中島 キ43 一式戦闘機 隼 図面

2017.6.16初出

I型製作記  II型製作記  English



■ はじめに 

 疾風に続く日本機図面検証シリーズは隼だ。当機を取り上げるには理由がある。順当なら次(かその次)のハセガワ新金型1/32は隼I型になるだろう。それは大歓迎なのだが、なにしろ1/48がアレなわけで・・ちと不安。是非とも正確なキットを出して欲しいところで、そのための助力は惜しまないつもり。読者諸兄におかれても、この目的に鑑みご協力いただけると嬉しい。

 あわせて、既存図面がどうも納得できないのだ。ずーっと前から思ってるんだけど、あの機首平面形って何なんだろうね。飛行機とその構造のことを解っているのか疑問。直径1150mmのハ25エンジンを重ねると、後列がはみ出すぞ。隼のハ25は後列の直径が小さいのか。単列7気筒500馬力か。←やめなはれ。






よく見る平面図。まあ某文献(複数)を「参考」にイメージしたものと言っておこう。薄赤がハ25(栄)エンジン。


 ところで、隼II型は生産時期により5つのタイプに分けられる。古くは甲後期型、乙前期型などと呼ばれ、世傑No65では前期後型、後期前型、学研では専用型、統一型とややこしい。当ページではエアロディテールに準じてシンプルに初期(環状滑油冷却器)、前期(環状冷却器廃止、カウルは角形のまま)、中期(カウル改設計)、後期(推力式集合排気管)、最後期(単排気管)と呼ぶことにする(←末期では語感が・・)。いずれにせよ、便宜上の呼称に過ぎない。正式名称は全て「II型」だ。


■ 隼の写真

 まず、写真から見ていただく。図面作成には「遠方・真横・鮮明」三拍子揃った写真が必要だ。幸い、当機の場合かろうじて存在する。やや距離が近いのでまあ2.5拍子くらいかな。それが1枚目、参考文献-4の菊池俊吉氏撮影のI型だ。ただ、この写真が出版物の形で公表されたのは比較的最近(たぶん)。そのせいか、従来からの図面には反映されていない。今回の図面作成においては、最も信頼度の高い資料として使う。2枚目は50戦隊のI型空撮。3枚目は明野学校のI型。

 続いて、II型。初、前期は次回更新に回し(←ヲイ!)、4枚目は48戦隊のIII型。5枚目は部隊不明II型最後期。その他、側面形の検証にはさらに10枚ほどの写真を使う。またこれがどれもビミョーに合わないんだな。なお、下画像はいずれもGimp2というソフトで遠近法を補正している。





航フ・イラストレイテッドの所属不明機。左右反転し、遠近法の歪みを補正したもの。主翼端の見え方で分かるように、やや近い。


2枚目は50戦隊のI型。十分遠方だが真横・鮮明にやや難。航フ写真の補助、確認として使う。


3枚目は明野学校のI型。これがまた悩ましく、ビミョーに合わないのだ。疾風の104戦隊機と同様に元の写真が歪んでいる可能性大。距離も近い。


4枚目、48戦隊のIII型甲。II型中期以降の外形の検証には一番条件がよい。カウルの布が何とも邪魔。そこは次の写真で補完する。


5枚目、部隊不明、沖縄で米軍捕獲のII型最後期。これはかなり歪みが強いがカウル真横で鮮明というのが貴重である。








■ 隼の全長

 模型の全長は数ミリ違ってても気にならないのだが、図面となるとそうもいかない。これがまた文献や図面により違って困ったもんだ。これは検証が必要。そこで手持ちデータを並べてみると、下記のとおり。たったこれだけか。

(a) 全長 I型:8,832mm、II型:8,920mm、III型甲:8,950mm
(b) 防火壁〜胴体分割部(#9フレーム):2583.5mm、胴体分割部〜ラダーヒンジ:3800mm、合計:6383.5mm
(c) 垂直尾翼高さ:胴体基準線から1,480mm
(d) 主翼コード:機体中心線で2,660mm
 ※ (a)は取説記載の表、(b)〜(d)は取説図の写し。

 (a)の取説記載値があてにならないことは、疾風の例を出すまでもなく、当ページ読者なら先刻ご承知。では(b)はどうか?試しに、この胴体隔壁図を測ってみると記載の数値と合わない(前半が短い)。図が歪んでいるのか?数値の記載ミスか? ここで合計値の記載が大きな意味をもつ。これがあるため、5が3に見えた的な記載ミスの可能性がぐっと小さくなる。なお、この図はフレーム配置が描かれているが、各フレーム間の長さの数値は記載ない。(c)も写真を合わせるのに重要な情報。

 とりあえず、(b)、(c)が正しいものと仮定して、前述航フI型写真を慎重に遠近法補正して重ねてみる。胴体基準線(=スラストライン)は取説の怪しげ?な断面図に従う。結果、防火壁〜分割部〜ヒンジの数値(比率)は正しいことが判明。これに写真の縮尺を合わせてトレースすると、全長が8,860〜8,880mmあたりとなる。うーむ、取説記載値と違うぞ。

