F-86Fセイバー製作記 その3
2010.1.9初出
![]() |
|
|
主翼製作 |
|
いきなりお詫びと訂正を一つ。垂直尾翼の台形アクセスパネルはE型以前の特徴でFには無いとのこと。残念ながらアルミ板を張り替える気力なく、作品はそのままで行っちゃう。
|
| <主翼(基本形)> | |
| コード | 付け根:10.3ft (65.4mm)、翼端:5.3ft (33.7mm) |
| スパン | 37.12ft (235.7mm) |
| 取り付け角 | 付け根:+1°、翼端:-1° |
| 後退角 | 35°(25%コード) |
| 上反角 | 3° |
| 翼型 | 付け根:NACA 0009.5-64、翼端:NACA 0008.5-64 |
| 翼厚比 | 付け根:9.5%、翼端:8.5% |
| <6-3ウイング> | |
| コード | 付け根:10.85ft (68.9mm)、翼端:5.53ft (35.1mm) |
| 後退角 | 35°41’(25%コード) |
| 翼厚比 | 付け根:約9%、翼端:約8% |
| <水平尾翼> | |
| スパン | 12.75ft |
| 後退角 | 35°(25%コード) |
| 上反角 | 10° |
|
この翼型は対称翼(上面と下面のカーブが同じ)で、最大翼厚が40%コードにある。キットの主翼は、平面形などバッチリ正確だが、翼型に関しては、若干上面の湾曲が強く、レシプロ機に一般的な翼型を引きずっているかな。 6-3ウイングは、翼厚の絶対値は変わらないが、コードが延長されたことにより、翼厚比は付け根で約9%、翼端約8%となる。コードの数値を比較すると分かるが、延長分は厳密に付け根6インチ翼端3インチではないことに注意。
|
![]() 脚庫の天井部を切り取り側壁を新設。後でよく写真を見ると実機と違う部分もあるが、そのまま。 |
![]() 上:修正前、下:修正後仮り組み。2mm弱深くなる。ディテールはこれから。 |
![]() いつものようにカーボンファイバーで補強。後退翼と胴体パーツとのクリアランスで、このような形に。 |
![]() さらに、翼上下がつぶれないようにプラバンの桁を追加。 |
|
本機はねじり下げが強く、翼端では負の迎え角が付く。実機写真でも翼端に注意して見るとよく分かるぞ。また、上反角はジェット機にしては強めの3°。これらをキチンと再現しないと、締まりのない作品となってしまう。翼前縁が若干ダルいので、尖らせる。対称翼の再現は、本気でやると結構大変。前縁の削りでお茶を濁す。既にアルミを貼っている胴体下面との合わせにも神経を使う。 で、翼上下パーツを接着、整形したところまでが休止前の状態。
|
![]() 作業性を考え、フラップ→エルロン→前縁→前後桁間→後桁後方→翼端の順序で貼っていく。 |
![]() エッジをL字形に鋭く折り曲げるため、一旦折り重ねて開き、不要部を切り落とす。プラパーツ側もヒンジ部の溝を深く彫る。 |
![]() 接着剤はエポキシ。圧着は、発泡ウレタンに板(定規など)を当ててクランプで締め付ける。 |
![]() 右翼上面終了。合計8枚。 |
|
実機の前縁は上下ぐるっと1枚板のような気がするが、貼り易さを考え上下2枚に分割する。完成後分割線が目立たないことを祈るのみ。前後桁間パネルは、図面により2枚に分割されてるのと1枚のとがあり、どっちが正しいか不明。実機写真では分割部パネルラインが確認できず、とりあえず1枚物としてアルミ板を貼る。ここだけ焼き鈍さないアルミ板を使用。 実機の翼端パネルは上下一体でプレスされているが、手絞りでは不可能な形状。アルミブロックを削れば再現できなくもないが、途方もなく大変。やむなく上下分割とする。
|
![]() 両翼上面終了。右翼は#180〜#400で削ったところ。左翼は削る前の状態。 |
|
|
![]() 下面を貼っていく。左翼(画面右側)の白い紙は、後縁破損防止ガード。 |
![]() 水平尾翼も単純な上下分割。下面貼り付け後に後縁を薄く削る。同時に翼全体を薄く削るべきであった。反省。 |
|
まず、実機のクローズアップ写真を見ながら『インクスケープ』というドローソフトで各文字をお絵かき。画像ファイルとして出力し、1文字ずつ『フォントフォージ』というフォントファイル作成ソフトで読み込む。このビットマップデータから、アウトラインをトレースし、大きさ、位置等を調整する。フォントフォージでも直接お絵かき出来るが、操作性はイマイチ。 これを拡張子「.ttf」のファイルとして出力し、パソコンの「WINDOWS」フォルダの中にある「Fonts」フォルダに移動する。興味のある方は、「Inkscape」、「fontforge-mingw」で検索されたい。いずれもフリーソフトである。 ということで、読者プレゼントとして自作フォントを公開する。ダウンロードして自作デカール、インレタの版下作りなどにお使いいただきたい。これをベースとした改良/追加もご自由にどうぞ。ただし、トラブルは自己責任で。 ファイルをそのまま開くと書体を見ることができるよ。英語の「いろはにほへと・・」って、ここで初めて知ったけど、どこでも同じようなことを考える人はいるんだね。
|
![]() ようやく主翼下面貼り付け終了。残るは胴体下部と小物(脚カバー等)のみ。ヤター! |
|
|
![]() 水平安定板、エレベータのリブ位置は、文献-9のSt.ナンバーによる。 |
