M5A1 スチュアート 1/48 オリジナル3Dモデル 製作記 その2

2022.7.6初出

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最終更新日

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■ プリント開始 11/17 追加

 長くなったのでページ替え。プリントで意外と手こずる。以下その顛末。



まず、M3A1と同じくロール15°、ピッチ0°でプリント。すると正面に目立つ積層痕が。レジンはエニキュービックのグレイ。

そこで、全くフラット(ロール0°、ピッチ0°)にすると、斜め面に「膨れ(※)」が発生。またハッチの緩斜面には積層痕。

そこで後方を上げる(ロール0°、ピッチ-15°)。今度は側面下部に斜めの凹みが発生。画像はサフ塗ってサンディング。

内部補強部材はこのような形をしている。側面部下端は、装甲板より1mm上げている(プラバンで蓋ができるように)。


 なぜ、こんな斜めの凹みが発生するんだろう。97戦車は同じエニキュの黒を使っても、このような凹みはなかったのに。

※ 膨れについては、97中戦車製作記その1「膨れの発生メカニズムと解決方法」を参照。


■ 収縮による積層痕

 この凹み線は、よく見ると内部補強壁で断面が急変している箇所で発生している。断面が大きくなる所で凹むのだ。つらつら考えるに、その発生メカニズムは、次のとおりではなかろうか。

 左画像は、2枚の壁を出力している断面の模式図である。グレイは生成した造形物でできた壁、水色はFEPフィルム、ピンクが露光によって硬化中のレジンだ。硬化によってレジンが収縮すると、赤矢印の圧縮力が働く。FEPに張り付いている間はFEPに固定され、外れるとわずかに収縮するが、個々に働くため目立たない。

 右画像は、内部部材が出現した断面。この場合は大きい面積に圧縮力が働き、すでに出力済みの壁が内側に引っ張られる。同じ収縮率でも、面積が大きくなると収縮量は無視できない大きさとなる。次の層は、収縮前のサイズで硬化し、FEPから離れると収縮する。壁同士を連結する内部部材が太くなると収縮に抵抗するので、壁は内側に引っ張られなくなる。


 実際の挙動は、たぶんもっと複雑で、収縮と同時に光漏れによる膨れも発生する。ただ、必ずしも相殺される訳ではないため、結果として凹線が現れるのだね。正面装甲板の斜め積層痕も、この収縮が主たる原因だろう。97戦車で発生しなかったのは、出力方向(ロールあり)、造形物の形(垂直面がない)などが要因と考える。


■ その解決策

 原因が推測できたところで、解決策を考える。一番良いのは、断面急変が生じないよう、内部構造や出力方向を変えることだ。しかし、補強壁を無くすと、側面装甲板が歪んでしまうから、これは不可。出力方向は、既にピッチとロールの各パターンを試行済みで、どれもどこかに問題が生じている。

 残る方策は、収縮の少ないレジンに変えること。そういえば、Sirayaのメカホワイトを使ったM3A1は、同じような出力条件でも積層痕がほとんど無い。これ、エニキュより収縮が少ないからなのかも。ただ、メカホワイトは伸びやすく曲がりやすい傾向があり、砲身が歪んだ。そこで同じSirayaのFastを試す。色はネイビーだ。


■ Siraya Navyで再プリント

 ということで、再出力。方向は、ロール0°、ピッチ-15°、ヨー15°、層厚0.025mm、露光時間2.4sだ。結果は上々。前述の問題は一応解決だ。メカホワイトと比べると、照射時間は長めにとる必要がある。短いと、ペリスコープガードやライトガードなどの細い部材が十分に造形されない。ホワイトは、若干太り気味に出る印象だが、ネイビーはそうでもない。歪みに関しては、今のところ砲身は曲がってない。

 アンチエイリアシングはホワイト同様よく効く(グレーレベル、ぼかしピクセルとも同様に2とする)。また、エニキュと比べると、FEPやビルドプレートへの吸着力が小さい。これは、斜めの部材での歪みの減少に効果があるだろう。一方で、吸着力=レジンの引っ張り強度とも考えられ、すなわち破断強度はエニキュより劣るのかな。