 では、II/III型はどうか。最も条件のよい前述III型写真をトレースするが、歪みは大きく、分割部は読めず、防火壁も曖昧。そこは他の写真も重ね合せ、防火壁以降のモノコック胴体はIと同じと仮定して、あれやこれや試行錯誤。結果としてI型より60mm程度全長が長いと出る。ふむ、どう解釈すべきか。取説で各型を分けて全長を記載しているのにはそれなりの意味、理由があるのではないか。I型III型はともかく、II型全長は取説記載値と矛盾しない。主翼の見え方も整合する。そこで、II初/前期型の写真も眺めつつ(トレースできるいい写真がないのだ)つらつら考え、次のストーリーを考えてみる。


■ 機首変遷の仮説

  1. I試作型は、タブなし(あるいは方向舵かスピナが量産型と異なるか)で全長8,832mm⇒取説にI型として記載

  2. I量産型はタブがつき全長が概ね8,860mmとなる。

  3. II型は、エンジン架が40mm延長され、またスピナが20mm長くなり、全長はI型より60mm延びて8,920mmとなる。カウルフラップは15mm長くなり、カウル後端としては25mm前進する。初/前期では、カウルフラップより前方のカウルは、長さ、下半分の基本形状がIと同じ。(理由:カウル先端のカーブがIと同じに見える。また、カウル側面パネル幅はIと同じに見える→世傑No13の64戦隊機など)
    エンジン後方フレーム(=カウルフラップ前端)は、40mm前進し、カウルが上に拡大したために、上半分の断面形状が変わる。スラストラインも10〜20mm下げられた可能性あり。

  4. II中期型以降は、カウル先端が前方に約15mm延び、 スピナ後端とカウル先端の間隔が狭くなる(I、II初/前期は隙間あり)。カウル側面は丸みが増し、カウル最大幅も増える。カウルフラップは初/前期と基本的に同じ(排気管の変更に伴う切り欠きのみ変化)。

  5. III型甲はインテイク部分が上に拡大したのみ。取説記載の全長が増えた理由はスピナがさらに長くなったのか??ただし側面写真ではIIと同じ。(大きくなったように見える写真もあり。ただし斜め近傍からの撮影でパースの影響が強く真相は不確定。)

  6. 補足。II型でスピナ自体が20mm長くなった(かどうか確証はないが)のは3枚ペラになったためか? また、I型でスピナが長く見えるものがある(世傑No65p77の47戦隊機)が、これはII型用をレトロフィットか?


■ 胴体側面図

 前置きが長くなった。側面図を見ていただく。お気づきの点は、ぜひともお知らせ願う。きちんとした側面図は次回で。




胴体上部は若干下から見上げる形となるため、写真と線が一致しない部分がある。他の写真より、後部胴体が太い(他写真が細いというべきか)。




線が一致しないのは、遠近法の補正が甘いのか?図が違うのか? ←後日、微修正してズレが小さくなる。やっぱ当初は図が違ってたわけだね。







■ I型II型の共通部分と変更部分

 軍用機の設計では、変える必要に乏しい部分は頑固に変えないという法則がある。変えるには必然的理由があり、意味なく形や位置を変えない。設計・製造上は変えないメリットがあるからだ。先人を批判する気はないけど、既存図面はこのあたりが曖昧で、各型単独で見れば似てるんだけど、重ねると???な所が出てくるのだ。といいつつ、自分もこのあたりの見極めが不十分で、当初はエンジン架は不変と思い込んでたりして・・・











  • 黒線が共通部分(描画の都合上、共通部分でも赤青別に描いてる部分あり)、共通/変更部分は、まあ一つの仮説ということで。でも、こう考えると合理的に説明しやすい。

  • エンジンマウントはII型になり40mm延長(+スラストライン下げ?)。エンジン前方フレームとエンジンの相対位置は、II中期以降ではそれ以前と異なることは、両型のパネルを外した状態の写真を比較すると分かる(エアロ・ディテールによく分かる写真がある。お持ちの方は参照されたし)。一方、後方フレーム(=カウルフラップ前端)とエンジンの相対位置は各型同じ。

  • 風防の胴体取付位置は同じ(傍証:現存II型はI型の風防を装着している)。ただしII型は後端窓枠がやや前後に幅広。風防側面窓は下半分が同じ形(面の傾斜角も同じ)。スライドフードも下辺の前半は基本的に同じ。II型は上部が高くなった影響で後方に延び、後半の胴体との取り合いラインが深くなる。

