BAE シーハリアー FA.2 製作記 その2

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最終更新日 3Dファイル




■ 再開 10/21追加

 2ヵ月ぶりの更新。モデリンクの3DP生産と「使用見本」の製作に圧迫されて絶賛放置中。WINGSの次回展示会テーマは「滑走路のいらない飛行機(仮)」。こいつのためのようなテーマじゃないか。とっとと再開して、気合入れないと間に合わないぞ。記事としては、放置前の未掲載部分から。



ダクト前方にスジボリして、それを境にマスクして白を塗装。左右パーツの位置決めのため、ダクト上部にピンを打つ。

機首と胴体を接着する。なお、これと左の画像は10/29に追加したもの(10/21更新時記載忘れ)。

脚庫の天井と前側隔壁に接着線が出来るので、プラバンに置き換える。このあとディテールを工作する。

垂直尾翼は、工作の便利性を考えて切り離す。こうした方が削り出しが楽で、正確な形にしやすい。



■ コクピット

 こちらは3DP生産中の裏進行。とにかく、早く胴体左右を接着したい。そのために必要なコクピットの設計を終わらせる。シート、操縦桿、HUD、計器盤前方部、側壁やグレアシールド部分の機器類、は、接着後でも取り付け可能なので後回し。

 ネットで拾った実機写真を元に設計するが、写真によってバリエーションがあるし、側壁のプラパーツの厚みのため、実機どおりの再現は困難。確信犯でデフォルメする。



とりあえず、ざくっと設計。出力してモデルとの合わせや位置関係を確認する。お持ち帰りは出来上がってから。


 つうことで、まだ手は動かず(モデリンクの残作業があるのよ)。以上、決意表明まで。


■ 続、コクピット 10/29追加

 モデリンクの会場追加発注品を発送し、これで残作業も終了だ。3Dコクピットを出力して塗装する。内部の基本塗装はC13ニュートラルグレイ。コンソールの計器の位置に合わせて、側壁のリブをプラバンで追加する。しかし、図面と合わせてみると、リブとフレームの位置がズレてる。コンソールの各機器類の位置が合っていないわけだ。ま、しかし、雰囲気の再現ということで、そこはスルー。



出力して塗装。色味はフィクションが入る。実機はもっと地味。計器盤は後付けするので基本塗装のみ。

側壁にリブを取り付ける。側壁の計器類は、胴体接着後に作業できるので、後回し。



■ 前脚庫

 胴体左右を接着するためには、ここをやっつけないと。実機どおりに再現するのは、私のセンスでは無理。パイプや小物類を付け加え、ゴチャゴチャ感だけ演出する。右舷の太いパイプ以外は100%ウソ、でっち上げ。実機写真と見比べないように。

 エアブレーキ内部は、3DPにしようかと思っていたが、設計未着手。早く胴体を接着したいので、とりあえずキットパーツを使う。気が向いたら3DPに置き換えるが、気が向かなければそのまま。



パイプは、0.5mm鉛線、0.4mm銅線、伸ばしランナー。小物は適当なジャンクパーツ(1/32コルセアの余り)。

右舷。セミグロスホワイトで塗装し、水ウェザマスでウォッシュ。下辺の太いパイプは、φ1.5mmのはんだ線、

左舷。フィクションで刺し色。それにしても、相変わらずセンスが無エエエエエエエ。

エアブレーキ内部は、こんな具合に接着。前方の板状のものは主脚取付基部。これで胴体接着の準備完了。



■ 一の字

 胴体左右を接着。製作開始から4ヶ月だ。モデリンクで2ヶ月停滞したからなあ。ともあれ、一の字になって、気分も上がってきたぞ。



一の字。レドームと計器盤は仮止め。



■ 下面図

 下面図がとりあえず出来上がる。細部はこれから描き込んでいく。側/上面図も、パネルライン等を追加、修正して差し替える。次は、側面図と上面図を分離し、右舷胴体を描こう。←実施済み


