IV号戦車E型 タミヤ 1/48 製作記

2021.4.21初出




最終更新日



■ はじめに 

 予告どおり、IV号プロジェクトの第2弾、E型を開始する。短砲身のIV号もカッコイイんだよねー。なんかタミヤからF1型が出そうな悪寒はするけど・・・先にフンメル/ナースホルンだよね、きっと。 さて、いきなりH後期型から改造すると、ほとんどの部品が新規3D設計となって、どえらく大変だが、IV号G型とII号戦車の製作中にかなりの部分が設計済み。逆に、それらのストックを利用しないのは勿体ない。塗装はロンメルDAKの予定。


■ Elegoo Mars2 Pro

 もう一つのトピックは、新プリンタの導入。頂き物のII号履帯があまりに良かったので、ついに決心したのだ。つうても買ったのは4Kでなく2Kモノクロ機種、Elegoo社のMars2 Proだ。2Kにした理由は価格。Amazonタイムセールで3万円切ったので。片やSonic Mini4Kは品薄で、在庫ありだと6万円台半ば。倍以上の差だ。印刷解像度もあまり差がなく、私には2Kでも十分。さらにSonic-は性能がピーキーで扱いづらい一方、Mars2-は安定してるとの評もありで。将来4Kが普及して価格が下がったら買い替えようか。←当面2Kで満足。

 では、早速お試しプリント。3Dプリントの匠よりパラメータを教えていただく(毎度感謝)。これを参考に、層厚0.025mm、照射時間2.4秒、基層照射時間35秒、消灯遅延1秒、基層消灯遅延1秒、基層リフト距離5mm、リフト距離5mm、基層リフト速度60mm/min、リフト速度150mm/min、格納速度210mm/min(以上Chituboxの設定)、層厚0.05mmだと照射時間が2.8秒で他は同じ、でお試しプリント。照射時間が1/4になってもインターバルはそこまで短縮しないため、全体の時間が1/4になるわけではないが、感覚的には約半分に時間短縮。

 印刷の出来具合はII号戦車でも書いたとおり。RGBカラーのPhotonとの違いは、印刷物のエッジのシャープさと露光漏れによる増厚の少なさ。0.3mm幅の溝を設計すると、そのままのサイズで溝ができる感覚。片やPhotonだと半分くらい埋まってしまう。従前の設計も新たにMars2に合わせて修正する必要ありだな。なお、FEPフィルムはpeopoly製に交換。



Elegoo Mars2 Pro

以前作った段ボール製排気ダクトが使えるように、2ヶ所の排出スリットにダクトを取り付ける。これで排気漏れなしじゃ。



■ エニキュービック・レジンの怪

 お試しプリントに使用したエニキュの水色レジン(IV号G型などで使用)が底をつき、新たに同社のグレイ1kgをamazonで購入。ところが、こいつに問題アリ。出力は普通にできるが、今までどおりイソプロピルアルコール(IPA)で洗浄すると、液中に白っぽい顆粒状のカスが発生し、これが粘着質で印刷物に付着して、IPAで洗っても取れない。知人も、新たに買ったロットから同種の問題が発生したとのこと。メーカーに苦情を伝えるとともに、新たに黒1kgを購入する。

 こちらは大丈夫かと思ったら、グレイほどではないがやはりカスが発生し印刷物が汚れる。そこで、洗浄液を燃料用メチルアルコールに変更したところ、洗浄中のカス発生はなく、とりあえず問題解決。ただし、時間が経つとタッパーの底に黒いタール状の物質が生成されるので、次の洗浄の前に中身を空けてタッパーの底をティッシュで拭う必要が生じる。

 メーカーからは代わりのレジンをもらう。クレーム対応として一応は評価できるが、本質的な問題、つまりこれがロットの問題なのか、製品の改良に伴う問題なのかは、明確な回答なく不明。情報求む。そういえば気のせいか、以前より臭いが少ないようだが、何か関係あるのか? 



