マクダネル・ダグラス F-4C ファントムII タミヤ 1/48 その2
2021.4.21初出
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433TFS部隊マーク「サタンズ・エンジェル」と大佐が写った左舷機首付近の写真は有名だが、全体の写真は左舷中央から後方のもの以外は出回ってない。他のベト迷C型を参考にでっち上げようとしたところ、海外のメル友から当機を詳しくリサーチした資料を教えてもらう(THNX Jennings!)。fundekalsというデカールのブックレットで(uはウムラウト。彼に確認すると、日本語表記するならファンデカールでいいかな)、オールズ機ほか8TFWの機体が写真とイラストで詳細に記述されている。考証はこれを全面的に参考とする。デカールもオーダー。ちょい高いけどな。 詳しくは上記リンクを見てもらえばいいのだが、簡単に解説する。本機は初期のC型で、後の一般的なC/D型とは塗装や細部が異なり、大変興味深い。まず、機首レドーム下のアンテナフェアリングにはストライクカメラが装着され、フェアリングの形状が異なる。これは 後席コクピット直後やや右舷寄りに、SST-181Xランデブービーコンの細い棒状アンテナがある(拙図面のE型参照)。空中給油口後方の小さなブレードアンテナなし。内翼のパイロンは既に空軍型だが(同隊では極初期の海軍型を装着した機もあり)、サイドワインダー・ランチャーがパイロンに密着しているところが後に一般的なタイプと異なる。垂直尾翼上後端にはRHAWアンテナあり(同隊「なし」の機体もあり←時期によるか?)。ドラッグシュートドアは、アンテナありの「笑顔」タイプとのこと。 次に塗装関係。当機、他の8TFW所属機と同様に(一部例外あり)、上面:ライトガルグレイ、下面:白で工場塗装され、現地デポでベトナム迷彩が施された。そのため、下面はFS36622ではなくグロスホワイト。ベト迷も退色が著しく、さらに部分的に現地塗料のダーク・オリーブドラブでオーバーペイントされている。尾部の無塗装金属部分との塗り分けラインも異なり、スタビレータより上側の胴体はすべて迷彩塗装され、またスタブ外側上面も前縁まで塗装。現地塗装のベト迷ゆえ、コーションは機首回りを除いて記入されない。射出座席のコーションもデザインが異なる。 一方、工場塗装のままの下面は、コーションびっしり。40"サイズのインシグニアとUSAFの文字を白く塗りつぶした跡が見られる機体もある。このグレイ/白塗装では主翼の前縁には銀塗装部(コロガードという)があり、機体によって下面にこれが残ってたり、上面迷彩色で塗り潰されたりした。オールズ機は後者。また、当機は時期違いで複数の写真があり、キルマーク、部隊マーク、パーソナルマークが異なる。その度にオリーブドラブがオーバーペイントされて描き直された。上記デカールも時期違いで4パターンが選べる。垂直尾翼中央の暗色部は、ベト迷初期の黒いシリアルを塗りつぶしたもの。したがって右舷にもある。 ※オールズはオルズと表記される場合もある。昔の刷り込みではオルズだけど、雑誌に記事にするなら現代風にオールズかな。 |
この写真は有名なので、見たことある方も多いだろう。 |
ネット検索するとこれも出てくる。これで大体左舷の様子が分かったと思ったんだけど・・ |
オールズ機のストライクカメラ。まだあまり世間には知られてないのでは? 前後にカメラ窓がある。 |
上画像のクローズアップ。金属囲いが分かる。B型も初期はこのタイプを装着している。要注意ポイントだぞ。 |
こりゃ相当な違いだよ。オスプレイ本など既存の塗装図や作品ではスルーされているけどな。いやあ、製作中に知ることができてホントよかったよ。
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修正前の状態。画像の2つの楕円形パネル(右舷のみ)はC型にないので埋める。 |
修正後。正しいラインが分かりづらいので、赤でスミイレしている。 |
こんな分かりやすいミス、今まで気付かないなんて。お前の目は節穴か。
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フォーメーション・ライトを工作忘れ。穴をあけてクリアランナーを仕込む。なお、前方の大きな〇はIFFアンテナ。 |
お尻はアンテナ付きとのことで、以前つけたパーツを切り取って付け替える。 |
ストライクカメラは、キットパーツをベースにプラバンと瞬間+プラ粉ででっち上げる。こちらキットパーツ。 |
改造後。手こね風味満点なので、ちょっとズルい手を画策中。 |
撮り忘れで画像ないけど、右舷機首の小インテイク直上のアクセスパネルは、わざわざキットの台形パネルを埋めて拙図のとおり丸に彫り直したが、オールズ機は台形がおそらく正解とのこと。再度埋めて彫り直す。図面も訂正しておく。丸は初期で、後にシステムの追加で台形に変更、適宜レトロフィットされたとか。しかし、手持ち写真の現存のC/Dでは丸が多数派なんだよね。何故だろう?
