ブラックバーン バッカニア S.2C 1/48 エアフィックス その3

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最終更新日 3DパーツDL




■ サフ 12/22追加

 ページも新たに「塗装編」開始じゃ。まず、マスクしてサフ。



風防はいつもどおりセロテープでマスク。スジボリをケガキ針でなぞってから、息を止め慎重にデザインナイフで切る。

アルミ貼り部分もセロテープ。同様にスジボリに沿ってナイフで切る。脱線しないように、カッティングシート細切りのガイド。

広くて浅い脚庫は湿らせたティッシュ。固定するためマスキングゾルを塗る。

1回目のサフを吹いたところ。ここで現れた不具合を修正して本番のサフを吹く。


 海軍型の内翼前縁は塗装され、ベアメタルは上面の一部のみ。アルミの上に塗装することになるので、ここには先にミッチャクロンを吹いておく。

 サフを吹いたら、予想通り不具合箇所多数。丁寧に処理していく。これを疎かにすると、完成度ががくんと落ちるから、この工程は大事。それが終わったら、塗装の下地としてのサフを吹く。


■ 塗装考証、調色

 塗装は全面エクストラダークシーグレイと決めている。問題はマーキング。いつもならシリアルなどはインレタにするが、この水色にマッチする色がマックスラボにない!

 キットの指定マーキングは嫌なので、別売りデカール一択となる。運よくハナンツにCtA(Cut then Add)デカール CTA-049があって購入済みだ。1970年秋、空母アークロイヤル搭載の809NAS所属 XV343 機番R033である。当機の写真は手元にないが、まあデカールの考証を信じることにしよう。



CTA-049。全部HMSアークロイヤル搭載機だ。ハナンツで4100円+送料1500円=5600円。高いけど仕方ない。

このデカールは、コーションデータ類もちゃんとセットされているのが良いところ。値段相応ではある。


 EDSGはグロスで作る。グロスのシーブルーもそうだが、気持ち暗めにするとモデルがキリッと締まってカッコよい、と私は思う。さらに空と海の青の反映を加味したい。GX2黒とGX2白で、C333ビン生よりわずかに暗いグレイを作り、そこにGX5青を少量(5%程度かな)加える。青すぎも下品なので、気持ち程度。

 ラウンデルも塗装する。BS381C/110ラウンデルブルーは、これまではC322フタロシアニンブルーにしていたが、EDSGの隣だと少し暗い方がよい。そこで、C322と自作シーブルーを2:1。もう少しフタロが多くてもいいかも。ラウンデルの赤(ポストオフィスレッドBS381C/538←たぶん)はC327サンダーバーズ赤のビン生とする。今回のラウンデルは過去作より暗め。

 シリアルや機番も、出来るところは塗装したい。ペールラウンデルブルーBS381C/172は、デカールに色味を合わせる。この色、実は結構赤みがあり、あるサイトではマンセル値 2.7PB 7.2/4.8 とされる。PBというのは青紫でその前の2.7でやや青寄り(0から10で表す。0なら青に近く10なら紫に近い青紫となる)。

 つうことで、GX5とC47クリアーレッドを3:1で青紫を作り、これと白を1:10程度。GX3赤を使うと濁ってデカールの色にならないのだ。ちなみにCtAデカールの色味は、実際の色によく合っている。キットのデカールは紫が強すぎ。


■ 本番塗装

 下地も済んだ、色も出来た。さあ塗るぞ。今日の天気は・・



ラウンデルは突合せで塗る。マステでマスク。位置等はキットインストに従う。

EDSGを吹く。外は雨だが、私の場合全く問題ない。


 雨もあるし、T字尾翼や翼下タンクなど塗装面が荒れやすい形状もありで、極薄に希釈し、モデルをドライヤーで温めながら吹いていく(詳細はシーハリアー製作記その3「雨と塗装」参照)。吹いて乾かしを3層で、やっと下地が隠れるくらい。ここで一旦ラプロス#6000で磨く。EDSGを暗くし過ぎたかな?と思い、少し明るく調合し直して(それでもビン生よりは暗い)、さらに2層吹く。そしてまたラプロス。


