ジェット プロヴォスト T3 (エアフィックス 1/72)製作記

2016.10.7初出




完成画像





■ はじめに 

 野馬と海火が中だるみで、ついつい赤箱@新作に手を出してしまう。お題はハンティング・パーシヴァル ジェット・プロヴォスト、あるいはハンティング ジェット・プロヴォスト、またはBAC ジェット・プロヴォスト(←長いな)。生産途中で社名が変わるのでややこしい。既に同社には1/72ジェット・プロヴォストT5型があるが、今回のは全くの新金型でタイプもT3型である。早速仮組みして実機写真と比べると、実に良く本機の雰囲気を捉えている。合わせもいいし、バルクヘッドや主翼の合わせなどに初心者が組み易い工夫がされている。エアフィックスの英国機は本当に出来が良い。モールド、小物はシリーズ通例で、このあたりは好みが分かれるところ。私ゃ気にならんが。

 重箱の隅をつつけば、実機のスライドフードはフレームの後ろからプレキシグラスがはみ出し、後方固定窓に被ぶさるようになっているところ、そこまでは再現されていない。もっとも、そうしようとするとプラの厚みで外形が崩れてしまうから、むしろ再現されない方が断然好ましい。設計者も、忘れたわけではなく、多分私と同じ考えなのだと思う。


■ 実機について

 詳しくはウィキあたりを見てもらうことにして、モデラー的観点からいくつか。英本国ではT1からT5まで5種のサブタイプがあり、本格量産型はT3、T4、T5の3タイプ。このうちT3とT4はエンジン換装のみで基本形状は全く同じ。T3Aのように末尾につくAはアビオニクスが更新されたことを示し、外形は変わらない。T5は与圧キャノピを備えるために胴体前半が一新され、キャノピの丸みが増し斜め後上方にスライドする。T5の構造を強化し機銃とハードポイントを備えた攻撃型はストライクマスターと呼ばれ、怪しい迷彩に見慣れぬ国籍マークをつけて小国空軍多数で使用されている。こっちの方がポピュラーかも?

 塗装について。T3(およびT3A)は全面銀にディグロウか上白下赤が大多数を占め、模型的には面白味が少ないが、無改造で作れるT4まで含めるとダークグリーン/ダークシーグレイのRAF制空迷彩、バーリーグレイ、銀に黄帯、ヘンプ(?)にディグロウ、訓練部隊のアクロチーム「レッド・ペリカンズ」の全面赤など、それなりに色彩豊か。ラズベリー・リップルはT5のみ。残念。


■ 製作開始

 コクピットはストレート。インストは計器盤下地をグレイで塗る指示だが、黒が正。キャノピフレームはシリーズ通例でぬるい凸モールド。ここは例により削ってスジボリしてやろう。そこで、接着面を0.3mmほど削り、フレームの厚みだけ胴体を細くする。お手軽Dアップで、機首の着陸灯をクリアー材に置き換える。



主翼下面パーツが胴体に潜り込むようになってたり、バルクヘッドに爪がついてたり、組み易さへの工夫が嬉しい。

重りはハンズの鉛板。インスト指定の2.5gだとこのくらい。精密秤がなくても厚さと面積と比重から重量を計算できる。

コクピットはストレート。計器盤はキットデカール。胴体幅を狭める分(狭めなくとも?)アンコを十分に摺り合せる要あり。

ライトはエデュスピのクリアパーツの不要部を使う。半球状の部分を反射板に見立てる。裏にアルミ板をポンチで抜いて接着しておく。

接着して削ったところ。磨けば光ってくれるかな? 実際のライトはもっと小さいから、あとでスジボリする。

でもって、一の字。接着は緑フタなので、後からヒケてくるだろうなあ。ドーサルフィン〜垂直尾翼前縁がダルいから削るべし。



■ 士の字 10/18追加

 まず主翼上下を接着。そのままでねじり下げも適切に再現される。ちなみに取付角は付け根3゚翼端0゚である。翼型も正確。実機は付け根がNACA 23015 (modified) 、翼端がNACA 4412 (modified)。実機写真では、前縁がやや尖っているように見え、これが(modified)の意味なのか? 主翼後縁がやや厚いが、ここだけ薄くしても水平尾翼後縁とのバランスを欠くからそのまま。ウォークウェイやエルロンヒンジなどの浮き出しモールド表現は、後の塗装&磨きの工程で邪魔になるので、一部を残して削り落とす。

