リパブリック P-47M 1/72 タミヤ 製作記

2024.1.22初出

レイザーバック製作記




最終更新日 3Dファイル、図面




■ はじめに 

 レイザーバック製作記でちょこっと触れたタミヤ改造M型について、新たにページを起こして製作記を始める。いやあ、レイザーバックが、まさかのインレタ色違いで停滞中なのでねえ。

 コンセプトは、以前書いたとおり。基本外形はキットのままとして、外形徹底改修のレイザーと対比させる。細部は、3DPに交換可能なもの(エンジン、インテイク、プロペラ、脚柱、車輪、尾輪、エアアウトレット)を全て置き換える。塗装は63FS/56FG。


■ M型改造3Dパーツ(本項、1/4更新;レイザーバック製作記その4より転記)

 某「X」ではお知らせ済みだが、M型改造用のコクピットとドーサルフィンの3D設計が出来上がる。タミヤのM型は、過去に1/48がリリースされていたが、1/72にはない。ないと欲しくなる。そこで3DPの出番だ。ちなみに、キットはバリエーション展開を見込んだ部品分割なのに、一向に出る気配がない。同社この「期待させて肩透かし」パターンが多い。困ったもんだ。

 コクピットの考証は、手持ち写真から。細部はよく分からない部分もあり、近い型式から類推する。床はスムーズ。計器盤は、近い所でフライトマニュアルのD-30の写真を参考にする。計器盤中央下部の「ふんどし」(兵装コントロールパネル)はD-30以降なので、Mも同様と考えられる。前後のバルクヘッド、ラダーペダルと操縦桿はキットパーツを使う。



計器盤は、D-25とはやや異なる。スロットルレバーは棒状。照準器はK-14だ。プリントが厄介なレバーやロッドは確信犯で省略。

右舷。無線機関係と酸素レギュレータがキットとの大きな違い。


 スムーズな床は、D-25以降の全てのバブルトップに共通なので、普通にキットを組む方もぜひ交換されたし。左右側壁も、キットは初期のレイザーバックを模したものなので、3DPの方が実機に近いぞ。一応、キットパーツと互換するようにしてある。計器盤はキットを使うといいだろう。Fusion360ができる方は、タイムラインを遡って設計変更するもよし。

 お試しプリントしたら、組んでみたくなる。この頃のコクピット内部はダルダークグリーン。これはレイザーバックの後期から導入された(←私は無塗装導入の頃と考えている)。調色は、以前1/32レイザーバックD-21で作ったもの(C15濃緑色、C65インディブルー、C62白を2:3:1)にC13ニュートラルグレイを3割程度加える。



計器盤のメーターには、いつものようにフューチャーを垂らす。ガンサイトの支持架のみ計器盤と一体出力。

ダルダークグリーンはスケールを考慮して明るめに調色。赤、白などの色味はかなりの部分がフィクション。悪しからず。


 ドーサルフィンは、ロフトでちゃちゃっと作る。垂直尾翼前縁より前方と後方の2つに分けるが、分けた部分の境目にクビレが出来てしまう。解消しようとロフトの断面を増やそうにも、ロフト君が言うことをきいてくれない。結局シンプルに作ったやつがベスト。クビレはあとでパテか何かで埋める算段。どうせ垂直尾翼付近の合わせにはパテが必要だし。



前方側は3断面でシンプルにロフト。先端のフィン部分の断面はほとんど点に近い。最先端は回転で作る。

後方側もロフト。最前方の断面は共通(あたりまえ)。以降の断面は、尾翼前縁のカーブに沿うように形状を試行錯誤で詰める。

できあがり。キットの垂直尾翼(実機より厚い)に合わせたものと、実機どおりの厚さと2種類作る。

キットの胴体に合わせる。分割の都合上、キットのフィレット部との境にはパテが必要となる。


 補足。もっと単純にするなら、垂直尾翼前縁より前方の部分だけとして、あとはパテで処理するという手もある。その方が、胴体の合わせが楽かも。ロフトのガイドレールは、ロフトで作った胴体とフィンの平面形の交差。