上記特徴を踏まえ、レシピは以下のとおり。FS34079は、C309ビン生、C331ダークシーグレイ、C15濃緑色が4:2:1に白少量で明度調整。FS34102は、C303ビン生、C331が1:1にC15少量で青味を加え白少量で明度調整。FS30219は、C310ビン生、C311FS36622、C335ミディアムシーグレイが2:2:1。下面はGX1に微量の黒。オリーブドラブは手近にあった正体不明の自作色で近いレシピはC12オリーブドラブとC309が1:1に黒少量で明度調整。 |
長谷川須比人君に塗って色調確認。向かって左がビン生、右が自作色。工場塗装迷彩でもタンはビン生より明るくするといいかも。 |
では、塗装作業。製作開始から5週間で塗装開始は、私にとっては画期的な速さ。いつものペースなら早くて3か月だな。普段レシプロ単発ばかり作っているから、大きくて作業中ぶつけないように気を使う。しかも燃料ベントや翼端など折れやすいし。 |
クリアパーツに黒サフ。 |
続いてサフを薄く吹いて工作不具合のチェック。 |
うむ、#3、#4のたまぐりファスナはいい感じじゃ。0.1mmラインチゼルで彫り直したパネルラインがシャープで苦労の甲斐あり。 |
主翼のリベットの一部がサンディングで消えており、ケガキ針で再生。画像は再生後。 |
表面の不具合をチマチマと直し、改めて本番塗装の下地としてのサフを吹く。これも極薄く希釈してモールドが埋まらないようにする。厚吹きはせず、プラ表面がやっと隠れる程度でやめる。上面迷彩のボケ足が悩ましい。Mr.ペタリや型紙でぼかすとクッキリしすぎるし、フリーハンドだと私のテクではボケ過ぎる。どうしようか。 |
下面から塗装。GX1白のビン生を吹く。完全な発色は求めず、「黒微量混の白」のところで止める。 |
次にタン。部分的に白、あるいは黒を加えて色ムラを作る。ただし、この段階でのグラデーションは後述の理由で時期尚早。 |
次にグリーンFS34079のためのマスク。いつものMr.ペタリで。ここでクイズ。この写真の間違いはどこか? |
0.2mmエアブラシでMr.ペタリのちょい手前を目標に吹くが、マスクをはがすとボケ具合の出来がイマイチ。 |
フリーハンドで境界にグリーンを吹く。吹きこぼれをタンで上吹き。そのタンの吹きこぼれを・・・と2サイクルくらいやって終了。 |
同様にFS34102をマスクして塗装。今度は境界をきっちり吹く。このあと、上記フリーハンド攻撃を2サイクル。 |
パターンのミスをフリーハンド攻撃×2で修正。さらに、パネルライン沿いの暗色や部分的な退色を加える。 |
資料を見てパターンを1/48図面に正確に描いておく。これを見ながらマスキング作業。同じサイズだから形を写し取りやすい。 |
レドームと機首のオリーブドラブ(OD)を塗装。黒はいつもの白20%黒にさらに白を加える。 |
垂直尾翼にもOD。フリーハンドなので、ちょいボケ過ぎ。型紙使えばよかったな。 |
問題のチャフランチャーパネル。これは左舷。 |
こちら右舷。前方の小パネルも不要。 |
ラッカーパテ系は塗装時に膨れるので不可。瞬間で埋める。 |
サンディング。プラ部分を削らないように注意する。 |
プラ地肌が出ているので、サフから吹き直す。これ非常に大事。このあと#800ペーパーで塗膜厚さを均す。 |
修復完了。 |
サフを吹かずに、いきなり塗装すると、プラと塗装の境の段差が盛り上がってくるのだ。おそらく塗料の中のクリア成分が悪さをするんだろう。不思議なことにサフを吹いて下地を作っておけばこうならない。サフはクリア成分が少ないからなんだろうね。サフを薄く吹いた方が、結果的に塗膜が薄くなる、というのもクリア成分が少ないから。
さて、テイク2。下面の別パーツになっている部分は0.5mmプラバンで代替する。サイズを慎重に削り合わせ、瞬間で接着(最初からこうしておけば・・・)。表面の段差を削って均す。上面は、これ以上失敗するわけにはいかないので、キットモールドのまま。サンディングで薄くなったリベット全部をケガキ針で打ち直す。下面は新たにケガキ針でリベット。まっさらなところに打つから、自分好みのピッチで打てる。 キットは左右一体パーツだが、取り付け部の胴体下面を先に接着した都合で左右切り離す。左右のスタビレータはポリキャップで胴体に取り付けられるが、そのままではガタガタする。本来左右一体でピッタリするものを切り離したから、ある意味当然。そこで内部で左右を接着できるように穴をあけて真鍮線で結合させる。 |
