シーファイア FR.47 (タミヤ1/32)製作記 その1

2013.7.20初出

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完成画像




 はじめに 




■ いよいよ 

 本命の「最終型」シーファイアFR.47をスタートする。当初は順当にエアフィクス1/48の予定で、コクピットなどのレジンパーツも揃えてあるが、タミヤのMk.XVIをベースに切った貼ったで出来るかも、こっちの方が見た目にインパクトあるよなあ、との助平心で茨の道を選択する。また1年間の苦労の始まりか?? 完成する前に模型嫌いにならなきゃいいけど。

 コンセプトは外形重視で、細部ディテールはタミヤキット任せ。二重反転&電飾のギミック系は余力があればで、当面はカタチにするのに専念する。翼折り畳み可動は考慮の末なしにする。外翼にくっついて折れ曲がるヒンジ部の小ドアが難物で、可動とスケール感の両立は私にゃ無理。後桁ヒンジ部の詳細も不明だし。ま、1/32で作ることに意味があるってことで。


■ 胴体側面図

 今回も製作に合わせて図面を作成する。スピットは語りつくされている感があるけど、Mk.21以降のいわゆるスーパースピットファイアについては、資料も少なく解らない部分は多い。それでもMk.22はまだましで、シーファ47は本当に資料が限られている。とはいえ、出来る限り写真を集め、ねっちり眺め、不明点は他の型から類推し、当時の設計者の気持ちになって発展過程を考えると、ある程度は見えてくる。本図面も基本は実機写真のトレースと一次資料の製造図の写しがベース。他者による図面は下敷きにしない。(これらは「図」でなくて「絵」だから)

 ただ、今回はいつにも増してそれぞれのソースによる「線」が1本に収束しない。その場合の優先順位は、一応、@当時のオリジナル写真(信頼度は鉄壁。ただし不鮮明だったり、角度が悪かったり)、A現存実機写真(現物の強み。ただしレストアミスの不安が・・)、B製造図(元が紙で、そのための歪みあり。図面の信憑性は確かめる術がない)とするが、最終的には作図者である私の感覚で判断ということになる。

拡大図面

  • 左舷はFR.47後期生産型(とここでは便宜上そう呼ぶ)、右舷は前期生産型(同左)として作図。風防&キャノピ以外は両型共通。
  • 基本的外形は現存実機のトレース。残念ながら、やや斜め方向で小サイズなため、若干精度が甘い。
  • 機首長さ、スピナ長さは、Mk.XIVなど他のロングノーズ・グリフォンと同じと思われる。
  • 下側カウルの分割ラインは、Mk.XIVなどと異なり、47では上側にずれる。エア1/48はここが間違い。
  • 風防&キャノピについては次項参照。なお、前期生産型の風防&キャノピは、現存XVII型の条件のよい写真があり、そこそこの精度。
  • 胴体のパネルライン、リベットラインは他型(22など)から類推した部分あり。後部胴体上部の小穴(信号弾??情報求む)の有無、位置は機体により様々で不詳。他にも確度の低いものは水色で表示。
  • 胴体下面カメラ窓は1つ。
  • 垂直尾翼のリベットラインは現存機写真から。なぜか図面と異なる。ラダーなど動翼は全て金属製。尾灯ちょい上にパネルラインがあるかも(水色線)。
  • 主翼断面はルート。なお、翼型はMk.Iから変化ない。一部資料の層流翼という記述は間違い。折り畳み部の断面を見れば明白。
  • Mk.21〜46までの非折り畳み翼と47の折り畳み翼は、変更点が多い。折り畳みに伴う変更以外に、機銃長さ、フラップヒンジ位置(←混同している図面多し。エアもミス。)、ラジエータカウル(47は後端が平面形において斜めに切り落とされる←拡大したフラップを避けるため)、主脚カバー(47は裾が短くなる。46以前では下端が屈曲するのとしないのがあり、都合3種類存在する。)、上面タイヤハウスのバルジ、ロケットランチャー取り付け位置が異なる。その他小アクセスパネルも違う。
  • ラジエータカウルは製造図のトレース。上反角で斜めになった状態(位置も)を作図し、翼断面に重なるところを消去。
  • 胴体は座標データに基づく。また、エンジンカウルもMK46製造図の座標に基づくものに訂正。Mk47のインテイクカウルは座標なく、この部分は写真トレース。カウル前端の直径は製造図に28.36"とあり、これに合わせて修正。断面図ともども修正し、ver3とする(2016.10追加)
  • 上記の他、製作途中での追記・訂正は製作記の中に記述している場合があるので、そちらも参照されたい(平面図、正面図等も同じ)。
※HP容量節約のため、このページの小図面は拡大図面をそのまま縮小表示している。そのため画面が見づらい場合があるが、ブラウザにグーグル・クロームを使うときれいに表示される。

 さらに22/24側面図も追加。(2016/3)

