鍾馗U型乙 製作記(その3)

2009.2.6初出

●前ページ ●次ページ





 組み立て(続き) 




■ 静岡報告 5/18追加

 出発前、少々ゴタゴタがあったんだけど、なんとか今年も2日間フル参加。多くのモデラーと交流でき、新たなパワーを頂いた。お会いした皆様全てに感謝申し上げる。では、早速報告しよう。写真がほとんどないけど悪しからず(カメラ持たずで・・。どうせ他所でアップされるし)。


1/32鍾馗

 ハセガワ新作1/32鍾馗は、胴体木型、反転用金型(胴体・主翼)、一部小物パーツのみの展示。これらを見た限り、1/48キットで気になる点、すなわち胴体平面形(くびれ具合)、胴体断面形、キャノピ下端ラインなどが、きちんと改修されている。ハセガワの方に伺ったところ、設計担当氏は拙ページ指摘点は十分認識とのこと。これは大いに期待できるぞ。首を長くして待て!



ハセガワブースにて。撮影:がらんどう氏@無断拝借




それに引き替え・・

 チューカ系はお寒いかぎり。ドラゴンの新作Ta152cは全然ダメ。また、合同作品展に展示してあった喇叭1/32BACライトニングは、キットが悪すぎ。主翼の二段折れ曲がりは全く表現されず・・(以下略)。喇叭1/32ベアキャットも、カウリング、翼型、胴体断面形などがダメ。似てない。

 いずれも工作は大変素晴らしく作者には本当に申し訳ない。もとより、これらを修正しないとダメだとか言うつもりは全くなく、作品の価値とは無関係である。近頃は模型誌がキットの出来を正直に書かないので、あえて指摘した次第。だって、出来の悪い(しかも往々にして高い)のと良いのと売れ行きが同じなら、誰も努力して良いキットを開発しないでしょ。


キ-44整備員のお話

 オービーズブースに、戦時中九州の部隊で鍾馗や屠龍を整備したと仰る方が立ち寄られ、当時の大変貴重な証言を聞くことが出来た。当ブースには、惹きつける何かがあるのかもね。鍾馗のコクピット内部色を伺えば緑色とのこと。そこで拙作鍾馗を示すと即座に「こんなんじゃない」「もっと明るい緑」。がび〜ん。

 まあ、後でその方の目線で拙作を見ると、会場の暗めの照明と胴体の銀で、コクピットは暗緑色に見える。だからそういう答えになったと考えることにしよう。動翼羽布の色は銀とのこと。分かっていたけど、改めて明灰色説は否定されたわけ。また、紺色の疾風を見たが、部隊マークなどは記入されてなかったそうだ。


■ 銀貼りテクあれこれ

 今回ホビーショーでの大収穫。多数の素晴らしい銀貼り作品を拝見し、お話を伺うことが出来た。白眉は1/20 F-86Fセイバー。昨年、素晴らしい零戦52型を出展された彩雲会の名人の作品である。細部は未完成だが、外板はほとんど完成状態。これはレジン(だったか?)で雌型を取り、焼き鈍さない0.3mmアルミ板 に厚いゴム板を当て、強力にプレスすることによりアルミ板を曲面に成形するとのこと。

 接着は普通の瞬間を流し込む。プレスで精度が出るので、拙作のように貼り付け後にツライチに削る必要がない。その後、リベットを打ち、表面を磨く。一部の曲線のきついパネルのみ焼き鈍す。機首インテイクはシリコンで型取り、ホワイトメタルを流す。これ実は私も他機で目論んでたんだけど、実例があると心強い。機銃口パネルはここだけ洋白板で、真鍮パイプをはんだ付け。プライマーは鉄道模型用の特殊なものとか。

 同じくソリッドの1/32屠龍は、迷彩塗装しているがその下地は全面アルミ。これも素晴らしい完成度でハチロクと双璧の作品だ。こちらの名人は0.1mm板を使用。接着はゴム系接着剤をシンナーで溶き、筆で木とアルミの両面に塗り、少し乾燥させてから貼り合わせる。この時点では位置決めの微調整は可能。接着後にリベット打ち。薄い板だが表面の凸凹はほとんどない(微少な凸凹がいい味)。プライマーは聞き忘れてしまった。残念。

 また、別の名人からは違った工作法を伺う。焼き鈍した0.3mmアルミ板を切り出し、平板の状態でリベット打ち。これは周囲が凸凹しないようにガラス板の上で打つ。めくれを上から硬い丸棒をころがして均し、次に裏から丸棒をころがして板を丸め、貼り付ける。これは機体が2次曲面で構成されるが故。インテイクなどの3次曲面はアルミ棒を旋盤加工。