  • 機銃取付位置はII型になって若干下げられ、このため機銃ブリスターがなくなったと考えられる。カウルと胴体上部の改設計により、ブラストチューブの見え方が異なる。




■ I型側面図 6/23追加

 ではまず、I型の側面図から。前回より細部を見直し、リベット、ファスナを追加する。図中の寸法は、取説記載値(防火壁〜分割部〜ラダーヒンジ、ラダー上端〜基準線)を除いて私の推測値であり、5mm単位に丸めている。図面の精度がその程度と考えていただいて構わない。1/48で0.1mmだから、模型には問題なかろう。ラダー長さを記載してないのはそのため。5mmに丸めた数値を記載すると「合計が合わない」と怒られそうだから(理系の人は解ってくれると思うけど)。キャノピを開けたのは、スライドレールの位置を示すため。II型も同じ位置だ。



  • リベットラインは実機写真で読めたものを記載。胴体フレーム、ストリンガーの位置も写真から概ね確定。

  • 水平尾翼取付角は頂き物資料の記載に従い0゚とする。主翼部は、例により黒太線はフィレット境、赤細線は機体中心における仮想翼型を示す。

  • 機体中心の主翼コードは2,660mm(車輪バルジ含まず)、取付角2°。翼型は疾風で作図したものを流用。前縁は防火壁から230mmと推計。

  • 図が出来上がって寸法を測ると、ラダーの高さはぴったり1,700mm、防火壁は1,300mm。キリがよくて、それっぽい気がする。←気がするだけかも

  • また、排気管、胴体中央の縦通材(≒リベットライン)、I型ではカウル前面パネルラインまでもが、ぴったりと胴体基準線上にのる(確証ないけど)。これも設計者心理として分かる気がする・・・


■ II型側面図

 続いてII初/前期型とII中/後期型。角ばって垢抜けない前者とスマートで洗練された後者という、機首イメージの違いも側面図から感じられると思う。





■ 機銃

 隼の形状検証では機銃位置がキーポイント。取説図面には、射線の基準線からの高さ507.6mm、幅220mm、仰角1゚(I型)と記載されている。ところがこれを図にすると、なんと射線が直径1,150mmのハ45エンジンと重なってしまう。取説図は複数の寸法が矛盾なく整合しており、数字記載ミスの可能性は低い。残る可能性は、シリンダーの凹部を通したか。そこで、エンジン前側フレームでの断面図にエンジンを描き入れてみると、ギリギリでクリアする。めでたし、めでたし。ただし、射線はブラストチューブの中心にならない。





断面図はI型。薄赤が前列シリンダー、薄青が後列、凸部が直径1,150mm。+が仰角を考慮したエンジン位置での射線。


 これで機銃位置が特定できた。次はこれを基準にカウルから風防までの断面形を決めていく。考慮すべきは、I型はT字形のブリスターがあり、II型はないこと。I型はアクセサリカウルの途中までブラストチューブが断面外に出ていること、さらに胴体モノコックは両型共通という要素を考慮する。機銃位置はII型でも不変として描くと、写真のイメージにならず、II型では10mm程下げられたと仮定して線を引く。左右機銃パネルに挟まれた風防正面窓の前側部分もI、II型で同じと推測する。この部分も変える必要性がない。





カウルフラップ前端部。ブラストチューブとエンジンで断面形が決まる。2時10時方向は、前下方視界確保のために削がれ、おむすび形となる。

防火壁部。写真を見ると、両型とも頂上は割と平らである。この断面での射線(+)はI型で基準線から高さ507.6mm。

#2フレーム。機銃の機関部と給弾シュートの形状は推測が入る。II型のラインは確証なし。Iのブリスターなしと同じかも。

#3フレーム。上の台形はこの位置で切った風防の断面で両型同じ。


 胴体前部は細身なおにぎり断面。既存キットの丸い機首断面が刷り込まれた人には受け入れ難いかもしれないが、こう考えないと線が引けない。#3フレーム位置での断面は熟慮すべきポイント。Iのブリスターはモノコック胴体のフレーム直前まであるのに、IIではなくなっているのだ。考えられる可能性は、1. I型ブリスターは余裕空間があり、その余裕分を切り詰めた 2. 機銃側の変更(取付位置の微調整か機銃の形状変更か)のいずれか、もしくは両方。


■ 資料追加とその考察 7/3追加

 先日、エアワールド増刊J&P No.1〜3をお借りする(毎度感謝)。隼の設計に携わった元中島飛行機技師のO氏の手記に衝撃を受ける。「キ43IIは・・胴体高さを前部風防で50mm高くして、・・機関砲カバーの張り出しをなくした。・・発動機架を100mm延長することを希望したが、約60mm延長が認められた。(途中適宜省略)」と明確に書かれているのだ。実は世傑No.65にも同様の記述があるのは知っていたが、出典不明で著者の勝手な思い込みだろうと無視していたのだ。しかし設計者の手記となると重みが違う。やっちまったか・・(ナイアガラ級滝汗)