II号戦車の履帯。この白っぽい顆粒が問題のカス。大きさは0.5mmくらい。



■ 3D設計

 ではIV号Eに戻ろう。II号製作中もチマチマと設計を進め、基本パーツが出来上がる。各パーツは個別のファイルとして設計してるのだが、全体のイメージ確認も含めて1つのファイルに統合してみる。それが下画像だ。



車体と砲塔の基本形、一部の小物パーツはキットを使う。それ以外は3Dプリント。ほぼ80%はオリジナル部分だな。


 では個々のパーツを見ていただこう。まず、既にIV号G型やII号の製作記に掲載しているものから。この他にも吊り下げフック、ピストルポートなど細部パーツが結構あるけど画像は省略。これらの多くは、実車の観察が甘くて不正確だった部分を修正したり、Mars2に合わせて溝幅やボルト類の直径などの数値を見直している。ダウンロードリンクは、まとめて末尾に掲載。



A型からE型まで使われた38cm幅の履帯。当初掲載時より全面的にリニューアル。

E型専用の起動輪。Mars2に合わせて歯の厚さなどディテールの寸法を見直し。

E型専用の転輪。F/Gとは幅が異なる。こちらもMars2に合わせ細部寸法を改設計。

A型からE型までの誘導輪。サポートの基部を見直し。

A型からH初期まで(たぶん)の上部転輪。側面に積層痕が出ないように改設計。

E型からG型まで(?)の最終減速ギヤケース。もしかするとEは細部が違うかも。

E型からG中期型までのキューポラ。E型用に跳弾リングを非表示(G型用は表示して出力されたし)。

D型からF1型までの砲身。E型用に砲身段差部のボルトを追加(F1にはタイムラインで当該コマンドを削除されたし)。

A型からG初期型あたりまで使われた乗降ステップ。

E型(中期以降)正面上部装甲板。追加装甲「なし」にすることも可能。

D、E型側面追加装甲板。以前掲載時よりボルト位置、クラッペなど改設計。キットに貼るのでなく交換するようベースも設計。

D、E型砲塔側面ハッチ。


 次に、新規設計分。フェンダーは、当初はキットを使うつもりだったが、E型になるとH型とOVMの配置がかなり異なり、滑り止めのモールドが消える部分が多くなる。ダメもとで設計&お試しプリントしてみたら、案外イケることがわかり、いっそ全部3Dに置き換えちゃう。フェンダーは最終的には一部のOVMやライトの基部なんかも一体出力するつもり。とりあえずプレーン状態で。後部フラップは、あまりにファイルが重くなったので別ファイルとする。

 車体前下部上面(日本語はややこしいが英語ではグラシスというらしい)も、キットを使うつもりが、フェンダーも新規ならついでにこいつも新規設計しちゃう。これは、E中期以降生産型を再現。初期はD型と同じで、ブレーキ点検ハッチが装甲板とツライチでなくヒンジの形も異なる。



滑り止めのサイズ、ピッチはキットになるべく合わせる。

お試しプリント結果。心配された反りも実用範囲内に納まりそう。

E型(中期以降)グラシス。中央の点検パネルのネジ穴が、前上部追加装甲板の切り欠きと一致するのだが、それが難しい。

D、E型排気管。いい写真がなくて、詳細はよく分からん。AからCは補助エンジン用の細い排気管の長さが異なるらしい。

F1型あたりまで使われた前照灯とホーン。ホーンはサイズがよくわからなくて、複数作ってみる。小さいのはII号戦車用のつもり。

牽引ホールド。装甲板はプラバンにするのでホールドだけ別パーツにする。



■ IV号E型コンバージョンパーツ ダウンロード一覧

 リストは末尾に。


■ 車体の組み立て 7/14追加

 メッサーGに続いて、パンツァーIVも復活じゃ。いよいよリアルモデリング、車体を組み立てる。ベースキットはH後期型。車体上部は、H中期以前の跳弾板がモールドされているヴィルベルヴィントをパーツ請求する。以下画像で。記事はだいぶ過去に遡る。