 さらに別の名人からはアルミ板凸リベットのテクを伺う。厚手のプラ板にリベットのピッチで0.6mmの穴を開ける(ちなみにスケールは1/24程度)。ここに0.1mmアルミ板を乗せ、先を丸めたカルコのようなもので打っていく。こうすることで、富士山でなくお椀形のリベットとなり、また板が凸凹に曲がるのを防ぐ。その後、モデルの表面形状に合わせて板を丸め、ビニール系の透明な接着剤で接着する。特にシンナーでは薄めず。

 要は、「これでなきゃいかん」という工作法はなく、各人の事情、目的、工夫次第ということ。このうちいくつかは、後で試してみたい。以上、快くテクニックを開示いただいたアルミニスト(銀貼り名人は、こう呼ばれるらしい)の皆様に改めて深く感謝する。なお、間違いなど問題点があればご連絡頂きたい。


■ プライマー

 時間が前後するが、静岡前の話。マーキング塗装をどうしたらよいかで悩み、P-51Dの銀貼り名人にメールで教えて頂く。感謝。以下、その内容と試行結果。

 プライマーには、「ニッペ」または「アサヒペン」のアルミカラースプレーのクリアを、アルミ表面保護を兼ねて全体に塗装する。マーキング塗装は、その後にプラモデルと同じようにやればよいわけ。ただし缶スプレー直吹きでなく、ビン等に取り出し、シンナーで希釈してエアブラシで吹く。注意点としては、とくに冬季に温度が下がるとカブるので、その場合ドライヤーでモデルを暖めながら作業する。このスプレーには、プライマー成分が入っているので、食い付きは大変良いが、わずかに銀肌の輝きが低下するとのこと。



プライマーには、これを使用する予定。


 早速、購入して試してみる。ビンの中にスプレーしたものを、そのまま筆塗り。確かに食い付きは良く、爪でこすった程度では全然大丈夫。輝きについては、鏡面仕上げ(購入したアルミ板そのまま)の部分では、ほとんど見た目に分からない程度。そういえば、名人のP-51も燦然と輝いていたなあ。

 ところで、缶スプレーをビンに取り出すのって、初めての経験だったけど、これ塗料の中に溶けたガスがいつまでも残ってるんだね。だもんで、フタをして、しばらくたって開けたら、振ったコーラの泡が吹き出るように、クリア塗料の泡が噴き出して、そこら中べたべた。(後日追記:エアブラシのカップに直接スプレーすれば問題解決)

 この、全体にクリアー塗装するという方法は、マーキング境界の塗料の段差を消すのに、都合が良さそう。マーキング部分だけ、プライマー塗ってカラー塗って、というのでは段差をペーパーで磨き取るのが難しい。


■ 続、主翼 5/23追加

 これも静岡前の作業。左翼上面からリベットを打ち始める。残念ながら予想通り小空洞がちらほら発生していて、リベットが凹む。気持ちも凹む。胴体同様、これは無視。フラップの上側部分でリベットラインをミス(←ちゃんと写真見てやれよ)。周囲にリベットを打った後なので、アルミ板貼り替えも躊躇し、適当に誤魔化す。まあ、今回は他にもミスが多く、それを銀肌の表現力一発で補うという魂胆なので、ここは御免させていただく。



左翼上面完了の図。細かく見ると、リベットの凹みなど不具合箇所多数。リベットラインの考証もヌルいので、参考にしないように。

集中力不足で、リベットの平行が乱れる。凹みはある意味不可抗力だけど(表から見えないのでねえ)、これはヘタレの証拠でカッチョワルー。

ここだけは我慢できず、アルミ貼り替え。はがして接着面をお掃除。0.3mm板を切り出して整形。

削ったり曲げたりを繰り返してこの状態。この後、接着し表面をツライチに削ったところで、静岡お披露目。



■ 続々、主翼

 ここからが静岡後の作業。気合いも新たに右翼上面にリベットを打つ。相変わらず凹みは発生するが、精神力で乗り越えるのだ。引き続き、下面。脚収容部後方の小穴を開けるのに失敗。接着前に開けておくべき。完全にリカバリーできないが、先へ進む。外翼部分にリベットを終えたら主翼と胴体を接着。前後は普通の瞬間、翼上面と胴体の境は黒瞬間。こういう情報は読者には意味が無いけど、私自身が経年変化を分析するには有効かと(すぐ忘れちゃうのでね)。



