FM-2 ワイルドキャット製作記 その2

2012.5.1初出

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■ F4F-3

 紺を塗ったところで、突然、無性にツインワスプ系と並べたくなり、手持ちの在庫を素組み&お手軽改造で-3に仕立てる。無愛想な脚収容部やコクピットもそのまま。エアインテイクのないカウルはキットに用意されている。接着は手早く流し込み接着剤。主翼はラッカーパテでスジボリを埋める。これらは、真剣モードなら瞬間を使うところだ。外形の修正は、鼻筋両脇の折れ線を削り落とし、カウル先端の折れ曲がったカーブをスムーズにする程度。主翼と窓枠のスジボリで-3への改造おしまい。



ぱかぱか組み立て、FM2のクリア塗装のついでに軽くサフを吹いてみる。



■ F4F-3士の字 11/20追加

 主尾翼を接着して士の字。脚収容部の洞穴が気になって、ここだけ後付けのフタをする。1mmプラバンを適当に重ねてモーターツールで凹みを整形。パイロットシート後方に壁がないが、実機もそうなっているから塞ぐ必要はない。(じゃあ、レジンパーツは何なの?)



機銃のバルジを追加。キャノピはセロテープでマスキング。黄色テープは内側。

胴体側に接着の受けを作っておいてポンとはめる。内壁の造形はフィクション。



■ FM2カラー・プロファイル

 四つ葉のクローバーが版下作成ミスでペケとなり、悔しいのでイラストにする。FM-2としては初期に生産された機の特徴を備え、スピナの形状と色調はこれで間違いなし。胴体横排気管の凹みは角張ったタイプ。コクピット脇に何か文字があるが、読めないので省略。

 主尾翼も描き起こす。主翼平面図を縦に縮小し、翼端のNACA23009他何箇所かの翼断面形も出して縮小平面図を補正。バルジ等を描き加え・・と結構手間がかかる。リベットは煩雑なのと、あまりに手間がかかるので省略。レイヤーは別なので、翼を取ったり付けたりは自由だ。

 主翼なしと見比べると、イラストとしては主翼がある方が本物らしくてよい。ただし、側面図における主翼は図面としては価値がなく、逆に胴体が隠れて必要な情報が抜け落ちるから、模型製作図面としては主翼「なし」があるべき姿と思う。2016/7イラストをver.3対応に修正。




■ 陰影考

 飛行機の胴体に見立てた円柱に真上から光を当て、これを描くことにする。このとき、円柱の真上が一番明るく、真下が一番暗く見える、と考えたくなるので、青い四角形に上から白のグラデーション、下から黒のグラデーションを被せたものが下図だ。

 完全な艶消しならこれでいいが、艶ありには見えない。そこで、光と反射のメカニズムを考えてみる。下図左は、真上からの光が艶有りの円柱表面に反射したところを図示したもの。円柱の左方に見ている人がいるという設定だ。このとき、反射光としては、水色矢印の太いところ、45度の傾斜の面に当たる光が一番強く目に飛び込んでくるわけだ。同様に、下側の45度の面が一番暗く見えることになる(黄色太矢印)。ただしこれは、光源が真上だけの場合で、地面(空中なら雲かな)からの照り返しがあれば逆にここが明るくなり、このあたりは物体の置かれた環境の設定次第ということ。ともかく、45度傾斜面にハイライトがある場合の光源は真上である。





 一方、上右の図は、目に映る光がどこから来てるかを表したもの(ピンク矢印)。円柱の上縁、下縁は物体の向こう側の光が反射している。真ん中は、ちょうど見ている人の背後が映っているわけだ。ただし、艶消しの度合いが大きくなると、表面での乱反射が大きくなり必ずしもピンク矢印だけにはならない。半艶の場合は、艶消しの見え方と艶有りの見え方が混ざった見え方になる。これらを考慮して白、黒のグラデーションを入れたのが下図だ。上と比べると丸みが自然で、表面の艶も感じられる(←あくまで当社比)。