■ マーキング塗装 12/25追加

 ラウンデルと翼下のシリアルを塗装する。その前に、考証追記。ラウンデルは胴体、翼上下とも36インチ。青白赤の比率は3:2:1。翼下シリアルも高さ36インチ。

 では、作業。今日も雨。なんでいつも雨の日に塗装してるんだろう? でも大丈夫だけどな(前回更新記事に書いたとおり「秘訣」があるのでね)。以下画像で。



ラウンデルはEDSGと突き合わせで塗るべくマスクしてある。マスクをはがして下のサフが出たところ。

青から吹いていく。各色を吹く前には、にじみ防止にクリアを吹いておくのは、いつものとおり。

続いて白。青とは突き合わせ。マーキングは迷彩色よりは濃いめに希釈する。

赤のためのマスクが終了したところ。赤は白の上に塗る。

ラウンデル終了。マスクをはがす。

機首はこんな具合。エッジのバリみたいのはクリアを上吹きしてから研ぐ。

シリアルはマシンカット。正しい位置にするため、先にマステの位置決めガイドを貼って、それに合わせる。

シリアル終了。クリアを吹いてラプロスで研ぐ。


 機首の機番「033」と尾翼の「ROYAL NAVY」もマシンカットで塗装するつもり。これからカットデータ作るか。小さい文字なので、たぶん微調整が必要だろう。


■ 続、マーキング塗装 1/5追加

 年末年始はどこへも行かず、諸事(大掃除と子守と酒飲み)の合間にひたすらモケイ。

 まずは「033」と「ROYAL NAVY」の塗装。どちらも実機写真をベースにサイズを割り出す。033は高さ24インチ。ROYALは11インチで、ちょっと半端だけど、写真がそうなのでそれに従う。ちなみに、デカールのROYAL NAVYは、CtAもキットも2回りほど小さいぞ。



機首の機番をシルエットポートレートで切り、貼り付ける。このサイズだと歪みの問題は全くない。

ROYAL NAVYは高さ5.8mm。このサイズだと、さすがに微妙な誤差が気になるのだが、ここで問題が・・・(後述)。

ペールブルーを吹いてマスキングをはがす。境界の段差処理はまだ。

こちらも同様。よーく見ると歪みがあるが、まあ許容範囲・・ということにしておこう。



■ シルエットポートレート、微調整出来ない問題

 先代のクラフトロボは、文字などの歪みをデータで補正することができた。つまり、例えばある部分が細くなるなら、データでそこを太くすれば、出来上がりは正しい太さになるわけ。同じことをシルエットでもやろうとしたら、これが出来ない。

 なぜ出来ないか。シルエットは、カット方向とカットの順番が毎回ランダムに変わり、それが予測不能なのだ。歪みはカットの方向に依存するから、データを補正しても、逆方向にカットされたら、歪みはさらに大きくなるわけ。同じデータをコピーして並べると、それぞれが文字ごとにランダムに方向が異なる。全く予測不能。

 ということで、上画像は補正できないままカットしたというわけ。とくに、Yの縦棒が横にズレるのが目立ち、ここだけは、縦棒の周囲をカットして位置を合わせて貼付ける。あとは、多数切って出来のいい部分だけ切ってつないだり。


■ 細部の塗装

 続いて細部を塗り分けていく。まずウェポンベイ。塗色はライトエアクラフトグレイで間違いないだろう。そのフタは取り外し式にするので、EDSGに塗る。機体への取り付けは両面テープ。ほんとはネオジム磁石にしたかったけどな。仕込むの忘れたのじゃよ。



脚庫同様C325 FS26440で塗装し、ウェザマスでウォッシュ。キットパーツの配管をGX3赤で塗って取り付ける。

このフタ(実機は回転式で、180度回転して閉じたときの「覆い」というのが正解かな)が、事後変形でピッタリ閉まらない。

仕方ないので、手でしごいてある程度歪みを直してから削り合わせ、戻り防止に裏に真鍮線を接着する。

フラップ、エルロン前方の黄色をマスクして塗装。正確な塗色が不明。写真の印象でC318レドームと黄色を半々にする。

アクセスドアのラッチをスジボリ忘れ。グレイのカッティングシート貼る。このあとEDSGで塗装する。

翼端の航法灯は、マスクせずそのままEDSG塗装し、その後にナイフ等で塗料をこそげ取る。


 補足。フタあるいは覆いの歪みは、インジェクション成形の宿命。こういう長物は、金型から外すときに型に引っ張られて湾曲してしまうのだとか。燃料タンクを左右合わせると、必ず前後端に隙間が出来るよね。あれと同じ。(←ファインのS氏に聞いたのだ)

 そのほか、主翼のアンテナを白20%の黒、エアブレーキ基部の機体内部をC325 FS26440、ジェットノズルを自作ダークシルバー(C8+黒)、その後方の無塗装部は自作ガンメタ(C8+黒)で塗装。