こんどはなんとか平行を保つ。リベットの凹みは、相変わらず。フラップ上面部分のラインは、参考にしないでね〜。

外翼にリベットを打ち、主翼と胴体を接着。



■ 乙か丙か

 そろそろ決めないと。ヒコーキ少年的には、胴体機銃2丁だけの乙って「カッコ悪い」。しかし、オトナのモデラーとしては機銃を作らなくて済むのは魅惑的(結構複雑な形なのだ)。鍾馗のベストショットだと思っている70戦隊機番12の空撮写真の機体が乙型。マーキングもシンプルで私好み。ということでこれに決定。

 ところで、II型乙の主翼下面の給弾パネルって、どうなってるんだろう。そのものズバリの写真がないので想像するしかない。乙は主翼の12.7mm機銃は装備されず、オプション(?)で40mmロケット砲が装備される。世傑の写真を見ると、砲弾は上面の小アクセスパネルから装填されるようで、それならば下面の給弾ハッチは不要。

 その上、製造工数、機体強度、重量でもマイナスなのに惰性で残すかどうか。もしハッチありなら、丙が出現した時点で主翼の12.7mm機銃がレトロフィットされてもよさそうだが、そういう話は聞いたことが無い・・などと考えると、乙ではハッチ「なし」と考えるのが合理的か? ご存じの方、ぜひご一報を。


■ 格子柄

 鍾馗の特徴の1つが、カウル直後のパネルの格子模様。そもそも何故こんな模様があるのか、について考えてみる(taki氏より多大なヒントを頂いた。THNX)。どうやら、裏側に補強フレームがある部分が磨かれたようで、同様に、エンジンのアクセスパネルの縁にもある。これらに共通するのは、機体強度を受け持たないパネルであること。 で、推測なのだが、これらパネルは補強フレームをスポット溶接していて、そのために、外板表面を磨いたのではなかろうか。

 傍証その1:外板がフレームにリベット止めされた防火壁以降の胴体(応力外皮構造となる)には見られない。傍証その2:中島飛行機では戦時中からスポット溶接が行われており、零戦でも機銃パネル(これも機体強度を受け持たない)に使われた例がある。


■ ロケット戦闘機「秋水」の塗色

 鍾馗とは関係ないけど、最近読んだ本(「紫電改」戦闘機隊サムライ戦記 証言・昭和の戦争 光人社刊)の秋水部隊に配属された士官搭乗員の手記に、興味深い記述がある。秋水の機体は、納入された時はダイダイ色であったが、隊員達のたっての希望で「深紅に近い赤」(原文)に塗られ、滑空訓練と、犬塚大尉が殉職されたロケットによる初飛行時にはこの姿で飛行した、とハッキリ書かれている。

 上記本にある初飛行時の写真や、鍾馗70戦隊本(←ここでつながるか)の訓練中の写真では、日の丸の赤のように暗くは見えないが、朱色くらいなら有り得るかも。Me163でも赤い機体 があったそうだから、模型で並べるのも一興だろう。その後、上記本の記述とは別に、初飛行時含め機体は橙色だったという証言があるという情報もいただいた。どちらの説を採るにせよ、どちらも証言は証言なわけで・・・


■ 胴体接続部 5/30追加

 鍾馗は翼の後端からフラップがはみ出る構造なので、フラップ取り付けの調整に苦労する。普通のプラモデルなら、接着後に表面から削れば済むが、アルミ貼りではそうはいかない。フラップと翼後端を裏側からギリギリまで薄く削り、取り付け部を入念にすり合わせる。上面からの見た目を優先すると、下面側ではフラップと周囲の段差が生じるが、やむなく放置。幸い、アルミのギラギラした輝きと、パネルのトーン変化で段差がそれほど目立たない。

 主翼取り付け位置を上げたことにより、フラップ自体も単純な平板でなく、中心部付近に反りが入るが、胴体側の調整をサボったため、反り具合が実機と異なる結果。これも放置。今回、下面はあまり見せたくないなあ。とはいえ、主翼位置上げの結果、側面から見ると腹がスマートになり、翼後端からフィレットへのラインが「きゅっ」と切れ上がって、なかなかの美人。  



