ホーカー シーフュリー FB.11 製作記 その3

2018.5.25初出

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■ 主車輪 3/10追加

 塗装&マーキングが終了し、機体本体はほぼ終了。あとは脚、フラップ、プロペラ、その他小物を仕上げりゃ完成なんだけど、下手な考えナントカで、どうも進みが遅い。以下、その顛末。まず、タイヤ。キットパーツは、ギリ許容範囲かな。折角だからレジンパーツに交換しようと、バラクーダキャストのブロックトレッドを購入。タイヤのモールドは素晴らしい。で、そのまま使おうと思ったら、なんとホイールの直径が過大。見た目のバランスが悪い。キットのホイールのサイズは適正。でもディテールが・・・ さてどうしよう。



キットパーツ。タイヤとホイールのバランスは良い。インジェクションの限界でブロックの再現がいまいち。やや薄いかも。

バラクーダのレジン。ぱっと見は最高なんだけど、ホイールがでかすぎ。キットと並べるとバランスの悪さが分かる。


 そんなときは3Dプリンタがあるじゃないか。つうことで、いらぬ寄り道。泥沼にはまっていく。タイヤのゴム部はレジンパーツをくり抜いてもいいんだけど、過去作1/32シーファイアのタイヤも3Dプリントしたいなと、モデリングを試みる(下左画像)。溝のパターンを1列作り、次のブロック列はそれを左右反転。あとは円周上に並べてタイヤを切り抜く(詳しくは前出IKE氏の本を見てね)。写真を見て、実機のブロックの数を再現(のつもり)。模型にすると、1/48でもちょっと細かすぎるかな。1/72だと適当にデフォルメしないとダメだろう。

 さて、問題はプリント方法で、スライサーに置いた時に下側に位置する個々のブロックは、非連続点の出現となってしまい、うまくプリントできない。それを避けるには個々のブロックにサポートをつけるか、非連続とならないようモデルを改変する(溝の切り方等)か。で、いろいろ試行錯誤した結果、タイヤは横置きにして、その状態で溝が水平になるように設計するとよいようだ(下右画像)。



実物どおりにブロックを再現するとこんな感じ。溝が広いのは、プリント時にブロックが膨れるから。これ光造形プリンタの宿命。

横に置いて出力するなら、こういう形に溝を切ることになる。


 補足。上左のデータで横置き出力しても、なんとかプリントしてくれる。ただ、非連続点で硬化したレジンがどこにいったのか考えるとねえ・・ 溝の幅、深さは、試しプリントとデータ修正を繰り返して得られた値。ただし露光時間、層厚さ、レジンの質なども影響する。ちなみに私の場合は層0.05mm、時間10秒あたりが基本。

 ホイルも写真を見ながら設計する。空気バルブはスポーク上にあるものと、スポークの間にあるものの2種類がある。初めて気づいたよ。データはもっと細部を作り込めるけど、プリントすると潰れてしまうので、このあたりがせいぜい。



タイヤとホイールの3Dモデル完成。

お試しプリント。モールドが見えやすいように銀を吹いている。キットパーツよりはディテール出来てるでしょ。


 ホイールも横置き出力がよいみたい。層厚0.05mmだと積層痕が生じる。上画像は0.02mmにしたもの。タイヤとホイールは分けて、パラメータを変えてプリントした方がいいかも。では、データをアップ。反対側のホイールも一応作ってある。

タイヤ&ホイール データファイル ダウンロード



 脚柱も3Dプリント中だけど、長くなったのでここまで。


■ 実機の脚 3/18追加

 予告どおり、タイヤの次は脚。作業の前にお勉強。実機の脚は、前期型と後期型の2タイプがある。朝鮮戦争参加機は前期型。現存機は後期型が多い。違いは、後期型では、前側脚柱の下部、フォークの上にオレオが追加されている。現存機を見ると、このオレオは地上では完全に収縮しており、想像するに、着艦時の衝撃を吸収するだけの目的。で、このオレオを導入するがための、あの複雑な脚構造なわけだが、テンペストと初期のシーフュリーでは間に合わなかったのではないかな? 言葉では分かりづらいので、以下画像で。