■ ボージェネの補修

 作業中に、うっかり引っ掛けて、1枚折ってしまう。相変わらず粗忽者だよ。0.2mmプラバンを切り出して補修する。初回製作時のジグを残しておいてヨカッタよ。ていうか、予感してたんだよね。



プラバンを超サラサラタイプで接着。接着面の塗装はナイフでこそげて剥がしておく。これ大事。

面相筆でタッチアップ。矢印が補修したやつね。



■ 塗装の補修

 「033」と「ROYAL NAVY」は、クリアをたっぷり吹いてラプロスで段差を落とす。ラウンデルもまだ段差が残っているので、ここにもクリア吹いてラプロス磨き。さらに全体もラプロスで柚子肌を均す。が、調子に乗って磨き過ぎ、下地が出てしまう。再度EDSGを上吹きする。



マーキングをマスク。これは塗り分けのためではなく飛沫防止。マシンカットはこういう時に便利。

こちらも同様。上吹きしたら、マスクをはがし、再度柚子肌を磨き落とすが、下地を出さないようにクリアで保護してから磨く。


 ここまでが昨年末。続きは次回更新で。


■ エジェクションシート 1/7追加

 前回の続き。話は年末に遡る。

 年越しはマーチンベイカーMk.6。FB上のお祭り「年越し&お年賀モデリング」に、こいつで参戦する。今年のお題は「6」か「馬」。なので、どちらもレギュレーションクリアだ。「6は分かるけど馬は?」って、あーた何をおっしゃる。メーカー名「ペガサスモデル(仮称)」がそうでしょ。



12月31日午前8時6分、お祭りのレギュレーションに則り開始宣言。

パラシュート上部の積層痕を処理。白20%黒とC13ニュートラルグレイを吹きドライブラシ。

フェイスカーテンハンドルは自作オレンジイエローで。予備パーツが沢山あるのはメーカーの特権。

クッションとベルトを筆塗り。布にはタバコライオン添加。ここまでやって、紅白を見ながら酒。

元旦は朝から酒くらって何もできず、2日は朝から姫s来襲で一日お相手。帰ってから残る細部を塗り分けてウェザマス・ウォッシュ。

トラ模様はハセのミラーフィニッシュでマスキング。これが案外難しい。塗装後にはがすのもまた大変。

ハンドル基部を赤く塗り、赤べたデカールを貼って一応の完成。やり残しは「展示台」の完成までにゆっくりやろう。

クローズアップ。ミラーフィニッシュは糊が強く、また伸びるのでやり直しが上手く出来ない。だから等間隔に巻くのがムズイのだ。


 補足。使用色は、ダークグリーン、ニュートラルグレイ、セールカラー、ダークアース、茶あたりを適当に混色。パラシュートのケースはC330 DGのビン生。クッションはグレイ多め。彩度が低いと布っぽい。色数が多く、タッチアップに残しておきたいから、卵のパックを塗料皿にする。これ便利だね。座席前方のトラ模様は面相筆で。


■ デカール

 エジェクションシートの合間にデカールを貼る。



809NASの部隊マークは、キットデカール(左)もCtA(右)もちょっと違う(←少なくとも手持ちの同隊機の写真とは)。

キットデカールの下を切り取ると、まあまあ似てくるかな。

貼り付ける。一回り程サイズが小さい。気にしないことにしよう。

三角マークは、CtAには4枚しか入ってない。よって必然的にキットデカールの使用となる。レスキューはCtA。

円のモールドに位置を合わせて貼るため、テープで位置の目安を貼っておく。

シリアルはCtA(XV343が正)。XV162は比較のために仮に貼ったキットデカール。色味が大分違う。


 デカールは以上で終了。残るコーションマーキングは自作インレタだ。版下は作成中。さてCtA、お高いデカールだったけど、結局使ったのは小さいシリアルとレスキュー矢印くらい。コスパ悪っ。まあ、ファントムやウェセックスやガネットは将来役に立ってくれるかもしれないから、それで良しとしよう。


■ キャノピ塗装 1/13追加

 キャノピを塗装する。当機はガラスの周囲にクリーム色の枠がある。そのため塗装の手順がややこしい。まず準備として、前端の窓枠をスジボリし、再度コンパウンドで全体をしっかり磨く。



