ファイアフライ裏ページ

2012.1.22初出




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■ はじめに 

 久しぶりに裏復活。より多くの方に見てもらいたくて、ここしばらく表で写真解説を展開してたんだけど、今回の画像は入手先とか考えると表じゃちょっとネ・・・ということで裏なのだ。所属部隊名の訳はテキトーなので悪しからず。←英陸軍の組織機構は複雑でよう分からん。お気づきの点があればメール等頂きたく。当ページは、あくまで私的な資料整理メモで公開を意図してない、という位置づけなので、ご理解ご配慮をお願いする。


■ シャーマンIC

 ではまず、タミヤ1/48キットと同じ前面鋼板のICをずらっと並べる。共通項は、後期型ワンピース・デフカバー(← 後日訂正、前期型もあり、 表ページ参照)、丸起動輪、穴なし誘導輪、車体前面斜め追加装甲板あり、砲塔右追加装甲板なし、車体側面追加装甲板あり、てなところ。履帯のタイプは様々で、キットと同じゴムV字ブロックのT48履帯の他、接地面が平らなゴムのT51、鋼製滑り止めタイプでは、Vの谷が広いT54E1と狭いT54E2、Vに加えて丸突起3つがあるT62が見られる。



鋼製履帯はT54E2か。砲身に欺瞞マズルブレーキ。第1ノーサンプシャー義勇騎兵連隊、カーン44年7月。

マーキングは黄色。全面塗り直しで周囲より暗色である。履帯は鋼製(T54E2?)。ポーランド第2機甲師団、45年8月戦勝パレード。

本土で訓練中か、スカートがちゃんとついている。接地面が平板ゴムのT51履帯に穴あき転輪が珍しい。

VVSSサスが鮮明。前方の追加装甲板のエッジが欠けている(これもバリエあり)。砲塔後部の無線機装甲箱が他より小さい?

砲塔のスモーク・ディスチャージャに注目。手前と奥はノーマル(75mm砲)のシャーマンI。履帯は鋼製か。

これも平板ゴムT51履帯。

これも塗装が新しい。カナダ連隊所属、パリ45年5月。

キットと同じT48履帯、穴あき転輪のようだ。ただし起動輪は丸形。シャーウッド・レンジャー義勇騎兵連隊、44年11月。

鋼製T54E1履帯にダックビル。ロイヤル・スコッツ・グレイ騎兵連隊、45年4月。

分かりづらいがゴム平板T51履帯。第11機甲師団、ノルマンディ45年8月。


 以上、タミヤキットでファイアフライICを作ろうという方の参考になれば幸い。とにかく集めた中では起動輪は丸ばかり。ぜひM4A1から調達してほしい。キットの塗装指定って本当なのかな?


■ ICハイブリッド

 これはこれで、なかなかカッコイイ。最初の画像のコールドストリーム近衛連隊は、個人的にファイアフライのベストショット。シビレるぜ。ホビーボスの後期型M4A1の車体前面を移植して改造する?? でも、ホビボの車体は細かく見ると???だしねえ。



ゴム製T48履帯+ダックビル。予備履帯は鋼製T62だ。第29機甲旅団コールド・ストリーム近衛連隊、マース川44年12月。

穴あき転輪が珍しい。マーキングは黄色。ポーランド第6機甲師団、ボローニャ45年4月。

平板T51に見えるがすり減ったT48である。ハイブリッドになるとギザギザ起動輪が見られる。第3王立戦車連隊、44年9月。

これもT48履帯にギザ起動輪。第22機甲旅団、第5イニスキリング竜騎兵連隊、45年3月。

文献によるとハイブリッドICとされる。砲塔のロケット・ランチャーが目を引く。砲塔後部に荷物箱。コールドストリーム近衛連隊、ブレーメン45年4月。

キャプションではポーランド部隊のハイブリッドとのこと。丸形エアフィルタ、排気口まわりが後期型の特徴らしい。




■ VCその1 1/29追加

 次にVC。これも写真を眺めていると、大きく2つのグループに分けられる。ここでは便宜上「その1」、「その2」と呼ぶ。「その1」の特徴は、車体前面操縦手ハッチ前方が平らで角丸長方形をしており追加の斜め装甲板がない、履帯は例外なく鋼製滑り止めタイプ(Vの谷が広いT54E1、狭いT54E2、丸突起T62のバリエあり)、砲塔右前方及び車体側面の追加装甲板なし、ギザ起動輪、転輪&誘導輪は穴なし、ダックビルはあったりなかったり、といったところ。