■ 本格始動

 ここからが新規記事。胴体左右は接着済み。続きの工作を進める。まず、ドーサルフィンを接着。3Dパーツは、出力時のマージンで、土台を厚くしてあるので、薄く削り、胴体背中もフィンの部分のみ平らに削って接着する。垂直尾翼との取り合いは、瞬間+プラ粉をパテがわりに。

 主翼は、M型と違う部分のみ改造し、あとはキットなりにストレートに組む。改造箇所は、脚庫後方の着陸灯を埋め、左翼端に新たに新設。これはウェーブの2.5mmレンズ(F4U-5Nの照準器で使ったやつ)を使う。ダイブフラップは後で付ける。



ドーサルフィン接着。垂直尾翼との境のくびれにタミヤパテを盛る。

D-28以前の着陸灯(赤)を埋め、新たに設置(青)。内側にアルミを仕込んだが、瞬間が流れて曇ってしまう。残念。

翼端灯はキットパーツ。0.4mmの穴を開け、クリアーレッドを流し込む。翼側の断面をジンクロに塗っておく。

オイルクーラーアウトレットは3DP。タンク振れ止めはキット。パーツ接着部は面倒なので整形せず、タンクで隠す算段。

キットは、独特のねじり下げが再現されず、後ろから見た後縁のカーブがちょっと違う(実機がどうだかは図面を見てね)。

またキットは、矢印付近の凹み感が無い。今回はあえて修正せず。


 続いて機首まわり。カウルはキットパーツ。内部のダクトの仕切りは3DPに置き換える。エンジンとプロペラはD型とは異なる。当然3DPに交換。



3DPのR-2800 Cシリーズエンジン。丁寧に塗り分ける。ピンボケ失礼。

カウル内部のダクト部分を3DPに置き換える。

カウル内側を8銀で塗装し、エンジンを組み込む。このギアケースがCシリーズエンジンの特徴。

プロペラも出力。しかしペラを組み込むとエンジンはほとんど見えない。


 余計な修正工作をしないし、3DPはすでに設計済みなので、組み立ては早い。もう塗装直前。風防も接着する。後縁が厚いので斜めに削って薄くする。



風防接着。後のマスキングのため、窓枠をスジボリしておく。

士の字。実機より、ちょっとおデブ。



■ 続、プロペラピッチに関するマニアックな話 

 プロペラに関して知人より情報を頂く(感謝)。まず、プロペラ回転速度と、先端マッハ数について、それによると、F8Fでは、プロペラ回転速度1260rpm、プロペラ直径3.82m、最大速度716km/h@8530m、先端マッハ数1.052、P-51Hでは同じく1437rpm、3.38m、756km/h@6700m、1.051、とのこと。

 ペラ先端のマッハ数は1を超えているのだね。このときの先端での気流の角度(下図θ1)を計算してみると、F8Fでは38°、P51Hでは40°となる。それに適当な迎え角を加えると、ペラ先端の角度となる。25%スパンでの角度差はは34°となる。



再掲。vが飛行速度、wはプロペラ先端の回転方向の速度。


 次に、F8Fの離陸時について考える。離陸速度は不明なので、P-47の着陸速度程度の160km/hでフルパワーの1260rpmで計算するとθ=10°となり、最高速度時との角度差は32°となる。

 また、別情報に、P-47のプロペラブレードの「ピッチレンジ」が示されており、例えばトゥースピックでは28.0-58.0、パドルブレードでは18.5-53.5となっている。このピッチレンジが何を指すのかは記述がなく、想像するに、離陸時と最大速度(あるいは巡行時、あるいはフェザリング時)でのピッチの可変範囲ではなかろうか。

 これは、上述の10°から38°とは少々ズレがあるが、ネットで失速時の迎え角(失速角)を調べると、20°あたりのようなので、これに20を足してやると、ピッチレンジの数字に合ってくる。以上あくまで推測。情報求む。

 さらに、スピットIXのジャブロロートルブレードの製造図を頂き、ペラのねじれ角度が判明。先端と根元(95%および21%スパン)では34.0°のねじれがついている。今回私が設計したブレードで、同じスパンでのねじれを計算すると34.4°。いい線いっているのでは?