窓枠のスジボリ。カッティングシートの細切りをガイドにエッチングソー。めくれを#1000番ペーパーで落としコンパウンド。

スジボリをガイドにセロテープでマスキング。内側はマステでマスク。

サフを吹いたら、小さな凹が見つかり、タミヤパテで補修。

EDSGを吹き、セロテープのマスキングをはがす。内側のフレームはニュートラルグレイで塗装。

クリーム色の枠のためのマスキング。位置決めにカッティングシートの細切りを貼る。その上にセロテープを貼ってシートをガイドにナイフで切る。

EDSG部分もマスキングし、C318レドームのビン生を吹く。前後席間のフレームは、このあと内側から塗装する。


 補足。クリーム色の枠は内側からもクリーム色が見える。とはいえ、光が透けるのは嫌なので、マスクしたらC318を吹き、透け防止のダークシルバーを吹き、再度C318を吹く。


■ エアブレーキ

 エアブレーキは3DPで作ってある。実は、この凸リベットが懸念材料。というのは、機体全体はラプロスで磨いた状態が最終形となる。凸リベットは磨きに邪魔だから、仕上がりに違いが出る恐れがある。だから、凹リベットのバージョンも作ってあるのだ。これなら磨けるから、トーンが統一される。

 実際に両方を塗装してみて比べて見る。すると意外なことに凸リベットでもあまり違和感がない。凹リベットと比べるとリベットの存在感があって、むしろいいかも。ということで、凸バージョンに決定。

 次に、フィンに追加工作する。実機は金属板1枚で非常に薄い。これ3Dレジンでは直ぐに折れてしまうだろう。そこで3DPのフィンを薄く削ったところに0.2mmプラバンを接着し補強するのだ。



フィンは、造形の都合上、ある程度の厚みがある。それをギリギリまで削り、0.2mmプラバンを瞬間で接着する。

内側はこんな具合。余分なプラバンを切り取り、さらに薄く削る。



■ パイプの神隠し

 ふと気づくと、ウェポンベイの赤いパイプが一本無くなっている。接着が甘くて取れたのだろう。と、落ちたパーツを探すが、いくら探しても出てこない。落ちたのが偶然ゴミ箱に入り、気づかずに捨ててしまったか。

 仕方ないので3DPで再生。こういうとき、3Dプリンタって便利だなあ、とつくづく思う。



ふと気づいたら、この状態。

3DPで再生。ざっとした作りだが、塗ってしまうとほとんど見分けがつかない。


 Fusion360作り方メモ。パイプ中心線を平面にスケッチ。それをウェポンベイの天井を模した面に投影してパスを作る。そのパスで直径1mmのパイプを作成。パイプ断面の円をパスにしてリング状のパイプを1つ作成。このリングをパスに沿って0.5mmピッチで並べ、最初に作ったパイプと差分する。


■ 小物塗装

 エアブレーキが出来たところで、脚回りともども塗装する。まず使用色の考証。脚柱は、インストではFS36375ライトコンパスグレイ相当のハンブロールカラーの塗装指示。実機写真を見てもそんな風に見えるので、これでいいだろう。ただしBS381Cでの対応色名は不明。

 一方、脚収容部、脚カバー内側、ウェポンベイなど、いわゆる「機体内部」はライトエアクラフトグレイの塗装指示で、写真でもそのように見える。エアブレーキ内側やそのリンケージの部分が悩ましい。写真だと脚柱に近いかな。

 車輪のホイルも悩ましい。インストは脚柱と同じ色。写真だとそう見えるものもあるし、白または銀に見えるものもある。おそらく実機でもバリエーションがあるのだと思う。ここは好みで白にする。

 ということで、脚柱やエアブレーキ内部はC308 FS36375、脚カバー内側はC325 FS26440、ホイルは自作セミグロスホワイトで塗装し、ガイアのセミグロスクリアを上吹きして艶を出す。タイヤは自作タイヤブラック(ジェット用)。その後、ウェザマスでウォッシュ。



前後脚カバーとパイロンはキットパーツ。これらはほとんどキットのまま。それ以外は全て3DP。ブレーキラインなどは、このあと筆塗りする。



■ 続、自作デカール 1/16追加

 
12/17更新で紹介したコンビニでの自作デカールについて、その後、色々試したこともあり、その結果をお知らせする。


網点

 前回は網点がないと書いたが、薄い色などは網点となる。また、拡大すると、エッジはそれほどシャープでない。だから、インレタが使えるなら、インレタの方が断然仕上がりが美しい。



