BAE シーハリアー FA.2 製作記 その4

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最終更新日 3Dファイル




■ 春 4/9追加

 春は別れの季節でもある。以下、私的別れ3題。

 母親の実家を家じまい。私自身はそこに住んだことはないが、たまに行く田舎暮らしが気に入っていた。それももうできない。

 三男坊が転勤で車通勤必須となる。一方で私自身は介護で実家に通う必要がなくなり、いいタイミングなので、車を譲る。車のある生活ともお別れ。まあ、大抵の買い物、飲食は徒歩/チャリ圏内なので、不便ではないのだが。

 愛用の靴が古くなって買い替えようと思ったら、店でもネットでも売ってない。履き心地がいいのと、誰も履いてないのが気に入って、5足くらい履き続けたのだが。仕方なく同じブランドの別モデルを買う。以前の方が履き心地はよい。


■ 続、マーキング

 先週は一週間ほど前述の家じまいで山奥に籠る。一応プラモも持っていくが、あまり進まず。戻っても三男坊の引越し手伝い、姫s来襲などなどで進まず、二週間ぶりの更新だ。

 さて、塗装で出来ないマーキングは、基本インレタ(=dry decals)。今回は白、黄、ピンクを作る。が、インレタにも依り難いものがあり、そこはクラブ会員のT氏より、キネティックFA.2のカルト製デカールを融通していただく(大感謝)。

 じゃあ、全部キネのデカールでもいいじゃないか、といえばそれまでだが、インレタは透明ニス部の段差・シルバリングが皆無だし、文字のサイズ・書体や部隊マークを自分好み(=実機どおり)に出来るというメリットがある(ちなみにキネは書体が細い)。



部隊マークの黒は、マシンカットのマスクシートで塗装。白と黄はインレタ。引っ掛けたのか、気付いたらNの下が欠けている。

予備のインレタ(必ず作っておく)で補修。ちなみに、欠けた部分のみクリアデカールに転写して貼り付ける。

この辺の白も全てインレタ。

黄色とピンクはインレタ。上から極薄のMSGを吹いてトーンを落とす。白三角はインレタを失敗してデカール(助かる)。

白と黄色はインレタ。とくに上面はニスが無いのが効果大だ。

インテイクの中の歩行禁止マーキングが英軍っぽいよね。これはデカール。塗装は無理。

角度表示はデカール。ここにインレタを貼るのは難しく、やるなら一旦クリアデカールに転写となる。ならば最初からデカールで。

つうことで、マーキング終了。翼端部のテープは養生のため。


 ピンクのような中間色は、インレタの色を塗装に合わせるのが困難。今回も微妙に彩度が高く、そこは上から迷彩色のMSGを薄く吹く。デカールのピンクはさらに明るく彩度が高いので、残念ながらインテイク内部のみに使う。で、今にして思えば、自作のピンクはちょい暗く彩度が低過ぎたかな。

 マーキングが終了したら、フラットクリア(ガイアのフラットクリアにフラットベースを少々加えたもの)を全体に吹く。


■ 小物

 並行で小物も進める。ピトー管は3DPが手っ取り早いが、場所的に引っ掛けやすく、すぐ壊れるのは必至。形状再現度は劣るがはんだ細工しかない。



ピトー管ははんだ細工。0.5mm真鍮線に0.2mm真鍮板をはんだ付け。このように並べてはんだを乗せてバーナーで炙る。

4つ作って、いいの2つを採用。

ランディングライトを工作。0.1mmアルミ板をポンチで抜き、光硬化瞬間を盛る。

アンチコライトはクリアランナーの削り出し。緑フタを塗ってピカピカにしてからクリアレッドを塗る。



■ エア1/72シーハリアーFRS.1 キットレビュー

 エアの1/72シーハリアーFRS.1を衝動買いしてしまう。同社ハリアーII、ハリアーGX.1の出来が良かったので、シーハリ系も期待したのだ。結果は・・・



デカール替えの再販。最近店頭で見かけた人も多いのでは? マーキングは全面EDSGかライトグレイかの二択。

仮組みしたところ。うーん・・・

機首が細い。高さ幅とも1mm不足。風防&キャノピの側面形、平面形がイマイチ似てない。

背中の盛り上がり部分が狭く、断面が角ばっている。


 つうことで、ワタシ的には期待外れ。残念。エアで外形がイマイチだったら、残るものがないでしょ。がっつり手を入れて、外形を追求してもいいのだが、今のFA.2でお腹いっぱいで、そこまで元気が出ない。よって、キットはクラブメンバーに譲っちゃう。今年の展示会のテーマ機だし。