前期型。脚カバーも異なり、前期型は内側の一部にパネル。表側にブリスターはない。

後期型。フォーク上部にオレオがある。このため、前側脚柱が太い。脚カバーの骨組配置も異なる。表側にはブリスター。

前期型。いわゆる普通のオレオは、後側脚柱の中に隠れており、前後の脚柱をつなぐリンクがオレオを押し上げる。

後期型。前側脚柱のオレオが伸びた状態。



■ 主脚モデリング

 前期型の脚柱をモデリング。条件のよい写真を背景として取り込み、部材のサイズや位置をそれに合わせる。基本形状は、スケッチと押し出しで出来る。とくに難しくはないが、数が多いのでそれなりの手間。一部のディテールは、出力上の都合で実物と異なる。忠実に再現すると、かえって精密感を削ぐのだ。 フォーク上部の湾曲はスケッチ&押し出しで基本形を作り、フィレットで角を丸めるが、こういう複雑系になるとフィレット嬢もワガママちゃん。一部オーダーは言うこと聞いてくれないので、成形後にヤスリの出番となる。折角なので、ブレーキラインも一体出力する。後で金属線を接着するより、こっちの方が楽ちん。



三次元の曲線を描くには、スケッチ→プロジェクト/含める→サーフェスに投影で、曲面に曲線を投影する。パッチ作業にして面として押し出してもいい。

左図の紫線に沿って円をスイープ。出来たブレーキパイプを、移動して脚柱にくっつける。



 では、お持ち帰りコーナー。ブレーキラインは別ボディにしてるから、不要なら消してSTLデータ出力されたし。また、画面から消してるが、キャッチリングなどの予備パーツもあるよ。

脚柱 データファイル ダウンロード


■ 出力

 脚柱の積層痕が目立たないよう、柱を垂直に出力。光造形レジンは強度が低く割れやすい。そこで、柱の中心に穴を開けておき、真鍮線を通す。さらにタイヤは脚柱に、脚柱は脚カバーに、それぞれがっちり接着して、必要な強度はカバーに持たせる算段。



脚柱、ホイルはスーパーファインシルバーで塗装。ウェザマスで軽くスミ入れ。右はキットパーツ。かなりトホホ。

キャッチリングは、このとおりの抜け具合。アップだとモールドが甘いが、このへんがPhotonの限界。



■ バラクーダキャストの主脚

 実はバラクーダの金属製脚パーツも購入済みだったりする。ところが、真鍮といいながら妙に柔らかいのだ。ディテールもそれほど良いわけでないし。てなわけで、3Dプリントでどこまで迫れるかトライしてみた次第。結果、形状、寸法の正確性で辛うじて勝ち、ディテールの切れはどちらもいい勝負。というか、バラクーダのパーツ自体が原型を3Dプリンターで作ってるのでは?という疑惑。説明書の画像が妙にシャープで、CADソフトのレンダリング画面とソックリなのも疑念材料。



左:バラクーダ、右:拙作3Dを銀塗装。ただし微修正前のもの。



■ プロペラ軸 4/8追加

 実は、カウルは接着済みなのに、プロペラ軸受けは未工作。キットはスピナ後方の基部となるパーツにプロペラ軸を取り付け、それをエンジン正面に押し込むような設計。ところが、スピナの位置を後方寄りに修正する都合上、キットのとおりに組めない。そこでまず、基部の前面を1mm削る。これでスピナが1mm後ろに下がる。次にその後面にプラバン細工で軸受けを作る。文章だけだと極めて分かりづらい説明だな。(←文章力の問題か)



水色がキットのスピナ基部パーツ(加工後)。本来はスピナ側面と面イチだが、削るとこの部分がなくなるわけ。



■ 脚カバー

 キットの主脚カバーは、外面はプリスター付きの後期生産型、内面のリブは前期生産型とチグハグ。真っ平なので、翼型にあわせて湾曲させる。主脚上方の小カバー、車輪カバー、尾脚カバーもキットパーツを使う。



