ファイアフライVC(タミヤ1/48)製作記

2012.1.21初出




完成画像





■ はじめに 

 まだまだ続く1/48戦車シリーズ。砂漠、雪原とくれば次は緑深き欧州大陸の連合軍だな。空ものでは自他共に認める米英機好きの私だが、陸でもシャーマンや英軍戦車は昔から結構好き。タミヤからは1/48シャーマンの傑作キットが3タイプもリリースされ、これは作らずにおくべきか。で、シャーマンといえば、誰が何と言ってもファイアフライが一番カッコイイでしょ。

 さてタイトルを見て「あれ?」と思った人は相当の(でもないか)シャーマン通。タミヤのキットはファイアフライICと呼ばれるタイプ。当初はこれを素組みで作り始めたんだけど、ネットで写真を確認すると、素組みでは若干問題があることが分かり、さらに写真を集めて眺めてるとVCが無性に作りたくなって、急遽方針変更する。VCって、延長された車体が長砲身にマッチして、やたらカッコイイんだよね。これ見ちゃうとICは寸詰まりに見えちゃって・・・。3ピース・デファレンシャル・カバーもいい味だし。






■ タミヤのファイアフライ

 素組みで若干問題と前述したが、解決策はちゃんと用意されてるので実は心配ない。それよりまず、1/35にもないファイアフライを出してくれただけで大感謝。願わくばVCが欲しいところだが、車体から何から新規となるから高望みというもの。その問題点とは、キットは穴あき転輪とギザギザ起動輪、穴無し誘導輪の組み合わせだが、手元の記録写真ではこのタイプのICは皆無で、丸起動輪に穴無しの転輪&誘導輪というのが圧倒的多数。

 もっとも、これらはM4A1シャーマン(鋳造車体)にセットされているので、これを買ってくれば即解決。これ、メーカーの販売戦略かな。でも、もともと安いキットだし、残り部品でちゃんとM4A1も作れるし、気にならない人は素組みで十分だし、問題点とまでは言えないだろう。メーカーが潤って新規キットを開発してくれるなら許してあげる。



M4A1シャーマン。タミヤのHPから画像拝借。


 ついでに、若干の不満を。M4の鋼板溶接車体の前面装甲板はバリエーションがあるので、ここは差し替え式にして欲しかったな。とくに円筒状のハッチ前方に直視バイザーがついたタイプはポピュラーなのでね。履帯もゴム平板タイプと鋼製V字滑り止めタイプが欲しいが、これはアフターパーツメーカーの仕事か。


■ ファイアフライVCとは

 当ページの読者は飛行機モデラーで戦車は門外漢、という前提で簡単な解説。←ウィキあたりの受け売りだけど。シャーマンってどれも同じに見えるけど、規格化されて各社で大量生産されたため、膨大なバリエーションがあって複雑怪奇。これらは車体(とエンジン)によってタイプ分けされ、米軍では M4、M4A1、M4A2、M4A3・・と続き、英軍では M4→シャーマンI、M4A1→シャーマンII・・・と対応する。

 この一部がイギリスで17ポンド砲を搭載してファイアフライとなるが、それは当初 M4A4 = シャーマンV から改造され、これが生産終了となると次に M4 = シャーマンI から改造となった。末尾の「C」は17ポンド砲搭載を表し、「なし」は75mm砲、Aは105mm砲、Bは76mm砲となる。したがって、ファイアフライは IC と VC の2タイプしかない。ところで、車体の型式をローマ数字、武装をアルファベットで表すのはRAFの戦闘機と同じだね。頭に「Mk.」を付ければ完璧だ。

 シャーマンV すなわち M4A4 は、自動車用V6エンジンを5基星状に結合した30気筒という、考えただけで整備が大変そうな化け物エンジンを搭載、そのため車体が3〜40cm延長されているという他形式にない特徴を持つ。デフ・カバーは3ピースタイプのみ。車体後上面や後面も他とディティールが異なり、この改造が今回製作のキモとなる。

 ついでにシャーマンI (= M4)は、初期シャーマンの最もポピュラーな型で航空機用空冷星形エンジンを搭載する。当初は鋼板溶接車体だが、後期には前面のみ丸っこい鋳造となったハイブリッド、もしくはコンポジットと呼ばれるタイプが出現し、ファイアフライICも鋼板溶接とハイブリッドの両方が存在する。記録写真ではハイブリッドの方が多数派かな。



現存するシャーマンVCファイアフライ。延長された車体がカッコイイのだ。


 お次はファイアフライの車体、サスペンション、デフカバー、履帯の違いなど、バリエーションの解説を延々と続けたいとこだが、読む方もツライだろうから後に回そう。これらの詳細と実車写真は、裏庭の物置きにしまっておくので、鍵をお持ちの方は覗いてみてくだされ。持ってない方はメールいただきたい。