主翼と胴体を接着後、残る部分に最後のアルミを貼る。


フラップにもアルミ貼り。

このあたりのリベットラインは分からないので、図面を参考にでっち上げる。

上面から見て、エッジをすっきりさせたい。



■ 凸リベット

 主翼下面には、部分的に凸リベットがある。これは鍾馗の特徴だし、今回はアルミ貼りの可能性を試す目的もあり、この再現は狙っていたところ。ただし、実機を正確には再現してなく、考証的にはNG(例えばリベットは2列でなく3、4列)。雰囲気だけの再現である。

 使用するのは焼き鈍した0.1mm板。まず硬い台の上で金属棒を転がして平らにする。表面を#600ペーパーでスクラッチして周囲の外板表面とトーンを合わせる。裏側は接着のためにペーパーで荒らす。カッターマットを土台に裏側からエッチングソーを強く押しつけ、リベットを打つ。2列のリベットの位置と平行を揃えるのが難しい。何度もやり直すうち、指の皮が剥けて痛くなり、そこで打ち止め。ひっくり返して表から#3球ぐりで押さえる。最後にハサミで切り出して少量の黒瞬間で接着。硬化するまでテープで押さえる。

 同時に、その隣の機関砲(乙は未装備だけど)のアクセスパネルと、内外翼接合部のカバー部分も0.1mm板を貼り付け、いわゆる浮きだしパネル表現。アクセスパネルは、貼る前に硬い台上で○リベを打つ。それによってアルミ板が曲がるので、金属棒を転がして平らに延ばす。内外翼接合部は、半円断面のボルトカバーがつくので、この後アルミ棒を削って取り付ける予定。



エッチングソーはトライツールの厚手のものを使用。このままでは形が富士山なので、表から球ぐりで押さえる。

凸リベットできあがり。見た目の雰囲気は「まずまず」かな。ただし、考証面は参考にせぬように。



■ 銀貼り補足

ホビーショー会場でいくつか質問をいただいた。

:板厚分だけモデルを削るのか?

  • 今回は特にそのようなことはしていない。板厚分0.5mmほど大きくなっても、見た目には全く分からない。一般論として、そもそもキットの外形がそれだけの精度で正確かどうかが疑問。もしかすると、キットは正しい形より0.5mm分だけ小さいかも知れないでしょ。ただし、カウリング開口部など、板厚がデリケートに現れる部分は、考慮した方が吉。また、尾翼は1回り大きくなるので、これも全体に0.5mm程小さくするとよい。
:スピナーはどうするの?

  • スピナーに銀貼りは困難。鍾馗は赤褐色塗装なので、ブレードともどもプラのままとする。もしメタル地にするなら、アルミ棒を削るか、型取りしてホワイトメタルを流すのがよいだろう。
:アルミ板は、切ってから曲げるか、曲げてから切るのか?

  • 現物合わせで、少しずつ切って曲げてを繰り返して、最終的な形にする。金属用のはさみだと、相当な精度でカットできる。その後は粗いペーパー。パネル毎に順番に貼っていくので、大抵は2辺を合わせればよく、残る2辺は接着後に切って形を合わせてもよい。
その他、書き漏らしの補足。

  • リベット打ちによる凹みの対策として、板厚を増すとよいかも。また、削りによって板厚が薄くなると凹みが出やすいようだ。ただし、厚板を使う場合は、カウル開口部や翼前後端など、厚み分だけ削った方がよいだろう。

  • 鏡面仕上げとする場合、焼き鈍し過ぎると、輝きが不十分になるらしい。

  • 接着剤として、5分間硬化型のエポキシもありか。


■ 水平尾翼 6/8追加

 最後の銀貼り。下ごしらえとして、キットパーツの前縁と側端部を尖らせる。実験的に、片方は前縁で折るようにして上下1枚板、ただし翼端部は上下各1枚の別板。もう片方は上面1枚、下面1枚。結果的にはどちらの方法でも大差ないかな。作業の都合でマスバランスの切り欠きとパネルラインの関係を、確信犯で実機と違える。

 エレベータは、エルロンのように切り離さず、プラバンを貼ることで水平安定板との段差を解消してみる。結果は、エルロンのような切り離し方式より、こっちの方が簡単。パネルラインは、これも確信犯でキットと違えてシンプルにする。今回、考証がぬるくて申し訳なし。



エレベータにプラバンを貼り、表面を均したところ。白いプラバンだが、アルミの削り粉でグレイに染まっている。

リベットを打ち、ヒンジ部分をスジ彫り。当初上面に予定していた側に凹みが多く発生し、上下をひっくり返す。


 これで、基本パーツの銀貼りは終了。引き続き、小物のアルミ加工を行う。


■ 脚カバー

 まず考証から。脚カバーにはタイプ違いがある。初期の脚カバー下部が外に折れ曲がるタイプ以外にも、カバー裏面がキットパーツのように平板なものと、リブが凸凹してるものと2種類あり、文献-3や-1により、前者はU型甲で、後者は乙以降で確認できる。

