BAE シーハリアー FA.2 製作記 その2
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ダクト前方にスジボリして、それを境にマスクして白を塗装。左右パーツの位置決めのため、ダクト上部にピンを打つ。 |
機首と胴体を接着する。なお、これと左の画像は10/29に追加したもの(10/21更新時記載忘れ)。 |
脚庫の天井と前側隔壁に接着線が出来るので、プラバンに置き換える。このあとディテールを工作する。 |
垂直尾翼は、工作の便利性を考えて切り離す。こうした方が削り出しが楽で、正確な形にしやすい。 |
ネットで拾った実機写真を元に設計するが、写真によってバリエーションがあるし、側壁のプラパーツの厚みのため、実機どおりの再現は困難。確信犯でデフォルメする。 |
とりあえず、ざくっと設計。出力してモデルとの合わせや位置関係を確認する。お持ち帰りは出来上がってから。 |
つうことで、まだ手は動かず(モデリンクの残作業があるのよ)。以上、決意表明まで。
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出力して塗装。色味はフィクションが入る。実機はもっと地味。計器盤は後付けするので基本塗装のみ。 |
側壁にリブを取り付ける。側壁の計器類は、胴体接着後に作業できるので、後回し。 |
エアブレーキ内部は、3DPにしようかと思っていたが、設計未着手。早く胴体を接着したいので、とりあえずキットパーツを使う。気が向いたら3DPに置き換えるが、気が向かなければそのまま。 |
パイプは、0.5mm鉛線、0.4mm銅線、伸ばしランナー。小物は適当なジャンクパーツ(1/32コルセアの余り)。 |
右舷。セミグロスホワイトで塗装し、水ウェザマスでウォッシュ。下辺の太いパイプは、φ1.5mmのはんだ線、 |
左舷。フィクションで刺し色。それにしても、相変わらずセンスが無エエエエエエエ。 |
エアブレーキ内部は、こんな具合に接着。前方の板状のものは主脚取付基部。これで胴体接着の準備完了。 |
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一の字。レドームと計器盤は仮止め。 |
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胴体左右接着直後の状態。ベースキットのAV-8Aのキャノピ土台が見えている(左右の補助インテイクの穴の間)。 |
その上に、プラバンを半月形に切って接着。キャノピ下端の面を削り出す。残る隙間は、後で3DPで塞ぐ予定。 |
主翼パーツと一体になっている胴体上面を切り取って胴体側に接着。キャノピの土台の周囲を、プラバン、瞬間パテで埋める。 |
キットは前側ノズル前方のフェアリング周囲の形が少々違っている。フェアリングと胴体のクビレが強いので瞬間パテで埋める。 |
続いて胴体後方。延長プラグがFA.2の特徴。プラグらしく見えるよう、前後のエッジをシャープに決めたい。 |
そのため、まずプラグ部分をスジボリ。スジボリを目印に細目の平ヤスリでエッジを立てていく。 |
エアブレーキ収納庫の後端にプラバンを貼って、フチの奥行きを表現。 |
3DPレドームを接着して、プラバンの機首とツライチに整形したいのだが、右舷に水滴形の透明窓(斜めカメラ用?)があるのを忘れてた。レドームを接着してしまうと、窓とその内部の工作が出来ない。 |
まず穴を開ける。内部の3Dコクピットの一部が邪魔になるので、適宜取り除く。 |
箱組みのプラバンで内壁を作り、機首側の開口部から挿入して接着する。これでレドーム接着後でも作業可となる。 |
前に作業した補助インテイクの大きさ違うことに気付く。いやあ、キットのモールドを鵜呑みにしたのだよね。正しくはもっと横長。仕方ない。インテイクのドアを切り取ってやり直すか。 |
作業中。上から4つ目の補助インテイクのみ正しいサイズにしたところ。後端は変えない。前側に拡張する。 |
4つの穴を全て拡張したところ。ドアの取り付け方法は後で考えよう。 |
まったく何見てたんだか。
主翼のスジボリのため、上面図、下面図に翼のフラットレイアウトを追加する。平面図を横方向に1/cos(12°)だけ拡大したもの。 |
補助インテイク。大体の形をマステに写し取る。 |
取り込んでカットデータを作る。2,3回やり直すと満足のいく形になる。 |
下面のアクセスパネルのテンプレートも、下面図をコピペしてデータを作る。 |
主翼のパネルラインは、角度、左右の平行、中心からの距離がズレるとかなり目立つ。慎重に位置決めする。 |
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主翼合体! 基本的な合わせはよい。サンディングはまだ。 |