■ 車体組み立て

 かつてはVCコンバージョン・レジンキットが存在したが、入手困難。というか、そこを切った貼ったするのが面白いわけで。

 では製作開始。まず車体下部を延長する。ネットで入手した寸法入り図面では1/48で7mm延長することになるが、模型では履帯半枚の整数倍でないと組み立て式履帯がぴったり収まらない。近いところで8mm = 履帯2.5枚分延長する。つまり一周で5枚増やすわけ。これに伴い、2番目のサスは3.5mm、3番目は7mm後退させる。←ここは図面どおり。厄介なのがダイキャストのシャシーだ。ホントこれは止めて欲しいよ。



でもまあ、その気になれば切れる。なまくらなエッチングソー(厚手)でも片側10分で終了。サス基部を削るのに片側10分で、合計40分。

エバーグリーンの0.8mm厚プラバンなどで7mm延長。後端の装甲板はI型より角度が寝ているのに注意。VCは後端に荷物箱がある。


 


■ 砲塔&足回り

 砲塔は基本的にキットのままでOKだ。砲塔後部に追加荷物箱を装備している車両も多く見られるので、プラバン箱組み工作。寸法は写真を見ながら適当。

 履帯はキットを使い、M4A1キットの余り履帯から5枚追加する。シャーマンの履帯はピンと張っているが、それでも上側では若干の弛みがあるので、指で曲げる。起動輪、誘導輪の下方も同様曲げてやる。起動輪はギザギザタイプを選択。転輪、誘導輪は穴なしだ。



溶きパテをなすりつけて鋳造肌を表現。おや、吊り下げリングが折れている(泣)。

タミヤM4A1にはこれら全部が入っている。ぎざぎざ起動輪も2種類ある。



■ 基本形出来上がり

 ということで、基本形が出来上がる。キットの履帯はゴム製V字ブロックのT48と呼ばれるタイプ。ファイアフライVCでもこのタイプを装着している車両があるのは記録写真で確認済みで問題ない。ただし、T48装着タイプは車体各部の部品の組み合わせに特徴というか法則があり注意が必要。これは後ほど解説する。作品ではできるだけ再現したつもり。



T48履帯装着タイプは、車体前面に斜めの追加装甲板がある。画像では未装着。

延長された車体、サスペンションの間隔、追加荷物箱を見ていただきたい。


 引き続き、ディティールを作り込んでいく。とりあえず形になって満足したので、またヘルキャットに専心しよう。


■ お知らせ 1/29追加

 裏庭の物置にVC関係を追加。


■ Imperial War Museum 2/13追加

 Imperial War Museum (帝国戦争博物館)のアーカイブに、WW2当時の陸物、空物の記録写真が多数あることを教えていただく。感謝。これらの画像は商業目的でない限り著作権フリーとのことなので、その中からファイアフライをいくつか紹介する。このコレクション、宝の山なので興味ある方は発掘されたし。←その間模型が進まなくなるのは必至だけどね。


ファイアフライIC(鋼板溶接タイプ)

 まず、タミヤキットと同じ鋼板溶接車体のICから。とにかくこのタイプ、なぜか起動輪は丸型しか見られない。その他の共通項は、穴なし誘導輪、車体前面斜め追加装甲板あり、砲塔右追加装甲板なし、車体側面追加装甲板あり、デフカバーは後期型ワンピース(タミヤではファイアフライのみに付属)、ただし極々少数の例外(前期型ワンピース)あり。転輪は穴なしが主流だが穴あきも少数あり。履帯のタイプは様々。



上記特徴がよく分かる。車体ハッチ前方(追加装甲板の背後)はキットと異なり直視バイザー付きだが、これが大多数だ。

車体後端の装甲板がI型とV型の識別点。鋼製履帯はVの谷が広いT54E1にダックビルつき。

少数派の穴あき転輪。VVSSサスも珍しい初期型。起動輪は丸形。誘導輪は不明。履帯は鋼製か。

これまた非常に珍しい前期型ワンピース・デフカバー(シャクル基部の形で判別可)だ。履帯は接地面が平らなゴムのT51。



ファイアフライIC(ハイブリッドタイプ)

 次にハイブリッド/コンポジット型。このタイプになると、ギザギザ起動輪が見られる。他の特徴はIC鋼板タイプと同じだが、T51履帯や前期型デフカバー、初期型サスはさすがに見ない。



キットと同じゴムV字ブロックのT48履帯。スカートがまだ残っている。予備履帯の装着方法にはバリエーションがある。

砲塔右の追加装甲板「なし」が確認できる。履帯はT48。

装備品や偽装で特徴がよく分からないね。砲塔後部に小さい追加荷物箱がある。履帯は鋼製?