これは3月頃、まだプリンタを買い替える前。旧フォトンで出力して組み立て始める。この頃はキットのフェンダーを使う考え。

細部パーツも頑張って出力。しかーし・・・

モノクロ液晶プリンタに買い替え、3Dパーツも新規出力して交換する。出力解像度が要求されないパーツはそのまま。これは4月頃。

車体上部も同様。旧パーツを組んだ結果で設計内容も微修正してある。後部のスリット部はプラバンに置き換え。

ここから数日前。出力済みのフェンダー前後を接着。本当はOVMやライトの基部も一体化する予定が、早く組みたくてスルー。

以前に作ったIV号Gと同様に、前下部装甲板の位置を少し後退させるため、キットの前下部を切り取る。

前方上面装甲板を接着。サフはFEPフィルムのシワによる凹線を埋めるもの。

前下部装甲板は0.8mm厚プラバン。フェンダーも接着

車体上部を接着。設計が悪くて、フェンダー後方の三角板との位置関係が合わず、三角板を切り取る。

初期型38cm履帯のアップ。


 フェンダーは、近日中にお持ち帰りデータを修正する予定。作品はそのまま行っちゃう。


■ 続、車体の組み立て 7/19追加

 引き続き、3Dパーツを取り付けていく。砲塔は、天板を前後に切り離して段差をなくす。側面ハッチの穴をプラバンで狭める。以下画像で。



キューポラはG型で作ったもの。跳弾リングなしがG型との相違点。側面ハッチは3Dパーツを薄く削る。

砲は2mmプラ棒を介してキットの基部に取り付け。内側はこんな具合。

車体下部の前後にプラバンを接着。

3Dパーツとキットパーツのコントラストが強すぎて、イメージが把握しづらく、製作のノリが悪い。

そこで、この段階で一旦サフを吹く。うん、短砲身IV号もカッコイイね。テンション上がる。

履帯もまずまずクリスピーな造形となっていて一安心。接地面の積層痕のみペーパーで落としている。


 さらに、パーツ群を取り付けていく。フェンダー前方曲面部分には一種の「ヒケ」のような凹みがあるので、ペーパーで削って整形。リベットが消えるがやむなし。この凹みは、フェンダー平面部分の下面が現れる層付近に出来る。凹みができるメカニズムはよく分からないが、出力の過程で、それまで曲面部分のみ造形されていたものが、その層から平面の広い部分も造形されることで、露光漏れやFEPフィルムとの力学の変化によって起きると思われる。→詳細は九七式戦車その1に記載。

 フェンダー前方のフラップは、当初キットパーツの寸法で設計するが、高さが少々足りなく感じ、0.7mmほど拡大し、傾斜角度を寝かせる。改めてキットのフェンダーを使った前作IV号G型を見ると、気持ち高さ不足かな。



車体前方。砲塔正面クラッペはエニキュのグレイレジン。車体正面装甲板付近のグレイはプラバン。フェンダー曲面部の凹みを整形。

ベンチレータは基部を3Dパーツ、天板はキットパーツを薄く削る。G型で設計したアンテナケースには、アンテナ本体も追加する。

排気管、発煙弾収納箱、フェンダー後方フラップも3Dパーツ。

再度、サフェーサ。引き続き細部工作を進める。


 前回記載のフェンダー長さについては、前半を1mm延長して、お持ち帰りファイルを更新する。高さを修正した前方フラップは別ファイルとする。フェンダー本体のファイルにも前方フラップが残っているが、修正前のもの。


