メッサーシュミット Bf109G-6 タミヤ 1/48 その2

2021.3.25初出

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最終更新日




■ 迷彩塗装開始  9/6追加

 スラットで回り道したけど、ようやく迷彩塗装に着手する。調色はエアFw190A-8と同じ。74は白を2割、75は白2.5割、76は白を3割加える。74/75の塗り分けは、型紙方式。自作塗装図をプリント、デザインナイフで切り、Mrペタリで1mm浮かせて固定する。このままだと、ボケ足が狭い。そこで、0.2mmエアブラシでボカシを足してやる。

 以下技法詳細。塗料は極々薄く希釈(カップが透けて見える)、ブラシのエア調節ネジでエア厚を絞る。針を引かずに極細線が描ける状態に針先を調整。出しっぱなしにしたまま、境界の少し内側を狙って吹いていく。次第に針先に塗料が固まってくるので、トリガーを引きティッシュに「ぶわっ」と吹いて除去する。次に、色を変え、反対側も同様に吹く。必要に応じてこのサイクルを繰り返す。最後は境界をぼかすのではなく、反対色の吹きこぼしを消すイメージ。



まず75を吹く。

型紙でマスキング。図面のパネルラインをキットに合わせる(画像は合ってないけど、このあと直す)。

マスクを剥がした直後の状態。74/75のボケ足くっきり。76へのはみ出しが不自然。

ボケ足の追加、76へのはみ出しを0.2mm細吹きで調整した状態。

翼前縁の76との境界も型紙方式。

0.2mm細吹きで調整した状態。3色なので、色替えが面倒。



■ マーキング

 このままモットリングの塗装に進みたいところだが、マーキング塗装の境界の段差を磨き落とす際に、モットリングの微妙なグラデーションまで落ちてしまう懸念がある。そこでその前にマーキングを済ます算段。さて、胴体バルケンクロイツの色調が悩ましい。黒でないのは明らか。問題はグレイ(RLM66?)なのか74なのか。エルラ製の他機の写真なども見るが、カラー写真でもグレイとも74とも判別つかない。バルクホルン機のクローズアップ写真だと、微妙に明度が違うかな。ということで、とりあえずグレイとする。ま、正解が74であっても、後で塗り直すのは簡単。

 マスキングはロボでシートを切る。なお、クラフトロボは生産終了で、後継機はシルエットカメオ。側面図に実機写真を重ね、マーキングをトレース、そのままカットデータにする。写真は真横でないので、当然補正。だから、そこいらのデカールや塗装図より正確だぞ。胴体バルケンクロイツは、胴体カーブに合わせて湾曲させる。折角なのでお持ち帰りいだだく。併せて、リブテープとマーキングのインレタ版下もご提供。

 調色メモ。胴体十字のグレイはC333エクストラダークシーグレイのビン生。RLM04は、当初C113 RLM04のビン生を塗ってみたところ、もう少し赤味が欲しくて自作オレンジイエローと半々に混ぜる。黒はいつもの白20%混。白はGX1とC62半々の自作セミグロスホワイト。



まず、黒、グレイから塗装する。最初に中心の十字を貼り、次にカギ形を貼る。次に周囲を貼って中心の十字をはがす。

翼下は中心の十字を貼って、それに合わせて周囲(画像のシート)を貼る。

てなわけで、黒、グレイのマスキングが終了。

次に白を塗装する。黒の十字に合わせて、白用のマスキングシートを貼る。シートの伸縮性を利用して位置をピッタリ合わせる。

白を塗装し、マスクを半分はがした状態。

黒、グレイ、白まで終了した状態。スピナは白先、黒後。

十字の色味に注意。ダブルシェブロンとバーの白フチは自作インレタ。元データが同じだからサイズ・形状ピッタリ。

次は黄色のマスキング。74と76の明度差が透けて見えてしまうから、下地に白を吹く。

黄色塗装終了。

下面はこんな具合。


 このあと、マーキングの境にフラットクリアを厚めに吹いて、段差を磨き落とす。マーキング部分をマシンカットのシートでマスクして、モットリングを塗装する。

 では、お持ち帰りコーナー。マスキングシートの胴体シェブロン、十字、バーは位置を揃えているので、そのまま貼れば相互の位置関係が正しくなる。胴体十字は左右がある。他の十字は対称。リブのインレタを作る場合は、白以外の色にすること。白は裏地がないので他より薄い。