砲塔両脇にタイフーンと同型のロケットランチャーを装備している。車体前方は見えないが文献によるとハイブリットとのこと。



ファイアフライVC

 VCは特徴によって大きく2つのグループに分けられる。第1グループ(と便宜上呼ぶ)の特徴は、車体ハッチ前方が平らで角丸長方形をしており追加の斜め装甲板がない、履帯は例外なく鋼製滑り止めタイプ(もし例外あればご教示願う)、砲塔右前方及び車体側面の追加装甲板なし、ギザ起動輪、転輪&誘導輪は穴なし。記録写真を見るとこちらが多数派で、タスカ1/35もこちら。

 私が製作してるのは、少数派の第2グループ。特徴は、砲塔右と車体側面の追加装甲板あり、車体前方に斜め追加装甲板あり(その背後の形状はバリエーションがあるようだ)、履帯はT48が主流。他の特徴は第1グループと同じ。本ページでも画像掲載しているPrime Portalの現存VCも第2グループだ。



第1グループの特徴がよく分かる。このように砲塔後部に追加荷物箱がある車両も多い。履帯はVの谷が狭いT54E2か?

現地製作?の砲身留めが目を引く。これも履帯はT54E2か。T54E1を履いた車両も多数ある。

砲塔左側の砲手ハッチでファイアフライと確認できる。履帯は小さな丸突起が3つあるT62かな?

IWMアーカイブ唯一の第2グループの写真。車体ハッチ前方は直視バイザーつき。追加装甲板が不明だが「あり」と推測。



■ 車体前面

 これが何だか知らないが(恥ズ)、車体前面向かって左側には円筒形の出っ張りがある。上記実車写真でも分かるが、I 型とV型ではこの形状が異なる。I では円筒形をスパッと斜めに切って貼り付けただけの形をしているが、Vの場合、前面装甲板との接続部にフレアがつき、上縁もエッジが丸い。



円筒形の出っ張りを、プラバンとパテで、ナンチャッテ修正。機銃防水カバー取り付け部の細枠は、ファイアフライにはない。削り取る。



■ ライト 2/24追加

 シャーマンの模型は、ライト周りが見せ場、勝負所だ。ライトの工作はソリッド名人に教わったワザ(F-86の項参照)で、凹面鏡ならではのハイライトの入り方が気に入っている。レンズはできれば凸面を表現したいところで、凸面の塩ビを抜けばよさそうだが、とりあえず平面で製作。ライトガードはホビーボスのM4A1(76mm)に付属のエッチングで手抜き。(←それも買ったんかい)



0.1mmアルミ板を3mm鉄球でぐりぐり。レンズは薄い塩ビ板。ともに2mmポンチで抜き、2mmバイスの穴にはめ込む。

車体に乗せるとこんな具合。



■ 続、車体前面

 勢いで、気になっている車体ハッチ前方を改造する。以下画像で。



まず、実車のリサーチ。IWMアーカイブから、ノーマル・V型。ファイアフライVCも当然同じ形。

回転ノコなどで不要部をカット。車体ハッチ接着後の泥縄作業なので、ハッチ前方のフチを残す。

まず、向かって左の状態にプラ板とプラパイプで工作。次に直視バイザーを凹形に切ったプラバン、1mmプラ棒で。

追加装甲板を乗せてみる。グレーのプラ板はタミヤ製フィギュアのベース。吊り下げリング基部に0.3mmプラバンを接着。


 せっかく作っても追加装甲板をつけるとほとんど見えない。


■ ライトガードと装備品 3/16追加

 車体上下をビス止めし、さらに細部工作を進める。ホビーボスのライトガードは、形状などまずまず使えて一安心。ただし、取り付け位置をタミヤのキットどおりにしたところ、実車写真と比べてちょっと違う。もうちょい上が正解。ま、細かいことは気にしないことにしよう。



ライトガードはホビボのM4A1(76mm)に付属。これでこのキットを買った意味があったというもの。予備履帯と予備転輪は仮置き。

後ろはこんな感じ。車体が伸びた分、車外装備品の配置もシャーマン I とは微妙に異なる。


 それぞれのパーツの接着位置を写真でチェックすると、車体により微妙に差異がある。とくに、砲身クランプとハンマーの配置は違いが大きいが、斜め追加装甲板グループのVCでどうなのかは不明で、作品ではテキトー。テールライトとそのガードの位置も細かく違ってたり。ま、細かいことは・・・


■ サフ吹き

 ヘルキャットにサフを吹くついでに、ファイアフライにもサフ。出てきた不具合をちまちま修正。



冬季迷彩みたい? 足回りは取り外せるようにしてるので、未塗装。

車長ハッチは可動にしてみる。ちと開きすぎで、後ほど軸を太い真鍮線に交換して改善する。


 塗装までには、もう少し細部を作り込む。


■ M4A1 3/30追加

 余り部品でM4A1が組み上がる。またまた最近流行りの新塗装法を試そうと思って、その練習台にするつもり。こっちは米軍にしようかな。



ほとんど素組み。ハッチは可動。ライトガードなどD-up。部分的にサフを油絵用の筆でたたきつけて鋳造肌表現。

キットパーツの形をテープに写し取り、焼き鈍した0.6×0.3mm真鍮帯金を曲げて半田づけ。



■ 塗装イメージ 4/5追加

 まず始めに、出来上がりのイメージを頭に描く。あるいは目標設定というか。プラモの塗装の出来を最終的に左右するのは、この脳内作業だと最近思っている。これはヒコーキも同じ。 で、それには、実車のオリジナル・カラー写真を見るのが一番だと思う。人の作品を目標にしたのでは、結局人のマネにしかならない。もっとも、技法は大いにマネするが。ゴタクはさておき、以下参考にした画像を掲載する。まずは米軍オリーブドラブの車両たち。出展はLIFEのアーカイブから。