 ちなみに、ロートル社は、ロールスロイスとブリストルの共同で設立された会社で、ロートルは両社の名前の先頭と末尾から取ったものとか。


■ 塗装考証 2/13追加

 塗&マは、63FS/56FG所属ジョージ・ボストウィック少佐(Major George E Bostwick)44-21112 UN-Z と決めてあり、シリアルなどのインレタも作成済み。当機にした理由は、8機撃墜のエースで、実機写真があり、かつノーズアートがなくてインレタで再現しやすいから。

 しかし、いざ塗装となると考証が悩ましい。というのは、塗装図によって迷彩パターンが違うのだ。実機写真から判明するのは、左舷胴体、左水平尾翼と左翼付け根の一部のみ。そこで、同隊機の写真を可能な限り集め、そこから当機のパターンを類推する。

 ダークブルーとライトブルーの迷彩は、機体によって多少のバラツキはあるものの、概ね一定のパターンに従っている。だから、他機から類推してよいかと。で、右舷胴体は、ほぼ左舷と対称。右翼上面は、ライトブルーのパートが2つ。ただし右翼端にダークブルーがあるかどうかは不明。水平尾翼は、左右とも中央にライトブルーの帯が入る。

 左翼上面のインシグニアは、やたらでかい。本機は無塗装で工場を出て、部隊で迷彩塗装された。上面インシグニアは新たに描かれ、その際に巨大化したわけだ。問題はその寸法で、55"サイズなのか60"サイズなのか悩ましい。他FSの写真も見比べて、60"の方が可能性が高いかな。

 レターに黒フチがつくかどうかも、悩ましいところ。別売りデカールは「あり」が多数。写真では、他機を含めライトブルーとの境には細線があるようにも見えるから、フチありとしておく。



ボストウィック少佐機の全体像。左翼端の上面は、光ってインシグニアも見えないから、迷彩パターンも分からない。

同機とボストウィック少佐本人。左翼付け根の迷彩パターンや、「U」とパネルラインの位置関係が分かる。黒フチはようわからん。

右翼上面のパターンは、この写真を参考にする。右水平尾翼も分かる。胴体迷彩パターンは左舷と同じ傾向。

上面インシグニアの円が主翼前縁直後まで迫っている。主翼前縁は塗り残しの無塗装。機首の無塗装範囲も分かる。


 その他の考証について。右翼下面のインシグニアは、工場記入の40"サイズ。左翼下面には「なし」が写真で確認できる。主翼と水平尾翼前縁上面は無塗装の塗り残し。レターUN-Zも塗り残しの銀色。Zの書体は後方に向かってテーパーしている。56FGの迷彩M型は、コクピットのフチがフレームの形に塗り残されている場合が多いが、当機はしっかり塗られている。

 ちなみに63FSにした理由は、63FSのグリーン/グレイ迷彩はハセ1/48で似たのをやってるし、61FSの黒一色は、模型的にオモチャっぽく見えがちで、逆に塗装表現の難易度が高いから。結果的に、今作っているコルセア5Nと色味がカブってるんだけど、狙ったわけではなく全くの偶然。


■ 調色

 上面のダークブルーはかなり暗い。インシグニアブルーとする説もある。カラー写真からは同じようでもあり、違うようでもあり、何とも決め難い。コルセア-5Nで作った自作シーブルー(C365とC326を2:1+黒20%)にC13ニュートラルグレイを少量混ぜてやや明度を高める。ライトブルーは、インシグニアブルーに白を混ぜたとする説もある。C307グレーFS36320に自作シーブルーを少量混ぜる。インシグニアブルーは、自作シーブルーそのまま。

 ラダーはGX5スージーブルーとC13が1:2程度。グレイの方が多い。機首の赤は、1/32のP-47Dの機首に塗った赤(フィニッシャーズのピュアレッドとC327が半々にC113少量だが、出来上がりはGX3赤に近いかな)とC113 RLM23を半々にC333を微量。出来上がりは、やや暗く渋い赤である。