 しかし、これがタミヤのF-35と同じ値段というのは釈然としないな。ブツブツ・・


■ キャノピ 4/16追加

 静岡まであと一ヶ月。この調子だと間に合いそうだ。

 さて、シーハリアのキャノピフレームには「フチ」のシール材はない。金属フレームとプレキシガラスが接している。しかし内側にある破砕コードとその取付枠みたいなのがガラス越しに見えて、あたかもフレームにフチがついているように見える。これを再現しよう。本来なら内側につけるべきだが、クリアパーツの厚みがあって難しい。そこで外側にEDSGを塗ったベタデカールの細切りを貼り付け、フチっぽく見せる。



フレームにキネのデカールを貼り、フラットクリア。マスクをはがし、ベタデカール細切りを貼る。手前のが切り出す前のデカール。

後方のバルクヘッドは3DP。考証は甘い。雰囲気ってことで。



■ 脚取り付け

 塗装、マーキングが済んだので、いよいよ脚の取り付け。4点接地なので、浮かないようにしたい。前脚とアウトリガーはしっかり接着。主脚はとりあえずフリーにしておき、タイヤの接地面を削ったあとに接着する算段。



3DP+洋白線のアクチュエータを取り付ける。

自立。それぞれの脚の角度、長さは、写真を見ながら慎重に調整する。



■ エジェクションシート

 ハーネスの詳細不明で止まっていたマーチンベイカーMk.10エジェクションシートが出来上がる。考証協力感謝。wikiによれば、マーチンベイカーMk.10は、シーハリアーFRS.1、FA.2の他、BAEホーク、トーネード、ミラージュ2000、ラファール、クフィル、グリペン、F/A-18ホーネット(ホントか?)など多数の機種が装備している。

 ただし、それぞれの機体ごとに細部に違いがあり、MK.10Lのように末尾の記号で区別されるようだ。あまり細かいことを気にしないのであれば、上記機体にもお使いくだされ。

 機体ごとの違いは曲者で、だからweb検索しても「シーハリアーが装備したMk.10」がよく分からない。それでも実機コクピット写真など参照し、ハーネスはQuinta Studioの3Dデカールの説明書も参考にして、結果、まずまずの正確度ではないかと思う。なお、ハリアーGR.1/3、ハリアーIIGR.7/9のシートはまた別物。



コクピットに据え付けた状態で見える部分は、それなりに再現したつもり。見えないところは省略。

ハーネスは別ボディ。これはこれで使えそうな。←何か企んでるな?

塗装、ウォッシング終了。クッションとベルトの色味は現存機写真からこんなもんか。赤はベタデカール。

コクピットに入れてみる。頂部のディテールもきちんと再現してるぞ。


 塗装メモ。本体はC333 EDSG、クッションはC330ダークグリーンとC13ニュートラルグレイ、ハーネスはC45セールカラーとC22ダークアース。いずれもフラットベースをたっぷり加える。


■ パイロン、タンク

 静岡は吊るしものナシで暫定完成させ、6月のWings展示会までに最終完成させようと思ってたが、間に合いそうなので、パイロン、タンクも製作する。形状、サイズは写真がベース。とはいえ、パースがついていて、なかなかサイズが分かりづらい。

 そこでまず、タンク付きの下面写真からタンクのサイズを割り出す。次に、このタンクのサイズに基づいて、側面写真でパイロンのサイズを決める。翼の取り付け位置は製造図にある。タンクやミサイルは、機軸に対して3°弱の俯角がつく。これは内外のパイロンとも同じ。



3D設計出来上がり。パイロンは左右の別がある。画像は左舷のもの(外側と内側が逆になってるが)。

折角なので、タンクにはリベットを加える。ここだけは実機どおりの数にする。

外側パイロンとサイドワインダーランチャーのクローズアップ。

リベットがあるため、左右割にはできない。このように、立てて出力する。中はムク。


 図面にも、タンクとパイロンを描き加える予定。こちらはもうしばらくお待ちを。


■ 続、パイロン、タンク 4/21追加

 週末は予定外に予定がなく(どういう意味だ)、シーハリ最後の作業に集中する。まずは、パイロン、タンクをプリントして取り付け。

 実機写真を見ていると、パイロンやタンクは必ずしも機体塗装と一致してない。デカールやインレタのピンクは色味に難点がある。ということで、キネティックのハイビジ用のデカールを使う。タンクやランチャーは、暗色のものが見受けられる。変化があって面白いかなと、一部のパーツはダークシーグレイ(を想定したニュートラルグレイ)で塗ってみる。