 気を取り直して、改めて写真と自分の図面を見直すと、やはり「前部風防で50mm高く」では、どう考えても合理的な線が引けない。現存II型のI型風防も説明できない。したがって、事実は「カウリング上面で50mm高く」なのを「前部風防で」と記憶違いしたと考えられる。また、「発動機架60mm延長」も、写真と比べると40mm程度と思われ、これも「全長が約60mm延びた」が事実で、それを「発動機架が約60mm」と記憶違いしたと推測する。

 まあ、何十年も昔のことである。私なんぞ20代の仕事の内容なんて、ほとんど覚えてない(←お前と一緒にすな、ってか)。手記には、当時の資料や日記はなく全て記憶による、と書かれている。確かに「前部風防で50mm高く」「発動機架60mm延長」したII型の図は描ける。そういう既存図面もある。でも、I、II型の変更/非変更点がうまく説明できない。


■ 隼の主翼

 前回スルーした主翼について触れておく。これもよく分からない部分が多い。まず文献記載の諸元を示す。前述O氏の手記中に取説の抜粋があり、特記しないかぎり他文献の記載と同じ。セミスパン:I型 5,750mm(翼基準線沿い)、II型 5,450mm(同)、コード:ルート 2,660mm、翼端 1,239.24mm(翼端sta5750仮想、取説図面に記載)、上反角:6゚、取付角:ルート 2゚、翼端 0゚(取付角の変化率は記載ないが、写真では変化率一定で前後縁は直線に見える)、翼型:ルートNN2、翼端NN21(手記はNN12とあるが、記載ミスか?)。

 翼厚比が悩ましく、文献により数値が異なる。世傑疾風では16%、丸メカ鐘馗では16%あまりとの記載。ただ、同じ記事で鐘馗を14.5%(世傑)または14%(丸メカ)としており、信憑性には疑問の余地がある(鐘馗の翼厚比の真相は当該製作記参照)。前述手記には18〜8%という記載。もはや何が何だか分からない。そこで鐘馗と同様に写真(複数)でチェックすると、16%ではやや薄いが16.5%まではないかな。ってことで図は16.3%で描く。まあその程度の精度である。

 主翼取付高さは、側面写真から決まる。翼型は疾風で描いたものを使い、上記取付角と翼厚比にして図に重ねると、翼の前後では側面写真シルエットと翼型が一致しない。翼後端は胴体下端より4cmほど上になる。つまりここの断面は、V字ではなくVの底が垂れ下がった形。鐘馗や疾風と同じだ(意味不明の方は各製作記参照)。模型で見慣れた断面と違うが、これ模型が違っている。エアデテp25の写真からも、垂れ下がりが感じられる。ハセ48の主翼取付位置が低いのは、この解釈の違いが原因の一つ。

 また、エアデテなどの実機写真では、前桁の下面は機体中心付近でわずかに下にカーブするように見える。前桁(主桁)、中桁、後桁はそれぞれ2番、4番、6番フレームに結合される。前桁下面の垂れ下がりは#2断面図を参照されたい。中、後桁は直線である。

 隼の翼桁は、シンプルに直線である(前述垂れ下がりを除けば)。翼下面中央には峰が立つ。疾風のように胴体付近でU字形に湾曲しない。思うに、疾風で曲げたのは、出来るだけ主脚を短くするためではないか。そのカーブは、私の疾風図面では主桁フランジを単純なU字曲線にしたけど、隼の小細工を考えると疾風も同様の「垂れ下がり」が入っている可能性ありか。この説をとった場合、主翼取付位置が若干(せいぜい1〜2cmだと思うが)上がり、その分腹の「削り」が少なくなる。


■ 機首断面

 では断面図。機銃まわりは前回記述のとおりだが、図面(および模型)作成上、もうひとつ重要なポイントが防火壁の幅。隼を上からクリアに撮影した写真は見たことなく、頼りは後方からの写真。これもいいのがなく、手持ちで一番は前述エアワールド掲載のもの。カウルフラップを閉じているので(他は開いてるか防火壁が不明瞭)カウル幅との比較が可能だ。この写真は他文献で見たことなく、同出版社も今はないしで、掲載(部分)してしまおう。





防火壁そのものは見えづらいが、直後の機銃弾倉パネルの穴が明瞭。胴体分割部、風防の断面もこれをトレース(誤差は除去)。


 ただし、この写真は撮影距離がかなり近く、尾翼の見え方から逆算すると尾端から7〜8mほど。これだけ近いと、遠近法の誤差は無視できず、図学的に誤差を除去する。結果、防火壁最大幅は概ね1,050mmとなる。ハ45が直径1,150mm、25mmのクリアをとりカウル最大幅は1,200mmと見ており、片側75mmの絞り。これを胴体平面図にすると左下画像になる。防火壁から胴体後端までは、写真の印象から一直線とする。九七戦はエンジンから防火壁まで「ぎゅっ」と絞られ、隼はそれよりマイルドに絞られる。鐘馗はさらにマイルド、疾風は絞りなし。順序よく並んでいる。