右、キットオリジナル。左、修正後。ブリスターを削り、上部を2mmかさ上げ。

追加工作ほぼ終了。たまぐり#1でリベット。内側の板部分は0.2mmプラバンを接着して増積。



■ フラップ

 フラップは0.5mmプラバン。リベットを打ってからエッジを薄く削り、0.3mプラバンのリブをつける。実物は前端側にヒンジとなるパイプが通っているが、工作が面倒でパス。改めて実機写真をよく見ると、拙図のリブ配置が少々違う。下面図を訂正し、ついでに後期型脚カバーのリベットも描く。内側と中央のフラップは重なっており、下げたときに隙間ができないようになっている。内側フラップが外側になるように重なる。フラップの重なる部分は一段下がっている。零戦のカウルフラップのイメージ。



工作終了。翼との接着部にペロをつける。重なる部分は0.2mmプラバンで。詳細は実機とは異なる(後で気づいたのじゃ)。



■ タイフーン初期型側面図

 カードアタイプの側面図。条件のいい写真がなくて、細部は甘い。記録写真を見ていると、ドアの取っ手にはバリエーションがあるみたい。引き続き、シーフュリ正面図を作図中。テンペスト、タイフーンまで進むか。

  • カードアタイプの正面窓は、後の型式のような窓枠が外に出ないタイプではなく、いわゆる普通の窓枠となる。

  • 一部の機体は、排気管にフェアリングがついている。多分カードアタイプの最も後期に生産されたもの。

  • 突出型のラダーマスバランス(上から見ると円弧状)はカードアでも初期の生産機のみ。拙図は右舷のみの表現だが、もちろん実機は両舷にある。

  • 胴体下面アンテナなど、細部もいろいろバリエーションがあるけど、詳細不明。実機写真を確認するが吉。


■ 続、脚 4/16追加

 引き続き、脚関係の工作&塗装。主脚引き込みリンクは、折角なのでバラクーダのメタルパーツを使用。いや、実は3Dデータも作ってみたんだけど、実寸どおりにしたら、テスト出力の結果が細すぎ。調整、再出力も面倒だし、どうせ良く見えないので、3Dは却下。尾脚もバラクーダ。



上、バラクーダ。下、キット。三角板の穴を1つ追加してやる。


タイヤも含め、バラクーダ。

脚カバーにディテールを追加して塗装。完成後見えないところに持ち手のプラバンを仮接着する。

主脚とカバーを瞬間でガッチリと接着。ところが・・・

主脚柱、引き込みリンクともども、ホーカーイエローが正解。マスクして塗り直す。はあー。

前後柱をまたぐブレーキパイプも0.3mm鉛線で追加する。


 光硬化レジンは非常にモロく折れやすい。ムクのままだと、根元でポッキリ折れるのは時間の問題。そこで、後柱には上から約1cmのところまで0.8mm真鍮線を挿入する。穴は3D設計の時点で開けておく。それより下は、脚カバーに荷重を負担させる。そのため、脚柱とカバーは、前から見えないところでタップリ瞬間をつかってガチガチに接着。タイヤ側面もスペーサをかまして脚フォークに接着する。車輪軸だけでは、ちと不安。


■ 続、フラップ

 フラップには、取り付け用の真鍮線を打っておく。これは塗装の持ち手にもなるので便利。胴体の帯とズレるとみっともないから、慎重に位置を合わせてマスキング。各色の境にクリア吹いたり、最後にフラットクリア吹いて段差を磨いたりと、機体本体と同じ手間がかかる。