薄い色だと網点となる。バッカニアの尾翼のROYAL NAVYと同じデータ。高さ5.8mmなので、ドットのピッチは0.2mmだ。

この赤のように、濃い色なら網点にならない。上の黄色や緑は網点。



コンビニ以外のレーザープリンタ

 職場のレーザープリンタを試す。データをプリンタに送り、手差しトレイからデカールを挿入。結果、問題なく印刷できる。エラーも発生しない。ただし私の職場のプリンタでは、枠が設定されサイズが小さくなる。だから、その分だけデータを拡大しておく必要がある。ちなみにセブンのはそのままで問題ない。印刷の質(解像度、色の再現性など)は、セブンと同じ。


下地に白インレタ

 この自作デカール方式は、白が印刷できないから、下地に白を塗装しておく必要がある。しかし、小さい文字や輪郭が複雑な形状の図形は、どうやって塗るかが問題。であれば、同じデータを使って白インレタを作っておけば問題解決、と思って試してみる。

 結果、まずまず使える。ただし、発色、エッジの切れはインレタには及ばない。また、フチに白が残る。デカールのデータを0.1〜0.2mmほど大きく(あるいはインレタを小さく)オフセットするといいかも。ともあれ、インレタにない色、多色刷りで複雑な図形、グラデーションなど、インレタが使えないときの代替手段としては有効。



プラバンをEDSGで塗装し、シーハリアで作った予備インレタ(白)を貼り、同じデータの自作デカールを貼ったもの。網点とフチの白が分かる。



白べたデカール

 白べたデカールに印刷してみる。これだと、下地の白塗装が不要だ。同じくHiQパーツの白デカール(A4サイズ)を購入し、職場のレーザープリンタで印刷する。こちらは透明デカールと異なり、そのまま水に漬けるとインクが溶けてしまう。そのため印刷したらクリアを吹いておく。クリアを吹いても、印刷ギリギリで切ると、水に漬けたときに切断部からインクが溶ける。大きめに切り、貼り付けた後に余白を切るといいかも。



白べたデカールに印刷。ネットで拾ったノーズアート風イラスト(サイズは2cmくらい)はこんな具合。当然、余白は切るか地色で塗りつぶす必要がある。

白べたデカールに印刷し、黒いフィルムに転写したもの。右はギリギリでカットし、周囲のインクが溶けたもの。左は貼付け後にカットしたもの。



タトゥーシール

 注文したタトゥーシールが届く。これ、台紙、シール本体、転写フィルムの3層からなり、台紙を剥がして皮膚に貼り、転写フィルムを剥がすというもの。印刷するには、まずフィルム側を下にして、適当な紙に仮止めする。台紙をはがし、シールの貼り付け面を表に出して、そこに反転した画像を印刷、インクはシールを透過し裏面に達するので、裏返して模型に貼り、フィルムをはがすというもの。

 このシール、皮膚への粘着力が強く、逆に転写フィルムからはがれやすい。だから、コンビニなどのレーザープリンターに通すと、シールがプリンタ内部に付着して、とんでもないことになるのは、火を見るより明らか。よって、家庭用インクジェットプリンタでしか使えない。また、貼り付けは一発勝負で位置の修正ができない。値段も高い。であれば、白デカールにレーザープリンタで印刷する方が、使い勝手がよく、また印刷のクォリティもよいだろう。ということで、却下。お試しはしない。


総括

 いろいろ書いたが、お手軽に、そこそこのクォリティでデカールが自作できるのは価値がある。絶滅危惧種のアルプスプリンタに代わる方法として使えるだろう。下地の白については、白べたデカールを使うよりは塗装(またはインレタ)の方が出来はいいかな。カッティングマシンでマスキングシートを切ればサイズ・形状の問題も解決だ。なお、コンビニなどのレーザープリンタの使用は自己責任で。


■ カーチス製作開始

 1月例会で、カーチス(又の名を罰ゲーム)に着手する。知ってる人は知ってるけど、当クラブの例会では、みんなでお喋りしながら実際にモケイを作るのだ。だから、丁度良い例会アイテムなわけ。



再掲。アオシマの「カーチス」。

擦り合わせて、胴体左右と先端を流し込みで接着。「一の字」完了。ここまで3パーツ。合わせは割とよい。

コクピット内部は作らない。止まり木は残しておく。

主翼上面パーツを擦り合わせて胴体に接着する。ここの合わせもそれほど悪くない。


 普通のヒコーキ模型のように、翼上下を先に接着して胴体に接着しようとすると、フィレットに段差・隙間が出来る。だから、フィレットの合わせ優先で先に上面を接着し、削り合わせて下面を接着するのだ。