拡大図面


■ シーファイアの風防&キャノピ

 既存の図面やカラープロファイルは違ってるものが多い。ここで注意喚起しておく。Mk.XIV以降の一般的な水滴形キャノピ&風防は、シーファ46(と47プロトタイプ?)まで。47の前期生産型はシーファXVIIと全く同一の風防&キャノピで、これは他の型には見られない形状だ。47後期生産型になると、さらに風防、キャノピに変更が加えられる。風防における正面曲面ガラス、そのフレーム、内蔵防弾ガラス及び側面窓と胴体との接続部付近は前期生産型(=シーファXVII)と共通、同様にキャノピの下側フレームは共通。

 と、さも前から知ってたように書いているが、実は気付いたのは最近。それまでは47とXIVのスライドキャノピは全く同じだと思ってたし、47の風防はXIVのそれに前方湾曲部を追加したものだと思ってた(実はそういう試作風防も存在する)。さておき、下図、上はMk.XIVの水滴形キャノピ。2番目はシーファXVIIと47の前期生産型、3番目は47後期。(図と記述を2013年11月訂正)(最新の図面とは細部が異なるので注意。正確なところは各型図面を参照されたい。2016/3追記)


■ キット評

タミヤ1/32 Mk.VIII/IX/XVI

 P-51同様、タミヤの1/32スピット・シリーズは、「完璧」。1/72製作記で外形を事細かく書いたが、「タミヤの1/32を見るべし」の一言で済んだな。スピット好きを自認するなら、たとえスケールが守備範囲外で作る気がなくても、実機を知るために買うべし! それだけの価値はある。←そういう自分はつい先日の購入だが・・。なお、ファストバック型では後方固定キャノピ下方のスライドレール部分での「くびれ」がやや強いが、キャノピ開閉のためにはやむを得ない処理であろう。

エア1/48 FR46/47

 タミヤと比べると完璧とは言えないが、こちらも大変良く出来た秀作キットである。胴体、翼の主要パーツはとても良い形状である。これは重要。胴体長さ、太さなど寸法も正確。細部で若干ミスがあり、ここらを丁寧に修正すると良い作品になる。要修正点は以下のとおり。機首バルジの形状、とくにカウルとの接合ライン。FR47の下側カウルの分割位置が低く(スピナ直後で2mm)、機首インテイクが細い。プロペラが貧弱。キャノピも形状が甘い。垂直尾翼前縁が厚い(とくに水平尾翼直上付近)。FR47の主翼は、折り畳みラインとフラップの分割ラインが違う。なお、機首バルジとプロペラは、クイックブーストのレジン修正パーツがあるが、形状把握が甘く出来は60点。今なら、エアの新しいMk.XIXあたりから持ってくるという手もあるな。

エア1/72 Mk.22/24

 ついでに、エアの新金型スパスピについてもレビュー。胴体側面形、翼平面形は良い。胴体長さも正確。機首断面形がやや細くスマート。エア新Mk.Iと比べると、マーリンの方がグリフォンより逞しいってのはどうよ。並べて飾るなら手を入れてやりたいところだ。あとはキャノピ含めた小物がもう少しピリッとしてると嬉しいのだが。


■ ファイアフライ

 おまけでファイアフライのキット評。最近スペシャルホビーから1/48でアゴつきMk.IとアゴなしMk.IV/Vがリリースされ、私も後者を購入。出来はスペホ・スタンダード、すなわち形状的にイマイチ。全体形は同社1/72に似ている(←これも持ってる)。側面形、平面形は、元の図面が良かったか大きな破綻はない。しかし胴体断面形が全然ダメ。実機の胴体はスピットファイアのように側面が丸いが、キットは断面形が角ばっていて側面がまっ平ら。フィレットも印象悪し。機首インテイクが広すぎ、その後方(下図D断面)では角ばりすぎ。手直しするより木を削ったほうが早いぞ。

 胴体上部とそれにつながるキャノピの断面形もいまいちで、実機は側面がもっと平ら。バブルキャノピに変な平面部があるのもマイナス。風防の基本形は良いが、後方フレームは下端まで一直線が正解。修正は前後キャノピとも新造となる。主翼断面形は同社1/72より改善されているが、前縁がぶ厚い。随分ダメ出ししたけど、まあ簡易インジェクションってどれもこの程度だ。このキットが特に悪いわけではない(ましな方かも。ついでにいうと、トラペ、ホビボはそれ以下)。あまり考えずに素組みで形にするのが健全かな。なお、グランドフェニックス(AZモデルも中身は同じ)はさらにダメとの噂。胴体側面が平らで主翼も上面が平らで前縁が分厚いとのこと。