 実はInkscapeの場合、こういったグラデーションを入れるのは簡単でなく、10度から80度の範囲に薄く白のぼかしを1層入れ、次に30度から60度にぼかしを1層加え・・・というように何層か重ねる。FM2のカラー図も、基本的にはこのやり方で描いている。さらに、45度のハイライトを強めにいれたのが下図だ。これだとかなり艶ありに見える。ハイライトのぼけ幅で艶の程度が表現出来る。


 以上を頭の片隅に置いて描けば、多少は「論理的」な絵になるかな。もちろん、絵は論理より感性の部分が大きいし、多少ウソをついた方が本物らしく見えることもある。光源が真上にある必要はないし、光源が1つでなくてもいい。諸条件の設定は重要で、表面の艶の具合によって反射率が変わり、ハイライトの入り方が異なる。光源の位置、晴天か曇天か、下方からの照り返しや周囲の映り込みの有無も考慮対象だ。

 私の場合は、薄曇りのようなソフトな光が、上方やや手前わずかに機首よりから射すと想定。下方、側方からも間接光がある。商品見本撮影スタジオのような環境だね。逆光は、カラー図としては表現が難しい。

 さらに、グロスの機体では、側面、つまり観察者の背後の地物の映り込みを加える。シーブルーのような暗い塗装と明るい塗装では、陰影の付け方を変える必要がある。あまり明暗を付けすぎると、色が濁る。無塗装銀も、また難しい。これもまだ試行錯誤の過程だが、ハイライトを思いっきりきつく入れ、空の青を映り込ませ、パネルのトーンを変えると、辛うじて金属に見えるかな。ラダーがアルミラッカー塗装に見えてくれると嬉しいんだけど。トーン変化がちとクドいか? 映り込みも研究の余地ありで、ずっと見てると広大なアスファルトの上に浮かんでるように見えてくるし・・



■ F4F-3塗装考証 12/10追加

 シーブルーのFM2と並べることを考えれば、大戦前の全面ライトグレイ塗装にも惹かれるが、ミーハー路線一直線で、ジョン・サッチ少佐機Bu.No. 3976機番F-1にする。1942年4月10日、オヘア大尉と並んで飛行中の写真が残されており、左右両舷の塗装が分かる。この頃のマーキングは、インシグニアのサイズ、記入位置、ラダーの赤白帯などが機体毎にバラバラ。この写真でもオヘア機と胴体インシグニアのサイズ、位置、帯の位置などが違っている。サッチ機の胴体インシグニアは、写真から読むと22〜3インチと規定外。赤丸が妙に小さい。主翼上面のそれは45インチ内外。下面のサイズ、位置は、残念ながら写真がなく、推定となる。

 胴体の塗りは、後のブルーグレイ塗装機とは若干異なり、後部胴体中央に塗り分け線がくる。水平尾翼下側の胴体の塗装が悩ましい。ここがブルーグレイになるのが一般的で、多くの塗装図でもそう描かれているが、左舷の写真を見ると下面のライトグレイが水平尾翼下面までつながっているように見える。このあたり、もともと全面ライトグレイ塗装だったのを、現地で上面だけ塗り直したのか?

 細部では、機番は古い数字を消した跡が見られる。主翼上面にも「1」が記入されている。フィリックス・ザ・キャットと3機のスコアマークは左右両側に記入。フィリックスはどちらも進行方向を向くようだ。また、オヘア機とも尾脚カバーがない。

 ということで、サッチ機とオヘア機(BuNo3986)のカラープロファイルを描き起こす。下、オヘア機の機番の位置、書体、インシグニアは推定の部分あり(右舷側は翼の陰で見えない)。左舷胴体インシグニアはかなり退色が進んでおり右舷も同様に描く。出来たところでハセのキットと見比べる。よく出来たキットだが、胴体のバランスはキャノピがやや前寄りかな。0.5〜1mm後ろにすると似てくる。これから作る人は、ぜひ。(F4F-3、FM-2、Martlet 4、2015/12イラスト更新)