  • 胴体の基本的な形状は、断面図から起こす。ノズルのフェアリングの後端は、写真でもよく分からない(真下からの写真がないため)。ここはモノのキットを参考にする。

  • エアブレーキ内部の穴は、エアブレーキより小さい。これは薄い線で表示している。FA.2のエアブレーキはハリアーGR.1やAV-8Aなどより短いようだ。

  • 主翼下面のパネルラインは実機写真を読み込んだもの。主翼上面も同様。

  • エルロン、フラップの分割線は、上面と異なる。

  • 胴体のアクセスパネルの形状やサイズは精度が甘い。「このあたりに、こんなパネルがある」という程度。



■ 胴体の整形 11/5追加

 一の字になったところで、胴体各部の形を整えていく。まず、キャノピ後半の胴体部分。AV-8Aからシーハリアーになって、コクピットの位置が高くなり、それに伴いキャノピの土台となる胴体形状も変更になっている。



胴体左右接着直後の状態。ベースキットのAV-8Aのキャノピ土台が見えている(左右の補助インテイクの穴の間)。

その上に、プラバンを半月形に切って接着。キャノピ下端の面を削り出す。残る隙間は、後で3DPで塞ぐ予定。

主翼パーツと一体になっている胴体上面を切り取って胴体側に接着。キャノピの土台の周囲を、プラバン、瞬間パテで埋める。

キットは前側ノズル前方のフェアリング周囲の形が少々違っている。フェアリングと胴体のクビレが強いので瞬間パテで埋める。


 続いて胴体後方。延長プラグがFA.2の特徴。プラグらしく見えるよう、前後のエッジをシャープに決めたい。



そのため、まずプラグ部分をスジボリ。スジボリを目印に細目の平ヤスリでエッジを立てていく。

エアブレーキ収納庫の後端にプラバンを貼って、フチの奥行きを表現。


 3DPレドームを接着して、プラバンの機首とツライチに整形したいのだが、右舷に水滴形の透明窓(斜めカメラ用?)があるのを忘れてた。レドームを接着してしまうと、窓とその内部の工作が出来ない。



まず穴を開ける。内部の3Dコクピットの一部が邪魔になるので、適宜取り除く。

箱組みのプラバンで内壁を作り、機首側の開口部から挿入して接着する。これでレドーム接着後でも作業可となる。


 前に作業した補助インテイクの大きさ違うことに気付く。いやあ、キットのモールドを鵜呑みにしたのだよね。正しくはもっと横長。仕方ない。インテイクのドアを切り取ってやり直すか。



作業中。上から4つ目の補助インテイクのみ正しいサイズにしたところ。後端は変えない。前側に拡張する。

4つの穴を全て拡張したところ。ドアの取り付け方法は後で考えよう。


 まったく何見てたんだか。


■ スジボリ 11/13追加

 整形が概ねできたら、次はスジボリ。胴体・主翼単体のうちに済ませるものは済ませる。補助インテイクは、大きさが徐々に小さくなっていくし、位置をきれいに揃え、かつ左右対称に彫りたい。こういうのはロボの出番だ。

 主翼のスジボリのため、上面図、下面図に翼のフラットレイアウトを追加する。平面図を横方向に1/cos(12°)だけ拡大したもの。



補助インテイク。大体の形をマステに写し取る。

取り込んでカットデータを作る。2,3回やり直すと満足のいく形になる。

下面のアクセスパネルのテンプレートも、下面図をコピペしてデータを作る。

主翼のパネルラインは、角度、左右の平行、中心からの距離がズレるとかなり目立つ。慎重に位置決めする。



■ 十の字 

 主翼と胴体を接着。ハリアーの各社キットは、主翼上面と胴体との合わせが鬼門だが、モノの場合、部分的に隙間は生じるものの、面の整合性は良いので、隙間を埋めてやれば、整形作業はそれほど大変でない。ただし、ねじり下げと下反角を修正した影響で、下面には大きな隙間ができる。



主翼合体! 基本的な合わせはよい。サンディングはまだ。

下面には大きな隙間ができるので、プラバンを隙間の幅に切って埋める。



■ 前脚と尻尾の3DP 

 前脚は、1/72ハリアーIIで作った3DPをちょこっと改修して使う。尻尾は、当初は穴だけ3DDPに置き換えるつもりだったが、数が多いから、いっそ全体を交換した方がいいかと。