模型では、明るく調色したオリーブドラブの作品が多いけど、実物はもっと暗い。自由フランス軍のM5軽戦車。

撮り方のせいもあるが、これなど相当暗調。こんな感じに仕上げられた作品って、あまり見ないね。

このM8装甲車の汚れ方も参考になる。人物や背景の色調と車両とを比較すれば、画像の色調の再現性はかなり高いといえる。

埃まみれでも、下地のODはそれほど明るくない。逆にタイヤの明るさにも注目したい。ヘルメットがまた黒光り。

次にシャーマンを何点か。このODもかなり暗く、緑味をあまり感じない。


何故かわからないが、鋳造車体のM4A1では泥と埃の汚れが著しい。

白っぽい泥と埃の下に暗いODが顔を出す。砲身だけは黒光りしている。

M4A1の模型では、この画像あるいは上のイメージで塗ってみたい。


 次に、英軍車両を見ていこう。これらに塗られた塗料の正確な色調は知らないが、手元のカラー写真から自分なりにイメージしてみる。以下IWMのアーカイブから



英本土で訓練中のクルセイダー。あまり汚れてないので、本来の色に近いだろう。

こちらも訓練中のチャーチル戦車。これらの塗色はわりと明るめ、かつ黄色味が強い。

英軍のシャーマン戦車。明るい土埃の下に暗い色が顔を出すのは米軍シャーマンと同じ。

写真の印象ではオリーブドラブと呼んでもおかしくないが、米軍のそれとはちょい印象が違う。ちなみにこの女性はとてもとても高貴なお方。


 さて、ファイアフライの塗装がどうだったのか?が問題。 残念なことに手元にオリジナルのカラー写真はないので、想像するしかない。米国で生産されたM4A4はおそらくオリーブドラブで塗られた(飛行機を例に類推すれば、その色調は工場によりばらばらだった可能性はあるが)。それが英国に送られ、主砲が換装されるなどの改造を受ける。

 改造部分にもペンキは塗られ、それは英軍使用色と考えるのが自然。で、それにあわせて車体もリペイントされたかどうだか。モノクロ写真を見ると改造部分と既存部分との色調差は見られない。なお、英軍車両の塗装色は、44年4月にSCC No.15 オリーブドラブと指定されたとのこと。ネットなどで調べると、米軍のODと色調は似ているらしい。


■ 塗装 4/10追加

 イメージが出来たところで手を動かす。まずは練習台のM4A1から。今回は、巷で話題の「アルコール落とし塗装」を試す。一応簡単に解説すると、ラッカー系で下地を塗装し、その上にアクリル系で汚れ色を上吹きする。綿棒や筆などにアルコールをつけて擦ると、アクリル塗料だけが剥がれ、凹部に溜まりイイ感じに仕上がる、というもの。WEBで調べると燃料用アルコールがいいらしいが・・・  以下画像で。



まず、クレオス#361のRAFダークグリーンで全体を下塗り。足回りはそれに#22ダークアースと黒を加える。

タミヤアクリルのダークグリーンとデザートイエローを混ぜ、軽く吹き付ける。

アルコール落とし。燃料用アルコールが手元になく、無水アルコールを使ったところ、ちょいと落ちすぎ。

ウェザリング・マスターのマッドを水溶きしてウォッシング。

さらに埃色のパステル粉をまぶしたり、エッジに鉛筆粉を擦りつけたりして出来上がり。

クローズアップ。砲塔のサフェーサの鋳造表現が効果的。車体の肩はキットそのままなので、比較されたし。





ちゃらちゃらっと塗っただけだが、画像ソフトで明度を落とすと、なかなか迫力だ。さらに埃色を軽くオーバースプレーすると実車画像の雰囲気に近づくかな。


 結果として、汚しの大部分はウェザマス水溶きで、アルコール落とし技法は仕上がりにあまり寄与してない。もう少し練習が必要だね。燃料用アルコールにも期待しよう。全体のトーンもまだまだ「大人しめ」で、もう少し大胆にいきたいところ。