これが隼Iの機首だ! 右と同一縮尺のため、スピナが切れてるのはご容赦を。

再掲。ナニがアレな図。



■ 断面

 ようやく断面図。既存キットと一番違っているのが胴体断面形かもしれない。実際の隼は、贅肉が一切ないスリムな胴体で、防火壁はおむすび形。中心から220mmに機銃を置いたら、その外には何もない。膨らんでいたら、ただの無駄な空間。そういや零戦の防火壁もおむすび形だよね(タミヤ零戦を作った人なら分かると思う)。





  • 防火壁、胴体分割部以外の胴体断面も、実機の前後方向の写真や内部写真から断面形を出す。車輪収容部は正確な形を出すのが大変なので省略。

  • 学研にある後部胴体内部の写真は、レストアミス(あるいは新造?)があるので要注意。フィレット付近の断面が違う。世傑No65を見るべし。

  • コクピット付近の胴体は、かなり「撫で肩」。既存キットはみな「怒り肩」でワイルドキャットみたいだ。#7、#8あたりの主翼下面垂れ下がりにも注目。

  • #4(緑)は風防後端断面を図示したもので、スライドフードとは下端の高さなどが異なる。#4、#6フレームの小さなL形はスライドレール。ほぼ左右平行。

  • EOPは胴体および垂直安定板の後端の形を示す。どっかの洋書の図面のパクリだけど、EOPって何の略なんだろうね。end of p・・・pはパネルか? eはエッジか?

  • 2022/8/30 II初期型断面図を追加。また、I型、II中期型の断面図も修正。修正箇所は、平面図、側面図との整合性。

 胴体断面コンターの拡大図も見てもらおう。取り込んでスライドショーで見ると変化がよく分かる。順にI型、II初期型、II中期型。II初期のカウル幅はI型と同じ。スラストラインは下がる。II中期になると、カウル幅が大きくなり、先端が絞られる。








■ I 型上下面図 7/18追加

 では平面図。特別な資料を持ってるわけでないので、胴体幅以外は既存図面と比べて新味ないだろうと思ってたけど、いざ描いてみると、既存図の「疑問点」がいろいろ出てくる。一方、写真や取説図で不明な箇所は既存図面を「参考」にした部分もある。まあ、一つの説として見ていただければ幸い。ご意見等あれば是非。




  • 胴体幅に関しては、前回更新で記述のとおり。全体像として眺めても写真と違和感ないと思うが如何?

  • 写真によって、上部ストリンガーが#5フレームあたりで僅かに折れ曲がっているように見えるものもある。ただ、胴体側面においてもくびれているかは不明。

  • 主尾翼のリベットライン、アクセスパネルは、取説図と実機写真に基づき作図。手元の取説図が写真と整合しない場合は、いつものように写真の印象優先で描く。

  • エレベータヒンジは、水平安定板後桁と胴体19フレームとが接合しているとの想定で位置を決める。後桁から安定板先端(胴体中心仮想)まで775mm、後桁からヒンジまでは75mm、ヒンジからエレベータ後端(胴体中心仮想)まで500mm。これらは取説図に記載され、写真の印象に矛盾しない。

  • 上記のほか、主尾翼スパン、主翼コード(中心および翼端)機銃幅、エルロン幅および内端sta(翼基準面沿いと解釈)も取説値。それ以外で拙図に記入された数値は全て私の推計値。エレベータスパンは、安定板端から188mmと解釈する。

  • 既存図にある防火壁部を始点とする主翼パネルラインは、下面のみで上面になし。また脚出表示棒の位置も違う。これはパネルラインの誤解釈に起因する間違いだ。翼端の処理は疾風と同様と推測する。上面にはエッジのパネルラインはない。写真もそのように見える。エルロンのリブは中間に13本が正解だろう。エルロンコードも、一部の図面は小さすぎる。

  • 主翼上面のピンクで示すアクセスパネルは、現存I型の右舷のみにある。一方、現存II型にはない模様。レストアミスか? 真相不明。

  • 主桁との間隔から、タイヤ収納位置はほぼ決まる。脚柱は、格納時に若干後退角がつく。これに伴い、当該部の補助桁は、始点がぴったりと防火壁に一致し、脚外側で折れ曲がる。写真でもそう見える。

  • 翼型は疾風で推測したものを使い、付け根(sta0仮想、バルジ除く)を翼厚比16.3%、取付角2゚、翼端(sta22仮想)を翼厚比8%、取付角0゚にする。中間の翼型は疾風同様の方法で描く。車輪収容部のバルジは、マスタングのように前縁が垂れ下がる。既存キットは表現不足。一応、中のタイヤを想定してギリギリクリアするように断面を描く。


■ I 型上下面図修正 7/28追加

 国会図書館所蔵の隼取説の鮮明な写しをご提供いただく(毎度感謝)。数字も鮮明に読め、これに基づき平面図を修正しver.1.1とする。修正箇所は下記のとおり。前回記載の記事中の数値も修正。この取説図ではフラップに「蝶形下げ翼組立(羽布張リ前ヲ示ス)」と記載されており、隼も羽布が使われているのは間違いない。残る疑問は全面なのか一部なのか。拙図においては写真の印象で下面は金属とし、取説図のとおりにリベットラインを描く。フラップのパネルラインはかなり想像が入る。