マスキングシートSVGデータ

インレタSVGデータ


■ スピナ塗装  9/15追加

 うずまきを塗装する。実機写真は左舷から撮影した一連のものと右舷のもののみ。全体像を捉えづらいが、見えている範囲から類推する。写真だと黒が多く見えるが、おそらく実物は黒白対称。






 スピナにマスクテープを貼り、写真のとおりにお絵かき。テープをはがしてつなげば、平面に展開したうずまきの形ができる。これをInkscapeでお絵かきしてロボでシートを切る。実際にモデルに貼りつけ微修正。3回ほど繰り返して、マスキングシートの完成だ。機械は何度でも同じ形に切れるから、少しずつ微修正して正解に近づけるのが可能。カットデータは前回掲示のマスクシートのファイルに追加しておく。



まず、マスクテープに形を写し取ったところ。更のテープの上にお絵かきテープを貼り、重ねて切る。

出来上がったマスクシートをスピナに貼る。密着性を高めるため2枚に分けている。



■ ラダーの補修

 マスクシートを剥がした際に、ラダーのインレタが一部持っていかれてたのを補修する。



インレタが剥がれた状態。もしそのまま塗装すれば、左のリブテープと同じ段差が生じるわけだ。

筆でサフを塗り、翌日ペーパーで均す。これを2サイクルほど。最後にサフを吹く。



■ 秘密兵器(?)投入

 フリーハンドでボカシ具合を調整するのに、2色で境界を交互に吹く方法が自分的にはベスト。いちいちブラシを掃除するのが面倒で、もう1本細吹き用が欲しくなる。ちょうどモットリングだし、この後もベト迷が待っている。今こそ買い時だ。さて、手持ちのクレオスPS270をもう一本買うか、高級機の誉れ高いアネスト岩田にするか、しばし思案。コロナで飲み会外食が減ってお小遣いが余ってる。思い切って岩田にするか。最高級機は5万円クラスなのでパス。その一つ下のクラスの0.2mm、HP-BHを\26,550でポチ。さて、その結果は如何に。



Mr.ホビー PS270 プロコンBOY FWAプラチナ0.2 ダブルアクション

アネスト岩田 HP-BH ハイラインシリーズ 0.2mm


 結論は、私の使用環境(超極薄希釈、極低圧、針先を極限まで絞り、モデルに近接)では、PS270との差は全く感じられない。値段の差はパーツの精度だという触れ込みなので、吹きこぼしが少なくなるのを期待したが、同じ。岩田を使えばモットリングが上手くなる、というのは幻想だったなあ。PS270は密林で1万を切る。1.7万の差は、高級品を持つという自己満足感だね。ま、洋服や車と同じだ。逆にクレオスの品質が高いと言った方がいいのかも。カップもでかいし。なお、ニードルキャップは互換性があるので、クレオスのクラウンタイプに交換して使える。


■ モットリング

 ではモットリング。上記の使用レビューは、このモットリング作業でのもの。PC画面に実機写真を何枚も並べて、参照しながら吹いていくけど、全然似てないな。相変わらずヘタレや。一色吹くと周囲に吹きこぼしが出るので、次の色で吹きこぼしを修正する。74/75/02/76の4色を順番に吹いて3サイクルほど。単純な2色塗り分けだと、交互に吹いてボケ幅が収束していくが、4色ランダムスポットだとなかなか収束しない。振り子運動が同じ振幅で続く状態になるので、ここらで止める。



まず、マーキングをマスク。シェブロンと逆卍は白フチがつくので、境界のズレは許容。

3サイクル終了。極薄黒でパネルライン等のシェーディング、排気汚れ(控えめ)も加える。うずまきはこんな具合。

この辺りはバルクホルン機の写真はなく、他機を参考にする。分かりづらいけど、02のモットルもちゃんとあるよ。

下面にもシェーディング。


 あー、もうちょっとボケ足小さく吹きたいんだけどなあ。このままインレタに進むか、もう少しジタバタするか。


■ 細部塗装

 とりあえず、小物に追加工作し塗装する。細部塗装について、知人のドイツ機通に確認。バルクホルン機については、スピナ:黒、ブレード:70、ホイル:黒、主脚庫:76(側壁の革製カバーは茶系)、主脚柱:76、主脚カバー内側:76、尾輪柱:02、ラジエータフラップ内部:02。なお、上記で主脚庫以降の塗色は機体によりバリエーションあり、とのこと。いやあ、危うく脚庫、脚柱、カバー裏を02で塗るところだったよ(感謝)。