■ ファイアフライ塗装 5/16追加

 猫がなんとか完成し、蛍も再開。塗り方は、練習台のM4A1とほとんど同じで、進歩がない。



下塗りはM4A1と全く同じ。クレオス#361のRAFダークグリーンで全体を、足回りはそれにダークアースと黒を加える。

タミヤアクリルのダークグリーンとダークイエローを混ぜ、軽く吹き付ける。

アルコール落とし。こんどは燃料用アルコールで。落ち方のコントロールができず、汚らしい仕上がり。これはこれで面白いという気もするが。

タミヤアクリルのダークグリーン+ダークイエローを、再度軽く吹き付け、トーンを抑える。今度は大人しすぎか。


 アルコール落とし補足。東急ハンズでコーヒーのサイフォン用というやつを買ってくる。成分はメタノールがほとんど。こちらはエタノール(無水アルコール)よりマイルドな落ち方だが、やはりコントロールが難しい。何故だか分からないが、初めはよく落ちて、だんだん落ちが悪くなり、そのうち全く落ちなくなる。適宜エタノールを追加していくが、狙い通りにいかない。

 模型誌など見ると、上手な人の作品は本当に上手で、やり方が根本的に違うのかも。試しに、エアブラシで表面が塗れるぐらいたっぷりアルコールを吹いてみると、乾いてから表面が粉をふいたようになる。上画像はそんな状態。ということで、アルコール落とし塗装、大いなる可能性は秘めているものの、いまだモノに出来ず。残念。


■ マーキング

 気を取り直してマーキングだ。イタリア戦線における第4ニュージーランド機甲旅団第20機甲連隊Cスコードロン所属車両にする。実車写真は、Progres社の「Camouflage & Markings of the Sherman in New Zealand Service 1943-45」にある。この方面のファイアフライは、みな斜め追加装甲板とゴムブロック履帯を装備している。また多くの車両が車体横に「コ」の字形のフックをつけており、本車もしかり。



「ロボ、出動だ!」「ムワッ(←意味不明)」 ハルナンバー「13」とスコードロン・マーク「□」は、カッティング・マシーンで。

マーキングと細部塗装終了。シリアルNo.はインレタ。黄色は吹きつけの色味を失敗して面相筆で塗り重ねる。

軽くフラットクリアを吹いてから、水溶きウェザマスのマッドとサンドでウォッシング。凸部には鉛筆粉をすりつける。

さらに錆色を中心に、汚しを加える。ペリスコープガードを延ばしランナーで追加。


 車両本体はこれにて一応の完成とする。取り急ぎ完成報告、いざ静岡へ。


■ 撮影 6/9追加

 ヘルキャットのついでに写真撮影。こうして大画面で見ると、改めてファイアフライVCのかっこよさにシビレる。延長車体に長砲身がよく映えて、苦労の甲斐があったというもの。やっぱ作るならVCだね。見よこの存在感。
































 補足。ペリスコープ・ガードは、写真を見るといくつかのタイプがあるようだ。延ばしランナーをいきなりモデルに接着すると汚くなるので、プラ板の上で組み立て、1日置いてから切り取ってモデルに載せる。プラ用接着剤だが、固まればそれなりの強度にはなる。

 水溶きウェザマスは、お手軽な割には実感のある汚れ方になるので気に入っている。やり方は極めて簡単で、水で薄く溶いてモデルに塗りたくり、乾いてから綿棒や筆などで拭き取るだけ。定着に難があるが、気になるならフラットクリアでも吹いてやる。それでトーンが落ちるが、再度水溶きウォッシングすればよい。水なので、プラや塗料を痛めない。シンナー吹く前は何度でもやり直しがきく。

 ところで、埃や退色といった明色方向のウェザリングにおいては、暗色による「締め」が重要だと感じる。これは飛行機も同じ。本作の場合、鉛筆粉を凸部に擦りつけたり、錆色ウェザマスを適宜加えたり。それだけでは足りず、ダークグレイをドライブラシしたり。

 シャーマンの塗装&汚しにおいては、車体側面の広い平面をいかに見せるかが一つのポイント。雨だれや錆汁など暗色ウェザマスで描き込む。やり過ぎは禁物。適度な「間」、「乱れ」を意識する。太さとか間隔とかのパターンが均一になると下手くそに見える。「1/f ゆらぎ」の理論だ。ゆらぎがあると、本物らしく見える(ハズ)。黒と白の碁石をよく混ぜてばらまく。白黒均一に散らばるかというと実は違い、黒いところと白いところが出来る。これもゆらぎ。

 ということで、車両単体としては完成。それだけでなく、車載物資、フィギュア、ベース、軽車両まで仕上げて最終としたいところだが、あとはゆっくりまったりと。


■ シャーマン満載化計画 8/14追加

 AFVファンの方お待たせ、2ヶ月ぶりに再開。P-51が一息ついた、というか飽きてきたというか。

 シャーマン系は荷物を満載していないと「らしく」ない。当初は別売りレジンを買ってきて色を塗るだけのつもりが中々入手できず、それならとエポパテで自作する。記録写真を見ると、シート類を丸めて後部にドンと積んでいる車両が多い。ということでメイン料理はこのシートの塊。付け合わせにジェリカンや小シートなどを周囲に配置する。さてそのシート、布の感じを出すのに一苦労で、記録写真の中からシートが写ってるのを何枚もピックアップして手元に置き、それを見ながらディティールのイメージを切り取っては手元のパテの塊に投影していく。