 組み立て 




■ 47の機首形状 7/26追加

 製作開始。最初の工程は機首の新造。これは、木型を作ってヒートプレスする。マッチボックスMk.22があるが、ハッキリ言って出来は最低で使えない。さて、自作するには3D形状を明らかにする必要がある。ここで謎。下側カウルと側面カウルとの境には「くびれ」があるのかないのか。当初、47の機首は最小限の形状変更、つまりそれまでのインテイクなし機首の下側をスパッと切って、そこに新たに設計した下側カウルをくっつけただけ(←形状を概念的に捉えた話)と思っていて、それだと切断位置からして必然的にくびれ「あり」となる。

 そう信じて図面を描き、木型製作→ヒートプレスまでするが、写真と見比べると印象が違う。改めて資料(製造図)を見返すと、47とおぼしきカウル断面があって、これはくびれ「なし」。つまり側面カウルの曲面も変更され従前より下側がやや膨らむ。ということで、とりあえずくびれ「なし」として製作を進め、断面図も直す。問題は機首のインテイクのところで、インテイク開口部形状とスピナ直径との関係ではくびれ「あり」となる。ここだけわずかにくびれるのか、全くくびれなしで、リップの厚みで処理してるのか、詳細が分かる写真がない。(後日追記。くびれなしで、スピナ直後とインテイク先端とのわずかな間隔の中で処理している)

 上画像、Mk.22コンター図は座標データ。Mk.47の下側膨らみはMk.22をベースに、赤断面部分の製造図トレース。Mk.47インテイク開口部は実機写真トレース。(2016/10訂正)


■ 木型

 ちょいと話は戻り、くびれありでの木型製作。上面、側面パネルを一体、下側を別パーツにする。ハンズで買ったホウの板の断面に色を付けて貼り合わせる。コンター(等高線)で左右の対称を確保しようとの目論み。側面形、平面形をまず出し、断面図を切った型紙で断面形を削り出す。出来上がりはプラの厚み1mm弱分だけ小さくする。



側面形を出したところ。

キットの胴体、主翼に合わせてみる。



■ ヒートプレス

 使う材料はWAVEの1mm厚プラバン。こういう厚いのを絞るのは初めて。戸棚の奥で眠っている桃象君を起こす。まず木型を桃象の網の上にそのまま並べて絞ってみる。下側カウルはOKだが、上側は断面の嵩がありすぎて、プラが薄くなる。縦半分にして絞ろうかと木型を割ってみるが、接着が強固で割れない。結局、上側は木型に足をつけて手絞り。加熱時に縮んでやや厚くなるため、絞りで少し引っ張っても出来上がり厚さ1mmで、まずまず狙ったとおり。木型はくびれありでも、こういう部品割だから曲げでなんとかなるかと期待するが、上側はまだしも下側は厳しい。木型から作り直すか。



桃象君でバキューム。この嵩だと薄いところは0.5mm。

今度は手絞り。



■ 垂直尾翼 

 機首テイク2は後回しにして、次は胴体後半の下ごしらえ。垂直尾翼は以前Mk.XIVを作ったときの余りのエア1/48主翼パーツ。プラバンでもいいけど、翼型に湾曲してる方が削りが楽。実機どおりの分割にして、前下部は外側に曲げる。フィレットは切り取ったタミヤの尾翼の似たようなカーブの部分を流用。



接合部は裏から補強。ゴミ防止のバルクヘッド。尾脚収容部を切り取る。



■ カメラ窓

 胴体にぐりぐり穴をあけて0.4mm透明プラバンをはめ込む。出来上がると中は見えないだろうが、ストリンガーなど追加しておく。下側窓は周囲を切り取って片方の胴体パーツに接着しておく。同様、翼下面パーツと一体となってるフィレット部も切り離して先に胴体につける。窓の汚れ対策をどうするか考え、下側窓は最後に外からはめ込むようにし、抜け落ち防止の細切りプラバンを接着する。 



穴をあけて内部のリブを再現。カメラ架台の詳細が不明。PR.XIXあたりから類推するか。



■ ファイアフライ図面

 前回約束の図面を掲載。以前ちらっと戦車ページに掲載したものを若干修正。基本外形は変更なしで、主翼ポッドの位置を変更、エルロンタブのミスを修正、一部アクセスパネル修正など。キットの出来はツライが、せっかく図面を作ったことだし、そのうちじっくり取り組むこととしよう。(でも胴体はまるごと新造だなあ)