マスキングして塗装。5色塗り分けなので、結構面倒くさい。赤はGX3+微量のセールカラー。

脚&フラップ収容部もホーカーイエロー。セールカラーとジンクロイエローを2:1。

脚を接着して、目出度く自立。完成が見えてきたぞ。脚の角度については後述。

フラップは案外よく見えないな。残念。



■ 脚、タイヤの角度

 シーフュリーの主脚は、前から見て若干「ハ」の字形に開いている。タイヤは脚柱よりさらに「ハ」の字。下画像を見ていただきたい。これ、ハリケーン、タイフーンから続く、ホーカー社の伝統だね。といいつつ、気付いたのは脚を接着した後。ふと画像を眺めていて「ありゃ??」となった次第。したがって、拙作品の車輪の角度はこんなにハの字になってない。ガッチリ接着した後だし、どうしよう・・(後で車輪だけ切り取って接着しなおそうかな)。以前掲載した脚柱の3Dデータも間違いで、これは訂正して差し替えておく。



やや斜め方向だが、遠方からの撮影なので、パースの影響が少ない。近いとあまりハの字が感じられない。



■ シーフュリー正面図

 正面図を作成。断面図もその中に表示する。見どころとしては、脚&車輪の角度かな。ただし、写真の印象を図にしたものなので、正確な角度までは不明。図にすると、正面形が異様。でもこれが真実。なぜこう見えるかは、断面コンター図で理解できよう。

  • 断面図に関しては、実機を3Dスキャンしているキットをベースにする。後部胴体は、レストア実機の断面写真があり、それをトレースして寸法をキットに合わせる。したがって、精度は十分ある。断面位置を示す側面図は、50%縮小。

  • トラックはマニュアルに12'との記載がある。図にしてみると、写真の印象に整合する。主脚の詳細図は3Dデータを活用したもの。適当に縮尺を合わせてあるので、まあ絵として見てくだされ。

  • 防火壁位置には段差(隙間)があるので、ここの断面図は両方を表示。胴体や翼のパネルラインなども、平面図、側面図と整合するように描く(これが結構大変なのだ)。


 Fusion360は、設計した3Dモデルを図面にする機能がある。これを使って訂正版3Dデータを出力し、その画像を拙図に取り込んで表示する。まだ機能を使いこなせてなく、表現イマイチなのはご容赦を。側面図にも取り込んで表示する。脚接着時の参考にしていただければ幸い。






 断面図の拡大。後部胴体は上下対称ではなく、ややオムスビ形で上が細い。この断面形はタイフーン、テンペストのそれとは多分違う。カウリングは完全な円筒ではなく、後側がやや太い。


■ 小物 4/22追加

 完成まであと一息。残る大物小物(←なんじゃそれ)であるプロペラを片付ける。一般論として、実機写真でのプロペラは、ピッチのために実際のコード幅より狭く見え、そのためプラモデルでもブレード幅の細い場合が多い。しかし、今回実機写真で検証したところ、キットのブレード幅は十分ある。むしろ、削りによるマージンを見込んでか気持ち太め。ピッチも概ね正確。よく実機を観察している。ただし、付け根付近ではややブレード幅不足かも。また前縁のカーブも付け根付近でやや不自然。さらに全体的に厚め。