 カバー裏面の塗色は、上部の外側に開く小カバーを含め、リブつきでは無塗装。平板タイプは写真の印象では暗めに見えるものがあり、その場合青竹色と考えられる。なお、脚庫内部および半月形の車輪カバーは全型式を通じ青竹色。脚柱やホイルは無塗装だが、オレオより下側の脚柱は若干暗く見える。

 では作業。焼き鈍さない0.3mm板を使用。キットパーツをテンプレートにケガいてハサミで切り出す。平らに延ばして#600ペーパーで表面のトーンを調整し、リベットを打つ。非焼き鈍しなので、この厚さなら硬い台の上で打てば、「べこつき」は発生しない。このあたり、板厚や台の硬さでお好みのべこつき加減に調整可。

 実機の形状どおり曲げたら、裏面のディティール工作。下辺の段差部分は0.2mmアルミ板、リブは細切り0.5mmプラバン。いずれも瞬間で接着だが、強度が不十分。上半分の細いリブは、それだけでは接着面が小さいため、工夫が必要。それに隣接する幅広の0.3mmプラバンがミソで、細いリブを裏側から支えるとともに、脚柱と脚カバーの接着を確実にする。もちろん、脚柱はこの厚みだけ削っておく。



脚カバーの工作。このようにリブがあるのは乙型以降の特徴。裏面はスーパーファインシルバーあたりで銀塗装する予定。

キットオリジナル。甲型の裏面はこれでよし。

カバーのフチだけは薄く削ると見映えがヨロシ。リベットラインは若干の推測あり。脚柱の当たる部分に貼ったプラバンがミソ。

脚カバーの厚み分だけ、脚柱を削る。右はオリジナル状態。こういう調整は、素組みでも重要。




■ プロペラ 6/18追加

 鍾馗のプロペラは、大馬力(他の日本機と比較して)を吸収するため(?)に、幅が広い。また、ペラ形状は独特で、中程やや外寄りが最大幅で先端が細く尖る。これは鍾馗の特徴であり、ぜひ再現したいポイントだ。写真から割り出すと1/48実寸で幅5.5〜6.0mm程度。キットは5mmだが、数字の差以上に貧弱に感じる。これでは高空を飛来するB-29に歯が立たないぞ。
 ということで、前回零戦と同様、タミヤモスキートのブレードから削り出す。



手近に余っているモシーのブレードを削る。右はキットオリジナル。同じピッチで撮影。

できあがり。いまいち似ていない気がするが、これでよしとする。キットのスピナは、写真と見比べて形状はバッチリだ。



■ 小物銀貼り

 アルミ細工がいくつか残っている。オイルクーラーはムクのアルミ棒から削り出すのが一番だと思うが、それはそれで大変なので、普通にアルミを貼る。絞って切り出して微修正して接着。板厚分パーツを小さくすればよいのだが、面倒臭くてパス。

 



パーツが小さすぎて絞れないので、適当な作業台(この場合は未使用胴体)に接着。プラバンを介して浮かせるのがミソ。

できあがり。ヘッドレストは、黒く塗るのでアルミでなくてもいいのだが、正面の縁の段差表現をしたいので、キットをベースにアルミを貼る。

車輪カバーもアルミ細工。表側は脚カバーと同じく0.3mm非焼き鈍しアルミ板。内張りは0.3mmプラバン。

脚上部小カバー内側には、0.2mmアルミ板をコの字断面に折り曲げて接着。やってみると意外と簡単。これが翼に取り付ける接着ベロになる。



■ 主脚

 キットパーツは上部の柱部分がイマイチ。ハセガワ零戦(52型)のパーツを切り取って移植。細いバンドは0.14mmプラペーパー。こういうのは、一度に接着するのでなく、曲げグセをつけ、最初に端部を流し込み系でちょんと接着してから、テンションかけてぐるりと密着させ接着剤を流す。その他ディティールをプラバンやランナーで追加。



右、キットパーツ。上部の脚柱が細いのが気になる。左は、改修に使用するハセ零。オレオ上端でカット。

できあがり。トルクリンクはキットパーツを薄く削る。オレオの蛇腹カバーはエッチングソーで深く彫る。










●前ページ ●次ページ





HOME