76で塗装してウェザマスでウォッシュ。オレオにメッキ調テープを貼り、伸ばしランナーでブレーキライン。

脚庫のカバーとラジエータ内部をマスクして塗装。前者はレッドブラウン+ベト迷タン。


 画像ないけど、タイヤ、尾脚、ブレード、ラジエータフラップ、排気管、頭部防弾板も塗装。


■ モットル再び  10/15追加

 またもひと月ぶりの更新。インレタ発注をサボってしまって。その間にモットリングをジタバタする。今回はリターダーをシンナーの3割程度添加。結果は上々。前回の「なし」と比べ、絞っても濃く吹ける感覚。その分だけパターンを描く時間が短くなり、その結果、周囲の吹きこぼしも少なくなるのかな。で、2色攻め(つうか4色)を2サイクルほど。



ま、結果はあまり変わらんな。気持ちボケが少なくなったか。

拡大。こういうとき、カッティングマシンは便利だね。いくらでも同じ形に切れる。


 エナメル黒をぺトロールで溶いてシェーディングしたところ、あとでよく見たら飛沫が点々と汚らしい。気づいて処理する前にフラットクリアを吹いたもんだから、ぺトロールで拭いても落ちない。とほほ。


■ インレタと脚接着

 メッサーの版下は出来てたんだけど、ファントムの鮫口に手間取って・・・ ともあれ、マーキングの位置、サイズ、書体等は、実機写真を遠近法補正してトレースしてるので、世間のデカールや塗装図よりは正解に近いと思うぞ。ところで、「Christl」の文字は、黄色に白の太いフチ、というか白の中心に細く黄色が入るのが正解らしい。1/48で再現は無理、1/32でも困難なので、従来説どおり白ベタ。

 また、今回は手掛け、ステップの黒フチもインレタで再現。下手にスジボリすると位置合わせが困難だからスジボリなし。そのままだと「絵に描いた餅」状態なので、少しチッピングでも加えようか。以下、毎回繰り返しだけど、貼り方はこうだ。



このように位置決め。小さなテープは各頂点の位置を示す。このテープを目印にする。

台紙を引き抜いて転写。ズレないように、左画像より押さえのテープを何枚か追加するとよい。

逆卍はちょいズレてしまう。あとでタッチアップしよう。

インレタ貼り付けの邪魔になるから後回しにしていた脚を接着。パネルは両面テープで仮止めしてたのじゃ。

これで自立。脚角度がピタリと決まるのは、さすがタミヤ。プロペラも接着。

右舷はこんな具合。


 次はデカールと小物、そして最後の仕上げ。


■ 図面更新

 実は、ちょっと前から密かに図面更新してたのじゃ。変更箇所は、側/上/下面図の全てにリベットを追加。製造図、公式マニュアルの構造図、現存機クローズアップ写真、レストア中写真から、読めたものを図化。既存図面は一切見てない。基本的に信用してないので。ダブル、シングルも分けて図示。胴体、とくに後部胴体横リブは、ソース(機体)によりバリエーションがありすぎて、正解が分からない。拙図は何となく、それっぽく。情報求む。

 リベットを描くと、例えば脚庫の位置など、タミヤの図面(ということはキットとも)とビミョーに不整合がある。そこは、各要素がうまく収まるように微調整。各図面は下記リンクから。コメントも追記している。

側/上面図下面図


■ G-14側面図

 さらにG-14側面図も描く。売りは、多分寸法的に世間の図面よりは正確なはずのG-6図面に、大型尾翼とエルラハウベを描いたところ。そういう意味では、たぶん寸法的に世間より正確なはずのG-14図面である。


  • 大型尾翼とエルラハウベ、細部の追加箇所は、いい資料がなくて、形状、考証は相当甘い。大型尾翼とエルラハウベともバリエーションがあるようだが、それもよく分からん。細部は世間の図面を参考にしている。