写真では分かりづらいが、側面の斜め凹線は全く見られない。上面と側面の角での膨れもほぼなし。正面もきれい。

転輪と履帯は、積層痕を消すために0.015mm、2.2sで出力。誘導輪だけでなく上部転輪も履帯と一体出力。


 補足。細い部材は、設計自体の数値を少し大きくする(手掛けの直径0.3mm→0.35mmなど)。また、ペリスコープガード、尾灯には細いサポートを追加。車体前下部は別パーツで出力する。予備履帯とスコップも別パーツ。あとは極力一体。車体上部下端、フェンダー下端、正面装甲板先端にはマージンを多めに付与。ヘッジローは、厚みを増やすものの、まだ歪みが出る。エニキュは歪まないから、ここだけ(あるいは砲身も)エニキュにするという手はある。


■ 牽引フック

 牽引フックを設計。また、別出力用に予備履帯を改修する。見えないところで部材を厚くして、強度を確保。デフレクターは、まだ設計してない。



牽引フック。上の車体出力画像にもチラ見えしてるよ。

予備履帯。


 M3A3の設計も終わったけど、長くなったので次回更新で。


■ M3A3設計完了 11/24 追加

 タミヤより1/48 M8のアナウンス。ガーン! ショック! 部品割からして、M5が出るのは確実。いやあ、もう少し待って欲しかった、というのが正直な気持ち。M3は出てもM5はしばらく出ないと予想してたんだけどなあ。

 まあしかし、1) M8は当初から予定なしだから、これは正直嬉しい。2) それに私のM5の方がディテールは勝っている。3) タミヤのことだから、M5が出るのは1、2年先のはず。4) 部品割からM3までは発展しない(M3は足回りから新規作り起こしとなる)。よって、M3A1は、当分の間「世界に一つ」の座を保持できる。5) タミヤからはM3A3は100%出ない。以上5点でもって、自分を慰めよう。車体上部のみタミヤM8と交換する「コンバージョンキット」も設計しようかな・・・ ←これは現時点のリソースで簡単に出来る。

 さて、気を取り直してM3A3だ。まず、設計の考え方について。本車の最大の特徴は、斜めに張り出した側面装甲板。これは、先のサイトによると、全幅99.4"(サンドシールド含む)、装甲板角度20°、厚さ1"、とされている。これに従うと、上面幅は、M3/M5と同じとなる(厳密には僅かな差がある)。よって、これら数値を採用。正面装甲板の基本的配置と寸法(上端高さ、機銃、直視孔、装甲板分割位置、ライト類)はM5と基本的に同じ。こうすると、両脇の斜め装甲板の位置・角度は自動的に決まる。

 車体後方については、斜め装甲板の角度が59°、下側装甲板が20°で、これはM3A1と同じ。ということで、R部分を含めて側面図としての後面装甲板の位置はM3A1と同じと仮定する。上部の垂直部分の幅は、上面からの実車写真がベース。後ろ斜め装甲板の角度が悩ましい。写真によって見え方が違うのだ。ここは何枚もの写真を見て、最大公約数的に最も「らしく」見える角度にする。

 車体後方の雑具箱もまた悩ましい。メッシュ部分の下側が丸いタイプもある。ただ、丸いメッシュは設計が大変なので、これは迷わず平面タイプを選択。たぶん底もメッシュだと思うが、出力の都合で平板とする。



設計完了。操縦手バイザのブラケットを追加。バイザ本体は設計してない。悪しからず。履帯はT36E6。




後方雑具箱を追加。こちらの履帯はT55E1。砲塔は、吊り下げリング、グローサーの配置、上面のディテールがちょこっと違う、というだけだが、新規ファイルとする。






■ 履帯修正&バリエーション

 T16のディテール不足に気づき修正。また、T36E6とT55E1も追加。タミヤのニューキットにも、いいアクセントになってくれるはず。ダックビルは、M3/M5では極めてレアなのでパス。



新版T16。修正箇所は、シューとエンドコネクタの間の部分のディテール。

こちらはT55E1。

T36E6。このタイプも結構見られる。M3A3で装着している車両もある。

裏側のボルトも再現。



■ M5A1組み立て 12/13 追加

 先日、ギックリ腰を再発。恒例のライブに向け、ギター練習もせねばならぬ。今年の年末は大変じゃ。まあ、ゆるゆるいこう。さて、しばらく前にプリントしておいたパーツを組み立てる。シャシーと履帯の組み立ては知恵の輪だが、これはM3A1記事を参照されたし。履帯と一体で出力した上部転輪の具合は良好。お奨めする。

