タミヤ ファントム B型 製作上の注意点
2021.7.14初出
外形に関しては、マクダネル社の製造図面に基づいて設計されているのは確実。なぜなら、当該製造図に基づき作成した拙図面とピッタンコで合うから。従って、どのアングルから完成品を見ても、写真で見る実物のファントムそのもの。逆に、旧来キットが刷り込まれているオールド・ファンには、タミヤの外形に違和感を覚える人も多いだろう。ま、好みは人それぞれなので、「俺はやっぱりハセガワが一番」とかは全く否定しない。 部品分割を見ると、C型、J型を予定していることは間違いない。ただし、タミヤのことなので、いつになることやら。待つよりタミヤBを改造する方が早いぞ。既存C/Jキットを使えば、改造はそれほど難しくない。ロングノーズまでバリエーション展開するかは、部品分割を見ただけでは分からない。現状で正しい外形のロングノーズはまだないから、出すべきだと思うけど。
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![]() キットは、赤丸部分に三日月形の窓枠がある。 |
![]() ベトナム戦当時のC型。三日月形のフレームはない。 |
これ、発売前に気づいてタミヤにメールしたんだけど、製品版では改修されていない。メールが4月上旬頃だったので間に合わなかったのかな。今後発売されるCやJではぜひ改修してほしいものだ。読者諸兄もタミヤに改修要望のメールを出そう。
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![]() キットの前縁内側フラップはこのとおり。拙作では、この後で気付いて修正。 |
![]() 初期B型はこの図のようになっている。図はC型だがフラップは同じ。 |
![]() 現存C型。マニュアルの可動タイプの図と同じ。キットとは違うというのも確認できる。 |
![]() 現存J型。分かりづらいけど、翼境のクランク状パネルラインやファスナの配置に注目。 |
![]() B/C/D型タイプの骨組図。出典はA/B型のマニュアル。 |
![]() こちらJ/E/EJ型タイプのパネル図。リブの配置が異なるのが分かる。 |
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![]() キットインストから。右舷胴体後部。 |
![]() 左舷胴体後部。 |
![]() 後席コクピット。 |
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![]() ベトナム戦当時のC型。B型もオレオの長さは同じ(アタリマエじゃ!)。 |
![]() キットのオレオは半分の長さ。 |
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![]() レドーム塗り分け、レドーム下のフェアリング形状に注意。 |
![]() これなどは、見過ごしてしまいそう。ラムエアインテイクとの関係に注意。 |
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![]() マーチンベイカーMk.H5。おや? ドッグハウスの窓が無い?? |
エルロンが別パーツになっているため、エルロン非作動位置で組む場合、段差が生じるなどで接着部分がきれいにならず、その修復に多大な労力が必要となる。垂直尾翼上端は、前端にAN/APR-30アンテナがついたタイプのみ。B型でもセンサーなしの機体は多いのになあ。他社のパーツは断面が合わないから、キットのアンテナを削るしかない。あと、ベトナム戦C型にはサイドワインダーAIM-9Bが欲しいところ。
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