胴体側面図

胴体断面図

上面図

下面図

  • 外形は、現存実機写真のトレース。胴体側面は条件がよいので、良好な精度。
  • 全長は資料により異なるが、in actionの37ft7" (Mk.1/2), 38ft9" (Mk.4/5)に従う。From the Cockpitのデータは Mk.1/2とMk.4/5の差に疑義があり採用せず。
  • 主翼平面形は、実機写真をスパン、コードなどの数値データで補正。
  • 胴体断面形は前方、後方からの写真トレースを補正。ストライプやパネルラインがあるため確度には自信がある。
  • 胴体、主翼のステーション・ダイヤグラムは未入手。パネルライン、リベットラインは写真の読み込み。クローズアップ写真より、位置の精度はともかく、リブ、フレームの本数は合ってるはず。
  • 主翼ポッドの取り付け位置が不明。写真では2種類あるように見える。図はそのうち外側寄りのものを示す。内側寄りのものとの差はリブ1つ分程度。情報求む。
  • 上面図は動力式折り畳み翼として作図。手動式は分割部の斜めな四角形の小ドア(アクチュエーターを逃がす)とその付近の補強リベットが無い。
  • 主翼断面形、翼厚比、取付角等のデータも未入手。web上ではいくら探しても出て来ない。図は写真の読み込み。幸い、ストライプのためスパン中央部ではまずまずの精度。ルートと翼端は、同じ翼型との仮説の下、コードと翼厚比を変えて作図(確証はない)。翼厚は、真正面からの空撮写真から読み取る。そう大きくは外してないだろう。
  • 主翼取り付け角は写真読み取りではルートで約2°、ねじり下げも写真から約2°のように見える。
  • ラダーのリブは機軸(=スラストライン)に対し2°傾いている。水平尾翼取り付け角に関係があるのか?
  • その水平尾翼取り付け角度は+2°。この数字は手持ち資料に記載がある。
 おまけで、キットと実機の断面形状の違いを図示。左実機、右キット。上図H断面でフィレットは無視。ここまで違うと修正というレベルではないな。


■ 木型その2 8/3追加

 暑さと腰の具合で停滞気味。

 木型テイク1は、ロワーカウルとの境に「くびれ」ありで、やり直す。一から新造よりはパテ盛りが楽かとミリプットを盛る。桃象はセッティングが面倒なのと、プラバンの無駄が多いので、上下カウルとも手絞り。  



木型をエポパテで修正。


 で、絞ったカウルをトリミング、形状を詰めていくが、くびれ「あり」ならこういう分割に意味があるが、「なし」になると、工作の難易度が上がるだけでメリットがない。おまけに木型の形状不備も見つかり、それならオーソドックスな左右割りでテイク3行くかと。結局、回り道しただけ。


■ コクピット

 テイク3の前にコクピットに寄り道。まず考証。コクピット内部の塗装色が問題。大戦中のスピットは例のグレイグリーンだが、戦後の英軍機はある時期から黒一色になる。で、戦後の47はどうなのか。文献-24にある現存シーファ17は上半分が黒。45/46のパイロット・マニュアル(47は手元になし、残念)のモノクロ写真は、それ以前の型に比べコクピット内部がかなり暗い。かといって黒と断言できる感じでもなく、悩ましい。

 そこでネットで救援いただく。シーファXVIIでは上半分が黒、FR47では他の戦後英軍機と同様に黒一色で塗られたとのこと。情報感謝。シートはベークライトのままかな。計器板や機器類の配置に関しては、キットのMk.XVIとは異なる部分もある。パイロット・マニュアルや文献-33のイラストを参考にでっちあげる。計器板はマニュアルのMk.46の写真を再現。-33のイラストとは若干異なるのだが・・。ま、黒く塗ってしまうと、どうせ分からなくなるので、細かいことは気にしないことにしよう。



エレベータ・トリム(ぎざぎざ丸)の下に各種スイッチボックスを追加。その前方にもコック、レバー類があるので、後で追加しよう。

右側にも機器類を追加。側壁部は左右とも7割方の出来具合。シートは左右の縁を薄く削る。

左側のメーターの配置が異なるので一旦埋めて新設。0.2mmプラバンにエバーグリーン丸棒のスライスを接着してから穴を開ける。

操縦桿上部にボタンを追加。ケーブルは正しくは3本だが2本目で腰が悲鳴を上げて打ち切り。



■ 胴体断面図

 前回掲載の機首断面に後半部も追加して断面図とする。おまけでMk.22も追加。こちらの機首はMk.XIVやPR.XIXと同じなので、これらモデルの製作に活用いただきたい。製造図ベースに修正しver3とする。

FR.47断面図

Mk.22断面図



  • カウルは、製造図面添付の座標データを図化したもの。Mk.47下半分は開口部が写真、Cが図面トレースで他は類推。
  • カウルのステーションダイヤグラムは製造図記載のものに合わせており、その数値は次のとおり。F:-1.172"(スラストライン高さにおけるカウル前面)、0:0"(カウルステーションの原点だがカウル前面ではない)、A:3.5"、B:7.5"、1:11.5"、1A:19"、2:26.5"、3:41.5"、3A:56.5"、4:71.5"、#5:86.5(5番フレーム)。
  • Mk.47風防正面形は前期生産型タイプ(=シーファ17)の製造図面がベース。
  • #11以降の肩から下はMk.I と全く同じ。
  • a、b断面は各フレームの展開図なので、そのまま切って模型製作に使える。