 今回初めてWAVEのミリプット・エポパテを使うが、なかなか使いやすい。気に入った。粘土細工のように柔らかい間に形を作るのでなく、固まってから彫刻刀で削る。ミリプットはサクサク削れるので実に気持ちがいい。ほとんど平刀一本で彫りあがる。考えてみれば、布は2次元なわけで、しわの寄った布は2次曲面の集合体と見ることができる。平刀で彫る曲面は2次曲面となるので、論理的には合っている。



一作目のシート。頭の中のイメージだけで彫刻したので、出来上がりがイマイチ。厚手の布らしく見えない。

二作目のシート。今度は自己満足。モデル上に置いてバランスのチェック。奥の茶色いのはタミヤ・エポパテ。

使用素材はコレ。右側のB剤は古いのか?周囲が茶色で切ると中が灰色。この配色、宇和島名産じゃこてんそっくり。

前側はまだアタリをつけている段階。


 このシート、休憩中に車両の肩から天幕のように張ってる例もあり、結構大きなサイズのようだ。ところで、ドイツ軍はこの手の物資をあまり載せていないが(アフリカを除く)どうしてるんだろう? 小物はゲペックカステンに入れるとして、シート類は入りきらない。別途支援車両が随行するのだろうか。どなたかご存知?


■ 戦車兵体格向上計画

 タミヤのイギリス兵は、相変わらず発育不良だ。ウエストと膝で切断しそれぞれ1.2mmプラバンを挿入。腕も肩と肘にプラバンを挟んで伸ばす。マーダーIIIのドイツ兵は身長180cmだが、今回は頭部や手の大きさからそこまでは無理で、170cm+αぐらい。キットは160cmに満たないから、どう見ても中学生。ユニバーサル・キャリアの乗員はもっと小さくて、小人の妖精の世界だ。

 さらに、ジープ。ファイアフライに添える小型車両としては、ティリーやユニバーサル・キャリアもありうるが、ずーっと昔のお手つきジープ(おっとタミヤは小型車両っていうんだっけ)を成仏させる。記録写真を見ると、英軍のジープには米軍とは違った「文法」がある。そのとおりに正しいクィーンズ・イングリッシュならぬクィーンズ・ジープにしてやろう。イタリア戦線のニュージーランド部隊でどうだったかは、この際考えない。



右、キットオリジナルと比較。縦だけでなく、横にも拡大。左は八頭身でハンサム。右のオヤジはちんちくりん。凸凹漫才か。

短いバンパー、その上のタイヤが1つの文法。片眼は灯火管制ライト、もう片眼は黄色い「A」というのも慣用句。


 シャーマンとジープ、どちらもアメリカ製を蛇の目仕様にモディファイしているわけで、それを模型で並べるのもまた一興。


■ 続、フィギュア 8/26追加

 P-51やFM2の合間に、ゆっくり、まったり手を入れていく。車長フィギュアは戦車に乗せるつもりなので、下半身は見えないけど、練習もかねて全身を作る。ミリプット・エポパテは、ムクの塊を削るには最高だが、プラの上で薄く盛り削りという場面では、少々扱いづらく苦労する。いっそのこと、全身ミリプットのムクで作り直した方が早かったかも。

 記録写真を見ると、イギリス戦車兵のユニフォームは、基本的なデザインは統一感があるが、細かく見ると様々なバリエーションがある。ウールの冬服、綿の夏服、オーバーオールのようなだぶっとした防寒服、さらに地中海戦域では半袖半ズボンもあり。膝のポケットも左のみ、左右両方、右はフラップのみ、といったバリエ。ズボンの裾は、絞った形が一般的だが、普通のずんどう形もあり。

 当初は、上記バリエを意識せずに漠然と彫るが、「シワの神様」が降りてこない。やっぱ実物を見なきゃダメだな、ということで手持ち写真と見比べる。そうすると素材によってシワが全然違うことが分かり、戦車がイタリア戦線のマーキングなので綿の夏服にする。また、膝のあたりがゆったり太いのが英軍というかあの頃のズボンの特徴。こうなると、街を歩いていても人のズボンのシワのディティールを観察してしまう。そういう目でズボンを見ている人間って、一体世の中に何人・・・



再掲。前回更新時。タミヤキットは、ウール素材の感じだね。

何度か盛りと削りを繰り返した状態。プラとパテのまだら模様で、自分でも訳が分からなくなるので、溶きパテを塗って形を確認する。


 ジープと運転手にも手を加える。米兵の下半身にはパテを盛って英軍支給服に。ヘッドもイギリス戦車兵に交換。ベレー帽になったとたん全てがイギリスっぽく見えるから不思議。上半身は別のイギリス兵で、前に伸ばした右腕との相性が悪く、肩のラインが不自然。腕につられて右肩が自然に前に出るように盛り削りするが、まだ不十分か。ここも針金を芯にムクのパテで作った方がよかったな。