 無塗装銀は、レイザーバックの無塗装部分と同じ。ベースにSM206クロームシルバーを吹いた上からC8銀のドライブラシ。そのあとクリアでコート。部分的にパネルのドライブラシの方向や密度を変えて、トーンを変化させる。プロペラブレードは白20%の黒、ハブはタミヤのフラットシルバー、スピナは機体と同じ、黄色は自作オレンジイエロー。


■ 塗装準備

 M型の特徴でもあるダイブリカバリーフラップは、マシンでカットしたカッティングシートを貼り付ける。後付けによる段差も表現できる。風防、キャノピ、翼端灯はセロテープでマスキング。スジボリはエッチングソーまたはラインチゼル0.1mmでさらっておく。胴体上部のモールドされてないファスナをたまぐりで。全体をサフで覆ったら塗装準備終了。



レイザーバック製作記の再掲。この出っ張りを手切りするのが面倒で、つい機械に頼ってしまう。←腕が落ちるぞ。

プロペラを出力して組み立て。ブレード軸には真鍮線を刺して強度確保。表面をサンディング。



■ 塗装

 では塗装開始。以下画像で。



SM206を吹いて8銀をドライブラシ。翼は前後方向、胴体は上下方向に。銃弾倉下のパネルは、マスクして横方向にドライブラシ。

脚庫のジンクロを塗る。補助排気管後方のパネルは8銀+黒でエアブラシ。フラップ後半は、極薄のクリア+黒を吹く。

脚カバーも塗装。8銀ドライブラシはまだなので、ギラギラしている。ジンクロはC351にC526茶色を少量加える。

キャノピとドロップタンクも同様に。こちらはドライブラシしてクリアを吹いた状態。

レターは無塗装銀なので、シートでマスクする。インシグニアのマスクは、迷彩の位置の目安が主目的。

下面との境界をMrペタリでマスクして、ライトブルーをエアブラシ。パネルラインに軽くシェーディング。

ダークブルーとの境界もペタリ。

ダークブルーを吹き、ボケ足を両色のエアブラシ細吹きで仕上げる。マスクはがしてクリア吹いてラプロスで磨く。

インシグニアブルーとラダーのミディアムブルーのためのマスク。

ラダー、インシグニアブルー、機首の赤と黒(C92+白20%)を塗装。プロペラも塗装。


 で、いざ塗り終わってみると、主翼の迷彩パターンが自分的にしっくりこないのだな。塗り直しは、さほど大変ではないから、塗り直そうか、どうしようか。ま、所詮実機がどうだか分からないので、気分の問題といえばそれまで。


■ 迷彩塗りなおし 2/22追加

 しっくりこない主翼迷彩を塗り直す。いや、ふと思ったんだけど、63FSのこの迷彩って、インシグニアの周囲をライトブルーにする発想ではないかと。そうであれば迷彩とインシグニアが同色でもいい。ということで、塗装図を描き起こす。左翼はインシグニア周囲をぐるっとライトブルーに。右翼はそのバランスで翼端のダークブルーなし。前回更新の画像と見比べられたし。



うむ、この方が「らしい」気がする。でも、改めて既存塗装図や作例など見ると、このパターンもあったな。←早く気づけよ。


 上の画像は、迷彩とインシグニアが完全に同じ色。しかし、微妙に色調が違って見える。これ、インシグニア周囲のライトブルーや白星による目の錯覚。嘘だと思うなら、インシグニア左上の迷彩に重なる部分を拡大されたし。人間の目って面白いね。だから実機カラー写真も違って見えたのかな?