 転輪の軸穴とシャシーの軸との隙間は、メカホワイトで出力したM3A1では、設計上で0.08mm(軸直径1.2mmに対して穴直径1.36mm)でピッタリだったけど、今回のファーストネイビーではユルユル。そこで隙間0.03mmにしたのだが、それでもまだ若干の遊びがある(0.015mm 2.2秒)。また、垂直面に針で引っ掻いたようなスジができている。液晶の一部が死んでるのかも。



対空機銃を除く全てのパーツを組み立てて、表面の積層痕や歪みをサンディングしたところ。

こんなふうに垂直面に本来出現するはずのないスジが現れる。あとでサフで埋める。

クレオスのマホガニーサフェーサーで下塗り。テカテカして、私好みでないなあ。次から足回りだけにしよ。

サフで現れた不具合をさらに修正して、今度はいつもの自作グレイ(黒サフを少量添加)のサフを吹く。


 マホガニーサフェーサー、初めて使ってみたけど、表面がテカっている。ということはクリア分が多いのかな。いつもはサフを吹くと急にカッコよくなって、テンション上がるのだが、色味もあって(だってウ〇コ・・)、気分盛り上がらず。


■ M3A3組み立て

 さらにM3A3も組み立て。



組み立てて表面をサンディング。車体をピッチ-10°で出力したら、ハッチ上面に目立つ積層痕発生。面倒なのでそのままいっちゃう。

荷物箱のメッシュはこの通り抜けている。ちょい歪んでいるのはバトルダメージということにしておこう。

ペリスコープガードは一体出力。中央の細棒は、当然あとで切り取る。これがあると上の横棒が真っすぐ同じ太さで出力される。

こいつにはT36E6を履かせる。ディテールの出具合もいい感じじゃ。あ、サポート痕の整形忘れてるな。


問題:ペリスコープガード中央の細い縦棒があると、何故横棒の太さが均一になるのか?

解答:横棒がフィルムから剥がれる際、フィルムに引っ張られて横棒が歪む。歪んだまま次の層がプリントされると、歪みの分だけ太さが不均一になる。細い縦棒があると歪みが抑制されるので、太さが均一になる。


■ 新プロジェクト

 スチュアートシリーズの設計はひとまず終了(M8ハルは考え中)。次のプロジェクトに取り掛かる。アイテムは、年末といったらアレでしょ。お父さん、当たったら芦屋に豪邸よ!! なお、Kerr氏による北アフリカのハニーも進行中。しばし待たれよ。


■ M3ハニー 1/1 追加

 謹賀新年。今年もペガサスの翼を宜しくお願い申し上げる。

 さて、Kerr氏によるM3初期型北アフリカバージョン「ハニー」が到着したので、早速アップする。これは、従前の初/中期型ファイルにサンドスカートや雑具箱などが追加されたものだ。同時に従前の初/中期型部分にも改良が加えられている。ファイルは、砲塔で一つ、車体で一つ。これらに初期から中期までのバリエーションが詰まっている。

 で、自分の欲しい型式に合わせて、バリエーションパーツの表示/非表示を変更すればいいのだが、バリエーションが非常に多く、場所が分かりづらいので(これはこういう展開を予想してなかった私のせい)、初期型、中期型それぞれの砲塔ファイル、車体ファイルを別個にアップロードする。中身自体は同じで、表示のオンオフを変えているだけなので、例えば中期型にサンドスカートを履かせることも可能だ(こういうバージョンも存在する)。

 初期型砲塔/車体ファイルは、北アフリカをデフォルトとしている。ここから、「North Africa Parts」というコンポーネントを非表示にして、ボディから「Fender front M3 R/L」「rear fender R/L」「mud flap R/L」をオン、さらにコンポーネント「m3_parts」の中の「雑具箱」をオンにすると、ノーマルな初期型となる(操縦席横の機銃は好みのパターンを選択)。



初期型「ハニー」バージョン。




後ろ側。




初期型は、前照灯が大きく、車幅灯がない。

後方雑具箱は、2分割のバージョンもある。

右前フェンダー雑具箱のバリエーション。

同じく、バリエーション。

サンドスカートのバリエーション。前端が延長されている。

前端が延長されさらに角型になったバリエーション。


 参考のため、中期型とノーマル初期型のレンダー画像を再掲。



M3中期型。




M3初期型。画像は改良前のもの。






■ 塗装開始

 サフ吹いて随分放置しちまったなあ。ようやく塗装開始。調色メモ。基本塗装は、C309ベト迷ダークグリーンに白20%。足回りはC309にC22ダークアースをテキトー混色。シェーディングはC522土地色の細吹き。この色は汚しに便利だね。黒でシェーディングすると青っぽくなるんだけど、これはイイ感じで油やサビの汚れ感がプラスされる。おすすめ。