 エンジン・エアインテイクを胴体に接着、整形して、主翼を取り付けようとすると、インテイクが邪魔をする。主翼パーツの干渉する部分を切り取って胴体側に接着。主翼と胴体の合わせがキツく、そのままだと上反角が不足する。実機の上反角は6゚。接合部分を慎重に摺り合せて主翼を接着する。ここは本キットの要注意部分。そのまま溶剤系で接着してテープで引っ張る、なんてのはオススメしない。時間が経つときっと戻ってくるぞ。私の予想では、完成作品の多数が上反角不足になるだろうな。



赤○部分を主翼下面パーツから切り取って胴体に接着。インテイク内側は本当は白だけど、外面色に合わせるのだ。

つうことで、士の字。上反角はキッチリつけよう。水平尾翼は左右切り離して後付けしている。



■ コクピット回り

 エジェクション・シートは、マーチン・ベイカーMk.4だ。EEライトニング、EEキャンベラ、ハンター、ミラージュIIIなど、当時の多くの機体が装備しており、使えるレジンパーツも多数ある。ただし、同じMk.4でもオーバーヘッド・エジェクション・ハンドル(←黄黒縞の輪っかのアレ)がシングル(本機など)とダブル(EEライトニングなど)の2種類があり、また細部にもバリエーションがあるので、気にする向きは注意されたし。あいにく手元にレジンパーツはなく、キットの出来も悪くないので、ちょいとデッチアップしてそのまま使う。布部分はタバコライオンで完全艶消しにして、ウェザマス茶でウォッシング。虎模様の塗りがヘタレや・・・

 キャノピは枠のモールドを落としてスジボリ。スライドフード後下隅部の形状がちょいと実機と違い、斜めの直線が正解。作品はそのままスルー。また、スライドフード上部中央の窓枠は内側にある。これは裏から黒ベタデカールでも貼る予定。素組みの人は黒く塗るだけでもいいだろう。キットは風防下辺の窓枠が明示的にモールドされてないが、実機はちゃんと枠があるのでこれもスジボリ。細かいこというとRがついて胴体と滑らかにつながるけど、そこはスルー。←またかい



ヘッドレスト付近のベルトを鉛板で追加、エジェクション・ハンドルを細く削るけどまだ太いな。

窓枠スジボリには、自作ダブル針が活躍。


 窓枠を削る分を見込んで狭めた胴体、まだ若干幅広。ただし、これ以上狭めると、後方固定窓が合わなくなるから悩ましいところだ。


■ スジボリ

 スジボリの再生はタミヤのエッチングソー0.15mmを使う。私の好みより太いが、キットの太いモールドに合わせるのだ。それより太い箇所は、表面を一皮剥くように削って細めてやる。


■ エア旧T3

 前回、T3も旧版あるのか?と書いたところで情報を頂く。毎度感謝。やはりエアには古いT3があった。イギリス人は、余程この機が好きと見える。「あった」と過去形で書くのは、T5/ストライクマスターに改修されて絶版になったらしい。後日訂正、別情報(感謝)によるとパーツ構成が違うので別物とか。で、そのパーツ写真を見ると、主翼付け根にバルジがあって、正しくはT2となる。パッケージにはT3と書かれてるけどね。今となってはコレクターズ・アイテムだけど、新旧並べるのも一興かと。

 後日追記。初代キット入手。画像は こちら で。


■ サフ吹きまで 10/31追加

 ちょいとタチの悪い風邪をひいて、模型は停滞中。大分良くなってきたので、ネジを巻きなおそう。

 さて、サフ吹きまでの細部をちょこちょこ。胴体各部のインテイク&アウトレットをプラ材で追加。背中の四角いインテイクは大小のバリエーションがあるが使い分けが不明。細部写真を見ながら各部のファスナをケガキ針で打つ。キャノピを磨いてキャノピ天井フレームのデカールを内側に貼る。胴体には木工ボンドで仮止めして、セロテープでマスキング。窓枠部に黒を吹いてから薄くサフを吹く。案の定現れる不具合を直す。