■ 続、3Dパーツ 8/11追加

 久しぶりに更新。フェンダーと一体で作るはずだったOVMがようやく出来上がる。バール(大小)の大きさはキットに合わせる。S字フックはキットにもあるけど、留め金具も一体で設計。併せて、ジャッキ、スパナ用の留め金具も作る。車体後部上面は、一旦はグリルを埋めてフラットな状態にしたが、アフリカ戦の塗装にしたくて、熱帯用エンジングリルを作る。これはDからF1までの熱帯型に用いられたもので、F2以降のもの(つまりキット)とは、サイズ・形状・ディテールが異なる。ただし右舷側のものについては、いい写真がなく形状がよくわからない。

 砂漠のD/E型には、予備履帯を車体前下部に「だらん」とぶら下げて装着している車両がある。これがやりたかったのよ。ぶら下げる向きや留め方などは車両によって異なるので、表向き、裏向き両方作ってみる。併せて、右フェンダー上の予備履帯も設計。画像ないけど。



OVM類。ここにある以外はキットパーツで何とかなるはず。クランクの奥は尾灯。

熱帯型エンジングリル。なお、北アフリカ以外の戦域における通常型のDからF1は、グリルなしである。

予備履帯A。湾曲具合は、スケッチの編集で円弧の半径を変えることで、簡単に変更可。

予備履帯B。こちらは裏面(というのか知らんが)が表。



■ 3Dデータ修正 8/23追加

 データを少し直す。前回の消火器は、もっと後期のタイプ。E型が装着したタイプに変更し、お持ち帰りファイルを差し替える。ただし、細部は不明なのでかなりテキトー。一応、後期タイプの消火器もファイルには含まれる(非表示)。前回の予備履帯は、牽引ホールドにうまくはまらない。はまるように端部の角度を変える。そうするとセンターガイドが邪魔をするので、端部のみガイドを切り取る。実際どうだったかは不明だが、多分同じことをしたんじゃないかな?



E型用消火器を新たに設計。細部は不明。画像左が前になる。

予備履帯はこんな具合。



■ OVMの取り付け

 設計した3Dパーツを出力して、車体に取り付ける。黒レジンは、何度か濾したりしてたら黒の顔料分が少なくなって、スモークグレイになっている。熱帯用グリルは、上面装甲板に穴を開けてはめ込むつもりが、面倒くさくなって薄く削って上にぺたっと貼り付けただけ。それでもそれほど違和感ない。



スモークグレイが3Dパーツ。ベージュはキットパーツ。消火器と予備履帯は改修前。

右舷。斧、クランク、ジャッキ、予備履帯の配置はキツキツ。

サフを吹く。消火器は改修前。

前々回で説明してなかったが、発煙弾格納箱は、小丸ハッチを避けた位置に装着される。

グリルは奥部を暗色でウォッシュすればOKそう。ステップは、当初予定のタフレジンを止めて、通常レジンで出力。

改修後の消火器と予備履帯を取り付ける(履帯は仮り)。


 残る工作は、砲身のアンテナ除け、砲塔などの手掛け、キューポラハッチ、吊り下げフック、クラッペ跳弾板、牽引ワイヤ・・まだまだあるな。あ、砂漠のEはノテックライトを付けてるな。予備転輪も装着したいが、どこにしようか。なお、車体下部側面の追加装甲板は、目立たない場所なので当初からスルーの予定。