右、キット。左、薄く削り前縁のカーブを整えたもの。ブレード幅はいじっていない。

先端の黄色は突き合せで塗装。透け防止に銀で下塗り。ブレード本体は白20%混の黒。

ピッチに注意してスピナに接着する。コーションはキットデカール。クリアで研ぎ出し。最後にフラットクリアで艶調整。

落下タンクはデカール含めてキットパーツ。ウェザマスで汚す。黒四角はもっと大きいのが正しい。

シート、コンパス、防弾板はバラクーダのレジン。ベルト上部はセットに含まれず、鉛板で追加する。

パイプをシート後方に追加。実機とは若干異なる。操縦桿はキットパーツ。塗色は現存機に従う。

照準器もバラクーダ。ガラスは0.2mmプラバン。縁を薄めたダークグレイで塗ると目立たない。底にプラバンを接着しておき、コクピットには溶剤系で接着する。

フックはキットパーツ。断面のくびれがイイ感じ。当時の実機が黄色かどうかはよくわからない。ロッド部は1.0mm真鍮パイプ。



■ テンペスト5正面図

 テンペスト正面図を作成。主翼は取付角がシーフュリーと異なるので、図での見え方が違う。こんなの律義に直さなくても・・と思いつつ、直してしまう。



  • 顎の断面形は、実機写真を見ながら推測で。後部胴体は、レストア実機に胴体内部写真をベースにする。基本的に上下対称断面と推測する。

  • カウル上部、燃料タンク部の断面形は推測。スピナ直後の円から風防付近の楕円に変化すると想像。コクピット付近は、前後の胴体断面のつながり、シーフュリーと基本的に同一形状の風防とスライドフードと胴体の関係が整合するように断面形状を決める。


 続いてコンター図。上はテンペストII(シーフュリーじゃないよ)、下はテンペストV。それぞれの断面図を描く位置は、シーフュリーとテンペストでは異なるので、見比べる際は注意されたし。




■ 最後の作業 4/30追加

 平成の間に完成させたいな。つうことで最後の突貫作業&ページ更新。



筆塗りタッチアップの白が汚いので、マスクして白だけ薄く吹き付け。乾燥後はクリアを吹かずにラプロスで研ぐ。

小突起類を取り付ける。プラバン細工を接着して筆でタッチアップ。ウェザマスで馴染ませる。

スライドフードの手掛け穴を開口。ホイップアンテナは0.3mm洋白線。

危うく忘れそうになってたけど、こんなところにギア・インディケータがあるのだ。

車輪ドアのロッドは洋白線。IFFロッドは真鍮帯金。脚庫内のディテールは、モジュール式で後付けと思ってたけど、この際スルー。

伸縮式の足掛けはキットパーツを薄く削る。色は不明で推測。


 補足。画像にないけどハの字の車輪は、根元から切り取って真鍮線を打って角度を修正。こんどはハの字がキツすぎか。いつも修正するとやり過ぎちまうんだよな。作業中に脚をぶつけて、中心の真鍮線の先でヒビが入る。もっと先まで入れておけばよかったか。脚カバーに荷重を持たせる設計なんだけど、ヒビの場所が悪くて若干不安。そこで、目立たない後ろ側に、脚柱に沿って0.5mm真鍮線を瞬間で接着。骨折時の添え木みたいな感じ。塗装すると目立たない。

 足掛けの前上方にあるドア式ステップは、実機では脚下げと連動して開く。これ、前から気づいてたんだけど、胴体左右を接着した後だったので、止む無くスルー。穴を開けるとコクピットまで抜けちゃうからねえ。なお、伸縮ステップは脚やフラップとは連動してない。機銃は0.7mm真鍮パイプ。ピトー管は0.7mm真鍮パイプ+0.5mm洋白線。真鍮パイプは、ミッチャクロンの上にガイアのプレミアムミラークロームをエアブラシ。よく光る。

 ラプロス#6000で表面を軽く研磨。サテングロスの艶にする。最後に、上面にウェザマスのグレイ(日本艦船用)+サビのウオッシュ。これでリベットが目立ってくれる。グレイだけではちょい明る過ぎ。それでも目立ちすぎる箇所はススでトーンを落とす。以上で平成最後の日に滑り込みで完成(一応)。いや実は3Dプリントのロケットランチャーも付けたくて、データも作ってあるのだが、これは令和の作業ってことで。あ、ちなみにチャーチルも完成してるので(写真はまだ)、未完で元号跨ぎは隠し玉のアレのみだ。


■ 完成

 ほぼ一年掛かりで完成。スクラッチの風防&スライドフード、さらに3Dプリンタによる脚回りは、苦労したけどその分満足度は高い。下の画像でも、風防のイメージはキットオリジナルとは全然違うでしょ。アルミ板もよく光ってる。勿体ないからここはあまり汚さない。考証上のアラはいくつかあるけど、気にしないことにしよう。写真は、取り急ぎの撮影で、そのうちきちんと撮り直すつもり。タイフーン図面(正面、上面)も次回更新で。改めて画像で見ても、シーフュリーって、マッシブで、パワフルで、ド迫力で、カッコイイなあ。

