テイク2のスタビレータ。ちょいリベットのピッチが粗いが仕方ない。左右の連結はこんな具合。 |
下面。濃いグレイがプラバン新造部。リベットのめくれは丸平刀でそぎ切る。その後にペーパーをかけると穴が埋まらない。 |
塗装終了。金属部の使用色は後述。この時代のベト迷では塗装部の前縁は迷彩色で塗りつぶされる。 |
下面は工場塗装のままなので、前縁のコルゲート塗装が残っている。 |
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ノズル前方のスーパーファインシルバーから吹いていく。ドライヤーで十分に乾燥させマスクして次を吹く、の繰り返し。 |
ノズル上方や、スタブ上方の通常とは異なる塗り分けラインに注意。写真は白く飛んでるが、実物はもう少し金属感があるよ。 |
ちょっとテカテカしてるのは、ウェザリングしてフラットクリア吹けば落ち着くと思うのだが。 |
これで全体の基本塗装が終了。ウェザリングはこれから。 |
で、これらのうち、2種のタンクとスパローは、素晴らしい出来のパーツがキットに含まれている。キットのサイドワインダーも、フィンは薄くディテールはキレいいが、残念ながらAIM-9Bではなく先端が尖っているAIM-9G/H。ここは-9Bにこだわりたいところだが、ハセのウェポンセットの-9Bはタミより一回り小さく、細部も今の目で見ると少々・・。さてどうするか。 370ガロンタンクは素晴らしい出来。タンク本体の前後の輪切り方向のパネルラインに沿って帯状に薄く盛り上がっているところまで再現されている。しかし接着が微妙な位置にあって、接着線を消すときにこの帯が消えてしまう(←ヘタレなだけやがな)。削り落としたままでも問題ないけど(←他のキットはそうだからねえ)、折角なのでサフで再現することにしよう。 これらタンクの塗装にはさまざまなバリエーションがある。基本はライトグレイ/白の迷彩に従い白色。FS36622ではない。現地(デポ?部隊レベル?)でグリーンが塗られたが、境界ラインも直線だったり蛇行だったり。センタータンクの上半分がグリーンという例もある。翼端タンクは、全面グリーン(パイロンは白)あるいは全面白もある。グリーンは機体迷彩よりも暗いものが多い。ダークオリーブドラブもあるようだ。 |
キットのAIM-7Eスパロー。追加工作は後端に穴をあける程度。穴には爪楊枝を刺して塗装の持ち手にする。 |
キットのニコイチ(下の2つがオリジナル)で先太のAIM-9B(上側)を作るという作戦。 |
前側のフィンはハセガワウェポンセット(上)を切り取って接着。がんばって試作してみたが・・・ |
つい、エデュアルド・ブラッシンのレジンパーツをポチ。先端のガラス部分が表現されているのがアドバンテージ。 |
塗装終了。サイドワインダーは、とりあえずエデュを採用。スパロー先端はミディアムシーグレイと白が半々。 |
キットの600ガロンタンク。細い凸モールドは邪魔なので削る。じつはシンナーこぼして飛沫かかって塗装をやり直ししてたり。 |
サフで帯状のパネルの重なりを表現する。しっかりめに3回ほど吹く。 |
塗装終了。サフの盛り上がりが分かるかな? 機体に比べてグリーンの境界のぼかしを大きくする。 |
ECMポッドは当然含まれないので、ハセのウェポンセットかエデュのレジンを調達する必要がある。内側パイロンは造形村を使って工作中。ちなみに、造形村の600galタンクは形がヘン。ま、目立たない場所ではある。
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キットパーツ。何故こんな単純ミス? |
オレオ上端で切り離し、2.5mmアルミパイプを挟む。キットのオレオ部分はパイプの内径に合わせて削ってパイプにはめる。 |
できあがり。トルクリンクと旋回モーターもキットパーツ。オレオを延ばした分、上端部を縮める。真鍮線に注意。 |
フック先端を3Dパーツに交換。上部のラッチに引っかかるバーも再現してある。 |