■ 最後の工作 9/27追加

 飛行機の裏でゆるゆると。実は変更点は結構多い。



キューポラハッチは3D。手掛けは0.5mm真鍮線。F以降とは形が異なる。

砲塔ハッチのサイズを間違えていて、修正設計して交換する。乗降ステップも、履帯フックが後寄りが正解。これも交換。

クラッペ前の跳弾板も3D。溶接跡を伸ばしランナーで。このあと砲塔上面にもつける。

予備転輪をこの位置につけることにする。元あった砲身クリーナーを前方に移設する。

アンテナ除けは、結局砲身と一体で出力して、前の砲身と交換。出力方向は砲口が上。でないとアンテナ除けが曲がってしまう。

予備転輪も新たに3D設計。ラックを一体設計し、裏側のディテールを追加する。スプリングも一回り細く改設計。

ノテックライトはキットパーツ。基部はIII号のもの。消火器は、前回のもどうやら違うようで、設計をやり直す。

ということで、工作終了。サフを吹く。光が透けそうな薄い部分には銀を吹いておく。


 補足。砂漠のE型の予備転輪は、写真で見ると、砲塔両サイドが多い。作品の位置はD型の主流だが、Eにも例はある。その場合、砲身クリーナーがどこに移設されているかは不明。一応、D型の例に従う。


■ 3D設計

 たぶん(?)最後の3D設計。気が向いたら、E初期型の操縦手バイザー、グラシスくらいは設計するかも。お持ち帰りは、末尾のファイル一覧から。前述の砲塔ハッチ、跳弾板(砲塔クラッペに追加)、ステップなどのファイルも訂正して差し替え。



消火器。画面奥の部分の形状を変更。以前のファイルに追加する。以前の消火器も非表示でデータは残してある。

予備転輪は、内側のホイルは立てて出力し、表裏両面のディテールを再現する。外側ホイルは、外側のディテール優先でそのまま。

ジェリカンも設計。作品に使うかどうかは考え中。載せる場所が問題なのだよね。

おためし出力。キャップの押さえ金具は、1/48で限界の細さに挑戦。



■ 塗装開始

 まず考証、というより妄想に近いかも。さて、アフリカのE型は、グレイにサンドの現地迷彩なのか、工場でサンド塗装なのかが問題。写真を見ると、きれいで工場サンド塗装のように見える車両はある。この場合、車体前方の予備履帯はきちんとラックに入ってサンドで塗装されている。OVMもサンドかな。一方で別車両では、グレイベースの現地サンドに見えなくもない。熱帯型のDにはグレイベースがある(グレイのまま船から降ろされた写真がある)。熱帯型Eにもグレイがあった可能性はあるのでは?

 その場合、現地迷彩の塗料がどんな色調だったかは、可能性がいくつか考えられる。トローペンなのか、別の独軍規格塗料か、英軍から分捕ったサンドか、伊軍の塗料か、現地調達か。正解を見極めるのは困難だろう。ということで、II号戦車製作時と同じく、自分の好きな色で塗るのだ(←それが言いたかったんかい!)。イメージソースはこれも同様米軍捕獲II号戦車のカラー写真。当該車両は明らかにグレイベースでサンドの現地塗装。

 調色はII号とほぼ同じ。C45セールカラー、タミヤLP-77ライトブラウンが2:1にC39ダークイエローが隠し味程度。サフの上に吹くと発色が悪いので、最初はライトブラウン多めで。赤味が乗ったら上記調合色に切り替え。完全に発色するまでは吹かない。



履帯と足回りの奥の方をC22ダークアースのビン生で塗装。

サンドの基本塗装終了。このあと転輪のゴム、履帯を筆で塗り分ける。

サンドで塗装すると、ディテールがよく分かる。3Dプリンタの表現力を見よ。ここに見えているパーツのほとんどが3Dプリントだ。



■ Fusion360ライセンス切り替え 10/18追加

 先日、Fusion360の学生用ライセンス更新の通知が来る。認証が厳しくなって、学生証の写しを送れとかウザいので、個人利用ライセンスに切り替える。期限前に移行する方法は不明。期限切れのタイミングで「さあ課金どうぞ」と誘導されるから、迷わず「無償版」を選択。そのまま案内に従ってログインすると、従前のアカウントのままで個人利用に移行できる。保存してあるファイルはそのまま引き継がれ一安心。