基本形状は初代ハリアーもハリアーIIも同じ。オレオ上部に4カ所にあるタイダウンリングがシーハリアーの特徴。

尻尾は凸リベットバリバリ。こういうのは3DPの得意分野。お試しして、リベットのサイズを決める。

前脚を脚庫に合わせてみる。まずまずいいかな。脚庫後方の形状を詰めていこう。

尻尾は、とりあえず寸法と形状、プラパーツとの面の馴染みをチェック。エッジの曲率は3DPが正解なので、プラの方を丸める。


 ということで、十の字。



レドーム、キャノピ、尾翼は仮止め。


 主翼の接合面を整形したら、各部のスジボリを進める。補助インテイクのドアと尾翼のフェアリングも工作する。並行してキャノピのヒートプレスに取り掛かるか。以上目標年内。


■ 側面図、平面図 

 側平面図から側面図と平面図を分離し、右舷側面も描く。それに伴い側平面図は除去。上下面図には主尾翼展開図も描く。模型のスジボリには、こちらが便利。キャプションはそれぞれ初出の場所に。


■ 外回りの工作 11/26追加

 地味に進行中。エクステリアの細部工作を進める。まず、前回むしり取った補助インテイクドアのテイク2。内側から手が入らないので、位置決めが難しい。



そこで、このような持ち手を仮接着する。

こんな具合にドアを取り付け、完全硬化後に切り取る。


 続いて機首のレドームを接着する。ヒートプレスの胴体は、プラバンの厚みや接着誤差で、ビミョーに大きさが合わない。そこで0.1mmピッチで直径違いをいくつか出力して、ピッタリ合うやつを採用する。こういうことが出来るのは3DPならでは。



ジャストサイズのレドーム。ヒンジのモールドもデータとして加える。

尻尾も最終版をプリントして接着する。凸リベットバリバリ。


 で、レドームを接着して気付く。あれ? 何かおかしいぞ。

 なんと、コクピットを含めた機首全体が、わずかに右に曲がっているのだ。いやあ、いままで気付かなかったなんて。無視しようかと思ったが、気になりだすと気になる。このまま放置すると、製作に気持ちが乗らなくなるのは必至。ということで修整だ。

 しかし、どうやって直す? 今更接着は剥がせない。切断して再接着するにも、インテイクダクト、脚庫、コクピットが密集していて切る場所がない。



どう修正するか。あれこれ考え、この位置でカットしてシムを入れる。このため新たにお高めのレーザーソーを購入。

この位置だと、当然ながらコクピット内部を切断することになる。しかし、他に適当な場所がなく、止むを得ない。

シムを入れて再接着。左舷は切らずに残す。ノコの刃の厚みがあるので、実際に広げるのは0.2mm程度。

以前にも同じことやってた。コクピットを切断して胴体高さを切り詰めたシーファイア17。再接着すると意外と切断線は目立たない。


 これで気分スッキリ。コクピットは、プラペーパーでも貼って、溝を隠そう。エジェクションシートを入れると、ほとんど見えないだろうし。いやしかし、組み込み済みのコクピットを切断するのは、1/72シーファイア17以来だな。レーザーソーは、店で一番高価なやつを購入。切れ味よくて切断作業は思いの外簡単。



垂直尾翼のアンテナフェアリングをプラバン工作。図面に合わせてプラバンを積層。

接着して削り合わせる。後端は尾翼に溶け込む。その下のセンサーフェアリングの基部はプラペーパー。


 並行して、外形のブラッシュアップ、スジボリを進める。


■ 凹穴系ディテール 12/2追加

 機体外面には、各種の吸/排気口などが多数ある。これらの凹穴系のディテールを3DPに置き換える。下左画像の右下から反時計回りに、APU(Auxiliary Power Unit)吸気口、同排気口、斜めカメラ(右舷機首)、キャノピ直後の排気口(用途不明)、NACAダクト(以前に工作済)、後部胴体下面のチャフ/フレアディスペンサー。