■ 木型その3 8/19追加

 ようやく腰が回復。ただし、お盆は帰省で模型は進まず。

 さて、木型テイク3。今度は左右分割とし、一体で切削する際にずれないよう、真鍮線のピンを打っておく。大まかな切削には、ハンズで買った刃渡り2cm程の小カンナが便利。安物だが、この程度の工作には十分だろう。出来上がり寸法の0.5mm手前までがカンナで、そこから先は板に貼った#80ペーパー。断面図からプラの厚みを差し引いたゲージを作り、寸法をチェック。

 形が出来たら脚をつけて1mmプラバンを絞る。何個か絞って出来のいいのを採用。プロペラの軸受け部分をモジュール式にして後からはめ込むべく、プラバンで箱を作る。軸受け部は、引き出しのようにスライドして収める魂胆。箱の位置決めと外板の強度確保&事後変形防止を兼ね、周囲には断面形のプラバンを接着する。こういう作業を現物合わせでやると精度確保が難しいが、図面があるので楽である。



桃象は使わず、手絞り。

ざっと切り出したところ。微調整はこれから。



■ 平面図

 模型が進まないので、図面を見ていただこう。シーファイアMk.46の主翼は、カタパルトフック、U-Cインディケーター(22/24はなし(現存機)、46は47と同位置にありと思われ(FTC p120)、RAFとFAAの要求の違いではないか?)などの細部を除きMk.22と同じ(←多分)。

※後日訂正。FR.47、Mk.22を別々に作図。フィレットを修正しver.2.5とする。(2015.3)

拡大図面

拡大図面

拡大図面

拡大図面


  • 各型式においては基本的に左右舷は対称で、異なるのはピトー管とそのアクセスパネル(赤線)が左舷のみ、IFFアンテナ(緑線)が右舷のみにある点だけと思われる。
  • 水色線は、参照元により違いがあるもの、あるいは存在する可能性があるが確度が低いものを示す。また紫線はバリエーションを示す。
  • sta.21より内側の主翼平面形は、Mk.Iと同一。主翼先端部、水平尾翼の基本的な形状は製造図面のトレース。
  • 主翼翼型はMk.Iと同一。一部資料等にある「スーパースピットファイアは層流翼」は間違い。折り畳み部の断面形を見れば明白。
  • 主翼のステーション・ナンバーは数値データが不明で、図面のトレースが基本。ただし、Mk.Iと共通する部分が多い。
  • Mk.47のフラップはMk.21〜46の非折り畳み翼とコードが異なる。図では分割位置をやや太い線で示している。
  • フラップのコード拡大に伴い、Mk.47のラジエータカウルは後端がカットされている。また、各型式で左右舷のラジエータは小アクセスパネルの位置が異なる。
  • FR.47の折り畳み部は、動力式のものを図示。機銃パネルの外側の細長いパネルは、外翼にヒンジで取り付けられており、折り畳み時には外翼に直角(内翼に平行)に折れ曲がり、内翼の上に重なる。
  • 手動式折り畳み翼は、このパネルと動力アクチュエータ(銃弾ベイと主桁の間にある)関係が異なるが、詳細不明。参考文献-30のP.84、88の図は動力式で、手動式の図は文献-33のP.123などにある。
  • 動力式、手動式にかかわらず、後桁ヒンジ部の詳細が不明。いくつかの構造図や写真から推測するに、後桁ヒンジは、前桁ヒンジ部のようなヒンジを覆う小片パネルが無く、ヒンジの「凹」字形と「凸」字形が組み合わさる形をした金具が直接主翼上面から見える構造と思われるが、拙図では示していない。情報求む。
  • Mk.22の主翼は現存しており、とくに下面はパネルライン、リベットラインともほぼ完全に把握できる。ただし上面の主桁より前方は、いい写真がなく、機銃付近のアクセスパネルなど不明点が多い。
  • FR.47の主翼については、文献-33にあるアクセスパネル位置図(形状、サイズなどはアバウト)、文献-22の下面空撮写真を参考にしつつ、不明点はMk.22と同じとして作図。
  • 主脚カバーは3種類の形状がある。Mk.22は右側の黒線、Mk.46が右側の紫線。Mk.47が左側の黒線。
  • 主脚カバー、Mk.47の車輪カバー及び上面ブリスターのリベットラインは不明。残念。その他にも細かい不明点は多々あり、それらは空白として残してある。当然あるべきファスナのないアクセスパネルなどがそれ。
  • とにかく、スーパースピット系の主翼は不明点が多い。今後のモデラーのためにも、パネルライン、リベットライン等些細な点でも結構なので、図面の不備があればご指摘くださるようお願いする。その際は写真等のエビデンスも示していただけるとなお幸甚。
  • 以下後日追加分。右舷エレベータ内側の第三のタブには、下面側にもロッドがあることが判明。また、当該タブはMk.22/24のみでシーファにはない。
  • Mk.22/24では機銃より外寄りにある四角いアクセスパネル×2が確認でき、サイズを修正。場所からして、ロケットランチャー取り付け部へのアクセスだと思われ。
  • Mk.22/24の機銃後方のアクセスパネルは2種類ある模様。IWMのMk.24(銀塗装)は小さい小判型で、RAF博物館のMk.24(温帯迷彩)は大きい四角形。図面では後者を水色表示。図示してないが、パネルの周囲には割と密にファスナがある。以上3点ver.2.4として差し替え。(2013.12)
  • ホールドバック(最尾部の輪っか。カタパルト発艦時に機体を後方に引っ張る)の形状、サイズを修正してver.2.4として差し替える。(2014.6)
  • スーパースピットのエルロンは、下面側にあるピアノヒンジにて可動する。このため一般的なエルロンにあるような主翼との境の凹線はほとんどない。なお、ラダーとエレベータは従来型と同じ。