 さらに、FM-2のカラープロファイルを新たに描く(塗るという方が正確か?)。プラモで塗装違いを並べるのって、どえらく大変だけど、絵だと至極簡単でやみつきになる。FM-2とF4F-3の側面図、特に機首のイメージの違いをよ〜く見比べて頂きたい。世の中で「図面」と称されてる中にも、この2つを混同しているものが少なくない。

 簡単な解説。アンチサブマリン塗装のFM-2は、インアクション新版に写真がある。所属等は記載ないが、よく似た機番違い(20)はD&Sにあり、1944年4月大西洋上のUSSコアCVE-13、VC-36所属とのこと。用途からして翼下にはHVARロケットか爆弾をぶら下げてそうだが、写真では不明。

 FAAのマートレットVIは、1945年のHMSクイーン搭載第853スコードロン所属。主翼上面ラウンデルはCタイプ(白細線あり)でサイズは54インチくらいかな。残念ながらシリアルは不明で同隊他機の近い数字を選んで描いてある。コードレターはウォーペイントでは黄色とされているが、同本は間違っていることも多く、案外スカイだったりして。←確証はない。

 両機ともラダーの上にマストを立ててアンテナ線を張っている。またスピナは凸字形の前期型(と呼んでいいのかな?)。排気管の凹みも前期型の角張ったタイプ(アンチサブ機は翼の陰で不明のため推測)。形状等はやや不確か。

 おまけに、マートレットMk.4。カウルファスナは写真で読めず、Mk.6の丸写しで根拠なし。φ9Fは1943年初め、空母フォーミダブル搭載の893スコードロン所属機。同隊は、マルタやトーチ作戦など地中海方面で活動した。本機はIFFアンテナ線あり。


■ -3塗装

 まず、調色。上面ブルーグレイは、昔買ったSDEカラーのブルーグレイをベース。最初、ビン生+白で塗るが、どうも青味が強すぎる感じで、SDEカラーと#335ミディアム・シーグレイを半々に混ぜて上塗り。SDEカラーは今では入手困難だが、近似色は#366インター・ミディエイト・ブルーと#367ブルーグレイを1:1に混ぜると出来る。ちなみに#336はやや紫味があり、#337はやや緑味がある。混ぜると丁度良くなるわけ。

 なお、海軍のブルーグレイと米陸軍のニュートラルグレイが同じ色(ANA603 Sea Gray)とする説があるが、少なくとも当時のカラー写真を見る限り、ブルーグレイははっきりと青味があり、それは空や海の映り込みだけではなさそう。一方のニュートラルグレイは、あくまでニュートラル。IPMSストックホルムのカラーチャートによると、ブルーグレイはFS35189が近似とされ、これは青味あり。ニュートラルグレイはFS36173だ。

 下面ライトグレイはFS36440が近似色とされる。これって戦後米海ジェット機のガルグレイだから青味はない。確かに全面ライトグレイのF4F-3のカラー写真でも青くない。#315のビン生でもいいのだが持ち合わせがなく、#338ライトグレイFS35495とミディアム・シーグレイを半々程度に混ぜる。

 では塗装作業。いつものようにサフを吹き、表面の梨地をペーパーで均すが、ここで問題発生。ラッカーパテで埋めたスジボリが、塗装時のシンナーでふやけるのか、盛り上がってくる。このままペーパーがけすると、乾いてからヒケるので、完全にシンナーが飛ぶまで2、3日待たないといけない。ま、P-51の裏でまったり作ってるからいいけど、瞬間か、せめてポリパテで埋めれば良かったと後悔。ラダーなどには透け防止に#8銀を吹いて、本番塗装。上下の境界はMrペタリ君。基本色に黒や白を混ぜて、汚れ退色風味を加える。



基本塗装終了。青味抑えめ、明度高めで、使い込まれた風合いを狙う。もっとグレイでもよかったな。

浮き出した元のモールドが分かるだろうか。吹く度毎回これが出るのが相当鬱陶しい。

キットの風防は、角張った鼻筋に合わせて正面の下端が垂直に切り落とされた形をしている。これは修正前。

気になって瞬間+プラ粉を先端両角に盛ってリペア。違いが分かるかな?



