カーチスP-36A製作記 その2
2008.5.30初出
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モノグラムの青箱。以下、借り物画像で、残念なことにキット自体は私のものではない。 |
その側面。COPYRIGHT 1967 MONOGRAM MODELSの文字が。 |
続く時代の写真箱。見せていただいたキットには、1977の刻印はない。 |
中には、他キットを紹介した紙片が入っている。イラストも秀逸。 |
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キットのクリアパーツ。風防と胴体の間にかなりの隙間が・・・。 |
木型を作る。まず側面形を切り出す。この状態だとメッサーみたい。P-36エルラハウベってか?? |
ほぼ削り上がった状態。ここで形や大きさのバランスをチェックし、修正する。これは修正前で前面が前に突出しすぎているかな。 |
木型の出来上がり。削りすぎて幅が狭くなったので、エッチングソー(ハセガワ厚い方)で半分に切って幅を広げるという、いつもの泥縄作業。 |
繰り返し言っているが、木型を削る時はモデルの胴体に乗せて大きさをチェックしながら作業するとよい。絞る時に裾や前後を継ぎ足したりして、手間がかかるように思えるが、この方が早く正しい形を出せるので、結果的には作業効率が良い(当社比)。 この木型、見れば見るほどSB2Cヘルダイバーにそっくり。 |
後方クォーターウィンドウもヒートプレス。これは、その木型。 |
後方窓を接着するため、縁を階段状に削る。 |
0.2mmプラバンをヒートプレスし、大まかな形を切り出したところ。 |
胴体との合わせを調整、表裏を一皮むくように削り、ざっと磨いたところ。キャノピは開状態とするので、風防とスライドキャノピを切り離す。 |
注目していただきたいのは、前方固定風防の側面部(上写真の赤丸部)。ここは平面なのだが、その後方のスライドキャノピと同じ面ではなく、前すぼまりになっていて、縦のフレームの線で折れ曲がる(これは木型を見た方が分かりやすいかも)。この結果、風防側面部下端の線が胴体の上縁と一致しないのが上写真でも分かるが、実機ではここを隠すようにフェアリングが取り付けられる。このあたりの処理の仕方は、ヘルダイバーそっくり。 |
風防は、前上部胴体に乗せるのでなく、胴体の切り欠きにはめ込む。こうした方が接着部が目立たないはず(下図参照)。 |
全体形の確認。キャノピに並行して、スジ彫りも作業。 |
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ともかく、再開の第一歩は後部クォーター・ウィンドー。絞った透明プラバンを、窓の形に合わせて切って接着するのだが、接着部分を見せないために透明プラバンを一回り大きくとり、それに合わせて胴体の凹みも広げる。ところが広げ方が足りなくて、接着剤が本来の窓の部分にまではみ出してNG。 剥がして、凹みを広げて、塗装して、もう一回ヒートプレスして、切り出して、接着。あ〜めんどくさ。塗装はSM06クロームシルバー筆塗り。 |
1回目。毛細管現象で接着剤がはみ出してNG。 |
やり直し2回目。黒瞬間で周囲を埋めて、サンディングしたとこまで。前からゴミが入らないように、ティッシュでフタ。 |
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カウルと水平尾翼が未だなので「士」の字ならぬ「丁」の字。脚付け根のふくらみに黒瞬間を盛る。 |
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キットとハセガワ(修正済み)の比較。濃緑のプラに時代を感じるなあ。 |
胴体に仮止めしたところ。 |
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ピンバイスやリューターを駆使して穴を開ける。手前は突っ込む予定のランナー。 |
前より太くしたので、先端とカウルリップとの位置関係が改善されているのだ。 |
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右と比べれば、地味〜なところで、あちこち変化してるのだ。 |
再掲、機首機銃やりなおし前。このアングルだと、大差ないんだけど、正面のイメージが自分的には大きく違っているのだよ。 |
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窓の縁をスジボリ。まず、後端だけのテンプレートを作ってケガく。 |
窓の上下のスジボリは窓との間隔が大事。モデラーズのテープを切り出してガイドにする。 |
さらに前方と中央の縦の細枠を彫り、細部のスジボリを追加して、コンパウンドで磨く。 |
カウルと胴体は、このようにプラ材のかみ合わせで位置を仮固定しつつ、削り合わせていく。 |
カウルを胴体に接着。まずエンジンをカウルに黒瞬間で接着。プロペラ軸は前方から1.0mmバイスで掘る。手堀りで中心軸を正しく出すのは難しいから、後方からはφ1.5mmで迎えに行き、最後部にφ1.0mm穴のプラバンを接着。 胴体との接着では、カウルフラップ後端に接着剤を付けたくないので、胴体側に受けのプラバンを接着し、エンジン後方のプラバンに接着する。 |
カウルにスジボリ。エンジンを接着して、プロペラ軸の芯出し。仮組して軸のブレがないか確認。 |
機首接着。再度胴体とのラインを削り合わせる。 |
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排気管カバーを接着。左は整形前で縁が厚い。右、整形後。 |