下面には大きな隙間ができるので、プラバンを隙間の幅に切って埋める。 |
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基本形状は初代ハリアーもハリアーIIも同じ。オレオ上部に4カ所にあるタイダウンリングがシーハリアーの特徴。 |
尻尾は凸リベットバリバリ。こういうのは3DPの得意分野。お試しして、リベットのサイズを決める。 |
前脚を脚庫に合わせてみる。まずまずいいかな。脚庫後方の形状を詰めていこう。 |
尻尾は、とりあえず寸法と形状、プラパーツとの面の馴染みをチェック。エッジの曲率は3DPが正解なので、プラの方を丸める。 |
ということで、十の字。 |
レドーム、キャノピ、尾翼は仮止め。 |
主翼の接合面を整形したら、各部のスジボリを進める。補助インテイクのドアと尾翼のフェアリングも工作する。並行してキャノピのヒートプレスに取り掛かるか。以上目標年内。
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そこで、このような持ち手を仮接着する。 |
こんな具合にドアを取り付け、完全硬化後に切り取る。 |
続いて機首のレドームを接着する。ヒートプレスの胴体は、プラバンの厚みや接着誤差で、ビミョーに大きさが合わない。そこで0.1mmピッチで直径違いをいくつか出力して、ピッタリ合うやつを採用する。こういうことが出来るのは3DPならでは。 |
ジャストサイズのレドーム。ヒンジのモールドもデータとして加える。 |
尻尾も最終版をプリントして接着する。凸リベットバリバリ。 |
で、レドームを接着して気付く。あれ? 何かおかしいぞ。 なんと、コクピットを含めた機首全体が、わずかに右に曲がっているのだ。いやあ、いままで気付かなかったなんて。無視しようかと思ったが、気になりだすと気になる。このまま放置すると、製作に気持ちが乗らなくなるのは必至。ということで修整だ。 しかし、どうやって直す? 今更接着は剥がせない。切断して再接着するにも、インテイクダクト、脚庫、コクピットが密集していて切る場所がない。 |
どう修正するか。あれこれ考え、この位置でカットしてシムを入れる。このため新たにお高めのレーザーソーを購入。 |
この位置だと、当然ながらコクピット内部を切断することになる。しかし、他に適当な場所がなく、止むを得ない。 |
シムを入れて再接着。左舷は切らずに残す。ノコの刃の厚みがあるので、実際に広げるのは0.2mm程度。 |
以前にも同じことやってた。コクピットを切断して胴体高さを切り詰めたシーファイア17。再接着すると意外と切断線は目立たない。 |
これで気分スッキリ。コクピットは、プラペーパーでも貼って、溝を隠そう。エジェクションシートを入れると、ほとんど見えないだろうし。いやしかし、組み込み済みのコクピットを切断するのは、1/72シーファイア17以来だな。レーザーソーは、店で一番高価なやつを購入。切れ味よくて切断作業は思いの外簡単。 |
垂直尾翼のアンテナフェアリングをプラバン工作。図面に合わせてプラバンを積層。 |
接着して削り合わせる。後端は尾翼に溶け込む。その下のセンサーフェアリングの基部はプラペーパー。 |
並行して、外形のブラッシュアップ、スジボリを進める。
これらは、工作済の胴体に穴を開けてはめ込む。ツメがあるから落ち込まない。瞬間で接着後にツライチに削れば穴のディテールができあがる。外枠は0.1mm程度のマージンをとっておく。 |
各種穴関係。これらは需要があるだろうから、コクピット(未完成)、尻尾、前脚とともにお持ち帰りファイルをアップする。 |
コクピット後方デッキ部分。四角い穴は、境界層排出口で、その入り口はエンジンインテイクダクト内の縦長のドア。 |
胴体に組み込んだところ。 |
機首の斜めカメラ。3Dパーツにウェーブのレンズを取り付ける。このあとクリアプラバンで塞ぐ。 |
さらに、画像にはないが、機首下面のピッチコントロールバルブも3DPで作成。これは尻尾のファイルに入っている。1/72でも使えるが、メッシュやチャフ/フレアは目が細かすぎて潰れるかも。その際は適宜スケッチ寸法や並べる間隔を調整されたし。 並行して、アナログ作業も進める。 |
尾翼のセンサー基部を工作。円柱部分はランナーをルーターで回して切削したもの。基部は瞬間パテを盛る。 |
レドームのスジボリ。細い二重線はダブル針で。 |
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ヒートプレスの木型。 |
0.4mmプラバンをヒートプレスして切り出してざっと削ったところ。胴体との合わせに調整が必要だ。 |