では、作業。ライトブルーを吹いて、マスキング。今回は平面なので紙で。Mrペタリで浮かせる。

ダークブルーを吹き、インシグニアの白のためのマスキング。

修正含め、基本塗装終了。フラップの赤は機首と同じもの。胴体インシグニアの白部分はインレタの予定。

下面の白は上面同様にマスクして塗装。ちょっとコケたけど、下面なのでそのまま。


 ここまできたら、インシグニアも迷彩色と同じにしたかったけど、やっぱ面倒なのでスルー。いやしかし、最初から塗装図を描いていれば、事前に違和感に気付いてたのになあ・・ 


■ 正面図

 レイザーバックとN型の正面図が出来上がる。これは、断面図をベースに、側面図、上下面図から高さや幅を合わせたもの。Dバブルは、レイザーの主翼とNの胴体の組み合わせなので、あえて描かず。


  • 線が密集する箇所などは、一部のパネルラインを省略する。

  • カウルは、Fusion360で作った3dモデルの正面投影(Fusionでの前面正投影の画面をトレースしたもの)。プロペラも同様に3dpがベース(後述)。

  • 主脚は、3dモデルをFusionの図面作成機能で図化したもの。雰囲気として見てもらえれば幸い。一応、脚柱の後傾と前面と後面との違いは表現してある。DとNのタイヤの太さを違えているが、単に図面の横縮尺を変えただけなので、悪しからず。

  • 水平尾翼は、その翼基準面沿いには上下対称だが、取付角があるため、正面図としては上下対称にならない。また、図では下反角があるように見えるが、これも取付角による見え方の問題。

  • 何度も言うが、正面から見て湾曲した主翼下面は、既存図面では正しく表現されてこなかった部分だ。主翼のパネルラインも3dモデルの正面投影。

  • 翼端付近は、負の取付角のため、正面から見える形と、実際の翼の厚さに乖離がある。誰かが早とちりして、正面図の厚さで模型を作ることがないよう、翼基準線(付け根で34%コード)で切った断面の形を薄紫で示す。正面形は細線。N型は描いてない。悪しからず。

  • 胴体のドロップタンク振れ止めは、当該部の胴体正面形も含め、製造図のトレース。


 今回の図面の売りは、プロペラ正面図(赤)と展開図(青)かな。ペラ正面図は、3dpの正面投影。展開図は、3dpのブレードを輪切りにして、それぞれの部分が正面を向くよう回転させて外形をトレースしたもの。展開図を切り抜いて、模型のペラに貼り付け、修正作業の目安にでもしてくだされ。正面図と同様に、3dpからブレード側面形も描けるので、これまでの側面図、平面図に描き加える。



3dのカーチスパドルブレード。背景のグリッドの青線が正面方向(左下が前)。この方向から見た画像が正面図となる。

輪切りパーツを正面向きに回転させた図。この正面形が展開図となる。正面から見ると、ギザギザもほとんどスムーズ。



■ インレタ 3/1追加

 早や三月。Mは着実に進行中。レイザーバックより先に完成しそうだ。



まず、インタークーラーアウトレットのドアとダクト内の白をマスクして塗装。

インレタの星と袖を貼る。データ作成ミスで、ダクトとの隙間があるので、このあとタッチアップする。

シリアルもインレタ。正しくはラダーと同色なのだが・・ まあ気にしないことにしよう。

スコアマークもインレタ。コクピット後方の色は不明。思い込みでODに塗っておく。


 コクピット後方について。もし、キャノピをつけたまま迷彩塗装したのであれば、工場出荷時のODが残るはず。キャノピを外して迷彩塗装したのであれば、迷彩色の可能性。前者であれば、62FSのM型のようにコクピットのフチに三日月形の無塗装部が残るが、そこは、後から刷毛か何かでタッチアップしたと妄想。


■ B/C型側面図

 B型およびC型の側面図が出来る。平面図は作成しない予定。C-1の側面図は、はっきりいってDの腹を凹ませてカウルフラップを変更しただけ。BおよびCの断面図は、D型断面図に細線で記載されている(Dとの違いは腹のみ)。


  • B型の補助排気管まわりと腹は、写真不鮮明でよく分からない。分からない部分は、既存図を参考にするが、それも正しい保証はない。

  • 排気管は少なくともC以降とは異なるようだ。オイルクーラーフラップの後方の部分は、もしかするとC以降のように2つ目のフラップで可動するかも。←何となくそう見える写真がある。