 これらは、工作済の胴体に穴を開けてはめ込む。ツメがあるから落ち込まない。瞬間で接着後にツライチに削れば穴のディテールができあがる。外枠は0.1mm程度のマージンをとっておく。



各種穴関係。これらは需要があるだろうから、コクピット(未完成)、尻尾、前脚とともにお持ち帰りファイルをアップする。

コクピット後方デッキ部分。四角い穴は、境界層排出口で、その入り口はエンジンインテイクダクト内の縦長のドア。

胴体に組み込んだところ。

機首の斜めカメラ。3Dパーツにウェーブのレンズを取り付ける。このあとクリアプラバンで塞ぐ。


 さらに、画像にはないが、機首下面のピッチコントロールバルブも3DPで作成。これは尻尾のファイルに入っている。1/72でも使えるが、メッシュやチャフ/フレアは目が細かすぎて潰れるかも。その際は適宜スケッチ寸法や並べる間隔を調整されたし。

 並行して、アナログ作業も進める。



尾翼のセンサー基部を工作。円柱部分はランナーをルーターで回して切削したもの。基部は瞬間パテを盛る。

レドームのスジボリ。細い二重線はダブル針で。



■ キャノピのヒートプレス 

 風防・キャノピをヒートプレスする。木型は3DP。ジャストサイズの外形の3Dデータを流用し、表面を0.8mmオフセットさせる。本来ならオフセットのコマンド一発で出来るはずなのだが、ロフトしたオブジェクトの表面は、時としてオフセットコマンドが効かないことがある。そのときは、ロフトする断面となるボディを0.8mmオフセットさせてロフトする。



ヒートプレスの木型。

0.4mmプラバンをヒートプレスして切り出してざっと削ったところ。胴体との合わせに調整が必要だ。


 出来た木型で0.4mmプラバンをヒートプレスし、胴体に合わせてみると、後半に若干のズレがある。胴体もキャノピも元データは同じだから、ピッタリ合うべきなのだが、工作の誤差などで現実には合わなくなるのだ。そこで木型データに戻り、誤差を解消するよう断面のスケッチ寸法を変更し、再度木型を出力→ヒートプレスする。


■ 続、キャノピ 12/6追加

 キャノピは、胴体との合わせがナカナカ難しく、木型の設計を修正→プリント→ヒートプレス→胴体との合わせを確認→型を修正、のループ地獄。その間、某T社が原因の重大な問題にも直面し、停滞中だ。重大な問題の内容は、ここで書くと社会不安が起きそうなので伏せておく。一時的なものかもしれないし。ただし、いつまでも改善しなかったら公表するかも。幸い、クラブメンバーのお蔭で問題はとりあえず解消する見込みで、一安心(大感謝)。


■ 主脚

 その間に、主脚の3D設計を進める。完成すると、タイヤに挟まれてよく見えないし、そのタイヤが邪魔で実機写真を見ても細部がよく分からない。だから設計はわりとテキトー。今回は、ダブルのブレーキパイプをフォームモードで設計してみる。1本なら従前のようにパスに沿ってパイプを作成すれば済むが、ダブルだとパスを作るスケッチもダブルになって、その修正が厄介なのだ。以下画像で。



出来上がりの図。左が前。ホイルは第二世代ハリアーに似てるが細部が異なる。

この2本のブレーキパイプがお題。2つは似てるが同一ではない。これが面倒くさい。

パイプが通るパスを作る。横と前から見た形をスケッチ→それぞれをサーフェスモードで押し出す。

片方の面をもう片方の面で分割すると、パスが生成される。パスに沿った平面を作り、そこにパイプの断面をスケッチする。

フォームモードに入り、パイプ断面のスケッチをパスにそってスイープする。面の数は画像程度がよいだろう。

コピペすれば2本のパイプができる。断面の円を「修正→フォームを編集」で移動させると、微妙に形の違う2本のパイプが出来上がる。


 フォームでパイプを作るワザは、なかなか使える。なんで今まで気付かなかったの?ってくらい。いきなりフォームモードで棒状のパイプを作って曲げていくより、あらかじめ大体のパスを作ってからスイープするほうが楽。今回のように2面を交差させるのではなく、1面だけでスイープして修正していくのもアリ。