このとおり、フィレットの段差は許容範囲。凸リベットがあるので、ここの削り合わせは基本的にしない(できない)。

こちら下面パーツ。エルロンとフラップの切り欠きがある。


 で、下面パーツを合わせてみると、エルロンの切り欠きが上下で合わない。下面の方が外にズレる。逆に言うと、先にエルロン部を合わせて翼上下を接着すると、胴体フィレットと主翼上面の間に大きな隙間ができるわけだ。



そこで、翼下面パーツは、中央で真っ二つに切断する。擦り合わせて接着すれば継ぎ目も目立たないだろう。

エルロンを仮組みしたところ。ここの隙間・段差はかなり大きい。ヒケもすごいしな。どうすっかなあ。


 とまあ、初日はこの程度。以下、このキットの見どころ(笑いどころ)を紹介する。



水平尾翼は、左右のピンの位置が異なるというフールプルーフ設計。区別すべき左右の違いはないから意味ないけどな。

風防、キャノピは、内側に窓枠のモールドがある。当時一部で流行ったらしい。嫌なので削り落とす。削る前の写真を撮り忘れ。

止まり木に乗っかるパイロット。顔が無い。なんかおっぱいらしきものもあって、女性パイロットか? なで肩だし。

車軸は焼き止めの指示。え?マッチで直接炙るの? ゆびでつぶすと出来ます、ってホントかよ?


 ドライバーの先を焼いて焼き止めするのは見たことあるけど、マッチで直接は初めて見たよ。しかも指だよ指! 火傷するだろ。製造物責任法で訴えられるぞ(w)。「あたゝめて」も時代を感じさせてイイよね。


■ 続、キャノピ塗装

 キャノピ内側のフレームを塗装する。マスキングの手順をあれこれ考え、以下とする。

 ヒートプレスに使った3DP木型には、この枠がモールドしてある。まず、ここにマステを貼ってモールドを写し取って切り出す。木型にキャノピを被せ、枠のモールドに合わせて切り出したマステを貼る。これが本チャンのマスキングの位置の目安となる。モールドを写し取ったマステを型紙に、カッティングシートを切り、先ほどの位置目安マステに合わせて貼る。



前回更新で、外側の塗装が終わったところ。

内側をマスキング。黒いのがカッティングシート。マシンカットするとベストだが、面倒なので手切り。

内側からレドームを吹く。透け防止に暗銀を吹き再度レドーム。マスキングを剥がした段差は、綿棒につけたコンパウンドで落とす。

胴体に乗せてみる。良き哉。矢印は後述。


 コクピット後端バルクヘッドと胴体パーツの接合線は、リベットが邪魔でツライチに整形するのが困難。しかしそのままだと、いかにも模型然として手抜きに見えてしまう。そこで、パーツの接合線に伸ばしランナーを貼る。これ、自分的にはファインプレーだと思うけど、いかがかな? 実機とは違うけど、そこは模型的デフォルメということで。


■ 吊るしモノ

 吊るしモノは、胴体ウェポンベイに1000lb爆弾×4、パイロンにマトラ・ロケットランチャーポッド×2とする。どちらもキットパーツを使用する。



爆弾はBS381C/641ダークグリーン相当のC309グリーンFS34079で塗装。最近のC330ダークグリーンは彩度が高いので。

ロケットランチャーはガンメタと銀で塗装し、強めに汚す。


 爆弾は、キットの取り付け基部(上画像の四角いやつ)を介してウェポンベイに据え付けるが、そのままだとフタが閉まらない。そこで爆弾との接着面を1mmほど削る。フィンが厚いので、見えるエッジを薄く削る。黄色線はキットデカール。

 ロケットランチャーの塗色はバリエーションがある。時期によるのかな? 同時期の海軍型が吊るしているのは、先端がガンメタまたはグレイで、後方の筒状部分は銀。そこで、先端は自作ガンメタ(C8+黒)の上にフラットクリア。筒状部分は、#320ペーパーでヘアラインを入れておき、C206スーパークロームシルバーの下地にC8銀ドライブラシ。後半はマスキングして、その上にC522土地色を薄くエアブラシ。

 一通り出来たら、爆弾、ランチャーとも極薄の土地色をランダムに吹き付ける。吹き過ぎはラプロスで磨き落とす。いい塩梅のヤレ感となる。




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