プリント、整形、塗装、デカール、クリア研ぎ出し、フラットクリアまで。取り付けピンの穴は、設計段階であけておく。

タンクもプリント。キネのデカールを貼る。1つはニュートラルグレイで塗ってみる。→結果不採用。

取り付け終了。ミサイルランチャーはニュートラルグレイ、他は基本迷彩色だが、色味を微妙に変えてみる。

ランチャー、パイロンのアップ。このパイロンだけコーションのデザインを変えてみる。


 ミサイルランチャーは、本モデルのものと、ファントムなどに一般的なものと2種類見られる。模型映えでこっちにする。先端の位置は両者で異なり、こっちの方が前に出ている。


■ その他小物

 残る工作もあと少し。突起物を取り付けていく。



ブレードアンテナ、GPSセンサー(白い丸)は3DP。アンチコライトは、下にミラーフィニッシュを貼り、木工ボンドで接着する。

コクピット背面にディテール追加。これらも3DP。若干フィクションが入る。


 キャノピ破砕コードは、前にハリアーIIでやった3DP方式を踏襲。キネのデカールにも出来のいいのが入っているから、無理に3DPにする必要もないのだが、まあ一つのネタということで。



破砕コードは3DP。キャノピ木型の面にコードの平面形を投影しパイプを作成する。

白く塗ってフューチャーで内面に接着する。

バックミラーも3DP。鏡面にはミラーフィニッシュ。

HUDも3DP。0.2mmプラバンをメタルプライマーで接着する。レンズにはフューチャー。

風見鶏と尾翼のセンサーははんだ細工。

ワイパーは伸ばしランナーと0.2mmプラバン。長めに切って溶剤系で組み立て、固まったら塗装し余分を切る。接着は木工ボンド。

ピトー管やアンテナを接着。

エアブレーキ、ブレードアンテナも取り付ける。アクチュエータには0.7mm洋白線。


 前脚の小ドアを引っかけて破損。ライトの輝きが今一つで気に入らないこともあり、再プリントして取り換える。前脚カバーは3DP。サイズは図面通りに作る。ところが、出来上がって接着したら、脚との位置関係がおかしい。カバーは地上で閉じることができるが、これでは脚柱に干渉して閉じないぞ。脚庫のサイズを間違えたかな(←キットそのままなんだけど)。今更修正は不可能なので、しれっとそのままスルーする。



やり直しの前脚。塗ってライトを付けるだけだから、それほど手間ではない。ホイル別パーツでマスキングも不要だし。

前脚カバー。右が前。折角なのでリベットてんこ盛りにする。細部はやや手抜き。正しくは、ヒンジはそれぞれ形が違う。

塗装してインレタを貼り、機体に接着する。脚との位置関係がおかしいのは上述のとおり。

ともあれ、これにて、「一応」完成となる。大体いつもこんな具合にとっ散らかった状態で作業している。


 補足。前脚カバーの設計法。基本形は胴体断面形でソリッドモードのロフト。タイヤの膨らみは、まさにタイヤ状のオブジェクトをつくり、合体して境目にフィレット。出来たオブジェクトをコピーして板厚分ずらして差分すると板状のオブジェクトになる。同じことを繰り返して内張りを作り、面のオフセットで一回り小さくする。


■ 一応の完成 

 ということで、4月20日に一応の完成となる。工作着手が去年の6月24日。途中モデリンクの3DP生産とアルマ隼で3カ月放置だから、実質製作期間は7ヶ月。一応、としたのは、サイドワインダーが未了なので。これは静岡には間に合わせる予定。併せて、ウェザリングや細部の仕上げなど、もう少し手を入れたいな。



















 これにて静岡HSとWINGS展示会のノルマは達成。長らく放置中のハリケーンを再開・・・したいところだが、その前に寄り道。旬の「あの」キットを短期決戦で製作する。私がキット開発に関与しているアレだ。といえばアイテムは、お分かりだよね。


■ 完成写真 11/6追加

 写真を撮るのに半年放置。モデリンクの生産がひと山越えたところで、一念発起(←大袈裟な)。コンデジと撮影用電気スタンド、背景の色紙を引っ張り出し、F-35やハリケン、H-75なども合わせて、完成写真を撮影する。撮ってからも編集にまたしばらく放置したりして。

