F-86Fセイバー製作記 その4
2010.1.9初出
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細部工作 |
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朝鮮戦争のF-86の前輪ホイールは、細かい12本リブのタイプと太い6本スポークの2種が主流だが、キットは前者のみ。幸い予定マーキングは前者装着なので問題ないが、後者のマーキングを選んだ場合は、何らかの対策が必要だ。 別売レジンパーツは、アイリスあたりであっても良さそうだけど知る限りなし。他キットからのトレードは、モノのF-86D、F-80が値段はさておき入手可能。アカデミーF-86にもあるが、モールドいまいちか。私ならキットのホイールをくり抜き、タミヤ1/72サンダーボルトの6本スポークホイルを移植する。リムの細部が若干F-86と違うが、モールドかっちりで雰囲気良好。左右2枚合わせれば実機の中抜け感も出るだろう。 さて、キットの12本リブ・ホイール、そのままでも十分使用に耐える出来だが、実機と見比べればまだ手を加える余地がある。まずリブが少々太い。これはナイフでカリカリ削ってやればいいかな。もう一つ、実機は部分的に穴が抜けていて向こうが見える。これが再現できればカッコイイな、ということでエイヤッとエッチングノコで左右に真っ二つ。表のモールドを傷つけないように注意して、ピンバイスやナイフで穴を開ける。 で、左右パーツを合わせてみるが、どうも実機の「抜け具合」と違うんだね。実物はというと、写真によって向こうが見えたり見えなかったり摩訶不思議。よ〜く見ると、左右のホイルは15度(つまり「V」の半分ね)位相がズレているのだ。この微妙なズレがマジックのタネとなっているワケ。 次に後輪。キットパーツは、ブレーキ部のモールドなど最高の出来だが、どうもタイヤ幅が狭い。写真と比べると0.3mm程不足で、若干のデフォルメと溶剤系接着剤で溶ける分を見込んで0.5mmプラバンを間に挟む。 |
![]() ホイールの抜けを表現するため真っ二つ。切ってみると中に「ス」が入ってる。0.2mmプラバンで輪を入れる。 |
![]() そのまま左右を接着。オリジナルのパーツ(右)は少々厚いので、一石二鳥。 |
![]() 位相ズレにより見る角度によって異なる抜け具合をシークェンス写真で。オモシロイでしょ。 |
![]() 後タイヤには0.5mmプラバンを挟む。しばらく放って接着剤を枯らす。 |
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あと残るは、トレッドのスジ彫り。リブやリムも、もう少し細くしたいな。
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![]() フォーク部となる1.2mm真鍮棒を曲げ、端部に0.8mm針ヤスリで凹みを作り、そこに0.8mm真鍮線を合わせる。 |
![]() 車軸部分は1.4mm真鍮パイプで、1.2mmの穴を開けてフォーク部を突っ込む。各接合部それぞれハンダ付け。 |
![]() ハンダ付けして不要部を切り取ったところ。右は採用パーツ、左は没パーツ。 |
![]() フォーク付け根の形状&ディテールを再現するため、プラ棒に穴を開けて被せる。 |
![]() 脚のパーツ構成。脚柱上部には0.8mmの穴を貫通させ真鍮線を通す。オレオは1.1mmメッキパイプ。トルクリンクもキットを活用。 |
![]() 組み合わせた状態。左はキットオリジナル。フォークの形状が修正され、何より強度バッチリだ。 |
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脚柱にはさらにもう少し手を入れたいところ。ベースがプラだから、プラバンなどでのディテール追加は簡単。
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![]() スピードブレーキは穴を貫通させ、裏から一回り太いバイスでさらって薄皮感を演出。 |
![]() リベットラインは実機写真よりこのとおり。 |
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![]() 主翼直後のエア・アウトレットを開口。黄帯内なので内部はプラで。このあたりのパネルライン、リベットラインが全く不明。 |
![]() 胴体の空いたスペースに鉛板を丸めて押し込む。外れて動かないように発泡ウレタンで押さえる。 |
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![]() まず左端のリベットを間隔に注意して打つ。右端部をそろえるためにテープを貼る。左端リベットを基準に貼ったテープをガイドにリベットを打つ。 |
![]() できあがり。画像中央、台形部分は密すぎてちょっとウルサイ。ライン本数を半分にすればヨカッタかな。 |
![]() クローズアップ。付け根には17本のリベットラインが入る。めくれを磨き落とす前なので、少々見辛いがご勘弁を。 |