 ただし、フォームのパイプは、あとから断面の太さを変更するのが困難(不可能ではないが、とんでもなく手間がかかる)。その点、ソリッドモードでのパス沿いのパイプは、あとから太さを変更するのが簡単。だから、場所によって使い分けるといいだろう。

 面を分割するとき、ブラウザで2つの面を選択すると分割コマンドが効かない。作業画面で当該面の一つをクリックして選択すると、分割コマンドが有効になる。←なんで? フォームモードで作ったパイプは「面」なので、サーフェスモードで両端をパッチ→ステッチで立体化する。

 ブレーキパイプが結合されているトルクリンク状の部材は、オレオの伸縮時にブレーキパイプ(かどうか知らんけどな)がタイヤに当たらないように動きを拘束するためのものと思われる。本来のトルクリンクは脚前方の一組のみ。


■ 自重変形タイヤ 

 1/32コルセアで作った自重変形は、ソリッドモードのロフトを使った。実はこれ、ものすごく手間がかかって大変なのだ。何も考えずにやると、思った通りにスムーズに膨らんでくれず、凸凹の面が出来てしまう。それを修正するため、ガイドレールを入れ、各断面の形状を細かく修正し、試行錯誤を繰り返して、やっとあの膨らみが出来上がる。

 今回はフォームモードでその自重変形を作ってみる。以下画像で。



今回の自重変形がこれ。断面をスケッチするのは同じ。それをフォームモードで回転させる。断面の数は多すぎず少なすぎず。

「対称→ミラー内部」で前後対称にする。あとは「修正→フォームを編集」で各点を横に移動させるだけ。今回は9点移動させるのみ。

ソリッドモードに戻り、トレッドを彫刻する。横への膨らみが分かるかな。

これが、以前コルセア製作時に設計したロフトによる自重変形。7断面をロフトする。


 いやあ、コルセアの苦労は何だったの?てな簡単さ。←早く気づけよ。回転の際の面の数や、点の移動量は、画像の数値を参考にしてね。前タイヤも、これで自重変形させよう。


■ 続々、キャノピ 12/17追加

 前回書いた「問題」は、周囲のご厚意によりとりあえず解決。キャノピ製作を続ける。根本的解決ではないので、今後の推移を見守る。

※ 問題とは、店頭から透明プラバンが一斉に消えたこと。当時はどこを探しても見つからなかったし、メーカーの通販サイトでも在庫切れ。今はどうかな?(後日追記)



使用材料はこれ。4つに切り、カセットコンロの弱火であぶる。中央が縮んでタプタプしてきたら絞る頃合い。

回転ノコで型から切り出す。型は幅のサイズ違いで2%刻みに大中小を用意。最終的に大を採用。

出来上がり厚さは0.8〜1.0mm程度。上が厚く側面は薄い。外側を削って0.8mmの均一な厚さにする。そのあとスジボリ。

ざっと磨いたところ。このあと内側の凸凹を削って磨く。


 一応、使えるものが一つ出来たので、これで最後まで突っ走る。予備はないので、失敗はできない。


■ スジボリなど 

 並行して、スジボリを進める。



補助インテイクのドアの前側はカーブしている。カッティングシートを円弧状に切ってガイドにする。

こういうややこしい形のパネルは、図面をそのままマシンカットする。翼の外形を切ることで、位置も決まる。

角丸長方形は、エッチングのテンプレートを2枚重ねる。位置は、図面をカットしたシートを貼って鉛筆で下描き。

カメラ窓に透明プラ(不要キャノピの丁度良い曲面部分を使用)を貼って、スジボリ。テンプレートは0.2mmプラバンで手作り。



■ 3D設計 

 コクピットにグレアシールドとHUDを追加し、お持ち帰りファイルを差し替える。グレアシールド本体の形状や上に乗っかる機器類は、かなりテキトー。あとは、側壁に付いている計器/スイッチ関係が残ってる。