 シェーディングのやり過ぎは、基本色で補正。ついでに「の」の字塗り(ハリアーGR7製作記参照)を少々。さらに筆塗りで細部(画像ないけど)。履帯はゴム部がC333 EDSG、エンドコネクタは土地色とDE半々、転輪のゴムは自作タイヤブラック。工具の金属部はEDSG+土地色、木部はC526茶色。日本戦車色は便利なのだ。



エアブラシで基本色とシェーディングまで。お嬢らが戻ってきたから、暫し中断。



■ M5A1ウェザリング 2/9 追加

 また随分と放置しちまったな。M5にウェザリング。まず、ウェザマスの甲板色を水で溶いて全体にウォッシング。軽く拭き取って、フラットクリアを上吹き。チッピングは、土地色をスポンジにつけてエッジにちょんちょんと。



ウェザマスウォッシュとフラクリまで。←略すな MGも塗装。

控えめにチッピング。


 グローサーの塗装が不明。迷彩色なのか、無塗装なのか、黒か何かで塗られているのか。タミHPの完成品だと黒鉄色のようだが、私ゃ、あそこの塗装指示は信用してないので。情報求む。


■ M3A3塗装

 続けてM3A3に塗装。さて、M5と基本的に同じ塗料と手法なのだが、少し暗めにしようかと、黒を混ぜたら、色相まで変わって、青味が強くなる。これ、黄色に黒を混ぜると緑になるのと同じ現象だね。暗くするなら白の比率を下げるのが正解。並べた時に違和感あるので、ダークイエローを薄く溶いて上吹き。さらにサンド系でウォッシュすると、ほぼ色相が揃う。



M5の迷彩色(ベト迷DG+白)に黒を混ぜて基本塗装をしたところ。このように色相が違う。黒じゃなくてDGにすればよかったのだ。

ダークイエローを上吹きし、ウェザマスのマッドでウォッシュ。スポンジチッピング、ドライブラシまで。

こちらのチッピングは強めに。塗料(ここでは土地色)を極薄く溶いて筆でスポンジにつけるのがいいみたい。

左上画像より色相改善。フラットクリアを吹いた後なので、左画像と比べると埃のトーンが落ちている。



■ マーキング

 マーキングはフィクション。とはいえ、記録写真を眺めて「らしい」ものにする。M5は、車体横に黄色で大きく車番を描いたやつがカッコイイ。ヘッジローをつけた車番B-21の写真があり、この雰囲気で。さらに写真を見ていくと、車体後部のシリアルの書体は様々。砲塔上面には白丸つきの星が定番(味方航空機からの誤射は避けたいものな)。前面装甲板下部の部隊記号らしきものも再現したいが、お約束が分からず断念。

 M3A3は、迷わず自由フランス軍だ。パリ凱旋門にまさに凱旋する第12連隊の写真が有名だ。検索してたら、あるサイト(*)に各車の車番と愛称のリストがあり、そこからL2:CERDAGNE(セルダーニュ、各車ともフランスの地方名。搭乗員の出身地なんだろうね)を選択。同車両の写真はなく、フィクションには都合がいいかと。

* https://2db.forumactif.com/t1478-char-de-verdelon



これがイメージソース。第3装甲師団第33装甲連隊所属、1944年7月マリニー(Marigny:ノルマンディーの都市)で撮影。

M3A3はこれで決まりだ。ま、あくまでナンチャッテだけど。同隊のM4A2もやりたいなあ。



■ インレタ

 インレタは黄色(T108)と白の2版を作成。セルダーニュ号の書体は、以前作った汎用RAF書体を加工。Nの斜め線がポイントだぞ。フランス国土は、地図画像をトレース。ロレーヌクロスは、ちょい細かったか。両車両とも、シリアルはフィクションで、写真で確認できる他車両と近い番号を選ぶ。

 白黄以外は塗装だ。ちなみに、赤と青は、RLM23と自作ダルブルーにそれぞれセールカラーを3割ほど混ぜる、黒は自作タイヤブラック。写真で見る自由フランス軍の各車両は、通常のT16を履いている。作品はT36E6だけど、フィクションだからいいのだ。(←プリント時はそこまで考えてなかったのじゃ)