![]() 下面はウッカリミスでリベットラインが1本多い。あほやな〜。 |
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下面には、補強パネルがあるので、浮き出し表現として0.1mmアルミ板を貼る。切って、平らに延して、ペーパーで磨いて、リベット打って、めくれを磨き落として、最後にエポキシで接着。余分な所に接着剤が付かないよう、マスキングを忘れずに。 これで、ようやく主翼と胴体を接着できる。 さて、これからリベットを打つ人の参考に、リベットライン位置決めのメモ。主翼付け根部では、まず前後桁間を13等分する。上面リベット位置は、前桁を0とし、後桁を13とすれば、1から7まで1刻み、8から12.5まで0.5刻みで合計17本。下面は1から7まで1刻み、7.5から8.5,9.5・・と11.5まで1刻み、最後に12で合計13本。このうち7〜12が補強パネル内にあり、12は後桁にぶつかるため補強パネルの約半分まで。 各リベットラインは前後桁のテーパに従わず完全なる平行で、翼端の前後桁間の中間付近を結んだ線に平行となる。従って、翼端では付け根の13分割に対して6分割となり、付け根の位置6のリベットラインの延長線上に翼端の位置3がくる。文章だと解り辛いかもしれないが、図を描いて作業してみると簡単だと思う。
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![]() 前脚カバーはD型現存機写真からリベットを読み取り、このとおり。Fも同じはず。 |
![]() 車輪カバー。画面左が右舷側。リベットラインは現存機から。 |
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![]() キットパーツ。脚柱と車軸がズレており、自作が厄介。柱中央にある脚カバーとのリンクは実物とかなり異なる。 |
![]() 0.3mm真鍮板を「コ」の字形に曲げ、脚柱中心軸の1.0mm真鍮線に1.2mmと1.4mmの真鍮パイプを重ねて通し、はめ込む。この段階で一旦半田を流す。 |
![]() ピンバイス、棒ヤスリで車軸の穴を開け、1.2mm真鍮パイプを通して再度半田付け。 |
![]() ヤスリで形を整え、車軸には1.4mm真鍮パイプを被せる。脚柱上部はキットパーツを活用し、中心に1.0mmの穴を貫通させる。 |
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トルクリンクには定番のディテール工作。通常はノミなどで凹部を彫るが、キットパーツは幅が狭く、両脇に0.2mmプラバンを接着、整形する。脚柱と脚カバーを繋ぐリンクは、キットパーツはカバーへの取り付け位置が違っており、リンク部材を自作、基部はキットパーツをベースに工作する。 |
![]() キットのトルクリンクを薄く削り、両脇から0.2mmプラバンを接着。さらに左右をつなぐように2箇所にもプラバンを接着する。 |
![]() 整形して穴開け、スジ彫り。手間はかかるが、なかなかいい感じ。残念なのは、完成後はよく見えないこと。 |
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![]() 車輪収容部前方側壁を見る。車輪収容部の内側は四角形で、つまり丸穴の斜めの側壁はウソで、機軸と平行な壁に穴があるのが正しい。 |
![]() 後方側壁。脚カバーをロックするフックと作動ロッドが目立つので、プラバン、ランナー細工。6個作るのは結構面倒。 |
![]() 開口部のフチは、ぜひとも再現したかったポイント。あとはパイピングを少々施す予定。 |
![]() 前脚収容部にも若干ディテールを追加。 |
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![]() 組み立て途中状態。ボディ・カウルは父ちゃんがエアブラシ塗装済み。 |
![]() 完成。デカールも真っ直ぐ貼れないから、横から手直し。 |
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主に週末、少しずつ作って1ヶ月程で完成。ゲーム世代は飽きっぽいのか、一気には進まない。それでもプラモ作りは楽しかったようで、第2弾(GTカー)も購入。私自身も久しぶりのF-1モデルを楽しむことができた。
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![]() オレオ下部のトーイング用リングはプラ端材をコの字断面に削ったもの。その隣の引き込み時ロックは、0.2mmプラバン&延ばしランナーで。 |
![]() オレオは1.5mmメッキパイプ。トルクリンクのヒンジには、0.3mmの穴を開け延ばしランナーを突っ込む。 |
![]() トーイング用リングは、焼きなました0.2mm真鍮線を「?」字に曲げ、0.3mmの穴に瞬間で固定。完成後は誰も気付かない。 |