  • 尾翼に関しては、全高、ラダー長、タブ高さ位置は、公式マニュアルの数字に合わせてある。



■ 細部ちまちま  10/25追加

 まだ完成せず。ドイツ機ファン諸兄には申し訳なし。いやあ、ファントムに意外と手がかかって。



ゴムシールを塗装。セロテープ貼って、スジボリに沿ってナイフで切って、筆塗り。こんなのでエアブラシなんかしない。

MG131は3Dパーツ。銃口の抜けがいいでしょ。

マスバランスも3Dパーツ。翼と色が合ってないな。あとで直そう。

足回りに、土埃系の汚し。メインは日本海軍船用木甲板のウェザマスで。

全体にフラットクリアを吹いて艶を調整し、キャノピのマスクを剥がす。可動部キャノピは仮止め。分かってると思うけど。

全景。もうあと少し。←さっさとやれよ。


 マスバランスは、タフレジンで出力することを前提の3Dなんだけど、レジンの交換=バット洗浄が面倒くさくて、当時使用中のSK本舗の高靭性水洗いレジンにて出力する。高靭性といいながら、二次硬化するとやや割れやすくなる。ただ、通常レジンよりは強度あるかな。詳しい評価は別の機会に。それならキットパーツで十分なわけだが、折角作ったから使うのだ。なに、折れたら交換するまで。予備はたっぷりある。


■ 3Dパーツ

 MG131のサイズ、形状は甘い。正解が分かれば修正するが。サイズを変えれば、MG17など他の機銃にも使えるだろう。ただし通常レジンの場合は折れやすいから、翼から突き出たタイプには使わない方がよい。マスバランスは、一応ステーの太さ違いで2種を設計してある。安全側でステー太めの設計なので、もっと攻めてもいいかも。






 お持ち帰りは、本記事末尾で。


■ G-2側/上面図

 さらにG-2。G-6図面のカウルと細部を変更したのみ。間違い等あればご指摘願う。下面および他型は予定なし。





■ 最後の作業  11/1追加

 その前に、前回更新時の書き忘れ。主翼のウォークラインはインレタ。バルクホルン機の写真では存在が不明だが、同時期エルラ製では「あり」が確認できる。色はよく分からず、赤の可能性が高いが、赤点線インレタは準備してなく、デカールは使いたくないので黒とする。ま、6:4で黒の可能性ありと思ってるけど。その近傍のコーションもインレタ。オイルクーラーフラップ上面のは、存在が確認できず「なし」としておく。

 燃料の三角目玉焼きは、手持ちデカール。実機は下辺に74のオーバースプレーがかかってるけど省略。右舷の目玉焼きは「なし」とする。同時期のエルラ製では「なし」が多数派。オイルクーラーカウルの注意書きも手持ちデカール。白地としたけど、76地の可能性ってあるのかな? 機首左舷の赤三角やボイレ下の黒四角は写真で確認できる。これらも適当なデカールを使う。

 さてでは最後の作業。残るはわずか。ガンサイトはキットパーツ。ガラス、遮光ガラスを0.2mmプラバンに置き換える。キットのガンサイトは、たぶんオーバースケール。遮光ガラスは、レッドブラウンを薄めて塗ったんだけど、全然ダメだな。まいいや。風防接着後なので、取り付けがまた難儀。



ちなみに、透明プラバンの切断したフチを、薄めたグレイで塗っておくとフチが目立たなくなる。

防弾板をキャノピに接着。0.2mmプラバンのステーをつける。

機体には、溶剤系のイモ付け。いやなに、取れたら付け直すだけ(どっかで聞いたセリフ)。

W.Nr.はインレタ。地の76が機体の76と色が合ってないな。反対側にあるかどうかは不明。とりあえず「なし」としておく。


 尾翼のW.Nr.は76地に描かれ、それをマスクしてモットリングされている。これを表現するため、クリアデカールを76で塗り、その上にインレタのW.Nr.を転写、切り出して貼る。出来上がると何か意図したのと違うな。サイズ感も違う。これ、写真をよく見たらナンバーが手で描き直されていて横幅が狭い。だからか。

 うーん。インレタ作り直すと1000円。そこまでせんでも・・つうことでこのまま。で、実機は一部のコーション(コクピット後方の手掛けとか)も同様の処理をしているのだが、スルー。ついでにいうと、その他のコーションもかなり省略。インレタ準備してなくて。