で、貼ってみると違和感。手元の写真に比べてUSAFが小さい。写真から計算すると25インチ。ということで125%拡大して再カット。なお、後でメル友(じつはFundekalsの関係者)に確認したら、当初は20インチで後に25インチになったとのこと。生の青と赤を塗って、白を吹くのは大変だし塗膜が厚くなるから、消される手前の色を調合してそこからスタート。 |
マスキングシートをカットして貼る。 |
こちら25インチサイズのUSAF。位置は機体によってバリエーションあり。おおらかに塗ろう。 |
消去中インシグニアレッドは白とミディアムシーグレイが2:1に少量の赤。淡い濁ったピンクを狙う。 |
消去中インシグニアブルーは、白とミディアムシーグレイ半々に青少量。水色でなく、わずかに青味がかったグレイ。 |
段差をラプロスで均して、GX1ビン生を上吹き。本当はもっと目立たないと思うが、勿体ないのでこのくらいで止める。 |
周囲は黒混白で暗いため、いかにもオーバースプレーで消したという感じになってくれる。 |
上の最後の2枚の画像は、クリアを上吹きしてからウェザマスでウォッシングしている。
次にエアブラシによるグラデーション。上面は黒を極々薄く希釈し、部分的にシェーディング。ノズルを絞って控えめに細く吹く。全てのスジボリに黒々と吹いている(あるいは黒立ち上げで残してる)作品が近頃は流行っているが、本機はそのようには汚れていない。従ってパネルラインにはごく控えめに。むしろ、胴体輪切り方向のリベットライン(作品ではリベットが打たれていないから仮想ラインとなる)を意識する。下面は上面よりはきつめに汚す。実機写真を観察すると、主翼トーションボックス部分はあまり汚れていない。その後方の胴体下部は他と比べて汚れが著しい。この感じで黒+レッドブラウンを吹く。パネルラインには細く、胴体下面には広く、気流を意識して。 |
第一段階のウェザリング終了。絵的にはあまり変わり映えしないな。 |
クローズアップ。スジボリにそって黒々とはやらない。 |
下面。もう少し汚してもいいかな。というか、第一段階は足りないくらいを狙っている。 |
クローズアップ。 |
前車輪は造形村でもタミヤでも好きな方を使えばいいが、これもトレッドを再現したいので主車輪のついでに3D設計する。タミヤの前車輪は手持ち実機写真と比較すると、やや小振りな気がするが、どうだろう? 造形村のサイズは合っている。 |
主車輪の設計終了。お試しプリントして、フィンの幅やボルトの直径などを詰める。 |
出力はこんな方向で。ホイルは側面を上にするとモールドがキレイに出力される。 |
前車輪の設計終了。溝は3本。手彫りでも出来なくはないけど面倒くさい(←楽すると腕が落ちるから気を付けよう)。 |
これもこんな方向で出力。 |
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パイロン本体は造形村。形状、ディテールはよいのでそのまま使える。底面のディテールをノミなどで彫刻。手こね感満点だがしかたない。オールズ機のミサイルランチャーは、LAU-7/Aと呼ばれるタイプでパイロンにぴったりくっついて装着される。後のC/D/E型で一般的なAERO-3Bではステーによってパイロンから離れている。LAU-7/Aはタミヤのパーツが近い形をしている。パイロン取付部を切り取ってあとはそのまま使う。胴体下面の補助インテイクドアはキットパーツ。センタータンク取り付け用の大きな接着ベロが一体化している。ここのパイロンのモールドは自作も難しく、タンクなし状態の再現が簡単にできないのが、ちょっと残念。 |
右、造形村。中、タミヤ。左、こんな具合に切り離す。 |
中心に真鍮線を通す。車輪は3Dパーツのお試しプリントで、ホイルのみサフを吹いている。 |
主脚カバーは形状を修正する。薄いグレイが貼り付けたプラバン。後縁は一直線にする。 |
パイロンは造形村、ランチャーはタミヤ。 |
補助インテイクドアはキットパーツを組んで塗装。緑色はジンクログリーン。 |
このように、センタータンク用の接着ベロがついているのだ。 |
修正前の状態。脚柱とタイヤの中心が一致。これだと、脚カバーと脚柱との間が開き過ぎるのだ。 |
修正後。柱とタイヤの中心はズレるのが正解。その差は1mm。フォークの内側に1mmプラバンを接着。 |