 主脚はお試しプリントして、細部を修正してアップする。前脚は、タイヤを自重変形に変更し、細部を修正してファイルを差し替える。



グレアシールドを追加設計。壊れやすいHUDは、別ボディとして最後に取り付けられるようにしておく。


 これで、風防の接着が可能となる。スライドキャノピは開閉選択式(オープンデフォルト)の予定。


■ 続、スジボリ 1/28追加

 隼にかまけて、1カ月半ぶりの更新。まずは、隼の裏進行の記録。



エッチングテンプレートが使えない場所は、0.2mmプラバンでテンプレートを自作する。

アクセスパネルの位置を揃えるため、図面データでシートを切る。これはガイドでなくあくまで位置決め。

そして、シートの位置にエッチングテンプレートを合わせてスジボリする。この方式だと左右も揃う。

機首も同様にカッティングシートで位置決めして、エッチングテンプレートでスジボリ。


 カッティングシートは、マシンの精度の問題で、形が歪んでる。だから、正しい形のエッチングをガイドに彫るわけ。その他の箇所にもスジボリ。画像はないが。


■ 主翼フェンスなど 

 隼が完成して、シーハリに本格復帰。外回りの工作を進める。



主翼フェンスの位置にレーザーソーで切込みを入れる。ちなみにフェンスは翼基準面に垂直。

0.2mmプラバンを挿入して整形。

コクピット後方の3DPを接着する。レールはプラバン。

スタビレータを整形してスジボリ。固定のピンを打つ。



■ 凸リベット 

 凸リベットの再現で悩む。Drリベットは、上向きにしっかり固定された面でないと、キレイに打つのが難しい。当モデルの場合、主翼を接着済みで、これが固定に邪魔。ホームセンターで材料調達して治具を作ろうか、でも面倒だなあ。と考えていたところ、クラブの新年会でワイヤ打ちリベットの達人から秘技を教えていただき、資材も分けていただく(大感謝)。早速試してみると、イケそうだ。

 使うのは、0.2mm径のはんだワイヤ。これを2mm程度の長さに切り、0.22mmのシャンクドリルで開けた穴に差し込む。外に出たワイヤを根元で倒すように折り曲げる。曲げた角に#2たまぐりを当て、そのエッジでワイヤを押し切るイメージでたまぐりを倒すと、余分なワイヤがカットされる。



ワイヤのリベットを植えたところ。固定と塗装下地を兼ねてメタルプライマーを筆塗りする。

サフを吹いたところ。たまぐりで押し切ることで、ワイヤの先端が半球状になる。


 補足。ドリル穴の精度で、出来上がりが決まる。テープをガイドにしてケガキ針で点を打ち、ドリルの位置決めとする。ドリルの入手は「金本ドリル」で検索されたし。0.01mmピッチで揃っている。ワイヤの先を斜めにカットすると、穴に刺しやすい。

 たまぐりのサイズで、出来上がりの大きさが決まる。達人は#1を使用で、この方が繊細でスケール感も高いが、工作が難しくなる。私は初心者なので、とりあえず#2で。ワイヤを倒す方向(=たまぐりを倒す方向)は、リベットラインと平行にする。直角だと列が乱れる。

 この方式のメリットは、固定が面倒な面でも着実に打てること。デメリットは時間がかかること。慣れてきて1分間に2、3個くらい。上画像の範囲で70個くらいあるから、これだけで30分かかる計算(実際は慣れてないから、もっとかかっている)。


■ 計器盤 2/3追加

 計器盤とグレアシールドの最終版をプリントして塗装する。プリントのサイズは、風防に干渉しないように尺度で調整する。



塗装したところ。色味はフィクションが入る。スクリーンは青+黄+黒。中央のメーターにはデカールを調達してこようかな。

コクピットに仮組み。いいんでないかな。グレアシールドは未塗装。中央上部の凹みにHUDが納まる。



■ 続、凸リベット 

 慣れてきたので、#1たまぐりでやってみる。



前回#2で作ったリベット列に、#1のリベット列を加える。水平に並ぶのがそれ。大きさがだいぶ異なる。

気をよくして、胴体の延長プラグ前方にある二重のリベットにも#1を使う。画像は上が下面。左が前。


 上右画像のリベットは、上の方(画像では下)は主翼が邪魔になって、面に垂直に工具を当てられない。Drリベットだと打つのが相当難しそうだ。ワイヤ方式だと、ドリル穴は斜めでも大丈夫。たまぐりで切るのは、主翼が邪魔で難しいが、グリップを使わなければ、なんとか切れる。