 アンテナ線は、超極細の透明テグス。細さと扱いやすさが両立しているのはこいつだけ。重宝してるが、残りは手元のロールにある分しかない。すごい貴重品なのだ。というのも、釣りの世界ではこのタイプは時代遅れのようで、大きな釣具屋に行っても売ってない。この細さになると、あるのは白いのか、黒いけど硬いのだけ。

 テグスは、油性ペンで黒く塗って使う。尾翼側は、真鍮板に0.3mmの穴をあけて結びつける。アンテナ柱は上部を凸形に削ってその先端に巻き付ける。縦のラインは、まず横のラインに結び付け、胴体の穴に通す。横のラインをちょいと押し下げたところで、胴体穴に伸ばしランナーのクサビをはめ込むと、テンションがかかった状態になる。

 ピトー管はファインの真鍮挽き物。色がよく分からん。とりあえず75で塗っておく。先端はガンダムメッキシルバー。皿に取って筆塗り。確かによく光る。ついでにファントム小のアクチュエータにも塗ってやろう。


■ 完成

 以上で完成。製作開始から7か月。途中ファントム大の作例で2.5か月の中断があったにせよ、ほとんど素組みでこの時間は、かかり過ぎ。反省。考証面では、109通諸氏の絶大なご協力をいただき、たぶんバルクホルン機では世の中で一番正解に近いものが出来たのではないかな。改めて感謝。

 タミヤのグスタフは、外形完璧。合わせ、モールド、細部は言うに及ばず。いろいろ言う人もいるだろうが、外形でのベストキット間違いなし。鼻筋だけ、自分好みに手を加え、さらに美人度上昇。エルラハウベが出たら、もう一機作りたいな。














 ちゃんとした写真撮影は後程。まずファントム撮らなきゃ。次の48も、タミヤ新作の予定。機首を改造して偵察型にする、というと、もう分かるよね。


■ 完成写真  12/10追加

 ようやく、ちゃんとした写真を撮影。どうも最近、最後に「だらだら」する悪い癖がついたようだ。前回更新からは、開いたキャノピを引っ張るワイヤを伸ばしランナーで、アンテナ線の碍子を白塗料で追加する。

 さて、ローアングルで眺めると、タミヤのグスタフは本当にカッコイイ。まさに実機のアウトラインにドンピシャ。当時の記録写真の姿そのもの。あんまり雰囲気いいんで、今回の完成写真はいつもと趣向を変えて、横長画像で全身をお見せする。細部が手抜きだとか、モットリングが下手だとか、いろいろあるけど、それを補って余りあるキットのクォリティだ。



































■ 後藤昌男氏回顧展

 表紙頁でご紹介したように、2021年夏に急逝された後藤氏の回顧展が開催される。生前はオービーズ会長としてクラブの精神的支柱となり、また私的にも大変お世話になった。さらに、氏の素晴らしい作品には多大なる影響を受けた。とくにマーキングも含めて筆で塗られ、丹念に磨かれた塗装面の質感、艶は、本物の機体そのもので、初めて拝見したときは衝撃であった。以来大いに真似している(筆とエアブラシは違うが、その後の磨きと全体の質感において←足元にも及ばないが)。

 氏の次作はバングラデシュ空軍のMIG-21で、"ThunderCat"のロゴのインレタ版下を作って差し上げたが、完成品を見ることはもう叶わない。他にも作る予定の機を楽しそうに語られてたのを、昨日のように思い出す。早すぎる死が残念でならない。そういえば、このメッサーも、ファントムも、完成を楽しみにしてくださったのに、ついぞご覧いただけなかったなあ。

 回顧展では、氏の製作された作品のほぼ全てが展示される。ぜひ、会場に足を運んで、作品を直にご覧いただき、また氏を思い出していただければ幸いである。私自身は最終日に参加する予定(今のところ)。文字通り絶筆の二式高錬をはじめ、まだ全ての作品を見たことがなく、とても楽しみ。






■ ラジエータフラップについて  2022/6/20追加

 情報を頂く。感謝。以下その要約。ラジエータフラップのアームは、離着陸フラップに連動するように取り付けられている。そのため、ラジエータフラップ下げの状態だと離着陸フラップも下がる。離着陸フラップを下げずにラジエータフラップを開くと、下部ラジエータフラップが下がると同時に、上部ラジエータフラップが翼面より上に持ち上がる。