■ マーキング 12/16追加

 米軍機の模型では、インシグニア・ブルーの色調は重要。大体においてデカールは色味がきつく、退色風味のところに貼ると浮いてしまう。そもそもブルーの色調も不正確。鮮やか過ぎるのが大多数だが、実物は青味がほとんどなくグレイに近い。だから他を手抜きしても、ここだけは手塗りしたい。

 その他のマーキングはデカール。白星、赤丸はAMDのインシグニアのセットから。白星だけナイフで切り出す。この方式は、手描き(自分好みの色調)とデカール(手軽で仕上がりシャープ)のいいとこ取りで、オススメのテクだ。機番は別のAMDシートから適当にパチる。機首の1は、実機は中心よりやや上にあるが、模型だと前から見てハの字になってかっちょ悪いので中心に。日章旗はAMDのコルセアのシートから。フィリックスは古いスーパースケールだが、白丸が大きいので2mmポンチで打ち抜く。残念ながら両舷とも左を向いてる。

 ウェザリングは、いつものとおり。暗色、明色をエアブラシで吹き付け、面相筆でチッピング、水溶きウェザマスでウォッシング。単純にパネルライン沿いを暗くするのでなく、整備兵が歩き回りそうな、翼付け根、給弾ハッチ後方などを暗くすると、説得力が増す気がする。



青丸はFM2の自作シーブルーにダークシーグレイを1:1で混ぜる。かなり退色風味だ。ラダーの帯も塗装。赤はP-40で使った明るめのやつ。

デカールを貼って、マーキング終了。胴体機番は左右で位置が異なる。右舷はカラー図参照のこと。主翼インシグニアはこの位置。

下面インシグニアは位置不明で、推測で上面と同じ位置、サイズにする。他機の例を調べると、この時期はこの位置が多い。

脚は基本的にキット。目立つ上部のロッド(赤矢印)を延ばしランナーで追加する。タイヤががが・・


 塗装しようと思ったらタイヤが1つ亜空間の彼方に紛れ込んでる。仕方なく、ジャンクボックスからハセスピット9のタイヤを選び、0.2mmプラバンでホイルキャップを貼り付ける。


■ ワイルドキャットの内部塗装

 IPMSストックホルムのページから、引用紹介する。まず、初期の銀塗装ではコクピットを含む内部も銀。迷彩機になると、コクピットはブロンズ・グリーン、脚収容部を含む機体内部はグラマン・グレイと呼ばれるかなり明るいライトグレイ。脚ストラットは黒。ゼネラルモーターズ製のFM1、FM2ではコクピット、脚収容部を含む機体内部はインテリア・グリーンとのこと。当時のカラー写真とも合致するし、信じてよさそう。外面塗装はこちら


■ ワイルドキャット・トリビア

 今更という感であるが・・・

 ワイルドキャットの胴体側面には、防火壁のところに微少な段差があり、後ろから見ると細い三日月型に隙間が空いている(真横からは見えない)。現存機のクローズアップ画像などでよく分かる。ハセガワのキットでは再現されてない。私の作品も同様。

 スライドキャノピの後下隅の窓は、角が丸くなって見える。これは、外側は普通に四角いガラスなのだが、内側に丸い枠がついているため。理由は不明。ハセでは丸くスジボリされているが、ここは四角く塗って内側から丸い部分を塗るのが正解。私のFM2ではオープンで胴体後部に重なるから目立たないだろうと無視。

 凸型スピナにもバリエーションあり。先端が丸まってるのと切り落としたのと。サッチの-3は前者。


■ F4F-3完成 1/4追加

 FM-2より一足先にF4F-3完成。久しぶりに飛行機が完成して嬉しい。画像では見えづらいが、尾脚はカバーなしに作り替える。その他細部工作はいつもどおり。軸を延長してプロペラを前に出すとツインワスプ系ワイルドキャットらしくなる。カウル先端からスピナ先端まで9mmだ。結構汚したつもりだが、画像で見ると大人しい。もっと派手にやってもよかったか。全てのパネルラインをエッチングソーでさらっておいたので、塗り直しで結構厚塗りになったにもかからわず、スジボリがシャープに残ってくれて嬉しい。一方、たまぐりのファスナは厚塗りで埋まり気味。