 ちなみに、鐘馗でも取説のオリジナルには、フラップ外皮の一部(上面?記憶違いご容赦)が羽布張りである旨が明記されているとのこと。これが出版物になると、当該記述が消されているのだとか(なぜそんなことするのか意味不明だ)。疾風は不明。全部金属かなあ(←単なる思い込み)。
  • エルロン内端のstaを記載どおり2,295mmとする。エルロンスパンはそのまま。これに伴い、主翼全体のリブ配置を見直す。

  • 主翼staは次のとおり。#1を115、#4を725と推測。タイヤ560を考慮するとこのあたりに納まる。#7まで195@3、#9まで215@2、#10まで270、#11がsta2295。ここから#15まで360@4、#17まで325@2、#19まで275@2でsta4935、エルロン外端がsta5215(エルロンスパンと異なるのはクリアランスを含むため)。

  • エレベータのstaも取説記載値に基づき修正。ただし取説値は始点が不明確。機体中心線でなく、エレベータ内端とすると写真とよく整合する。

  • 水平安定板staは#1より138、357、557、757、1041、1325、1640、1778、1980、2150。エレベータstaは機体中心から124(内端)、325、534、754、975、1195、1415、1645、1838、1958。

  • 水平安定板の桁と胴体フレームとの関係を示す図があり(既存文献には未収録)これに基づき水平尾翼位置を25mm前に移動。

  • 主脚取付位置は、翼前縁から180mm(脚柱中心)、機体中心から1650mm(水平面)。

  • フラップのコードも取説記載値に合わせる。その他、数字の記載ミスを訂正。まだあるかも。お気づきの方はご指摘願う。


■ II 型上下面図

 続いてII型後期。カウル最大幅数値は推測。米軍による上方からの空撮写真の印象に近いと思うが如何?




  • エルロンセミスパンはIより150mm短いと推測。エレベータセミスパンも同様に120mm短いと推測。いずれも単なる写真の印象である。リブ配置はIと同じとする。

  • 主翼翼端形状は前述写真による。エルロン後縁ラインはIと同一と推測。

  • 主翼ストリンガーのリベットラインの一部はI型と異なる。これはII型現存機写真 を図化したもの。なお、Iについては現存機の写真で読めず取説図に従う。ただし、Iの量産型が取説図と同じかどうかは不明で、IIと同じである可能性も十二分にありうる。また、一部のパネルラインがIと異なる。これもそれぞれの写真で読めたもの。

  • 2022/8/30 上下面図を修正。修正箇所は、キャノピ後端の平面形。また、落下タンクを追加。タンク位置(胴体中心からの距離)は推測が入る。当時の実機写真から、#10リブのやや内側にあると推測。燃料管や懸垂具があるから、リブジャストにはならないはず。ただし、リブからどのくらい離れるかは分からず。もっと離れが大きいかも?



■ キット評

 ここらで待望(?)のキット評いってみよう。ただし、所有してるのは1/72ハセ&フジミと1/48ハセのみ。あとは模型店などで見た完成品の印象である。それにしても、キットに恵まれてないなあ。零戦は各スケール決定版が揃ってるのに(しかも競合して)。

フジミ1/72 I型

 無骨なI型の特徴を良くとらえた好キット。胴体をハセと重ねると結構違うけど、正解はまた別の所にあって両社いい勝負。オニギリ断面は再現されていない。キャノピがやや低く、その分胴体がやや高い。そのせいで無骨感が強調されている。カウル側面がやや丸くII後期に近い印象。素組みでも、ちょっと削ってやるとよいだろう。

ハセガワ1/72 II型

 全体形はなかなか良い。後期のカウルの丸みが好印象。胴体側面形もOK。少し長いが気なる程ではない。オニギリ断面は再現されず。キャノピとペラが残念なのは同社疾風と同様。ちょっと手を入れると断然良くなるだろう(フジミも同様)。

ハセガワ1/48 I形

 I型は、製作記にあるとおり、主翼取付位置が低く、側面シルエットが腹ボテになってるのが残念。ただ、それ以外については、オニギリ断面は再現されてないものの、実機の特徴をよくつかんでおり、高く評価できる。キャノピの印象も良い。主翼位置を除けば好キット。修正後のイメージは拙作で確認されたし。当時はポリパテでフィレットを嵩上げしたけど、今なら胴体を中央で上下に切り離すのがべストだな。完成品は納戸の奥に仕舞い込んでて、寸法は未確認。あしからず。同社にはII、III型もあるけど、完成品を見たことがなく不明。ある情報によると、II型の後部胴体は同社I型より太く(高く)、また風防からカウルに向かってI型のような傾斜がついているらしい。これ、間違った解釈の図面をベースにしたのかも。

