スーパーマリン スピットファイア Mk.XIVe
Supermarin Spitfire FR.Mk.XIVe

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Spitfire FR.Mk.XIVe SM893 of 28 Sqn. at Kuala Lumpur, Malaya in 1946.
























モデルは、1946年マラヤ(Malaya:現在のマレーシア)における英空軍第28スコードロン所属のスピットファイアFR.Mk.XIVeシリアルSM893である。

第2次大戦が終結してもなお、東南アジアからは戦火が絶えなかった。日本軍が去った後に従前の植民地支配を復活させたい欧州各国と、民族意識に目覚めた現地民との間に、独立を巡る武力衝突が起こったからである。 その登場が遅かったため、大戦の帰結にはさして寄与しなかったグリフォンスピットであるが、その後の地域紛争においては存在感を示した。もっとも、その高性能で凌駕するはずの敵戦闘機は無かったのだが。

第28スコードロンの開隊は1915年に遡る。第1次大戦はソッピース・キャメルで戦った。第2次大戦へは1941年12月ビルマで参戦。ライサンダーを装備し、爆撃、陸軍直協などを遂行した。その後、英地上軍の撤退に伴い後方で部隊再編し、ハリケーンに改変の後、1943年1月から再びビルマに戻り、戦術偵察や陸軍直協などを行った。

1945年7月、スピットファイアMk.XIVが到着し、程なく第2次大戦が終結。同年11月にマラヤへ移動し、反政府共産ゲリラの掃討作戦に従事した。中国内戦が勃発すると1949年5月に香港へ移動。以後、51年ヴァンパイア、62年ハンターに改変し、途中一時解隊するものの、1997年に中国に返還されるまで駐留。現在もマーリンヘリコプター部隊として存続している。部隊マークは「ペガサス」。



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