■ 静岡ホビーショー 5/15追加

 今年もオービーズにてフル参加。3Dプリントのパーツをあちこち配り回り、また、有形無形いろんなものを頂く。毎度感謝。さて、今回最大の収穫は、10代20代の若い飛行機モデラーとの交流。皆さん若いのに上手い。私が高校生の頃とは比較にならない。将来が楽しみというか末恐ろしいというか・・

 あまりに上手すぎるので、老婆心ながら一言。オヤジになるといくらでも模型は作れるので、若いうちは模型より大事なこと(勉強、仕事、彼女、妻子、etc)を優先してね。というか、やっとかないと、オヤジになって楽しく模型が作れなくなるよ。


■ 3Dプリント追加情報

 その静岡で前述IKE氏より情報をいただく。毎度感謝。

 LCDプリンタはレジンが割れやすく強度が低いのが難点であったが、タフレジンという弾力性があり割れにくいレジンがあるとのこと。買ってみよう。詳細は下記から。
https://3dprinteronline.shop/product-category/tough-resin

 また、出力中にある層がズレて出力される現象は、私だけではないとのこと。ChiTuBoxというスライサーを使うとよいらしい。当フリーソフトは、Photonスライサーよりも使い勝手なども良いらしい。使ってみよう。詳細は下記から。
https://www.chitubox.com/


■ ロケットランチャー

 お試しプリントしてデータを修正する。基本形状はシーファイア47と同じだが、シーフュリーでは前後のランチャーがロッドで結ばれている。これは3Dプリンタの特性上、無理にプリントするより、プラ棒などで置き換える方がベター。取付位置は、 シーフュリー下面図 に追記しておく。一応、実機写真から形状、サイズを出してるので、そう大きく外れてないはず。ロケット本体は弾頭にバリエーションがある。





 3Dプリント済なので、あとは色塗って取り付けるだけなんだけど、静岡後しばらく放心状態。次回更新で。

ロケットランチャー データファイル ダウンロード




■ タイフーン初期型正面図

 カードアタイプの正面図を作成。胴体は基本的にテンペストVと同じなので、断面図は記載しない。細部は甘い。主翼の上反角が見どころ。



  • 主翼取付角:0°、上反角:-1°11'(内翼)5°30'(外翼)、プロペラ直径:14'0"、トラック:13'6.75"。左記数値は公式マニュアルに記載。取付角0なので、翼前縁と翼基準線は一致する。

  • 翼厚の変化は不明。拙図では上反角不変としてルートから翼端まで翼厚比が一定に変化するものとして描き(つまり上下のアウトラインは直線)、そこから外翼を折り曲げたという仮定で描く。内外翼分割線は地面に垂直と推測する(真実は不明)。そうすると内翼外端と外翼内端の翼厚比は異なる。と書いて、この文章で分かる人が何人いるか・・・

  • 図面を描いてて、ふと思う。もしかすると、内翼下面が上反角0°になるように内翼外端の翼厚比が決められてるかも。

  • 風防の形状、サイズは正面からの写真がベース。風防下端の幅はバブルキャノピ型とほぼ同じ。つまりコクピット開口部の幅はほぼ同じ。



■ ランチャー取り付け〜完成 5/28追加

 プリントアウトして取り付ける。記録写真を見ると、白黒帯ありの場合もランチャーはスカイ。前後をつなぐロッドは、市販の0.8mmプラロッド(袋には0.6mmって書いてあるが・・)。気が変わったら外せるように、主翼へは木工ボンドで接着する。ちなみに、落下タンクも両面テープ。ロケットは付けない。なにせ12本×4枚=48枚のフィンをプラバン細工なんて無理。以上で最終的に完成。写真は後ほど。