右、車長は、さらにズボンを中心に手を加え、だいぶ「らしく」なってくる。シワの神様が半分くらい降りてきたかな。

ズボンは太くする。細かいシワが綿の特徴。ウールはもっと大まかで柔らか。戦車に乗せると見えなくなるが。


 英軍ジープ、車体前方の予備タイヤは空挺部隊独自のお作法らしいとの指摘を頂く。また、改めて記録写真を眺めると、イタリア方面の英軍ジープは米軍式をそのまま無変更で使っている例が多い。とはいえ、バンパーも短く切った後だし、模型的面白さを優先して当初予定通り英国スタイルでいくつもり。


■ ジープ組み立て 9/14追加

 ジープの工作を続ける。布表現に慣れてくると、フロントグラスの布カバーは格好のアピールポイント。実車写真を見ながらエポパテの塊を彫刻刀で削る。後部のお荷物も同様。灯火管制ライトはランナー細工、フェンダー上に移設された車幅灯?(もしかしてウインカー?)も英軍ジープのお約束。これはシャーマンの余り前照灯パーツから切り取る。これにともないフロントグリルの当該部分には穴を貫通。Haulerのエッチングパーツからベルト類など少々。



これにて組み立て終了、あとは塗装だ。ハンドルはフィギュアと一体化させる予定。

車体後方の文法はよく分からないので米式で。左側に予備タイヤをつけた車両も見られる。後方の荷物はもう少し彫刻を加える予定。



■ 布表現のコツ

 エラソーに語れるほど上手くもないが、気づいた点を少々。布のシワって日常的に見ているから頭の中にイメージはあるんだけど、そのイメージだけで造形しても、私の場合全然ダメ。結局、実物の写真を何枚も集め、よ〜く観察し、そのとおり再現すべく手を動かす、このプロセスがブレイク・スルーの鍵のようだ。この過程で運が良ければシワの神様が降りてくれる・・・かも。

 盛りながらヘラなどで形を作るか、削りながら形を作るかは、多分人それぞれの好み。私は削り派。削り過ぎたらちょっと盛ってまた削る。その他のコツとしては、普通の平刀より、刃先が緩くカーブした平刀がいい具合。端部や縫い目などのディティール表現が効果的。布の下にある物体を意識したり。


■ ジープ塗装 10/2追加

 まずはイメトレ。スケールモデルは実物の観察が基本。



再掲。今回はこのイメージを狙う。白い埃の下にある暗い塗装がポイント。

もう一つLIFEアーカイブから。全体のトーンは土埃色だが、ジェリカンや予備タイヤは暗色が顔を出す。反射板の赤が印象的。


 イメトレを踏まえて(どこまで再現できるかはさておき)、本番塗装。基本はファイアフライと同じだが、細部を変更。



ベースは#23ダークグリーン(英空軍機用)に黒を加える。ちなみに最近の#23はかなり明るく、RAFのダークグリーンとは相当色調が異なる。

それにタミヤアクリルのXF59デザートイエローを極々薄く希釈して軽くオーバースプレー。

続いてアルコール落とし。このあとベース色でエッジにドライブラシ、水溶きウェザマスでウォッシング。

途中省略して車両ほぼ完成。後部のお荷物は仮置き。ハンドルは運転手の手と一体化してるので、ここには無い。

布はタミヤのXF59デザートイエロー+XF81ダークグリーンのベースにファレホのカーキ。黄色いAはミンシと一緒に作ったインレタ。

後から。LIFE写真に近づいたかどうだか。



■ 荷物など 11/26追加

 しばらく放ったらかし。やっとこさ荷物を片付ける。以下備忘メモ。シート類はラッカーで下塗りしてファレホで塗装。塗りのグラデーションはつけないが、このへんはヒコーキ屋の感覚で。水溶きウェザマス暗色で軽くウォッシングしてフラットベースを上吹き。車体にも、ウェザマスの定着にシンナーで薄く溶いたフラットベースを吹く。埃っぽい感じがシンナーで消え、これは善し悪し。消えた埃感は、薄く溶いたサンド系のカラーをエアブラシして補う。最後に軽〜く水溶きウェザマスのマッドで仕上げ。



茶色いのはファレホのカーキ、緑は同318米陸軍戦車兵、中間はそのブレンド。

荷物は接着してないので、気分で並べ替える。板切れは0.8mmプラバンにエッチング・ソーで木目をつける。黄色いジェリカンがアクセント。

下からの目線で。もう少しごちゃごちゃ感が出るといいのだが。

ジープの荷物も紐かけして塗装。使用色はファイアフライと同じ。残るはフィギュアの塗装(とベース)だ。


 実は、戦車第4弾が密かに進行中。アイテムは砂→雪→緑→?のローテーションで予想されたし。当然48。T社近作。といえばアレだ。近日登場。乞うご期待!