 教員・学生用(=課金版と同じ内容)と個人利用の違いは、一度に編集できるファイルが10個に制限されること。これはその都度切り替えれば問題なし。あとの機能は高度すぎて私には関係ない。ただ、「パブリックリンクを共有」が制限されたのは痛い。従前はリンク先のURLを開いて、好きなファイル形式でダウンロードできたが、個人版に切り替えた途端、閲覧のみでダウンロード不可となる(どなたか抜け道ご存じ?)。

 ということで、現在、当HPのリンクから3Dファイルをダウンロードできない状態になっている。でも解決策はある。F3DファイルをそのままHPのサーバにアップロードすれば、DL可能。ちょっとサーバの容量を喰ってしまうが、現在のプランでも何とかなるかな。ただし、あまりに大きなファイルは、同じF3Dでもタイムラインで変更できない形式にするかも(こうするとサイズが小さくなるのだ)。今後、順次アップしていく予定。ただ、ファイルの数が多く、少しずつ作業するので、しばらくお待ち願う。急ぎ必要な方、タイムライン変更可能版を希望の方はメールされたし。

 なお、個人利用版は商業利用は不可である。私自身は、従前からデータは無償提供しているので、何ら問題ないが、それを使って第三者がパーツを製造販売する場合は、ライセンスに注意が必要。商業利用を希望される方は、連絡いただきたい。


■ 細部塗装

 前回の状態から、細部を塗り分け、ウェザリングを施して、とりあえずの完成まで。



転輪のゴムは、自作タイヤブラックで筆塗り。予備転輪のは、少し明るいC333のEDSGで。履帯はダークアースのビン生を筆塗り。

キューポラ内部はこんな具合にマスクして白を吹く。


 転輪と上部転輪は、筆塗りしやすいように、ゴムとリムとの段差を大きく設計してある。私の作るパーツは、ユーザーフレンドリーなのだ。あ、いや、自分にフレンドリーなだけか。


■ 一応の完成

 細部塗装の次はウェザリング。やり方はいつものとおり。以下備忘メモ。水溶きウェザマスのスス+サビでウォッシュ。同様にサンドでウォッシュ。履帯はさらにサビでウォッシュ。一旦フラットクリアを吹いて定着。適宜ウォッシュを追加。次に、グレイベースにサンド現地迷彩、というイメージで、EDSG+自作サンドを要所にドライブラシ。部分的に同色のエアブラシ細吹きも加える。やり過ぎ箇所は迷彩色のサンドをエアブラシしてトーンを落とす。エッジにレッドブラウンをドライブラシ。

 排気管はレッドブラウンを薄めて筆塗り。さらにサンドをドライブラシしたり、ウェザマスなどコテコテと。履帯、砲口、車体のエッジに鉛筆粉。埃表現でサンドを足回りにエアブラシ。改めて画像で見ると、埃感が足りないかな。サンド系のウォッシュ&エアブラシを追加しようか。

 バルケンクロイツは、車両により有無がある。今更なんで「なし」とする。ヤシの木マークはE型にはないのかな。ターレットナンバーを記入しようか思案中。模型的には映えるよね。なので、一応の完成としておく。自作が面倒なお荷物関係はパス。ジェリカンは結局使わず。



車体機銃は3D設計。データは砲身のファイルに追加(つうても今はDLできないけど)。



OVMはそのままサンドで現地迷彩した、という想定にしておく。砲身クリーナーの木部はレッドブラウン+ベト迷タン、布カバーはEDSG。



短砲身のIV号が机上に再現できて大満足。IV号ファミリーは、まだまだやりたいアイテムがある。いずれまた。




 懺悔。フェンダーのフチがちょっと厚い。プリント時に下側になる(サポートがつく)部分が厚くなったまま、削るのを忘れて組んだため。気づいたときは履帯も接着済みで、もう遅い。また、フェンダーは出力時のさまざまなトラップ(いずれ詳しく解説する予定)で設計どおりの形になってない部分がある。これは出力方向や補強の工夫でなんとか解決できそうではある。