ファインモールド1/48 II/III型

 完成品(III型)の印象は、何か「らしくない」。カウル側面の丸みがなく、寸胴鍋のよう。また防火壁のくびれやオニギリ断面もないので、メリハリなく色気に欠ける。実機らしくするにはそれなりに苦労しそう。切った貼った好きには楽しめるキット。主翼位置は良好に見える。全長等の寸法は未確認。

ニチモ1/48 I型

 以前、完成品を見たときの印象は悪かったけど、最近(2019年)改めて完成品を見ると悪くない。何だったんだろう? 素組みでなく手を加えて改悪してたのか?(一部の間違った図面を鵜呑みにしたとか・・) カウルから胴体のラインは、フジミ1/72に似た印象。キャノピはやや細め。フィレットが零戦ちっくで短い。ハセと異なり腹ボテではない。いずれにせよ、がっつり手を入れるならハセベースがおすすめ。素組みで雰囲気を楽しむのは十分アリ。

ハセガワ 1/32 II型

 カウルから胴体のメリハリが全くない。野球のバットに翼とキャノピが付いた感じ。まともな形にするには相当苦労しそう。切った貼った好きでも、楽しいレベルを超えているか。木を削った方が早いかも。

LS 1/75 II型

 II型製作記の最後に記載。

ファインモールド 1/72 I型

 I型製作記の最後に記載。


■ お役立ちグッズ

 今月のMA誌にモデラーのお奨めツールが紹介されている。新発見があって面白い企画だね。パテがわりに瞬間+プラ粉(瞬間パテに付属するやつ)を愛用してるけど、ベビーパウダーでもいいみたい。タバコライオンはどうだろう? ともかく、私も便利グッズを紹介しよう。ただし、前に書いたネタもある。

セロテープ

 会社とかによくある重たいテープカッターとセットで使うのがミソ。片手で切れると便利さが違う。粘着力が強く、適度に伸び、接着剤や塗料が固着しないから用途は広い。なにより安価で気にせず使える(←貧乏性)。キャノピのマスクは、作業性と仕上がりでこれが一番。でも使ってる人は少ないみたい。なぜだろう。こんなにいいのに。

霧吹き

 中身は台所洗剤を入れた水。サンディングにはシュッと一吹き、濡らして削る。目詰まりしないし、粉が舞わず健康にもいい。金属ヤスリも湿式。使用後に水気を拭けば滅多に錆ない。その他、ウェザマスを溶いたり、モデルの手脂を拭いたり、スジボリの削りカスもよく落ちる(+歯ブラシでね)。一日の作業後にはティッシュに吹いて机を掃除。ウェットティッシュは不要。

爪楊枝

 瞬間のチョン付けに活用(←延ばしランナーの端もいいけど)。溶きパテやちょっとした塗装には使い捨ての筆がわりに。車輪の塗装の持ち手にも。ちょうどよい太さの所で切って軸穴にはめる。少量の瞬間も併用するとルーターでサンディングもできるぞ。

定規

 大、小、プラ、金属、各種何本も揃ってる。耐水ペーパを両面テープで貼るのだ。裏ワザを一つ。完全なる平面を削り出そうとする場合には、定規を湾曲させて僅かな凹面にするつもりで削る。あ、常識?


■ 断面図修正 8/14追加

 機銃付近の胴体断面形について、ご指摘&資料を頂く。感謝。従前の断面図は、機銃位置が不変との仮定に基づくもの。しかし、これだとII型の断面形に若干無理があって、実機写真のイメージといまいち合わない。そこで新解釈として、機関部の位置を約10mm下げる。また、機銃パネル下端付近の防火壁幅も見直し、左右15mmずつ広げる。最大幅はそのまま。こうすることでII型の断面形がスムーズになる。また、資料に水平安定板取付角は0゚と書かれており、側面図もそれにあわせて修正する。





こちら、従前解釈。II型では機銃パネル下端にSカーブが入らざるを得ない。

新解釈。スラストラインを下げると防火壁は全く同一形状でも機銃は収まる。


 新解釈にて、側面図、断面図、上面図を描きかえる。ただし、機銃取付位置が下がったという確証はなく、あくまで外形からの推測。


■ 正面図




  • トレッド3,400mm、脚柱間隔3,300mm(中心間の距離)は取説記載。キャノピ最大幅は断面図からの推測。疾風と同じ幅となる。

  • 環状オイルクーラーは、IとII初期では直径、正面から見える本数が違う。



■ II型のエンジン架 8/18追加

 II型のカウル後端位置はI型より前進している、とのご指摘を頂く。大感謝。改めて図面と写真をチェックして、II型のエンジン架はプロペラ前進分だけ延長され、これに伴いカウルフラップ前端が前進、カウルフラップが若干長くなり、カウル後端としては約25mm前進、というのが正解と思われる。いやあ、これ重大な見落としだ。思い込みで目が曇ったな。猛反省。





I型。ちょっと影で見えづらいが。本文と関係ないけど、車輪バルジの垂れ下がりにも注目。

II型。6cm延びたようには見えない・・よね?