■ 主翼の形

 スーパースピットの主翼を、それまでの型式のものと重ねてみると、共通部分の多さに驚く。基本的な平面形は、Mk.VIIなどの延長翼の翼端を標準翼のスパンで切り落としたもの。また、前述のとおり、翼型も同じ。ラジエータの基本的位置も同じ。違うのはエルロン、フラップの分割位置と内部構造のみ。


■ カウル接着 9/2追加

 絞ったカウルを胴体パーツに接着する。図面に当てて慎重にチェックしながら、接合面を摺りあわせ。鼻が垂れたり曲がったりするとみっともない。瞬間接着剤を使い、裏側から0.5mmプラバンでがっちり二重に補強する。溶剤系は接着線がヒケるから使わない。胴体左右を接着するまでの間の精度確保に、プラバンの噛み合わせを取り付ける。上下方向だけでなく前後方向の動きも抑え、同時に中の箱の位置も固定。



左右接着面に、プラバンのベロをつける。

その後、胴体パーツとツライチに削る。パネルラインを描き込むと気分も盛り上がる。



■ スピナ

 富士山の麓から支援物資のケミカル・ウッドが到着。感謝至極。頂いたのはやや硬めのものとのことで、ちょうどホウの木くらいの切削感。彫刻刀でサクサク削れる。木と違って均質で肌理が細かいので、ささくれたりせず具合がいい。もっとも、切削性が良いということは、その裏返しにモロいから、切削後にエッジが欠けたりしないよう、配慮が必要だろう。

 さて、どうやって完全なる回転体、しかも二分割(←二重反転だからねえ)に削るか、頭を悩ます。手持ち工具は安物の電池式リュータのみ。一体で削って分割したのでは分割面と軸が垂直にならない。前後それぞれ別に削り、最後に合体して微調整するしかない。まずケミウッドを大まかに削り、2.2mmバイスで穿孔、細丸棒ヤスリで穴を広げると、僅かにテーパーした穴があく。そこにリュータの適当なビット(軸直径2.34mm)を差し込むと、がたつきのない軸ができる。

 あとはそれぞれリュータにはめて回して削る。回転体になるまでは#80ペーパー、あとはノミ(刃を垂直に当てる)や#240ペーパー。図面を切った型紙を当て形状チェック。おかげで形状は完璧だ。前後端面も回転させて削ることで、端面と軸の正確な垂直が確保される。リュータや切削工具がブレると振動して正確な回転体にならない。厚ゴム板の台にしっかりと押さえつける。ペーパーは板などに貼る。ホコリがすごいので、塗装ブースは必須。←水をつければいいかも。

 最後に、前後スピナをどう一体化して仕上げ調整するかが問題。結局、後側スピナの穴をビット軸ぴったりまで広げ、それを通して前側スピナをはめる。そのままでは後側スピナが滑って削れないから、両面テープで前後スピナを仮固定。仕上げ削りは#600ペーパー。なお、この工作法は必然的にスピナ先端に穴が開く。後で埋めてやろう。



スピナはケミウッド。作り方のコツは本文で。高価な旋盤がなくとも、\2,500の安物リュータで十分出来るぞ。

機体と仮り組み。全体形が見えてきて嬉しい。


 スピナが問題なく出来たので、タイヤもこれでいけそうな予感。


■ 図面修正

 資料の見落としがあり、上下平面図と側面図を修正、ver2.1として差し替える。主な修正点は以下のとおり。基本的外形に変更はない。さらに、Mk.22断面図も差し替え。こちらは、断面図自体に変更はないが、側面図に加筆修正。

  • 翼主桁前方上面に長方形アクセスパネル追加。右舷エルロン前方上面に丸アクセスパネル追加。(Mk.22)
  • 機銃バルジ、脚バルジの形状修正。(Mk.22、47とも。以下同じ)
  • 機銃パネルのファスナ位置修正。
  • 一部アクセスパネルにファスナを追加。
  • 側面図はラダーのパネルラインを修正。
  • その他、リベットラインの微修正。