  • アクセサリーカウルの4つのスリットは、右舷も同じ。

  • B型の動翼は羽布張りで、このことはワイドウイング本などに記述がある。ただし、それと分かる写真は見つからない。リブの配置は分からないので、既存図を参考にする。ラダー、エレベーターは、試作型からはバランスウエイト部分が廃止された。

  • エルロンが羽布張りかどうかは、直接的な記述は見当たらない。「動翼」なので、エルロンも含まれると解釈するが。

  • 動翼が金属になるのはC型(C-1ではなく、数字なしのC)。機首が8インチ延長されるのはC-1から。

  • 防火壁以降のパネルラインやアクセスパネルはD型と同じとしているが、違う部分もあるかもしれない。機首のリベットやファスナも、推測部分が多い。


 これにて、予定のP-47図面は終了・・かな。図面プロジェクトは次の機体に着手済み。日本機だ。近日アップ予定。


■ 春到来 3/21追加

 昨日は春分の日。暑さ寒さも彼岸まで、なのに彼岸の当地は季節外れのなごり雪。さて、この春は私の家族にとって大きな節目となる。今まで同居していた三男坊が、就職して遠方に独り立ちするのだ。四月からはかみさんと二人暮らし。長男は東北から九州へ転勤。前よりは近くなるかな(あまり変わらんか)。次男は相変わらず女四人に囲まれて賑やかな日常。ということで、引越し&独立の準備その他で、リアル模型はスローペース。


■ レターの黒フチ

 前回更新までは、すぐにでも完成しそうな勢いだったのに、ちょっと足踏み。原因はレターの黒フチ。これ、インレタ作って、クリアデカールに転写して、塗装の銀色レターの周囲に貼り付けるのだが、最後の1文字で貼り付け失敗。あろうことか、予備インレタを作ってなく(←相変わらず学習しない奴)、新規インレタ発注を待っていたのだ。コルセアのノーズアートその他のインレタにこの失敗分も紛れ込ませて、ようやく発注、到着して今度は問題なく貼り付け完了。予備2つも作ったのに・・・ ←人生そんなもんだ。



カルトグラフ製透明デカールに転写。余白は切る。貼り付け翌日、セミグロスクリア。



■ その他の細々作業

 インレタを待つ間、細かい作業を片付ける。脚、車輪、脚カバーを塗装して取り付け。主脚柱カバー(細長四角のやつね)の上部には、小さいドアがある。これは0.2mmプラバンで。ピトー管、機銃スリーブはレイザーバックと同じ。アンテナ柱を真鍮線から削り出す。キットのドロップタンクを取り付ける。そのままだと、胴体から離れすぎ、かつ機軸平行となって、今にも地面を擦りそう。振れ止めを少し削り、胴体との接着ベロも切り飛ばし、真鍮線を介して接着。



タイヤは十字ブロックパターンにする。実機がどうかは知らん。ホイルが浮いてるな(未接着)。

ドロップタンクはキットパーツ。取り付け角度に注意する。

機銃スリーブは、さかつうの0.8mmステンレスパイプ。

アンテナ柱は真鍮棒削り出し。キャノピのフチを黒で塗る。コクピットのフチに、延しランナーでレールを表現。



■ N型翼つき側面図

 D型に続いて、N型にも翼側面図を描く。以前アップした3Dの主翼は、N型も作ってあるのだ。表示/非表示を切り替えるとNになる。D同様、このレンダー画像をトレースする。パネルラインはDの平行移動なので、案外簡単。


  • 左舷、右舷ともN初期生産型。後期は翼端灯が水滴形になったり、アンテナが増えたりする。ついでなので、右舷には150ガロン増槽を吊るす。機軸に対して前下がり、パイロンの底面に平行。


 これにて、P-47図面シリーズは本当に終了。新規図面プロジェクトに本腰入れるか。


■ 最後の作業 3/26追加

 ラストスパート。プロペラカフスにデカールを貼る。これはAMDだかのP-51用。翌日、セミグロスクリアを吹いて軽く研ぐ。左舷シリアルの末尾の「2」のインレタが気付かぬうちに剥がれていて、予備インレタで補修する。シビアな位置決めが要求されるため、クリアデカールに転写してモデルに貼る。フラットクリアの上吹きで、デカールの存在は分からなくなる。