「その1」では予備履帯ラックの位置もこの形式が主流だ。履帯は丸凸3つのT62? 所属不明、44年8月。

車体前方に現地装備の砲身止めがある。車体側面にはフックらしきものが3つ。履帯はT62か。近衛機甲師団。

戦利品か追加装甲としてタイガーの履帯を取り付けているのが面白い。第11機甲師団第3王立戦車連隊。

冬季白色迷彩。谷の広いT54E1履帯。第8機甲旅団シャーウッド・レンジャー義勇騎兵連隊、45年1月バルジの戦い。

分かりづらいがおそらく「その1」。第22機甲旅団第5王立戦車連隊。

欺瞞マズルブレーキ付きのようだが、欺瞞迷彩はない。同じく第5王立戦車連隊、ハンブルグ。

ギザ起動輪は小穴の外側に凹み(タミヤのファイアフライに付く)。第11機甲師団第3王立戦車連隊、オルヌ川44年7月。

砲塔後方に追加の荷物箱。数字は赤に白フチ。第27機甲旅団スタフォードシャー義勇騎兵連隊。

珍しいヘッジロー付き。近衛機甲師団。ボカージュ近郊44年8月。

車体下部の横棒(牽引用?)は他でも見られるが詳細不明。第1ポーランド機甲師団第10機甲旅団、ファレーズ44年8月。

車体後部の荷物箱はシャーマンV系の共通項。第8機甲旅団、カーン44年8月。

Vの車体上面のレイアウトが分かる。砲身留めの位置はバリエありで、これは中央。砲塔左側面ハッチの形が一般的でない。



■ VCその2

 「その2」タイプの特徴は、砲塔右と車体側面の追加装甲板あり、車体前方に斜め追加装甲板あり(その背後の形状はバリエーションがあるようだ)、ゴムブロックT48履帯が主流、他はその1と同じ、といったところ。私が作るのはこのタイプ。履帯の制約で、これしかないよね。



これは鋼製T54履帯か? 車体前面装甲板の後ろはキットのような四角いタイプのようだ。第5カナダ機甲師団。

以下、イタリアの第4ニュージーランド機甲旅団第20機甲連隊所属車両が続く。車番17(よく見えないが)と丸印は明るい青。

出典によれば数字と四角形は黄色。シリアルT-288977。ギザ起動輪は凹みのないタイプ(タミヤM4A1にセットされる)。

左と同じ車両。砲塔側面ハッチは一般的なタイプ。

このマーキングも青。シリアルT-288935。車体前面装甲板の後ろは円筒形で直視バイザー付きのようだ。

こっちのギザ起動輪は凹みありか?。砲身欺瞞迷彩の緩い波形はこの部隊の特徴。マークは青。

マーキングは黄色。第4機甲旅団第19機甲連隊、45年6月イタリア。

T48履帯なので「その2」と考えてよいかな。砲塔後部の荷物箱に注目。車体後下部に横棒あり。第1ポーランド機甲師団第10機甲旅団。



■ 補足

 米軍も含めたシャーマンのVVSSサスペンションにはいくつかバリエーションがあるが、ファイアフライの場合は最も一般的なタイプ(つまりキットと同じ)1種類のようだ。(←後日訂正、鋼板車体ICに初期型VVSSあり、表ページ参照)

 砲塔は基本的にICもVCも同じだが、右側面ハッチがないもの、形が違うもののバリエがある。砲塔後部のカウンターウェイトを兼ねた無線機の箱も上面のディティールにバリエあり。また写真はないが後期には米軍後期型と同じ楕円形の砲手用ハッチもあるとか。


■ 参考資料

 当ページ作成にあたり参照した文献を以下列挙する。全てにファイアフライの写真があるわけではなく、その他のシャーマンだけのも含まれる。ファイアフライの資料として有用なのは、7、10、12、17、19、20、21、27あたりかな。
  1. Almarks Sherman Tank Production Models 1941-1945
  2. Concord 7001 Armor At War The M4 Sherman At War The European Theatre 1942-45
  3. Concord 7002 Armor At War D-day tank warfare
  4. Concord 7027 Armor At War British Tanks of WW2 (1) France & Belgium 1944
  5. Concord 7036 Armor At War The M4 Sherman At War The European Theater 1943-1945 part 2
  6. Concord 7045 Armor At War The Battle Of The Bulge
  7. Concord 7062 Armor At War British Sherman Tanks
  8. Concord 7068 Armor At War British Armor in Sicily and Italy
  9. Osprey Campaign 145 Battle of the Bulge 1944 (2) Bastogne
  10. Osprey Duel Sherman Firefly vs Tiger
  11. Osprey Modelling 35 Modelling the M4 (75MM) Sherman
  12. Osprey New Vanguard 141 Sherman Firefly
  13. Osprey Vanguard 15 The Sherman Tank in British Service 1942-45
  14. Osprey Vanguard 26 The Sherman Tank in US and Allied Service
  15. Osprey Vanguard 30 polish armour 1939-45
  16. Presidio Sherman A History of American Medium Tank
  17. Progres Armor Color Gallery 03 Camouflage & Markings of the Sherman in New Zealand Service 1943-45
  18. Progres Armor Photo Gallery 11 M4A2 Pt.1
  19. Progres Armor Photo Gallery 13 Sherman VC Firefly
  20. Progres Armor Photo Gallery 21 Sherman IC Firefly
  21. Rossagraph History & Model 1 Sherman Ic Firefly
  22. Squadron British Tank Markings and Names 1914-1945
  23. Squadron Waffen-Arsenal 045 Sherman
  24. Squadron Walk Around 5701 M4 Sherman
  25. Warszawa Wydawnictwo Militaria 013 M4 Sherman
  26. Warszawa Wydawnictwo Militaria 099 M4 Sherman vol.II
  27. Warszawa Wydawnictwo Militaria 124 polish sherman vol.I
  28. Warszawa Wydawnictwo Militaria 216 Francja 1944 vol.II
  29. Warszawa Wydawnictwo Militaria 308 Tank Power vol.LXXIII M4 Sherman
  30. Zenith M4 Sherman at war
 現存車両細部写真はこちらなどで。








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