 そういえば翼端灯ってどこにあるんだろう? と写真をよく見ると、翼端タンク先端の黒いところが翼端灯になっている。ただし、内側には無さそうで、外側半分をクリアランナーに置き換える。



背中の突起物を追加。アクセスパネルのラッチは瞬間で埋めてスジボリ。

翼端灯をクリアー化。実機ではほとんど黒一色に見える。断面は黒く塗っておく。



■ 塗装開始 11/7追加

 補修箇所に再度サフを薄く吹いて本番塗装。インテイク赤塗装でバレバレの、標準的な練習機スキームにする。白はいつものGX1クールホワイト。ライトエアクラフトグレイBS381C:627は、FS16440米海ガルグレイと同等とのことで#315のビン生。いつも感じることながら、写真の印象よりやや褐色味があるのは、きっと写真は空の青が映り込んでるんだろうな。赤はインストによるとシグナルレッドBS381C:537。ちょっと渋めの落ち着いた赤にしたくて、GX3ハーマンレッドに#327サンダーバーズレッドを半々に混ぜる。



まず、白を塗装。#1200ペーパーで軽く研いで、再度白を上塗り。

マスクしてライトグレイ。

ライトグレイをマスク。赤の下地はこのライトグレイにする。白との境界部のみ、赤の滲み出し防止に薄く白を吹いておく。

赤を吹いてマスクを剥がし、はみ出しを面相筆でタッチアップ。


 インストの塗装図は、尾部上面の塗り分けが間違っているので注意されたし。それ以外は正確。まあ重箱の隅ではある。


■ 続、塗装 11/15追加

 塗装は続く。以下画像で。



アンチグレアのマスキング。先端の微妙なカーブは、テープを貼って細ペンで塗り分け線を描き、はがして切る。

黒は、普段は20%混を使うところだが、原色系の塗装なので白10%混とする。

尾部の銀はスーパーファインシルバー。主翼部の塗り分けは、パネルラインとは関係ない位置にある。

着陸灯がキラリと光ってくれて満足。裏に貼った凹ませたアルミ板が効果大のようだ。写真ピンボケだけど。

赤の塗り分け線を一部ミスってるのに気付く。幅で0.5mmくらいか。この程度なら面相筆タッチアップで十分。タンク先端の黒も筆塗り。

ガイアのクリアを吹き、#1200ペーパーでマスク境段差を削る。ゴミやユズ肌も軽く研ぐ。削りすぎて一部で下地が出てしまい、吹き直し。ヘタレや。


 塗り分けの境はクリアを吹いた後にペーパーをかける。クリア層なしだと、白が赤や黒に染まってしまうのだ。研磨後、デカール貼りに備え、極薄のクリアを吹いて表面をグロスに戻す。


■ マーキング

 基本的にキットデカールを使う。ラウンデルもデカールのつもりが、ハリアーで色調が気に入らなくて上塗りしたのを思い出し、主翼の青白とフィンフラッシュは塗装する。インストの記入位置、サイズが合ってるか、念のため写真で確認すると、サイズはOKとして位置がよく分からない。というか、機体によってばらばら。よく見ると、同じ機体で左右の位置が違ってたり(←何やそれ!)。機番の書体、位置、サイズや、赤白の塗り分けラインもばらついてるし、案外おおらかに塗られたようだ。




青の部分をマスク。青と白は突合せで塗装する。

青と赤まで終了。青はいつもの#322フタロシアニンブルー、赤は機体色と同じ(GX3ハーマンレッドと#327サンダーバーズレッドを1:1)。

白も塗装しマスクをはがす。フィンフラッシュの赤は、機体の赤と同じ色なのに目の錯覚で暗く見える。う〜ん、そこまで考えなかった。

デカール終了。主翼の赤丸はキットデカールを切り抜いたもの。クリアも吹く。残るはインレタの機番のみ。


 キットと全く同じは嫌で、シリアル、機番をちょいと変える。なるべくキットのデカールが活用できるところでs/n XM463 機番38を選ぶ。これだと、胴体と翼下のシリアルはキットの2機分のデカール(XM413とXM461)で再現できるし、同じ部隊マーク(1FTS)が使える。機番は自作インレタの汎用RAF英数字セットを活用する予定。これ、あると便利だよ。