フォークを1mm削る。荷重は真鍮線で脚柱からタイヤに伝わるので、フォークには強度は要求されない。 |
修正後は脚カバーがぴったり脚柱にくっつく。パイピングなどのディテールも追加。 |
配線は太さ違いの鉛線。オレオ引き上げリンク(というのか知らんが)の棒は0.35mm真鍮線。 |
車輪カバーは造形村。下辺が湾曲しているので直線に削る。脚上部の小カバーと前脚カバーはタミヤを使用。 |
主脚フォークは、造形村をそのまま組む人も修正されることを推奨。ただしその場合はフォークの強度確保に留意されたし。真鍮線串刺し方式を避けるなら、主脚およびフォークをカバーにがっちり接着して、カバーで荷重を支えるようにすべし。
ブリファンの図面ページに書いたとおり、空軍の武装パイロンはMERに爆弾をフル装備した際に主脚に干渉しないように、外側に傾いて取り付けられる。ECMポッドでも同様に傾いているか、確証はないのだが、写真を見た感触では傾いているかなあ。ぶらさげ物によって角度変えるのが面倒なのかも。翼状張り出しはそのように接着する。 ECMポッドは前述fundecalsによればQRC-160という名称。これでネット検索するとALQ-71がヒットして、両者は同じらしい。で、エデュのALQ-71を購入するが、8TFWの他機が装備しているものとは、全長もアンテナの数も違っていて使えない、チクショー(後日追記、ALQ-71にも種類がある。オーダーするときは間違えないように)。ハセウェポンセットのも、大きさが全然違うしディテールも??? つうことで、3D設計だな。 |
ネットで拾ったQRC-160-1、ALQ-71の図。QRC-160にもいくつかのタイプがあるようだ。 |
再掲。パイロンは外側に傾き、翼取り付け部の羽根もそれに合わせて角度がついている。脚柱とカバーの間隔にも注意。 |
上、造形村。下、タミヤ。造形村はタンク本体が太いし、パイロンは短いし、主翼取付部の張り出し形状も違う。ダメじゃん。 |
ともあれ、切り出して武装パイロン出来上がり。薄いグレイは延長のプラバン。揺れ止めは3D。 |
エデュアルド・ブラッシンのALQ-71。 |
3D設計。パイロンの揺れ止めも設計する。先端には風車があるが、とりあえず省略。 |
アンテナを別パーツとするのは、積層痕の処理にはこの方が都合がいいから。本体2分割は出力方向と時間の都合。これでも2時間。 |
組み立てて塗装しパイロンに取り付け。 |
アンテナブレードの配置はバリエーションがあり、短長長短のパターンもあり。ポッドのディテールは、そのものズバリの写真がなく確証はない。エデュのようなボルト穴があるかどうか不明。先端の羽根はエデュに付属のエッチングを使おう。殿様モデリングだな。
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修正前。 |
修正後。ファスナは#4たまぐりで。 |
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セロテープを貼っている途中の状態。切り込みが分かるかな? 内側はマステでマスクする。 |
塗装終了。窓の中央にはシワができているが、窓枠境にはシワはない。前席キャノピはセロテープ上の塗料を爪で剥がしている。 |
8TFWの各機はライトグレイ/白の塗装に上にベト迷が塗装された。オールズ機は窓枠部分が塗り残されている。これは通常のマステでマスクして塗装。使用色はミディアムシーグレイと白が2:1。
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8TFWのC型。なお、パイロットは副官のダニエル・ジェイムズJr.大佐。 |
空自EJ型。センサーより奥に塗り分け。全てのEJがそうなのかは調べてない。あしからず。 |
機体中心側はこの位置。マステを貼るのが大変。 |
インテイクの下側(および上側)は機軸に直角に塗り分けられる。 |
修正終了。組み立て前に気づいていればこんな苦労はしなくて済んだのに・・・ |
風防とドッグハウスの窓のフチにも塗り残しがある。 |