 完成後眺めると、キャノピがやや前寄りでツインワスプ系の鼻先の伸びた感じに欠けるのと、風防下側の窓枠が少々太いのが気になる。窓枠のモールドを削り落として2/3くらいの太さにするのが正解。スライドキャノピはそのままでよい。



画像ソフトで窓枠を細く、キャノピを後ろに下げる(風防直下のパネルラインのズレに注目)。うん、ナカナカいい感じ。これから作る人はぜひどうぞ。


 そろそろFM-2の小物を仕上げねば。


■ イエローウイング 1/11追加

 今回は製作なし。表紙ページでは既にお披露目しているが、銀塗装のお絵かきだ。ワイルドキャットは、大戦前の銀塗装から、ライトグレイ、ブルーグレイ、トライカラーを経て終戦時のグロッシーブルー、加えて対潜スキムまで、米海軍の塗装変遷の全てを網羅する。ゼロ、スピット、109なみの息の長さは、戦場における有用性を示しており、それだけでも傑作機と呼べるだろう。

 さてそのF4F-3のカラフルな銀塗装、存在したのは1940年12月から1941年3月までのごく短期間。配備されたのは、USSレンジャーCV-4のVF-4(後に41)、42とUSSワスプCV-7のVF-72のみで、したがって塗装バリエーションは多くなく、尾翼はレンジャーのウィローグリーンとワスプの黒の2色しかない。記録写真も少ないが、当時のマーキング塗装はシステマチックなので、写真がなくとも推測可能だ。以下は、参考文献-16のスコドロ本に若干の追加。

 胴体コードの先頭はスコードロン(中隊)番号、真ん中の英字はミッションレターで、T:雷撃、B:爆撃、F:戦闘、S:偵察・・を現す。末尾は機体番号。各機の機首、主翼上下の斜め帯と小隊長機の胴体帯は小隊色になり、機番と小隊色は次のとおり。第1小隊:インシグニアレッド、機番1-3、第2小隊:白、機番4-6、第3小隊:トゥルーブルー、機番7-9、第4小隊:黒、機番10-12、第5小隊:ウィローグリーン、機番13-15、第6小隊:イエロー、機番16-18。小隊長の機番は1,4,7,10,13,16となる。

 カウリング先端は、小隊長が全周、2番機が上半分、3番機は下半分が小隊色で塗られる。小隊長機のミッションレターの色は帯により異なり、赤、青の上は白、白、緑、黄色の上は黒。ワイルドキャット隊では、機首、主翼、胴体の小隊色には白または黒の細フチがつく機体あり(全てかどうかは不明)。以上を踏まえると、例えば、コードが4-F-3であれば、尾部は緑、機首下半分が赤となり、72-F-7だと尾部は黒、帯と機首全体が青でFは白で記入される。F4Fでは胴体コードは高さ12インチ。US NAVYは4インチでラダーヒンジから約12インチ離れる、シリアルと機種名は3インチ。

 では、お絵かき。銀塗装の初期生産型-3は細部が異なり、尾輪が小さく、尾部フックのフェアリングがない。手かけ、足掛けは暗色で赤かも知れないが、F6Fの足掛け位置を示すバーも黒/白なので、それに倣って黒にする。72-F-16は写真がありシリアルも明らか。主翼の帯は写真不鮮明で存在不明。機首と帯は、スコドロ本ではレモンイエローとされるが、モノクロ写真では黄色がかなり暗い。また、LIFE社のTBDデバステーターのカラー写真で、小隊マーキングと主翼の黄色が同じ色(わずかに赤みのある黄色でレモン色ではない)であるから、F4Fでも同じだろう。4-F-4も写真がありシリアルも判明。こちらの主翼帯ははっきり写っている。部隊マークの色使い等はスコドロ本のイラストに従う。




 部隊により、胴体インシグニアの記入位置が異なるのは、規定がなかったために各部隊の好みで描かれたからとのこと。描いた後で気づくが、主翼下面の機銃バルジがない-3もある。詳細不明。









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