 拙作は間違い。気が向いたら下部ラジエータフラップを閉じておこう(いつだ?)。




■ 図面一覧



G-6側面図

G-6断面図

G-6上面図

G-6下面図

G-2側面図

G-2断面図

G-2上面図

G-14側面図




■ 3Dデータファイル

左のパーツ名称は、パブリックリンク共有による閲覧のみ。ダウンロードはその右の「●DL」をクリック。


MG131  ●DL

マスバランス  ●DL




■ 参考文献

 やっとこさリストアップ。G型だけでなく、全型式をカウント。堂々の140冊越え(一部まとめているため)。大戦前から終戦まで最前線にいたのだから納得。このほか、スケビvol.7、8、9の阿部氏によるF/G/K型図面は参考度大。


1 新版 世界の傑作機 No.105 メッサーシュミット Bf109(パート1) 文林堂
2 新版 世界の傑作機 No.109 メッサーシュミット Bf109(パート2) 文林堂
3 旧版 世界の傑作機 11集 メッサーシュミット Bf109 文林堂
4 旧版 世界の傑作機 No.134 メッサーシュミット Bf109F/K 文林堂
5 旧版 世界の傑作機 No.139 メッサーシュミット Bf109B/E 文林堂
6 モデラーズ・アイ 3 メッサーシュミット Bf109G-6 大日本絵画
7 エアロディテール 1 メッサーシュミット Bf109E 大日本絵画
8 エアロディテール 5 メッサーシュミット Bf109G 大日本絵画
9 Messerschmitt Bf 109 Part1 In Action aircraft no.44 Squadron/Signal
10 Messerschmitt Bf109 Part 2 In Action aircraft no.57 Squadron/Signal
11 Walk Around Bf-109E Number 34 Squadron/Signal
12 Walk Around Bf-109G Number 43 Squadron/Signal
13 Squadron Signal 6008 Regia Aeronautica vol.1 1940-43 Squadron/Signal Publications
14 Squadron Signal 6044 Regia Aeronautica vol.2 1943-45 Squadron/Signal Publications
15 Squadron Signal 6073 Finish Air Force 1939-45 Squadron/Signal Publications
16 Aircraft of the Ace 2 Bf 109 Aces of North Africa and the Mediterranean Osprey
17 Aircraft of the Ace 11 Bf 109D/E Aces 1939-41 Osprey
18 Aircraft of the Ace 20 German Night Fighter Aces of World War 2 Osprey
19 Aircraft of the Ace 29 Bf 109 F/G/K Aces of the Western Front Osprey
20 Aircraft of the Ace 37 Bf 109 Aces of the Russian Front Osprey
21 Aircraft of the Ace 49 Croatian Aces of World War 2 Osprey
22 Aircraft of the Ace 50 Hungarian Aces of World War 2 Osprey
23 Aircraft of the Ace 54 Rumanian Aces of World War 2 Osprey
24 Aircraft of the Ace 58 Slovakian & Bulgarian Aces of World War 2 Osprey
25 Aircraft of the Ace 68 Bf 109 Defence of the Reich Aces Osprey
26 Aircraft of the Ace 76 More Bf 109 Aces of the Russian Front Osprey
27 Aircraft of the Ace 101 Luftwaffe Viermot Aces 1942-45 Osprey
28 Aircraft of the Ace 116 Aces of Jagdgeschwader 3 'Udet' Osprey
29 Aircraft of the Ace 124 Arctic Bf 109 and Bf 110 Aces Osprey
30 Aircraft of the Ace 132 Jagdgeschwader 53 'Pik-As' Bf 109 Aces of 1940 Osprey
31 Aircraft of the Ace 134 Jagdgeschwader 1 'Oesau' Aces 1939-45 Osprey
32 Aviation elite 1 Jagdgeschwader 2 'Richthofen' Osprey
33 Aviation elite 6 Jagdgeschwader 54 'Grunherz' Osprey
34 Aviation elite 12 Jagdgeschwader 27 'Afrika' Osprey
35 Aviation elite 13 Luftwaffe Schlachtgruppen Osprey
36 Aviation elite 15 Jagdgeschwader 52 'The Experten' Osprey
37 Aviation elite 22 Jagdgeschwader 51 'Molders' Osprey
38 Aviation elite 25 Jagdgeschwader 53 'Pik-As' Osprey
39 Duel 5 Spitfire vs Bf 109 Battle of Britain Osprey
40 Duel 11 P-47 vs Bf 109G/K Europe 1943-45 Osprey
41 Duel 38 P-40 Warhawk vs Bf109 MTO 1942-44 Osprey
42 Duel 65 Bf109E/F vs Yak-1/7 Eastern Front 1941-42 Osprey
43 Duel 67 Spitfire IIV vs Bf 109F Channel Front 1940-1942 Osprey