|
リベットライン、パネルラインの考証が若干甘いので悪しからず。
前々回更新で、主翼前縁が少々ダルになったが無視する旨書いたが、その後どうしても気になり、直すことに。実は、右翼から作業を始め、左翼はその教訓により改善。結果として左右で違うのが気になる訳。前縁で上下パーツを切り離し、接合部を少々削ってから再接着すればいいカナ? 我ながら良いアイディアじゃ、ということでエッチングノコ片手にゴリゴリ・・・ |
![]() 右翼の翼断面形。こうして見る限り、それほど気にならないのだが、左翼と比べればやはりダル。 |
![]() 先端の厚みを抜こうと、エッチングノコで上下に切り離す。 |
|
ところが、真っ直ぐ切るのって、意外と難しいんだね。気を抜いて切ってたら、脱線して大失敗。どこがいいアイディアじゃ。仕方なく前縁と翼端パネル3枚を剥がす。 |
![]() 結局、剥がして貼り直す羽目に。とほほ。 |
![]() 先端が尖るようにプラを削って、新たに貼り付ける。100%ではないがヨシとしよう。うむ満足じゃ。 |
|
|
![]() 胴体下面銀貼り開始。翼パネルとの取り合いが一部違っているが、この際無視。キットのパネルラインが正しい。 |
![]() 貼り付け終了。胴体パーツとの合わせをチェック。隙間ピッタリ、段差も0.3mmの板厚の中に納まりそうで一安心。 |
![]() #320ペーパーを歯ブラシの柄に巻きつけサンディング。#600でざっと水研ぎ。日本機だとこれくらいの輝きが丁度いいかも。 |
![]() モチベ維持のため、胴体と組み合わせて「ぶーん」。 |
|
話を戻すと、今回は同じクラブ(何を隠そう漫画研究会、しかも初代会長)の面々が揃う。当時気になってた彼女に「今、家庭内別居中なの」なんて言われると心中穏やかでなかったり。それにしてもウチの女子って未婚、バツ一、別居等々が多すぎ。しかも美人で賢いコに限って。元カノは相変わらず幸せそうな家庭でコンチクショー。ま、そんなこんなで、大いに盛り上がり楽しかったのだが、終わって一人の帰り道が、何とも寂しかったなあ。
さて、アルミ貼りが終了したところで、引き続きスジ彫り&リベット作業。アルミ板の境目は、そのままでも一応パネルラインに見えるが、必ずしも太さが均一でない。そこで全ての境界をエッチング・ソーで一度さらうと、仕上がりがキレイ。それ以外のパネルラインは、基本的にケガキ針で彫る。このあたり、工具の使い分けが一つのポイント。 |
![]() まずはスジ彫り。前桁部のラダーパターンはこのように彫っていく。やってみると案外簡単。 |
![]() スジ彫りの「めくれ」や粗いペーパーによる磨き傷を、#600水研ぎで落としてからリベットを打つ。 |
|
以下製作中気づいた点、自分のためのメモ(←また作るんかい)。
そんなこんなで、右翼上下面のスジ彫り&リベットがほぼ終了。ただし中央(前後桁間)部分のリベットは未作業で、どうするか思案中。というのは、実機この部分は「銀塗装」されており、作品も#8銀あたりを塗る予定だが、鍾馗の反省で剥がれを防止しようとすれば厚塗りになり、リベットが埋まる恐れがあるのだ。 |
![]() 右翼上面。リベット後、軽く#600水研ぎでめくれを落とし、さらに#800で空研ぎ(水をつけずに研磨)したところ。カメラを持つ手が映り込んでいるね。後半部分のリブ位置が下面と違うが、こっちの方が正解に近いはず。 |
![]() 右翼下面。画像は、較べて見やすいように左右反転してある。前縁部でダブルとシングルの使い分けはほとんど空想の世界なので悪しからず(一応、E型でスラットのステー位置の近傍をダブル、それ以外をシングルにしてある)。 |
|
ところが、その作業で基部のアルミ板が若干凹む。アルミ板の接着時に空洞が出来てたようだ(←この付近形状複雑なのでねえ)。水平尾翼基部には「( 」形のスリットがあるが、もし裏に空洞があると凹み発生のリスク。どうするか悩ましく、作業先送り(そのままになる可能性大)。 |
![]() 水平尾翼終了。胴体より面の曲率が大きい分、強めに磨いてやると、見た目に同じ輝きに見える。 |
![]() スジ彫り、リベットの考証はちょい甘い。 |
|
中央部の三重丸のスジ彫りは、寄り目になるとみっともないから慎重に。内側の丸から彫っていき、テンプレートをテープでしっかり固定し、けがき針を垂直に立てて彫るのがコツ。 |
![]() 胴体下面のリベット、一部間違いでガッカリ。せっかく◎のスジ彫り上手くいったのに。 |
![]() 慎重な擦り合わせによって、胴体との接合部はまずまず。まだ接着していない。 |
|
主翼、尾翼のアルミ板は、前後縁、翼端とも完全なる上下突き合わせで貼っているため、よく見れば本来無い所に分割線があるのだが、少々強めに磨いてやると、ぱっと見ほとんど分からない。後縁も上下貼り合わせのため結構厚いが、エッジをシャープにしているため、これも厚みが目立たない。 |
![]() 水平尾翼が付いて、やっと形が見えてくる。それにしても、改めてセイバーってカッコイイな。 |
![]() こんなふうに、白く光る銀で、なおかつ金属感があるのって、塗装ではまず不可能だよね。 |
![]() 見よ、この輝き! 自分でも惚れ惚れする金属感。←アルミ使ってるのだから当たり前だろ。 |
![]() キャノピオープン。完成予想図ではこちらがデフォルト。 |
|
|