出来た木型で0.4mmプラバンをヒートプレスし、胴体に合わせてみると、後半に若干のズレがある。胴体もキャノピも元データは同じだから、ピッタリ合うべきなのだが、工作の誤差などで現実には合わなくなるのだ。そこで木型データに戻り、誤差を解消するよう断面のスケッチ寸法を変更し、再度木型を出力→ヒートプレスする。
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出来上がりの図。左が前。ホイルは第二世代ハリアーに似てるが細部が異なる。 |
この2本のブレーキパイプがお題。2つは似てるが同一ではない。これが面倒くさい。 |
パイプが通るパスを作る。横と前から見た形をスケッチ→それぞれをサーフェスモードで押し出す。 |
片方の面をもう片方の面で分割すると、パスが生成される。パスに沿った平面を作り、そこにパイプの断面をスケッチする。 |
フォームモードに入り、パイプ断面のスケッチをパスにそってスイープする。面の数は画像程度がよいだろう。 |
コピペすれば2本のパイプができる。断面の円を「修正→フォームを編集」で移動させると、微妙に形の違う2本のパイプが出来上がる。 |
フォームでパイプを作るワザは、なかなか使える。なんで今まで気付かなかったの?ってくらい。いきなりフォームモードで棒状のパイプを作って曲げていくより、あらかじめ大体のパスを作ってからスイープするほうが楽。今回のように2面を交差させるのではなく、1面だけでスイープして修正していくのもアリ。 ただし、フォームのパイプは、あとから断面の太さを変更するのが困難(不可能ではないが、とんでもなく手間がかかる)。その点、ソリッドモードでのパス沿いのパイプは、あとから太さを変更するのが簡単。だから、場所によって使い分けるといいだろう。 面を分割するとき、ブラウザで2つの面を選択すると分割コマンドが効かない。作業画面で当該面の一つをクリックして選択すると、分割コマンドが有効になる。←なんで? フォームモードで作ったパイプは「面」なので、サーフェスモードで両端をパッチ→ステッチで立体化する。 ブレーキパイプが結合されているトルクリンク状の部材は、オレオの伸縮時にブレーキパイプ(かどうか知らんけどな)がタイヤに当たらないように動きを拘束するためのものと思われる。本来のトルクリンクは脚前方の一組のみ。
今回はフォームモードでその自重変形を作ってみる。以下画像で。 |
これがコルセアのロフトによる自重変形。7断面をロフトする。 |
こちら、今回のもの。断面をスケッチするのは同じ。それをフォームモードで回転させる。断面の数は多すぎず少なすぎず。 |
「対称→ミラー内部」で前後対称にする。あとは「修正→フォームを編集」で各点を横に移動させるだけ。今回は9点移動させるのみ。 |
ソリッドモードに戻り、トレッドを彫刻する。横への膨らみが分かるかな。 |
いやあ、コルセアの苦労は何だったの?てな簡単さ。←早く気づけよ。 前タイヤも、これで自重変形させよう。
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使用材料はこれ。4つに切り、カセットコンロの弱火であぶる。中央が縮んでタプタプしてきたら絞る頃合い。 |
回転ノコで型から切り出す。型は幅のサイズ違いで2%刻みに大中小を用意。最終的に大を採用。 |
出来上がり厚さは0.8〜1.0mm程度。上が厚く側面は薄い。外側を削って0.8mmの均一な厚さにする。そのあとスジボリ。 |
ざっと磨いたところ。このあと内側の凸凹を削って磨く。 |
一応、使えるものが一つ出来たので、これで最後まで突っ走る。予備はないので、失敗はできない。
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補助インテイクのドアの前側はカーブしている。カッティングシートを円弧状に切ってガイドにする。 |
こういうややこしい形のパネルは、図面をそのままマシンカットする。翼の外形を切ることで、位置も決まる。 |
角丸長方形は、エッチングのテンプレートを2枚重ねる。位置は、図面をカットしたシートを貼って鉛筆で下描き。 |
カメラ窓に透明プラ(不要キャノピの丁度良い曲面部分を使用)を貼って、スジボリ。テンプレートは0.2mmプラバンで手作り。 |
主脚はお試しプリントして、細部を修正してアップする。前脚は、タイヤを自重変形に変更し、細部を修正してファイルを差し替える。 |
グレアシールドを追加設計。壊れやすいHUDは、別ボディとして最後に取り付けられるようにしておく。 |
シーハリアーFA.2 コクピット ●DL <12/17更新> シーハリアーFA.2 前脚 ●DL <12/17更新> |