 E型のゲペックカステンは、もしかしてF以降と形が違うかも。上面の傾斜がもっと強いような気がする。取り付け部は、確信犯で実車どおりでない。車体機銃と追加装甲板の穴がズレている悪寒。設計が悪いのか、組み方の問題かは不明。



 さて、次の1/48戦車プロジェクトは、初のフル3Dとなる。つまり、ベース車両すらキット化されてないアイテムというわけ。個人的には、とっくにキットがあっていいメジャー級だと思うけど、多分今後も発売されないだろう。欧米じゃ売れないからね。そう、アレだ。実は設計も少し進めている。近日公開。乞うご期待。


■ 完成写真 12/1追加

 前回以降、ウェザリングを少し追加し、写真撮影する。ターレットナンバーは、結局「なし」。マスキングシートを切ってみたんだけど、クラッペの凸凹がきつすぎて断念。インレタも凸凹で無理。現状で唯一の解決策はインレタ+クリアデカール作戦かな。鉄十字は車両によって有無があり、なしでも間違いではないだろう。つうことで、ノーマーキングだ。ちょっと寂しいけど。

 ウェザリングは、サンド系ウェザマスの水ウォッシングと、EDSGのスポンジチッピング。あとエアブラシでグレイ吹いたり、サンド吹いたり。このエアブラシが間違いで、やればやるほど、ぼやけた印象になっていく。エッジの効いたドライブラシ系の方がよかったな。そんなこんなで、塗装&ウェザリングはイマイチ不完全燃焼。修行が必要なようだ。

 ともあれ、色画用紙を背景にパチリ。アップで見ると、3D設計のパーツにも一部改善の余地ありだが、まあ元のキットだってこの程度のレベルだし、気にしないことにしよう。それでも、1/48で短砲身IV号をモノにできて十分嬉しい。とくに38cm履帯は納得の出来だ。読者諸兄にも3Dデータを活用いただければ、この上なく嬉しい。




















 さて、待望のナースホルンが発売された。早速、九七式戦車と並行で製作中。基本素組みだが、履帯は3Dに履き替える予定。そのうちデータもアップするよ。



■ IV号E型コンバージョンパーツ ダウンロード一覧

 E型コンバージョンに必要な3Dパーツをリストアップ。F/G型はG型製作記末尾に掲載。一部のパーツはF/Gと共通。

 10/21 やっとこさf3dファイルをアップし、ダウンロードリンクを追記(ふう)。書き換えでエネルギー使い果たしたので、リンクの確認はしてない。不具合あれば連絡願う。

 ※ 左のパーツ名称は、パブリックリンク共有による閲覧のみ。ダウンロードはその右の「●Download」をクリック。
   


38cm履帯  ●Download

起動輪  ●Download

転輪  ●Download

誘導輪  ●Download

上部転輪  ●Download

減速ギアケース  ●Download

キューポラ  ●Download

75mm砲 ●Download

砲塔ハッチ  ●Download

砲塔ハッチストッパー  ●Download

砲塔側面クラッペ  ●Download

砲塔正面クラッペ  ●Download

吊り下げフック  ●Download

ピストルポート  ●Download

シグナルポート  ●Download

車体前上部装甲板  ●Download

車体側面装甲板  ●Download

前下部上面 ●Download

牽引ホールド ●Download

フェンダー ●Download

前方フラップ ●Download

後方フラップ ●Download

フラップ固定ばね ●Download

排気管 ●Download

アンテナガード  ●Download

乗降ステップ  ●Download

前照灯、ホーン ●Download

OVM(消火器等) ●Download

OVMクランプ  ●Download

熱帯用エンジングリル ●Download

予備履帯(正面A) ●Download

予備履帯(正面B) ●Download

予備履帯(フェンダー) ●Download

発煙弾収納箱 ●Download

予備転輪 ●Download

ジェリカン ●Download



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