コルセアと一緒にインレタ作成。点線は、英軍機のキャノピ回りによく見られるやつに使えるかと。

いつも書くけど、台紙と一緒に切り出し、マステで固定。台紙を抜いて転写。転写後は薄紙の上から再度擦って密着。

M5のインレタ貼り付け終了。このあと、フラットクリアを吹いてウェザリング。

M3A3は、下地を塗装する。まずマスキング。

赤白青黒を塗装。このあと次工程のデカール貼りのためクリアを吹く。

インレタ貼り付け終了。国旗のフチなど、位置決めのシビアなヤツはクリアデカールに転写して貼る。



■ 大チョンボ発覚 2/12 追加

 タミヤのM8が発売になり、早速買ってくる。履帯を3Dに交換しようかと思い、キットに合わせると「ホイルベースが2mm違う・・・」。あれえ、タミのM3A1を「参考」にしたのに何故? と、改めて写真を見ると、なんとM5はアイドラーホイルが実寸で約10cm後退しているのだ。ううっ、やっちまったぜ。気付かなかったヨ。

 タミヤがこんなに早くM8を発売したのは、私に間違いを教えてくれるためだったんだね。うん、きっとそうだ。ちなみに、M3A3は、M3と同様。



こちらM3。転輪と誘導輪シャシーとの隙間に注目。

これはM5。左とは撮影角度が異なるので隙間の見え方が違う。(M3の方が前寄りから撮っているため実際より大きく見える)


 気づいた以上は直さねばならぬ。幸い、足回りだけ修正パーツに交換してやれば何とかなりそう。ついでにM3A3の履帯をT16にしようかな。でもって、T36E6はM8に履かせよう。つうことで、お持ち帰りファイル一覧にM5用履帯3種(T16、T36E6、T55E1)を追加する。M5A1のハルも、誘導輪シャシーの取付穴の位置を訂正して差し替える。さらによく見ると、誘導輪のサスにも違いがある。M5A1ではないただのM5では、古いタイプが見られる(上右画像)。



M3のリアサス(というのか知らんが)。

後期のタイプ。上部の履帯ガイドだけでなく、前端部が少し突出している。あとは同じだと思うが・・。



■ タミヤM8 気になる点

 上記ホイルベース違いで動揺して、他はまだよく見てないが、とりあえず気づいた点。キットはフェンダー幅が0.5mmほど狭い。これ、おそらく後から出すM5A1(砲塔右追加装甲板ありの後期型だと思う)でサンドスカート付きにするため、その厚み分だけ狭くしているものと思われる。プラバンでも貼って、車体側面装甲板とツライチにしてやろう。車体部分の寸法は、拙作3Dとピッタンコ。


■ M8ディテールアップパーツ 2/13 追加

 M8用にお手軽に使えるDアップパーツをアップする。ブローニングM2マシンガン関係は、M4イージーエイトで作ったものの使いまわし。そのうちMG本体をちゃんと設計しようかな。



ライト回りと0.50MGの放熱ジャケット、グリップ、弾薬箱

グローサー。



■ M3A3履帯交換 2/17 追加

 実は先日、足指の付け根のイボを切り取る手術をして、4日ほど安静を強いられる。痛いのと、まともに歩けない以外は生活に支障なく、これは模型するしかないでしょ。つうことで、チョンボの履帯を修正するのだ。まず、予行演習を兼ね、M3A3から始める。以下画像で。



交換パーツを出力して、塗装、ウェザマスウォッシュまで。結局、起動輪と誘導輪サスは元のが使えたので不要となる。

履帯をニッパーで「バチンバチン」と切っていく。起動輪、転輪と履帯とは接着してないのできれいに外れる。

新しい履帯をはめる。外側の起動輪は回転ノコで切り取ってある。乱暴に履帯を切ったため、ボギー上端のD字形のガイドが折れてる。

不要になったT36E6履帯。上の白いのは、D形ガイドを調達した予備パーツ。

切り取った起動輪を再接着して、T16履帯に交換完了。

ついでに、以前折ってしまったペリスコープガードを出力して取り付ける。


 ペリスコープガードの接着には塗料(車体色)を使う。この程度のものであれば、十分な接着力がある。座りをよくするため、車体側接着部は0.7mmピンバイスで軽く揉んでおく。


