ノースアメリカン P−51Cマスタング
North American P-51C-3-NT Mustang

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P-51C-3-NT s/n42-103309 "BERLIN EXPRESS" flown by Lt. William B. Overstreet of the 363rd FS, 357th FG, England June 1944.







モデルは、1944年英国における第357FG第363FS所属ウィリアム・オーバーストリート中尉機「BERLIN EXPRESS」P−51C−3−NT、シリアル42−103309である。

中尉は、1944年5月23日、南フランス上空で酸素システムの破損により、無意識下で90分飛行を続け、7,000フィートで意識を回復したとき、機はガス欠でエンジン停止、スピンに入っており、樹上すれすれでなんとか回復し無事基地に帰還した、という稀有な体験を持つ。
彼は、終始357FG所属下においてマスタングで戦い続け、2.25機の空中撃墜を記録して終戦を迎えた。

第357FGは、第8軍における最初のマイティー・マスタング部隊である。開隊は1942年12月。しばらくP−39で訓練を行った後、イギリスに移動。44年2月にP−51にて最初のコンバットミッションを遂行した。折しも、大陸奥深くへの戦略爆撃が本格化した時期と重なり、独軍からの激しい反撃を受ける中、また多くの戦果を記録した。

終戦までに、第8軍で最も多い43人のエースを輩出し、うち5人がトリプルエース、4人がダブルエース。また695機の空中撃墜の記録は、ゼムケの56FGに次ぐものである。



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