プリントアウト。出力方向はこれしかないよね。積層跡は、無処理。塗装すると目立たない。

翼に取り付け、ウェザマスでウォッシング。同じ形に揃うのは3Dプリンターの強み。



■ 次の予定など

 令和元年度(私の模型年度は静岡HS後から始まるのだ)のプロジェクト計画を考え中。まず1/48。エア新金型ハンターは今年度中に完成させるべく、図面に着手したところ。ただ、ここ2年ばかりエアばかり続いており、食傷気味。サクッと組めるタミ(←アイテム思案中)を間に挟むかも。1/72は、シーフュリーつながりでエア台風か、サクッとタミか。1/48戦車@3D炸裂もいくぞ。


■ タイフーン初期型上面図

 カードアタイプの上面図。キャノピ後半の平面形(とくに後端)、上面窓枠の形状は、いい写真がなく推測が入る。主尾翼の翼型を追加。ともあれ、これにて予定していた図面は全て終了。



  • 主翼翼型は、翼型描画サイトから。以前の側面図はちょっとミスってて、今回訂正。水平尾翼翼型は写真の雰囲気での推測。前後桁間はテンペスト型水平尾翼と同じ断面と想定する。




■ 完成写真 9/30追加

 完成から、随分時間が経ってしまい、明日から消費税増税。スーパーめちゃ混み。

 さて、完成写真。天気のいい日にベランダで自然光撮影する。ただし各種制約により背景は紙。青空の下で撮ると青が強くなる。そもそも、実機におけるその効果を織り込んで、本来塗られていたであろうグレイより青味を増して塗っているから、それを晴天下で撮ると青が過剰になるのはアタリマエ。ま、そこは画像の色調バランスをちょいといじって補正する。

 撮影時は真夏日の昼間で、すぐに模型もカメラも表面が熱くなる。時々日陰でクールダウン。光線はほとんど真上。本当は太陽が低い時間がいいのだけど、諸事情により仕方なし。苦労した3Dプリントの主脚は陰でよく見えない。これは作者の謙虚な人柄ということにしておく(←どこがやねん)。ともあれ、これで当記事は終了。改めて、シーフュリーってカッコイイ飛行機だなあ。






























■ 図面一覧

 枚数が多く、記事中あちこち分散してるので、まとめておく。解説は個別記事を参照されたし。

シーフュリー 側面図

シーフュリー 上面図

シーフュリー 下面図

シーフュリー 正面図

シーフュリー コンター


テンペストII 側面図

テンペストII 上面図

テンペストII 下面図

テンペストII コンター


テンペストV 側面図

テンペストV 上面図

テンペストV 下面図

テンペストV 正面図

テンペストV コンター


タイフーン 側面図

タイフーン 上面図

タイフーン 下面図

タイフーン 正面図

タイフーン初期型 側面図

タイフーン初期型 上面図









■ 参考文献

 ようやく参考文献リスト作成。大戦後のレシプロ機なので、文献数もこんなもん。ベアキャットとよく似てる。文献-1、2は公式マニュアル。残念ながら内容は薄く(ページは厚いが)胴体&翼のステーションは不明。-3は当時の記録写真が大判で鮮明。したがって本機のオリジナルの状態(細部や塗装)を知ることができ価値が高い。ただし絶版で中古品は法外なプレミアがついてる。私ゃ自炊で安上がり。

 -4~6、10~12も塗装と戦歴。細部ディテールは-7~9だが、これらは現存機なので信憑性はやや疑問。-13~16の朝鮮戦争本は本機の記述も少なく、わざわざ買うほどではないだろう。-15はミグキラーのカーマイケル大尉本人と機体の一部の写真がある。ただし機体塗装は不明(既存塗装図は単なる想像図じゃないかな?)。

 文献-18以降にタイフーン、テンペスト関連資料を追加。-20はクロステルマンの伝記。-21~23はマニュアル類。テンペストの組立・補修マニュアルがない。-24の大著は内容充実で参考度高い。-25~30は定番。-28にある飛行中のV型の側面写真は遠方真横鮮明で、拙図面の外形のベースとなっている。-35の4+本、および-36~39の2TAF本も参考度高い。