こいつが付くと、顔つきがぐっとP-36らしくなるね。(ホントはオイルクーラー補助インテイクも下げたいんだけど) |
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まず裏側をコンパウンドでよく磨く。その過程で凸凹が生じ、像が歪んでしまうが、手作りの限界と諦めよう。溶剤系で胴体に接着。 |
頂部の窓枠線は、平面に展開すれば直線となる(ハズ)。直線のテープをぺたと貼ってスジボリ。隙間には黒瞬間を盛る。 |
黒瞬間を整形して磨く。 |
下部にフェアリングを追加。これは0.3mmと0.14mmプラバンの組み合わせ。 |
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尾脚周囲のバルジは縦半分に切ったランナーを貼り付けて整形。水平尾翼取り付け部に生じた段差は黒瞬間で埋める。 |
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再掲、フチをつける前の状態。フェアリング自体も後方に長すぎ、ここも要修正だ。 |
0.14mmプラバンをフチの形に切り抜く。こういうのは、穴をキチンと開けてから周囲を切り取っていき、最後にペーパーで仕上げる。 |
機銃フェアリングの回りに接着。フチがちょっと太すぎ。 |
フチを細く切り取り、整形してサフを吹いたところ。段差がちょっとクドいが、まあまあの雰囲気で満足。 |
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アラが沢山見えてくるかと思ったが、意外とちゃんとしていて、我ながら感心。(←とりあえずサフの段階ではね) |
このカウルと胴体のくびれを表現したかったのだよ。スライドキャノピは、後付け予定なので後回しじゃ。 |
まずは、削り飛ばしていたエルロン固定タブの再生から。零戦は金属を使ったが、こっちはぬるめの工作でプラバンを使用。 |
裏側にプラバンの厚み分の凹みを掘る。 |
0.2mmプラバンを接着して整形。 |
コンパウンドで磨く際は、力を入れすぎて折角の自作パーツを折らないように、モーターツールに差した綿棒で、あまり力をかけずに磨く。ただし端部を磨く時は、綿棒がエッジに引っかからない回転方向となるように注意が必要。 |
窓枠をスジボリして磨く。手前は自作のスジボリ・ツール。針のブレを抑えるため、糸ハンダでぐるぐる巻きにして瞬間で固める。 |
P-36はP-40Bとは異なり、キャノピ頂部にも前後に1本窓枠が入るが、気付いたのは作業後。なお、風防の透明度が悪いのはセロテープを貼っているから。 |
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ハイテク・テープでマスキング。隙間は0.3mm。 |
エレベータ、ラダーも含めてマスキング。この段階で主翼ウォークウェイ(?)のスジボリを追加という泥縄。 |
下面もあわせて、合計90本のリブテープ。 ふう〜、しんど。 |
サフェーサを2、3回塗るというか置き、テープをはがして#600ペーパーで表面を均す。出来上がったつもりが・・・ |
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胴体後端部は適当なプラ材で1mmほど延長。その分、ラダー下部を削る。 |
出来上がり。上と比較されたい。 |
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機首機銃を0.6mm真鍮パイプで再現。これで機首が締まる。 |
アクセスパネルのファスナを#2たまぐりで打つ。主尾翼フィレット周囲は#1。小アクセスパネルのスジボリ、後部胴体ジャッキアップ用穴を開口。 |
プロペラは、ハセガワF4Fのパーツを使うつもりだったが、ブレード先端が細いので、ハブだけ使うこととして、ブレードはキットを使う。古いキットだが、ブレードの形はカーチスプロペラの特徴をよく掴んでいる。さすがモノグラムだ。ただし、エッジが薄く、整形中に消えてしまいそうなので、瞬間+プラ粉で厚みを補っておく。しかる後、ヤスリ、ペーパーで形を整える。カーチスペラの形状はP-40Lを製作した際に頭の中に入っているから、楽勝だ。←じゃあ、何でラダーは・・・ |
左はキットをベースに整形したもの。右はハセガワF4F(←多分。もしかするとバッファローかも)。 |
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プロペラ出来上がり。ハブはハセガワのF4F(たぶん)。ちょっと細いけど目をつぶる。スピナも同じ(たぶん)。プラペーパーで基部に少々細工。 |
キャノピ頂部に窓枠を追加。スジボリして磨いて、と二度手間。表はセロテープでマスク。裏はマスキングテープ。 |
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キットパーツ。雰囲気は悪くない。タイヤとキャップが別パーツとなっている。 |
タイヤパーツ。左はキットだが、ちょっと歪みがあり。右はハセガワF4F(だったかF2Aだったか)で、こっちを使う予定。 |
脚につくカバーは割り箸の木型で0.5mmプラバンのヒートプレス。 |
脚を覆う部分とタイヤを覆う半円形の部分とは、実機では別部品で一部重なっている。このように追加工作。 |
主脚は、まだ続く。
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サフを吹いて、ラプロスで表面を均す。これはよい。おすすめ。水をつけて使う。 |
動翼はこんな感じの仕上がり。水平尾翼に0.2mmプラバンでヒンジを追加工作。これで、いつでも本体塗装に入れるのだが・・・ |