■ 補記

 いつもの「Wing Tip 掲示板」にて追加情報を頂く。グリスピのプロペラ直径は、14〜19が10'5"、21、22が11'ちょうど、24〜が11'10"だが、46/47のコントラペラは10'4"。また、21以降の主脚収容部は以前よりリブ1つ分外に広がっているが、主脚トレッドも6'8"に広がった。脚柱も延長され(全長は不明)、オレオストローク長は9"となりMk.Iより4.1"長くなった、とのこと。以上情報感謝。

 なお、拙作下面図で1と47の脚長さを比較すると、ピントル位置が同じと仮定して(←写真等よりほぼ同じと思われる)6"ほど長くなっている。ただし、先のストローク長の延長もあり、この6"がそのまま地上荷重状態でも同じかどうかは大いに疑問。地上姿勢の実機写真ではあまり脚長さの差がないように見える。


■ 続、コクピット 9/13追加

 コクピットに追加工作。元来狭いコクピットに長い間の追加装備が加えられ、シートや操縦桿を組み込むと、相当ごちゃごちゃ。このあたりに基本設計の古さがにじみ出る(なんたって1936年初飛行だ)。同じ戦後生産機のベアキャットあたりとは違う。



以前掲載のはMk.46の計器板で、左側にメーターを1つ追加して47にする。

右側にも機器等を追加。実機の配線はこの倍くらいあるが、適宜省略。酸素チューブの取り回しが分からず、これも省略。



■ コクピット基本塗装

 続いて塗装。前述のとおり、シーファ47のコクピット内部は黒。開いたサイドドアの内側が暗色で塗られている記録写真からも裏付けられる。ただ、真っ黒で塗ってしまうと何が何だか分からなくなるので、RLM66ブラックグレイ相当の自作艶消し暗灰色で全体塗装。これ通常はタイヤの塗装に使っているもの。さらにEXダークシーグレイでドライブラシ。計器板、各種機器類は白20%の半艶暗灰色でメリハリをつける。



とりあえずざっと塗装。前回よりスイッチボックス、レバー、配線類を追加してるが、全く目立たず残念。このあと細部を塗装する。



■ 機首バルジ

 グリフォンのロッカーカバーをクリアするバルジ、グリスピの顔だからキチンと再現したい。既存キットは形状把握が不十分なものが大多数で(唯一の例外がベンチュラ1/72だ)、下図のようにバルジ前後端を「球」としている。確かにあながち間違いではないが、球だと思うと前端の胴体からの立ち上がりや後端の収束の正しいラインが見えてこない。

 これは、概念的に次のように考えたい。まず楕円を半分に切った断面の棒がある(step1)。次にこれを2箇所で曲げる。前側は緩く、後ろ側はクッキリと折れ曲がるのが第一のポイント(step2)。これを前から見て20°ほど傾ける。この傾きが第二のポイント(step3)。この物体が紡錘形から突出するラインで切り取ると、出来上がり。(step4、5)。なお、左右バルジは平行で、峰の赤線の中間直線部分が左右平行、かつスラストラインとも平行になる。また、図では明示的に描いてないが、少し捻じってやるとさらに実機に近づく(後ろから見て右ネジ回転)。

 もちろん実際のバルジは、この概念図どおりではない。前後端に絞りが入って前端はもっと球体に近くなるし、棒の断面は正確な楕円の半分ではない。まあ、一つの抽象化いうことで。いずれにしても、峰の赤ラインが肝心だ。で、クドイがこの2箇所折れ曲がりを正確に反映している唯一のキットがベンチュラなのだ。というかベンチュラに正しいカタチを教えてもらったわけ。拙作1/72のシーファXVやPR.XIXをご覧いただきたい。バルジは全く手を加えていない。

 もう一つ重要なのが、側面の傾斜角度だ。垂直でなく、やや内側に傾いているのが正解。すなわち前から見れば上すぼまり。下図は拙作断面図の拡大で、元は製造図面のトレースである。ベースのカウルが前すぼまりなため側面に微妙なヒネリが入るが、薄紫色のところでは完全に内側に傾いている。ただし、前端付近ではカウルに引っ張られて、バルジの下半分はオーバーハングになっている。なお、下図はver2相当であり、より正確な形状&寸法はver3対応図を参照されたい(2016/10追記)。



 では、実機写真で確認しよう。実に複雑なラインをしている。



やや見下ろしているため、奥側のバルジで峰のラインが確認できる。上図step2に相当。上図の前側カーブはもっと緩くていいかな。

バルジ後端の折れ曲がり具合が分かる。ロッカーカバー後端付近に頂点がある。

向かって右側のバルジの影で峰のラインの折れ曲がりが分かる。バルジ前端は案外細長く延び、ぼてっとした球体ではない。

バルジ側面の傾斜に注目。ただしパースがかかって手前胴体が太く、上すぼまりが実際より強調されて見える点は割り引くべし。



■ 続、機首バルジ

 頭の整理が出来たところで、作業。木型を作ってヒートプレス。



左舷バルジの木型をざっと削ったところ。峰の赤ラインや断面形を鉛筆で記入。これを頼りに形を整える。

WAVEの0.5mmプラバンで手絞り。切り出して胴体に合わせてイメージ確認。微修正が必要だが、まずまず狙ったライン。


 カウルとスピナの擦り合わせが済んでいないので、この段階では形状チェックのみとしてカウル本体にはまだ接着しない。胴体左右接着→カウルの擦り合わせの後になる。ということで、次はコクピットの仕上げとカメラ窓だ。