 で、腕のせいもあるんだろうけど、コンデジ画像はイマイチ不満。スマホで撮った方が、メリハリあって、チョットだけあざとくて、カッコよく撮れるんだよな。迷彩塗装は、それなりにグラデーションをつけているんだけど、コンデジだと平板。だから、スマホ撮影の暫定版も残しておく。



シーハリアーFA.2 英海軍第899NAS所属 '717' s/n ZA175 RNASヨーヴィルトン 2003年10月 画角の都合で横長画面で。




FA.2って、フンボルトペンギンみたいな機首がかわいいよね。半年前の画像からは、AIM-9が追加されている。




シーハリアーは、後ろ姿も魅力的。しかし、苦労した胴体の凸リベットはよく見えない。ちなみにテイルブームの凸リべは3DP。




このアングルもハリアーらしくて好き。モノグラムのアウトラインの正確さがハッキリわかるアングルだ。ボーテックス・ジェネレータは0.2mmプラバンを1つずつ植えたもの。




フルスクラッチした機首とコクピット。キャノピ破砕コードのリアルさは3DPならでは。補助インテイクは手作り工作なので、アップはツラいな。




下面のパーツは、ほぼ全て3DPに置き換え。脚、アウトリガー、ノズル、遮熱板、ガンポッド、エアブレーキ、パイロン、ミサイル、タンク、フレア、アンテナ。




黒背景で一枚。個人的ベストショット。










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■ 参考文献 

 参考文献は こちら。2025/3 若干追加。


■ 図面一覧 

 2/12 断面図以外を修正。胴体上面のパネルライン、主翼上面アクセスパネル、ジェットノズル関係など。

FA.2 側面図  FA.2 上面図  FA.2 下面図  FA.2 断面図 

FRS.1 側面図  FRS.1 上面図  FRS.1 下面図 

P.1127 側/上面図  ケストレル 側/上面図  ハリアーGR.1 側/上面図 



■ 3Dファイル一覧 

 需要のありそうなものを、お持ち帰りファイルとしてアップする。機首やキャノピの木型を使う人はいないだろうから、これらは止めておく。欲しい方はメールで。

  • 基本的に1/48スケールで設計しているが、前脚は1/72ハリアーIIで作ったものをベースとしている。最後に尺度コマンドで1/48にしてある。タイムラインを最後まで辿るとサポートの付いた最終状態となる。

  • 前脚は、4カ所のタイダウンリングを削り取ると陸上型ハリアーになる。主脚はおそらく第一世代ハリアーに共通。

  • コクピットは途中段階。計器盤やサイドコンソールは一応完成で、あと側壁につく計器類とグレアシールド、HUDを追加する予定。→2/12追加した最終形をアップ。

  • APUのインテイクのメッシュは、1/72にする場合はメッシュの線を並べるコマンド(縦横2箇所)の並べる数を2/3程度に減らし、チャフ/フレアディスペンサは並べる四角形の寸法を0.1mm程度小さくするとよいだろう。

  • ジェットノズルは、実機においてはシーハリアーだけでなく、他の第一世代ハリアーに共通。ただし、キットへの適合となると、各社個性がある。1/72のノズルは、1/48と同じファイルの中に入っている。←後からの修正に対応するための措置。

  • ガンポッドも第一世代ハリアーに共通。

  • アウトリガー本体は左右対称で左右舷で共通。上を下にプリントを推奨。タイヤはサポートつき。右舷アクチュエータは左舷のミラー対称で、ファイルは左舷のもの。

  • エアブレーキ、エジェクションシートは、シーハリアーFRS.1と共通。内側パイロンはシーハリアーFA.2のみ。外側パイロンは、他の第一世代ハリアーにも共通。タンクは、RAFハリアーでは少し短いものが装着されている。


FA.2 コクピット  ●DL <2/12更新>

前脚  ●DL <3/24更新>

主脚柱  ●DL <3/24更新>

主車輪  ●DL <3/24更新>

テイルブーム  ●DL

ディテール  ●DL <2/12更新>

ノズル前  ●DL

ノズル後  ●DL

ガンポッド  ●DL

遮熱板  ●DL

アウトリガー  ●DL

エアブレーキ  ●DL

エジェクションシート  ●DL

パイロン、タンク  ●DL

破砕コード、キャノピディテール  ●DL

前脚カバー  ●DL





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