44 Jagdwaffe vol1sec1 Birth of the Luftwaffe Fighter Force Classic Publications
45 Jagdwaffe vol1sec2 The Spanish Civil War Classic Publications
46 Jagdwaffe vol1sec3 Blitzkrieg and Sitzkrieg.Poland and France 1939-1940 Classic Publications
47 Jagdwaffe vol1sec4 Attack in the West May 1940 Classic Publications
48 Jagdwaffe vol2sec1 Battle of Britain Phase One July-August 1940 Classic Publications
49 Jagdwaffe vol2sec2 Battle of Britain Phase Two August-September 1940 Classic Publications
50 Jagdwaffe vol2sec3 Battle of Britain Phase Three September-October 1940 Classic Publications
51 Jagdwaffe vol2sec4 Battle of Britain Phase Four 1940-41 Classic Publications
52 Jagdwaffe vol3sec1 Strike in the Balkans April-May 1941 Classic Publications
53 Jagdwaffe vol3sec2 Barbarossa the Invasion of Russia June-December 1941 Classic Publications
54 Jagdwaffe vol3sec3 War over the Desert June 1940-June 1942 Classic Publications
55 Jagdwaffe vol3sec4 The War In Russia January-October 1942 Classic Publications
56 Jagdwaffe vol4sec1 Holding The West 1941-43 Classic Publications
57 Jagdwaffe vol4sec2 The Mediterranean 1942-1943 Classic Publications
58 Jagdwaffe vol4sec3 The War In Russia November1942-December1943 Classic Publications
59 Jagdwaffe vol4sec4 The Mediterranean 1943-1945 Classic Publications
60 Jagdwaffe vol5sec1 Defending The Reich 1943-44 Classic Publications
61 Jagdwaffe vol5sec2 War In The East 1944-1945 Classic Publications
62 Jagdwaffe vol5sec3 Defending The Reich 1944-1945 Classic Publications
63 Aufklarer vol.2 Luftwaffe Reconnaissance Aircraft and Units 1942-1945 Classic Publications
64 Fledgling Eagles Luftwaffe Training Aircraft 1933-1945 Classic Publications
65 Nachtjaeger Vol 1 Luftwaffe Night Fighter Units 1939-1943 Classic Publications
66 Nachtjaeger Vol 2 Luftwaffe Night Fighter Units 1943-1945 Classic Publications
67 Schlachtflieger Luftwaffe Ground-Attack Units 1937-1945 Classic Publications
68 Monografie 22 Messerschmitt Bf 109 G/K Vol.II Kagero
69 Monografie 31 Messerschmitt Bf 109 F Vol.I Kagero
70 Miniatury Lotnicze 1 JG 27 Vol.I Kagero
71 Miniatury Lotnicze 2 JG 26 Schlageter Vol.I Kagero
72 Miniatury Lotnicze 4 JG 2 Richthofen 1942-1943 Kagero
73 Miniatury Lotnicze 5 JG 27 Vol.I Kagero
74 Miniatury Lotnicze 6 JG 5 Eismeer 1942-1945 Kagero
75 Kagero Miniatury Lotnicze 11 Luftflotte I 1939 Kagero
76 Miniatury Lotnicze 14 JG 1 Oesau 1944-1945 Kagero
77 Miniatury Lotnicze 17 Luftflotte IV 1939 Kagero
78 Miniatury Lotnicze 25 JG 26 Schlageter Vol.II Kagero
79 Miniatury Lotnicze 26 JG 52 Vol.I Kagero
80 Miniatury Lotnicze 27 JG 1 Oesau 1939-1943 Kagero
81 Miniatury Lotnicze 29 JG 51 Vol.I Kagero
82 Miniatury Lotnicze 30 JG 11 Kagero
83 Miniatury Lotnicze 35 JG 52 vol.2 Kagero
84 Miniatury Lotnicze 36 JG 51 Vol.II Kagero
85 Bitwy Lotnicze 4 Messerschmitt Bf 109 T Kagero
86 Bitwy Lotnicze 6 Luftwaffe nad Sewastopolem Kagero
87 Bitwy Lotnicze 7 Luftwaffe nad Tunezja (1) Kagero
88 Bitwy Lotnicze 10 Luftwaffe nad Tunezja (2) Kagero