 プロペラ、スピナ先端、カウル先端の位置は、私の従前の図でもそう悪くないと思うが、設計者の手記に敬意を表して、全長が60mm延び(従前は50mm)、このうちエンジン架が40mm、スピナで20mmとし、IIの全長を取説の8,920mmに合わせ、Iの全長を8,860mmに訂正する。まあ、そもそも従前説のI型の全長自体が10mm程度の誤差ありで・・・(←言い訳かい) なお、エンジン架60mm前進説は、写真との照合から可能性は低いと考える。

 上記はII初/前期も同様で、その全長は中期以降と同じく8,920mm。スピナ、プロペラ、カウルフラップも中期以降と同じ。カウル先端位置のみが異なり、プロペラとカウルの隙間はI型と同じである。結果として、プロペラ位置の変化はエンジン架の変化のみでシンプルに説明できる。従前のプロペラ軸にバリエーションあり説は、どうも眉唾っぽかったんだよね。


■ さらに新解釈

 で、改めてII型図面と写真を重ね合せて眺める。と、スピナが写真より上にズレてるような・・別の写真でも何となくそのような・・・ ここで、ふと考える。エンジン架を改設計したのであれば、スラストライン変更もありうる。前回記述の機銃位置下げ、降流式気化器への変更→視界悪化を最小に必要空気流を確保、プロペラ小径化を考え合わせると、スラストライン下げは十分に合理的、いや必然的ともいえないか!?

 つうことで、真偽は不明だが、スラストラインを下げ(一応機銃に合わせ10mmとする)、側面図を修正してver2.0とする。写真の感じではもうあと10mm下げてもいいかも。ま、一つの説ということで。模型的には0.2mmだから、どうでもいい話である。なお、I型に関しては全長の辻褄を合わせただけで、形状イメージは変更なし(鉄板写真のトレースだからアタリマエ)。併せて従前の記事と記事中の画像も訂正する。追って、上面、下面、断面、正面図も修正予定。数が多いから大変なのじゃ。勢いで、II最後期、III型も描くか。






写真と重ねる。スラストラインは下げている。この布さえ無けりゃ・・・←やめなはれ




改めて、I型とII中期型の比較図。




 これまでのモヤモヤがスッキリして「大団円」って感じ。


■ 追記

 2022年8月追記。II型は、機銃とエンジンを、どちらも10mm下げ、機銃アクセスパネルがやや膨らむ(10mm程度)、ということで一応結論づけたが、ともに20mm程度下げ、機銃パネルの基本外形がI型と同じという可能性もある。いずれにしても、模型的には0.2mmの差なので誤差の範囲。


■ III型側面図、正面図 8/25追加

 勢いでIII型甲およびII最後期。正面図はII型正面図に追加。上下面、断面図はなし。やり残しの落下タンク関係を追加したいのだが、とくに初期の専用型がよく分からない。情報求む。

   



  • III型短排気管は写真からこんなもんか。多分左右同じ位置。初期はII最後期のように上側が1本になっている。

  • II最後期の排気管のうち、両舷の上側と横3本は写真から大体分かる。III型より後ろに長い。上側のは位置も異なる。

  • 下側はよくわからない。左舷は世傑65の30ページから、最下端のカウルフラップ付近に2本あるように見えなくもない。右舷は世傑13の73ページ写真で、下から3枚目のカウルフラップに排気管の切欠きがあるようにも見える。最下端は写真では影でよく分からない。1本くらいあっても悪くないかな?という程度の推測。

  • この頃になると、主翼下面に燃料冷却器がつくのだが、詳細不明で図化できず。あしからず。


 図面が一段落して、次はモケイ。




■ 参考文献

 図面製作の手元文献は下記に尽きる。あとはネット上のWalkaround画像(I、II型)が少々。これ以外に情報お持ちの方、ぜひお知らせ願う。

1 新版 世界の傑作機 No.65 陸軍1式戦闘機「隼」4-893-19062-8 文林堂
2 新版 世界の傑作機 No.13 陸軍1式戦闘機「隼」- 文林堂
3 旧版 世界の傑作機 第1集 一式戦闘機 隼 1972年7月号- 文林堂
4 航空ファンイラストレイテッド79 陸軍航空隊の記録 第1集- 文林堂
5 航空ファンイラストレイテッド80 陸軍航空隊の記録 第2集- 文林堂
6 「歴史群像」太平洋戦史シリーズ52 一式戦闘機「隼」4-05-604181-4 学研
7 エアロ・ディテール29 中島一式戦闘機「隼」4-499-22735-6 大日本絵画
8 軍用機メカ・シリーズ12 隼/鐘馗/九七戦4-7698-0921-2 光人社
9 エアワールド増刊J&P No.1〜3- エアワールド






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