■ フィギュア塗装 5/7追加

 静岡にフィギュアとベースを間に合わせようと、久しぶりに再開。まずフィギュアを塗装する。サフを吹き、ラッカー系で軽く下塗りしてからファレホ。カラー記録写真などで調べると、イギリス戦車兵の服の色は、明は砂漠のサンド色から暗は冬のダークカーキドラブまで、何種類もある。春〜夏のイタリア戦線のライトカーキ色の綿服をイメージし、服の基本色は340ハイライト・アフリカコープスと70988カーキを半々に混ぜる。ハイライトは340ハイライト・アフリカコープス、シャドウは70941バーント・アンバーを混ぜる。ベルト、ホルスターは340ハイライト・アフリカコープス。

 ゴーグルの色が分からず手持ちカラー写真を探し、フレームが銀色で、レンズは黄色、顔に当たる部分やベルトはキャンバスらしき、というのが唯一見つかる。肌色の使用色は今までと同じで、70927ダーク・フレッシュと70929ライト・ブラウンの1:1が基本でシャドウに70941バーント・アンバー。久しぶりのフィギュア塗装で、コツを忘れている。どこをどう塗ればいいか、最近ようやく分かってきたが、手が思うように動かない。塗装面が相変わらずダマになるし。一度失敗すると修正の塗り重ねで厚く盛り上がり、ますますヒドくなるという負のスパイラルに陥る。てことで、アップはちょいとツライな。塗り終えたら、フラットクリアー厚吹きでコート。



ポーズといい表情といい、上流階級出身の士官って感じ。ベースのフィギュアのポーズが曲がってて、随分直したんだけど。

左側。休憩中のリラックスポーズ。

キザったらしいポーズだな。ズボンの太さと綿特有の細かいシワがアピールポイント。

ベースフィギュアが日本人扁平頭なので、後頭部にもパテを盛っている。

アップは、このあたりが限界。右目が腫れぼったいのは負のスパイラルのせい。右目側は筆先がすんなり入らないから塗りづらいのだ。

ジープのドライバーは骨太豪腕軍曹タイプ。こっちは少々手抜き。ハンドルが邪魔で上手く塗れないし。



■ ベース

 ベースは20×15cmの木板。もう少し小さい板が理想だけど、ハンズのカット既製品のその下は15×15cmでこれだと戦車がはみ出す。余る空間を樹木で埋める。木はイエサブで買ったドライフラワー。これ単体で見てると結構リアルでそのまま使えそうだが、1/48スケールの模型の横に置くと大味。スケール感が違うのだ。そこで、行き当たりばったりで、丸い種みたいのを揉み落とし、枝先にボンドをつけて鉄道模型用の情景パウダーをパラパラふりかけてみる。 これで形を構成する要素が小さくなり、違和感がなくなる。

 樹木は、ベースに直接植えるのでなく、モジュール式として、茶色く塗ったスチレンボードに穴を開けて差し込む。ベースに車両と並べてバランスを確認。車両が負けるので、少し低くする。このモジュールをベースに接着。段差はファンドで埋め、地面はテクスチャーペイント粉雪。どうせ塗装するから白でもいいのだ。アクリルのバフをベースにテキトーに混色して吹き付け、仕上げにウェザマスのアクリルシンナー溶きを軽くオーバースプレー。



JOEFIX STUDIO製のドライフラワー。1/35ならこのままでいいかも。左下の小さいのが、上記加工済みの枝。緑色ラッカーで軽く着色。

草は鉄道模型用の細かい繊維(左)。これに薄茶色の繊維(中)を適当に切って混ぜ、ボンドで地面に接着。右は樹木の葉に使用。

できあがり。イタリアの埃っぽい田舎道という設定。ベースは汎用として、今後も欧州舞台の車両達に使うつもり。

樹木と草のクローズアップ。車両とのスケール感のバランスを見ていただきたい。



■ 完成

 これにて全てが完成。ジオラマではない。ただの飾り台つき車両とフィギュア。天気がいいので、ベランダに出て太陽光で撮影。



展示会的配置はこう。相変わらずストーリー性の無い配置。ま、ベース外に誰かいるっている想定で。




写真にするならこの配置。ベースが小さいので、別の背景を用意しないと戦車の全体をフレームに収めるにはツライかな。自然光だから質感がリアル。下手な模型も上手に見える。模型撮影の教科書から外れるが、正面でなく横から光を当て、わざと一部が影でつぶれるようにすると、リアルっぽく見えるようだ。




このベース、写真用背景としてはジープぐらいが丁度いい。アップだと布の表現がイマイチだなあ。まだ修行が足りない。






■ 静岡2013

 ブツも出来た。今年も静岡HSに土日ともフル参加する。では、当日オービーズのブースで。


■ ファイアフライ図面

 フェアリー・ファイアフライの図面はシーファイアFR.47製作記に掲載。  









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