0 航空ファン別冊 エアコンバット No.15 - 文林堂
1 Pilot's Notes for Sea Fury 10 & 11 - Minister of Supply
2 Sea Fury FB Mk.11 Aircraft Servicing And Descriptive Handbook -
3 From The Cockpit No.12 Sea Fury 978-0-946958-73-3 Ad Hoc Publications
4 Hawker Sea Fury in Action Aircraft Number 117 0-89747-267-5 Squadron/Signal Publications
5 Warpaint Series No.16 Hawker Sea Fury - Hall Park Books
6 Hawker Sea Fury In British, Australian, Canadian & Dutch Service 978-1-905414-11-6 Dalrymple & Verdun Publishing
7 The Hawker Sea Fury A Detailed Guide To The Fleet Air Arm's Lase Piston-engine Fighter 978-0-9567198-6-7 Valiant Wings Publishing
8 MDF 4 The Hawker Sea Fury Royal Navy & Export Versions 978-1-906959-40-1 SAM Publications
9 Warbird Tech Volume 37 Hawker Sea Fury 1-58007-063-9 Specialty Press
10 Hawker Sea Fury 2-85882-630-7 Ouest France
11 Hawker Typhoon, Tempest And Sea Fury 1-86126-620-0 Crowood Press
12 Sea Fury, Firefly and Sea Venom In Australian Service 1-875671-05-6 Aerospace Publications
13 Aicraft of the Aces 4 Korean War Aces 1-85532-501-2 Osprey Publishing
14 Air War Over Korea 0-89747-137-7 Squadron/Signal Publications
15 Korean Air War 0-7603-1511-6 Motorbooks International
16 Air War Korea 1950-1953 0-7603-0551-X Motorbooks International
17 Aeroplane Monthly August 2001 - Key Publishing
18 新版 世界の傑作機 No.63 ホーカー・タイフーン/テンペスト 978-4-89319-060-4 文林堂
19 旧版 世界の傑作機 No.70 ホーカー タイフーン/テンペスト 1976年2月 - 文林堂
20 航空ファン別冊 エアコンバット No.11 - 文林堂
21 Typhoon IA & IB Aeroplane Sabre II Engine - Air Ministry
22 Pilot's Notes For Typhoon Marks IA and IB - Air Council
23 Pilot's Notes For Tempest II / V - Minister of Supply
24 The Typhoon & Tempest Story 0-85368-878-8 Arms and Armour Press
25 Typhoon / Tempest in action Aircraft Number 102 0-89747-232-2 Squadron/Signal Publication
26 Aircraft of the Aces 27 Typhoon and Tempest Aces of World War 2 1-85532-779-1 Osprey
27 Combat Aircraft 86 Typhoon Wings of 2nd TAF 1943-45 978-1-84603-974-4 Osprey
28 Combat Aircraft 117 Tempest Squadrons of the RAF 978-1-4728-1454-8 Osprey
29 Warpaint No.5 Hawker Typhoon - Hall Park Books
30 Warpaint No.55 Hawker Tempest Mks.II to VI - Hall Park Books
31 Hawker Typhoon The Combat History 978-1-85310-908-9 Airlife
32 Monografie Lotnicze 94 Hawker Typhoon cz.1 83-7237-151-2 AJ-Press
33 Monografie Lotnicze 95 Hawker Typhoon cz.2 83-7237-159-8 AJ-Press
34 Wydawnictwo Militaria 126 Hawker Typhoon 83-7219-103-4 Wydawnictwo Militaria
35 Hawker Tempest Mks.I,V,II,VI,TT Mks.5,6 80-902559-2-2 4+ Publication
36 2nd Tactical Air Force Volume One 1-903223-40-7 Classic
37 2nd Tactical Air Force Volume Two 978-1-906537-01-2 Classic
38 2nd Tactical Air Force Volume Three 1-903223-60-1 Classic
39 2nd Tactical Air Force Volume Four 1-903223-41-5 Classic



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