窓のフチ補足。風防正面窓の塗り分けも写真あり。後縁の縦部分がライトグレイ、正面窓の窓枠はグリーン。塗り分け線は剥離でギザギザ。あとで直そう。 サーバの不調なのか、一部の画像がアップロードできない。→FTPの暗号化を解除してとりあえず解決。
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こちらキットオリジナルの脚柱。 |
機器類を3D設計。ある時期から装備され、レトロフィットもあったのかな。ま、これはこれで使える機体には使える。 |
キットパーツに取り付け、塗装まで終了。ごちゃごちゃ感があって、かっこいいんだけどな。 |
一周回って元に戻った状態。ウォッシングはグレイのパステル。 |
ともあれ、機器類の3Dデータをアップするので、お使いくだされ。 |
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というのは、Sonic Mini 4Kは、薄物に弱い。Mars2 Proで問題なく出力できたデータが、SM4Kでは欠けがでるのだ。おそらく照射光の強度(透過率か光源か)が原因とのこと。そこでデータ改修となる。その都度新たな不具合が出現し、何度か改修をお願いしてようやく最終版。使用のレジンはSiraya Teckのbuild。推奨温度が40度と、やや取り扱いが難しいが、エッジがシャープに出るとのこと。ただし、SM4Kとの相性がイマイチで、最終版はSirayaとエニキュの混合。 |
キットパーツの内側フラップを切り取る。左:オリジナル、右、切除後。 |
積層痕とは無縁でない。ノミ、ペーパーで削り落とす。削る目安に銀を薄く吹いておく。 |
タミヤフラットアルミとフラットブラックを混ぜて(黒多め)塗装。4Kならではの彫りの深さ。積層痕はほとんどわからない。 |
左記より黒少な目のフラットアルミでドライブラシ。ウェザマスでウォッシング。 |
実をいうと、このノズルに関しては4Kと2Kの差があまりない。つまり2Kでもかなりの解像度なわけ。一方Sonic 4Kは扱いがトリッキーなのに比べ、Mars2は安定の出力。値段は倍半分。プリンタ購入検討の方は参考にされたし。なお、2号戦車製作記で分かるように、履帯などはエッジのシャープさなどに4Kと2Kの差が出ている。
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マスキングシートを貼る。延びて歪むので適宜カットして貼っていく。尾翼前縁とラダーの切り欠きとの間にギリギリ収まる。 |
インシグニアもマスク。こちらの位置は推測が入る。 |
塗装終了。下地のオリーブドラブと文字の関係がちょっと違うぞ。 |
胴体左舷もマークと迷彩の関係にビミョーなズレが。 |
レターをマスクしてフリーハンドで修正。あまり変わらんか。 |
こちらも同様。 |
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右舷機首のタンの塗り分け線を修正。こちらもフリーハンド。 |
これがその写真。後下隅に塗り分け線があるような。インテイクの塗り分けラインの特徴から、SCAT XXVIIで間違いないと思われる。 |
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コーションはこんな感じ。貼るのは大変。 |
インシグニアはこうなる。手描きだと、星の尖った先端をシャープするのが結構大変だけど、デカールは楽。 |
翌日、デカールの上にフラットクリアを吹く。マークセッターが乾いてこびりついた痕は、マークセッターをティッシュにつけて拭き落とすべし。下面はこの段階で全体にフラットクリア。スジボリが埋まるから。一般的なクリア研ぎ出しのように厚塗りしない。1回吹いて、軽くラプロスで磨いて再度フラットクリア。
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写真を見ながら、面相筆で描き込む。レドーム後端も特徴的な剥がれ方をしている。これはマスクして面相筆。 |
インテイク回りも特徴的な剥がれ。まだ100%完成でなく、このあとも様子を見ながら少しずつ足していく。 |
パーソナルマーキングとコーション類はデカールとインレタのミックスの予定。インレタも発注済み。 |