■ 続々、コクピット 10/4追加

 コクピット内部を仕上げる。1/32クラスになると、機器類の注意書きの再現が効果的。パイロットマニュアルの写真を参考にしつつ、雰囲気重視ででっちあげ。スイッチ類の配色ともどもフィクション入ってるので悪しからず。



計器板完成。クリアパーツはUVクリアで接着。メーター類のデカールが下に寄ってるが、上から覗くと丁度よい。

注意書きは、適当なデカールを切り貼り。個々の正確さは保証の限りではない。

スピットのコクピットは色味に乏しいので、注意書きがせめてもの救い。

でも、胴体を貼り合わせるとほとんど見えないな。



■ 胴体接着準備

 中に入れるアンコを片付ける。一応、電飾の配線を仕込んでおく。電池はプロペラ軸の箱に仕込み、プロペラごと箱を抜いて電池交換するという魂胆。ただし、将来本当にやるかどうかは未定。



カウルの詰め物に追加工作。エアダクトの内壁上下を接着。ここから入った空気がプロペラ軸の箱を通って後ろに抜ける(熱対策)。

尾灯用に配線を引っ張る。カメラ窓は0.4mm透明プラバン。



■ 胴体接着

 胴体左右を貼り合わせる。溶剤系接着剤を使用し、あとで割れたりしないよう強固に接着する。コクピットのパーツがキツキツ。セロテープで強引に締め付ける。



排気管の通る穴も開けておく。


 このあとは、プロペラ軸位置決め、カウルとスピナの摺りあわせ、バルジ接着&整形と続く。


■ 正面図

 図面シリーズの一応の締め括りとして正面図を掲載。胴体断面は以前に示しており、見所としては脚とプロペラくらいかな。余力があれば、シーファ17とかPR.19とかも続けたいところ。

拡大図面



  • 胴体正面形は、写真で見慣れた「顔」とイメージが異なり、違和感あるかもしれないが、遠近法による見え方の違いが原因。断面図、側面図、平面図と整合させて作図しており、このまま立体化すれば本物ソックリに見えるはず。
  • Mk.46/47のコントラ・プロペラの直径は、手持ち資料では10'4"とあり、そのとおり作図。なお、Mk.14〜19の5枚ペラが10'5"、Mk.12〜17の4枚ペラも同じく10'5"、Mk.21、22が11'ちょうど、Mk.24が11'10"とのこと。
  • プロペラブレードは、Mk.22などの現存機の正面、側面の実機写真をトレースし、それぞれのピッチを想定してブレードのコードを算出している(赤線で図示)。コントラペラのブレードも基本的な形状は同じ。Mk.12〜19のペラ形状は、先端が尖っている。
  • F8Fベアキャットの正面図のプロペラ正面形は、先端のピッチ=0°として作図したが、今回は、通常のピッチが付いた状態でプロペラ正面図、側面図を作成。それぞれの幅を縦横辺とする直角三角形を描けば、その斜辺の長さがコードとなるわけ。
  • スーパースピットの脚の正面形は、通常型主翼のそれとは異なる。脚柱角度、脚柱長さ、車輪接地角度、タイヤ幅などが、少しずつ異なり、結果としてトラックが拡大する。
  • トラック幅は、資料ではMk.22で6'8"だが、図面は写真のイメージ優先で描いており、それより広い。Mk.47では主翼上面のバルジが拡大していることから、タイヤ幅がさらに広がったと思われ、その分トラックが拡大しているはずである。
  • 主翼は、パネルラインの精度が甘く、ここは「絵」として見ていただきたい。また、煩雑さを避けるため、一部ラインは省略する。
  • 主翼折り畳み状態の図(赤線)では、ヒンジ付近の小片の折れ曲がり方に注目。
  • スリッパ型タンク、ロケットランチャーの形状、サイズはかなり甘い。位置は、概ね合っているはず。なお、Mk.46以前のロケットランチャーの取り付け位置は異なるので注意。スリッパタンクは付いている写真がなく不明。これらの平面位置は、下面図をver.2.2として差し替えて図示する。
  • 後方のロケットランチャーは独特の形状をしているが、詳細が分かる資料がない。図面はかなり甘い。情報求む。
  • さらにロケット・ランチャーとスリッパ・タンクの共存関係もいまいち不明。外側ランチャーとタンクは共存するが、内側は?
  • 水平尾翼の正面形は、そのものズバリの一次資料がなく、エレベータ断面の製造図などから推測。









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