 当機、フィンフラッシュがやや前方寄りに描かれ、細い黒縁なし。キットインストは位置を間違えているので注意。ラダーにはかからないのが正解。図面のヒンジ線を取り違えたのが原因かな。なお、他にはXM464機番23もキットデカールが使える。機番は一般的な書体だから市販のインレタが使えるかも。他と同じが嫌な人はどぞ。

 デカール作業メモ。クレオスのマークセッターを糊がわりに使い、曲面や凸凹面はマイクロのゾル(赤いやつ)を上塗り。軟化剤はよく効くので、つけ過ぎるとシワができる。乾いてこびりついたマークセッターは、同液をティッシュにつけて拭うと簡単に取れる。キットデカールは、周囲のニスがほとんど無いというスグレモノ。ニス切り作業が不要でストレスフリー。進化してるなあ。


■ 続、マーキング 11/25追加

 デカールの上からクリアを吹いて定着させてから、インレタを貼る。エアライナーズ・ネットにXM463の写真があり、そこから機番のサイズを測ると概ね高さ10"サイズ、1/72で3.5mm。自作インレタにも抜かりなく用意してあるのだ。いつものように切り出して裏返したマスキングテープ上に並べて転写。ちょいと曲がってるけど、貼り直したりなんかしないぞ。

 主翼ラウンデルの赤の色味が気に入らず、機体色でタッチアップする。筆塗りだとムラができるから、マスクして吹き付け。それなら最初から塗装すればいいじゃんか、というわけではなく、このくらいのサイズだとマスキングテープを切るのも、中心に貼るのも難しい。タッチアップはデカールの縁から0.1mm内側にすれば(←あくまで気持ちね)、エッジのシャープな真円になり、色味とキレの両方が得られるのだ。難点は段差ができること。

 その後、再びクリア。どのくらい吹くかは悩ましいところ。デカールの段差を完全に消そうとすると、かなりの厚塗りとなり、スジボリが埋まり凸ディテールのキレが失われる。その妥協点で止めるが、段差は残り、一部のスジボリは埋まり気味。完全乾燥後に研ぎ出し。柚子肌には#1500ペーパー、最後は#8000ラプロスで艶がでるまで磨く。埋まったスジボリはエッチングソーで軽く彫り直し。

 白塗装はスミ入れの色調にも気を使う。ミディアムグレイのパステルを使い、ペーパーで粉にして、石鹸水で溶く。赤塗装部にはもう少し濃いグレイで。



赤を塗り直すためにマスキング。青白は塗装だからテープを貼っても問題なし。

ちなみに下面マーキングはこんな感じ。



■ 版下ファイルのご提供

 日頃のご愛顧に感謝して、期間限定で汎用RAF数字インレタの版下svgファイルをアップする。そのままアドマに送ってもよし(Sサイズになっている)、加工してもよし、ご自由にお使いいただければ幸い。ファイルは下記URLをコピペしてDLされたし。

http://18.gigafile.nu/1202-cc45f73b75dc5912b8730d8a26f38a9b2

ダウンロード期限: 2016年12月2日(金)


■ 脚と小物

 脚はキットパーツ。主脚パーツはカバーと一体だが、このサイズだと却って望ましい。縁を段差状に薄く削る。そのまま取り付けると、かなり尻下がりになる。前脚を2mmほど切り詰め、主脚は0.5mmほど長くなるよう接着。カバーの上端に隙間ができるので、塗装前にプラバンで延長しておくのが望ましいけど無視。

 胴体下のアンテナの色が不明。インスト指定の赤ではなさそう。とりあえず白で塗っておく。アンチコリジョンライトはクリアランナーとポンチで抜いたプラバン。クリアーレッドで塗るから、削りっぱなしで磨く必要なし。なお、機体(あるいは時期?)により有無があり、当該機については写真の人物の陰で不明。チップタンクの翼端灯も塗装。ほとんど黒に見えるという実機を忠実に再現。←効果なしともいう。