■ ノズルの3D設計 

 第一世代ハリアーのノズルは、前後ともハリアーIIの後方ノズルに似た形。前回それは、Blenderで設計した。しかし今回は、Fusion360のフォームモードで設計する。だいぶスキルが上がってきたのでね。ポイントは「フォームモードのロフト」だ。これ、最初は円筒から叩いて形にするのでは大変。ロフトなら一発で大まかな形ができる。



ノズルの筒の外面と内面を別々にロフトする。まず、側面図、平面図を元にスケッチ。スケッチ面は3面。

フォームモードに入り、外面をロフトする。上下対称なので、片側につき4×6のメッシュでざっくり作る。これがミソ。

続いて内面。最終的にそれぞれを中身のあるボディにして外形から内空を切り取る算段。切り残しのないよう内面の両端を外に出す。

左画像でエッジ前端にカーブが入っている。これを直線にするため、点を選択し水平面で回転させる(後で詳述する)。

各点の位置や角度を微調整したフォームの最終形。緑線は、上下対称の面を表す。

サーフェスモードで、外面、内面それぞれの開口部をパッチしてステッチ。ソリッドモードに戻り外から内を切り取ったのがこれ。。

端部を完全な平面にしたいので、このようなオブジェクトと交差させる。そのためフォームのボディは少し大きく作っておく。

内部のベーンは、平面形をスケッチして上下に押し出す。エッジは薄く0.3mm、根元は太く1mm。

内面のボディを残しておき(結合コマンドで「ツールを維持」)、交差させる。

ベーンとノズルを結合。細かいディテールを加えて出来上がり。ちなみにこれは前ノズル。


 補足その1。4枚目の画像における、点の回転について解説する。今までFusion360のフォームで、自分の思う形になってくれなかった元凶がこれ。Fusion360では、端部の点は固有の角度を持っている(内部の点は角度がないみたい)。今までこれに気付かなかったので、形をコントロールできなかったのだ。

 一方、Blenderのメッシュは各点が固有の角度を持っていない。だから素直な形になる。分かってしまえば、この角度を変えることで、Fusionでも思ったとおりの形を作ることが可能となる。教則本やチュートリアル動画では、紹介されてない(←私が知らないだけ?)、でも大事なテクだ。

 やり方は、点を選択し、「修正→フォームを編集」で出てくる青丸のマニピュレータを動かす。ちなみに、「フォームを編集」では、「座標空間」でXYZの絶対座標系(ワールド空間)と視点方向の座標系(ビュー空間)を切り替えることができる。その都度、使い分けるといいよ。

 補足その2。フォームで作った面に対し、サーフェスモードで「厚み」を付けることで、ソリッドボディ(中身のある立体)にすることも可能。ただし、それだと厚さが均一となり、エッジを薄くしたら全体が薄くなる。強度やプリント時の歪みを考えると、エッジは薄く、付け根は厚くしたい。だから、外面から内面を切り取る方式とするのだ。

 さて、Blenderを使わず、最初からFusion360で設計することの大きなメリットは、その後の細かい作業がやりやすいこと。BlenderでSTL出力して取り込む手間もいらない。



例えば凸スジのディテールは、このようにスケッチの線分をサーフェスに投影してパイプを作成する。

尺度と移動で出っ張り具合を微調整した後、結合してフィレットでエッジを丸める。ちなみに、これは後ろノズル。


 お試しプリントしたら、お持ち帰りファイルをアップする。1/72にも使えるぞ。来年のモデリンクの目玉商品になるかも。


■ 3DP小物 2/12追加

 このところ、真面目に作業してるのだが、いかんせん地味。ともあれ、進捗報告ってことで。さて、小物は3DP大攻勢だ。1個だけならプラ材を削ってもいいが、複数個を形状とサイズを揃えて作るなら3DPの勝ち。