89 Monografie Lotnicze 8 Bf109 AJ-Press
90 Monografie Lotnicze 42 Bf 109 cz1 AJ-Press
91 Monografie Lotnicze 43 Bf 109 cz2 AJ-Press
92 Monografie Lotnicze 44 Bf 109 cz3 AJ-Press
93 Monografie Lotnicze 45 Bf 109 cz4 AJ-Press
94 Monografie Lotnicze 49 Bf 109 cz5 AJ-Press
95 Monografie Lotnicze 50 Bf 109 cz6 AJ-Press
96 Kampanie Lotnicze 17 Battle of Britain cz1 AJ-Press
97 Kampanie Lotnicze 18 Battle of Britain cz2 AJ-Press
98 Yellow Series 6101 Messerschmitt Bf-109 G Mushroom
99 Yellow Series 6102 Messerschmitt Bf-109 E Mushroom
100 White Series 9110 Bf109 Late Versions Mushroom
101 White Series 9111 Romanian Fighter Colours 1941-1945 Mushroom
102 MDF 09 The Messerschmitt Bf 109 Part 1 Prototype to E Variants SAM Publications
103 MDF 10 The Messerschmitt Bf 109 Part 2 F to K Variants SAM Publications
104 Combat Colors 01 Bf-109E western front 1940 SAM Publications
105 Air Wars 1 Air War Over Kursk, Turning Point in the East SAM Publications
106 Suomen Ilmavoimien Historia 6 Messerschmitt Bf109G Kustantaja
107 Suomen Ilmavoimien Historia 11 Finish Fighter Aces Kustantaja
108 Suomen Ilmavoimien Historia 16 German Aircraft In Finland 1939-1945 Kustantaja
109 Flugzeug Profile 5 Messerschmitt Bf-109G K Flugzeug Publikations
110 Flugzeug Profile 28 Messerschmitt Bf 109 F Flugzeug Publikations
111 Flugzeug Profile 44 Messerschmitt Bf-109G-K Flugzeug Publikations
112 Flugzeug Profile 46 Messerschmitt Bf 109 E Varianten Flugzeug Publikations
113 Messerschmitt Bf 109F,G,& K Series An illustrated study Schiffer
114 Messerschmitt Bf 109F-K Development,Testing,Production Schiffer
115 German Fighter Ace Hans-Joachim Marseille Schiffer
116 Aircraft of the Luftwaffe Fighter Aces I A Chronicle in Photographs Schiffer
117 Aircraft of the Luftwaffe Fighter Aces II A Chronicle in Photographs Schiffer
118 Aufklarer Luftwaffe Reconaissance Aircraft & Units 1935-1945 Hikoki
119 Bodenplatte_Luftwaffe's_Last_Hope Hikoki
120 The Luftwaffe in Spain 1936-1939 Hikoki
121 Hungarian Eagles The Hungarian Air Forces 1920-1945 Hikoki
122 Luftwaffe Colours 1939-1945 Hikoki
123 Luftwaffe At War 3 Blitzkrieg In The West 1939-42 Greenhill
124 Luftwaffe At War 4 Eagles over North Africa and the Mediterranean 1940-1943 Greenhill
125 Luftwaffe At War 5 Messerschmitt Bf109 in the West 1937-40 Greenhill
126 Luftwaffe At War 6 Defeat in the West 1943-1945 Greenhill
127 Luftwaffe At War 18 Luftwaffe Over Finland Greenhill
128 Luftwaffe At War 19 Luftwaffe Aces of the Western Front Greenhill
129 Ali Straniere in Italia 1 Messerschmitt Bf 109 La Bancarella Aeronautica
130 On Target Special 9 The Battle of Britain Aviation Workshop Publications
131 Luftwaffe im Focus Edition No 1-12,16 Luftfahrtverlag-Start
132 Luftwaffe im Focus Edition Spezial 1-2 Luftfahrtverlag-Start
133 Broken Eagles 2 Bf109G/K part I Fighter Pictorials
134 Broken Eagles 3 Bf109G/K part II Fighter Pictorials






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