![]() タイヤにはお約束の溝を掘る。 |
![]() 主脚カバー。リベットラインが見づらくて申し訳ない。 |
![]() カバー裏側にも追加工作。 |
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その後方、エア・インテイク&アウトレット付近は、いまいち不明。F-40にある四角いアクセスパネルは、F-30以前は「なし」が正解と思われる。モデルは以前にスジ彫りしており、いまさらパネルを貼り替え修正する気もなくそのまま。リベットライン含め、適当にお茶を濁す。前脚収容部後方は、実機写真からこんなもんかな。一部不明箇所もあるけど。 |
![]() 航法灯は後で追加する予定。 |
![]() 主脚収容部直後のアウトレットは後で。 |
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![]() プラバンでガイドを作り、慎重にエッチングソーで溝を切る。 |
![]() 0.3mmアルミ板を溝にはめ込んで接着。ちょっと厚かったか。0.2mmにすればよかったかな? |
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![]() 再掲、アイリスのディテール・アップ・パーツ。 |
![]() アイリスのディテールを忠実に再現するが、後で実機写真を見ると全然違う。アイリスも当てにならんな。 |
![]() 座席はアイリス。出来はまずまず。シートの追加工作は、ヘッドレスト横のクランク状の棒(用途不明)くらい。 |
![]() コクピットに組み込む。シートベルトは鉛板。エッチングは薄くて実感に欠けるので。金具部分のみ付属のエッチングから切り取って使用。 |
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キットの計器板はF-40のもので、F-30とはメーターの配置が異なる。エッチングの計器板は好きではないのだが、仕方なくアイリスのエッチングを使用。計器を印刷したフィルムの黒い印刷が薄いのが不満。後から思うと、裏から色味をつけても良かったな。計器板の塗装は、空自F-40などではライトグレイ地に黒い計器だが、朝鮮戦争参加米機は手元資料で見る限りベースも黒。その下方のコントロール・パネルはキットのままで、F-30とは細部が異なるがそのまま。色も含めフィクションの世界。 |
![]() 計器板はアイリスのエッチング。白いプラバンに貼って、さらにキットの計器板パーツに接着。ラダーペダルもアイリス。 |
![]() コクピットに組み込んだところ。照準器まわりが、まだ残っている。 |
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続いて、キャノピ関係。透明部分の磨きが不十分。再度コンパウンドで丁寧に磨く。一部の傷?が磨いても取れない。なぜだろう。内部のクラックか? フレーム内側はコクピット内壁と同色。内部フレームはアイリスのレジンを加工して使うが、これはキットパーツ流用の手抜きで、正確度はいまいち。 |
![]() アイリスの内部フレームは横幅が足らず、プラ材で継ぎ足す。キャノピを閉じたとき干渉する部分を作り替える。 |
![]() これまでのパーツを組んでみる。忠実に実機を再現してない部分もあるが、そこそこの密度感で、こんなもんでいいかな。 |
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![]() 脚収容部は、マスキングが面倒で筆ぬり。筆ムラなんか、気にしない。 |
![]() 背中の耐熱板も接着。これで塗装前のアルミ作業は終了。いつでも塗れるぞ。 |
![]() A-4照準器は大昔に買ったカッティング・エッジ製レジン。現在購入可能かどうか知らないが、自作もそう難しくないだろう。 |
![]() 投影ガラスを0.2mm透明プラバン、そのステーをプラ材で。このあたり詳細が分からず、推測が入る。 |
![]() 計器板前方が筒抜けなので、プラバンで目隠し板を作り、その上に照準器を置く。仮置きなので少し位置がずれている。 |
![]() 後方から見ると、このような収まりとなる。ガンサイトの左右に機器類を追加する予定。 |
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![]() 細かい作業の便と、製作中モデルの損傷を防ぐため、モジュール方式で製作。右舷の筒は1.4mm真鍮パイプ。 |
![]() 開閉アクチュエータはキットパーツが正確でこれを使用。ロッドをペーパークリップ(小)の0.7mm直径メッキ棒に交換。 |
![]() ラダーのトリムタブ操作ロッドを追加。受けはプラ材を「コ」断面に削り周囲を切り落とす。 |
![]() 主車輪カバーの開閉ロッドを0.5mm洋白線で置き換え。主脚作動シリンダはエバーグリーンのプラ棒に0.14mmプラ板を巻く。 |
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