイアウトはP-40Nまで共通だ。 |
![]() 同じく文献-7より。Hawk75-Oのコクピット右側壁。 |
![]() 文献-14より。フィン軍Hawk75A-1のコクピット左側壁。基本はHawk75-Oと同じ。さてこれ、何色に見える? 銀? ジンクロ? |
![]() 同じく文献-14より。同Hawk75A-1のコクピット右側壁。Hawk75-Oとは若干異なる。P-40でも右側壁はレイアウトの変遷が著しい。 |
![]() 文献-16より。キャプションによるとP-36A。コクピット内部は銀色だったようにも見える。ラダーペダルの黄色(ジンクロ?)に注意。 |
![]() 同じく文献-16よりP-36A。機器類の取り付け状況がそれぞれで異なる。こうも違いを見せられると、厳密な考証は意味ない気がしてくる。 |
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コクピットは、調べ出すと違いがいろいろあることが分かる。1/72の模型としてはどーでもいいんだけど、まあ誰かの参考になればということで。
こうなっていると、風防下端の線と胴体の線が一致しないが、そこはスライドレール前端のフェアリングで辻褄を合わせている。なかなか面白い処理だ。これに気付いた人って少ないだろうな、とちょっと自慢。ん?これと同じ処理をどっかで見たことがあるぞ・・・、そうだSB2Cヘルダイバーだ。お、な〜んだ同じカーチスじゃんか。 |
![]() 文献-8より。フライングタイガースのHawk81だがHawk75も基本形状は同じ。プレキシグラスの下端フレームの線(赤丸部)に注目。防弾ガラスや独特の形状の照準機にも注目。 |
![]() 文献-14より。風防右下のコクピット空気取り入れ口、これは右側だけにある。 |
![]() 文献-14より。風防後端のフレームと胴体との位置関係に注目。風防の方が広いことが分かる。フィン空機はレビ3c(←かな?どなたかHELP。)照準機を装着。 |
![]() 文献-16より、仏軍機はこんな照準機らしい。この図Aのやつって、斜めガラスの向きが、普通の照準機と逆なの?? |
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風防の内側には、フレームの補強だろうか左右に細い2本の金属線がある(上写真参照)。これは1/48クラスでも再現はかなり困難。また、風防フレーム内側の横棒や、一部の機体に装着されている防弾ガラスにも注意(これも、上写真参照)。
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