脚を取り付け。主脚は横から見ると後傾、前からは逆「ハ」の字になる。アンテナはまだ。



■ 完成

 窓のマスクを剥がし、全体を軽くコンパウンドで磨く。木工ボンドで仮止めしたキャノピは、塗料で固まってもう外れない。幸い、内側の汚れはない。セーフ。最後に貼り残しのデカールを、キャノピフレームと脚カバーに貼って完成。キャノピの点線は、インストで見ると等間隔に貼れそうな気がするけど、実際にはそうならない。貼り付け後に窓を拭いてたら、いつのまにか点線が一部消失。ショック。仕方なくキットデカールにある細線(番号の四角枠線)を長さ1mmに切り出して貼る。これは目と肩が疲れる。

 なんだかんだで完成。ピカピカ仕上げでミニカーみたい。このあたりは悩ましいところで、このスケールなら8分艶くらいの方がいいのかも。コーションステンシルやライトなどのディテールのおかげで、以前のホークよりはオモチャっぽさが減ったかな。ちょい渋めの赤の色味は結構満足。キャノピを閉めると、シート上部以外はほとんど見えないから、開けない限り内部に凝っても無駄。もっとも、開パーツは閉パーツより3回りほど大きく、著しくアンバランスだからあまりお奨めしない。

 出来上がって眺めると、ダボハゼかムツゴロウかという姿は愛嬌たっぷり。イギリス人が好きなのも分かる気がする。キットはとても出来がよく、ストレスなく作れて楽しめる。そのうち別売りデカールもでるだろうから、一作ぜひお奨めする。


























■ おまけ

 風邪で集中力がなくなって、真剣モードの模型はしたくない、でも気晴らしに何かしたくて、エアのBE2cをチョーお気楽で作り始める。もとより人に見せるつもりは全くなく、出来はひどいもんだが、生涯初めての第一次大戦機だし、まあひとつの記念ということでご勘弁を。キットの出来は、エア赤箱スタンダードで、スッキリした羽布の表現が素晴らしい。こういうところがセンスいいんだよな。それに引き替え、どことは言わんが本邦某社の羽布はどうもゴツ過ぎ・・・頑張れハセガワ!←名前出してるし。

 製作メモ。組み立ては完全な素組み。Dアップなし。筆でぺたぺた塗装。WW1時の正確な塗装色は知らないのでテキトーに。ちなみに羽布は#45セールカラー、金属部は#23ダークグリーン(2)、木部は自作ダークアース。デカールはキット。いつものようにクレオスのマークセッターを糊がわりに使う。固着後に軟化剤(マイクロのゾル)を上塗りしたところ、効きすぎてシワが発生。ナイフでつついて空気を追い出し、セッターを塗って押さえるが、完全には修復できず。相変わらずデカール貼りが下手。

 プロヴォストのクリアのついでにフラットクリアを吹いて、水溶きウェザマスでウォッシング。ウェザマス(生)を少量つけた指で擦ってリブの峰を強調。雑な塗りを誤魔化すため、きつめの汚し。ここまでくるとテンション上がってきて予定外の張線までやりたくなる。なにしろ翼を接着した後なので、翼間支柱にバイスで穴を貫通し、ナイロン糸を結び付けて一筆書きするように張っていく。いい加減な工作だけど、案外それらしく見えるもんだ。










 塗&マは、箱絵の第39スコードロン所属、ウィリアム・ロビンソン大尉搭乗機で、1916年9月、ロンドン上空にてドイツの飛行船を撃墜した。




■ 参考文献

 ほとんど唯一のモノグラフはウォーペイント。いろいろ珍しい塗装例があるよ。キット紹介のコーナーにエアフィックスT3ってあるんだけど、この本は赤箱新作より前の出版のはず、てことはT3も旧版あるのか? ←ある。

1 Warpaint No.82 BAC Jet Provost & Strikemaster 9780495112822 Hall Park Books









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