 K-14ジャイロガンサイトは3DP。コクピットと一緒に設計・出力済み。投影ガラス、遮光フィルタ、バイザーは、インレタのネガフィルム。別売りエッチング計器盤によくあるメーターのフィルムと同じ素材(←たぶん)。これらは、横から見ると直角三角形をしている。3枚のフィルムをメタルプライマーを使って接着。バイザーはフィルムの黒い部分を使うが、さらに艶消し黒を塗っておく。両サイドの三角形部分にも塗っておく。

 コクピットへの取り付け方法は、ちゃんと考えておかないと後で苦労するのが分かっているから、対策済み。計器盤と一体の支持架には穴をあけてある。そこに照準器の底のピンを刺す方式。素材はともにレジンなので、木工ボンドで接着。強度は不要だからこれでいいのだ。乾くと透明になるし。



プロペラブレードに手持ちストックのデカールを貼る。カーチスマークは省略。←ヲイ

3DPのガンサイト本体に、3枚のフィルムを接着。接着剤はメタルプライマー。サイズがサイズなので、大変。

支持架の穴に照準器の底のピン(右上画像でピンセットでつまんでいる部分)を刺す算段。画像は再掲。

難なく取り付け終了。苦労したガラス関係はよく見えないなあ。


 ウェザリングはスミイレ程度。迷彩が暗色なので、ウェザマスの木甲板+サビ+ススで明るめに調合する。普段こういう仕上げはあまりしないが、たまにはいい。あとは主翼付け根に面相筆のチッピング。パネルラインのシェーディングはほとんどなし。乾いた筆でウェザマスのススやサビをこすりつけるだけ。

 最後に、アンテナ線を取り付ける。画像ないけど。手順はいつもどおり。0.08mmのナイロンテグスをマッキーで黒く塗り、尾翼と胴体に穴をあけ、伸ばしランナーを斜めに切って瞬間つけて穴に押し込む。尾脚は3DPを用意したけど、面倒なのでキットパーツ。気が向いたら交換しよう。


■ 完成

 ということで、最後に着手したこいつが最初に完成する。嬉しい。久しく完成の喜びを味わってなかったよ。なにせ10カ月ぶりの完成品だもんな。着手から2カ月、コルセアとレイザーバックの裏で片手間にやってた割には早い。ま、ほぼ素組みだからね。カウル、胴体、主尾翼のアウトラインはキットストレートで、手に持って眺め回すと徹底改修のレイザーバックとの違いが分かるが、普通に模型を撮影するアングルでは、ほとんど分からない。

 スジボリも基本的にキットのまま。ただし、一旦全てのラインをエッチングソーやケガキ貼りでさらって深くしている。迷彩とマーキングを塗装し、セミグロスクリアを吹いた段階で、ラプロス#6000で全体を磨き、柚子肌を均す。インレタ後のフラットクリアは吹きっぱなし。ただし、柚子肌にならぬよう、極薄に希釈する。無塗装銀部分はクリアを吹いて艶ありにして、迷彩部分と対比させる。




完成! ブルー2色の迷彩は、新鮮味があって割と気に入っている。各色の色味は思いどおりで満足。インシグニアと迷彩の紺は同じ色かもしれない。が、違っていてもそれはそれでよし。



基本形状には手を加えず、徹底改修のレイザーバックと対比させる、というコンセプトなのだが、そのおかげでサクッとキレよく仕上がってくれる。



エンジンはほとんど見えない。残念。3DPの脚は、さすがの情報量で、作品を締めてくれる。ドロップタンクの角度、高さに注意。



3DPのコクピットを見せたいから、キャノピはオープン。内部はダルダークグリーン。風防、キャノピのエッジは、斜めに削って黒く塗っておくと目立たない。コクピットのフチは延ばしランナーで厚みを誤魔化す。









■ 3Dファイル、図面、参考文献リスト

 お持ち帰り3dpファイル、図面、参考文献リストはこちらで。


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