■ M5A1履帯改修

 続いてM5だ。M3A3の失敗を受け、履帯の切断は慎重に行う。こちらは誘導輪サスも新規パーツに交換する。取り付け位置が違うので、基部も修正する。



同様に不要部分を切り取ったところ。

サス基部の凹みを2mm後方に移動する。前側には0.3mmプラバンを貼り、後ろ側はノミ等で彫る。

履帯改修完了。作業中にペリスコープガードが取れて、同様に修復する。

改修前。誘導輪サスと転輪との間隔が違うでしょ。


 新たな履帯パーツの出力に手こずる。どういう訳か、Chituboxでのスライスでバグがでる。特定の層が正しい形にならないのだ。2時間かけて出力してパーツが欠けてると悲しいが、バグの有無は、一旦ctbファイルに出力したあと、再度そのctbファイルを読み込み、左画面の画像を見るか、右画面で各層を表示するかして確認できる。

 試行錯誤の末に辿り着いた解決策は、1)Chituboxを最新バージョンにする。2)多数のパーツを一度に出力するのではなく、履帯のみにする。3)右側履帯はスライサーで反転するのでなく、Fusionで反転→stl出力する。4)Fusionで履帯とサポートのボディを1つのボディに結合する(「履歴をキャプチャしない」にして別ファイルで保存がいいかな)。

 同様の症状でお困りの場合は参考にしてくだされ。ついでにいうと、Fusionでのファイルの修正もかなり手こずる。以前作ったファイルの履歴を遡って、シューの配置を変更して、またタイムラインを最後まで戻れば、大きな手間なく修正できるはずなのだが、戻るときに原因不明のエラーがでるんだよね。ファイルサイズが大きいのが悪いのか、PCスペックの問題か、Fusion自体のバグか。

 そんなこんなで、安静の日々はあっという間に過ぎていく。


■ M5 & M3A3 完成 3/2 追加

 開始は別だが、完成は一緒。前回からの変更はあまりない。まず、ヘッドライト。いつものようにアルミ板と透明エンビ板をポンチで抜いて作るが、ライトガードが邪魔でうまく接着できない。仕方なくガンダムメッキマーカーを筆塗り。ガラスレンズの表現も接着困難で「なし」。ライトガードが近接してるので、ぱっと見では分からない。まあ、理想的に上手に工作出来たレンズは、ぱっと見で分からず光が反射したときだけ存在感があるので、これはこれでいいかも。

 あとはアンテナ線を0.2mm真鍮線で追加し(黒く塗ったら画像では全く見えない)、エッジに土地色のドライブラシ少々。M3A3にはサンド系を足回りに薄くエアブラシ、M5A1にはウェザマスマッドを転輪、誘導輪にウォッシュ。最後にフラットベース薄吹きで艶を消して終了。

 つうことで、なんとかタミヤからインジェクションが出る前に完成だ。ま、しかし、これだけのディテールなら、タミヤにも十分対抗できるな。インジェクションと3DPの「いいとこ取り」すれば、理想のM5が出来上がるわけだし。



大画面で眺める。苦労が報われる瞬間だ。このディテールで1/48だぞ。



インレタのマーキングには、極薄のダークグレイやサンドを吹いたりして、トーンを落とす。小さい文字の上にはオリーブドラブのドライブラシ&チッピングも少々。



エンドコネクタの側面の凹ディテールは、3Dならでは。タミヤM8の履帯と比較されたし。(ついでにいうと、タミヤはゴム部分の幅が狭い)



心の目で見れば、ライトのガラスレンズも見えてくる?? 機銃手ハッチのペリスコープガードが取れて、後付けしてるけど、画像でもわからないな。



こちらM3A3。この角度から見るM3A3って、カッコイイなあ。なお、画像は、操縦手ハッチの積層痕が目立たないやつを選んでる。見る角度によっては、ほとんど気にならない。



インレタによるマーキングの存在感が大きい。データ希望の方はメールで。後部のお荷物は、そのうち作ろう。










 さあ次は、M8だ。履帯、グレイス(車体前面)、グローサー、一部小物など3DPで。あとは素組みでサクッと。




■ 3Dデータファイル

 M5のお持ち帰りファイルは、M3A1のページにまとめて掲載

M3データファイル一覧


■ For foreigners who use machine translation

This article is written in colloquial Japanese, therefore it cannot be correctly translated into English by machine translation such as Google Chrome. In particular, a subject is often omitted in Japanese, so "I" may be mistranslated into "you", "we", "he" or "it", and vice versa. Also, there is no distinction between the singular and the plural in Japanese, so the two may be confused in translation. Other terms that are often mistranslated are shown below.

body / car body / chassis = hull, starter wheel = drive sproket, guide wheel / induction wheel = idler wheel, rolling wheel = road wheel, upper wheel = return roller, etc.



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