凸ディテール関係は3DPで片付ける。これは肩のインテイク。基本形はフォームのロフトで。面は片側を4×3くらいで。

尾部のアウトレット。こちらはスケッチして回転。基部の段差部分も3DP。出力後に薄く削る。

エルロンのフェアリング(ヒンジ?アクチュエータ?)。こいつも回転で、ちょちょいのちょい。

スタブのフェンスは0,2mmプラバン。3DPは薄物が不得意。プラバンを図面の上に置いて、ケガキ針でトレースして切り出す。


 これら3D設計は、「シーハリアーFA.2 ディテール」に追加しておく。


■ その他ちまちま




エンジンアクセスパネルに0.14mmプラシートでフチを追加する。主翼付け根にインテイクの穴。

胴体上面のスジボリを間違えていて、彫り直す(赤矢印)。正解は左右平行(画像は遠近法で前広がりに見えるが)。


 スジボリ、自分の図面が間違っていた。図面も修正しておく。


■ ボーテックスジェネレータ

 荒仕事が概ね終わったところで、主翼上面のボーテックスジェネレータを植えていく。こういうのは、後の方の工程でやらないと、他の作業中に破損してしまう。←粗忽者なので。

 さて、どう作るか。3DPでは薄いフィンがすぐに割れるし、金属板は加工・接着が大変。だから、プラバンの一択だ。実物はL字断面をしている。まず基部(Lの横棒)を接着し、そのエッジにフィン(縦棒)を接着する。これで、溝など掘らなくとも最低限の強度は確保できる。



基部は0.14mmプラシート。揃えて切り出すため、マットにテープを貼り、テープの幅を目安に切る。

カッティングマシンで位置決めのシートを切り、溶剤系で基部を1つずつ貼っていく。接着剤を枯らしたら、表面をサンディング。

0.2mmプラバンのフィンを、サラサラ溶剤系接着剤(タミヤの緑フタ)で貼っていく。

燃料排出ベントも取り付ける。0.8mm真鍮パイプの中に、0.6mm洋白線を刺して曲げる。


 基部は、緑フタを使うとテープのフチに流れてしまうから、粘度の高いのを点付けする。白フタは粘度が高すぎるので、緑フタと半々程度にブレンドして使っている。フィンの方は、速乾性では接着力が不足。緑フタが強力でよい。接着後に再度適量(←ティッシュに吸わせて調整)を筆で流す。少し時間を置いて位置や角度を調整する。

 もう一つ裏技。ビン入り接着剤は、最後の方になるとフタについた筆が届かなくなる。これ、もうひとビン買ってきて、継ぎ足すといいよ。多すぎても筆に付きすぎて具合が悪いから、半分くらいが丁度いい。継ぎ足しで、常にこの状態をキープする。


■ 続、コクピット

 シーハリアーは、サイドコンソールに納まりきらない計器・スイッチ類が側壁に取り付けられ、コクピットはかなり混雑している。こいつらを設計、出力し取り付ける。



追加パーツはこんな具合。プリントして側壁に直接接着する。スロットルレバーが干渉するので、そのあたりをちょいと設計変更。

出力して取り付ける。接着面にプラシートを瞬間で貼り付け、コクピットへは溶剤系を使う。


 3Dファイルのスロットルレバーは干渉しないように設計変更するが、モデルの方は古いバージョンを組み込み済み。仕方ないので、適当に誤魔化す。ともあれ、コクピットの3D設計はこれにて完了。写真ないけど、右舷にも追加してある。お持ち帰りファイルも差し替え。


■ エジェクションシート

 シートの3D設計に着手する。エジェクションシートはMartin Baker Mk.10を装着している(以前Mk12と書いたのは間違い)。画像など拾い集めるが、Mk.10にもサブタイプがあり、シート単体で写っているものと機体写真とで、細部が異なる。当然機体写真の方が正解。とはいえ、一部しか写ってなく、また不鮮明だったりでディテールがよく分からない。



とりあえず、見える所は実機写真、見えないところは単体シート写真を参考にでっちあげる。細部やベルト関係はこれから。


 英軍のハーネス、バックル関係も全くわからない。情報求む。



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