ヴォート シコルスキー F4U-1 コルセア 1/72 タミヤ その3
2022.12.1初出
|
リターダーで溶くのは、丁度よい塩梅のスポンジの状態を長く保ちたいから。一方、乾燥が遅いので、うっかり触るとえらいことになる。適宜ドライヤーで乾かして作業するが吉。明度を変えて重ねると、深みが出ていいかも。地の色との明度差、チッピングの密度など、研究の余地あり。 |
主翼付け根とガンドア周辺には強めにする。ちょいやり過ぎ感があるが、まあよしとしよう。 |
胴体には軽く(したつもり)。 |
このムラムラでエッジのあるテクスチャーは、当初は塩マスキングでやろうかと思ってたんだけど、明度差のバランスとかの調整が難しそうで、こちらの方式にしたもの。結果はオーライ。塩焼けした海軍機に特に似合いそう。
胴体は、ピクトリアル本ではsta. 186(コクピット後端)のパネルラインから中心までが84インチとされるが、これだと後ろ過ぎる。sta.288のパネルラインより2インチほど前方に円の後端が来るのが一般的で、逆算すれば概ね80インチとなる。これらのインシグニアの記入位置は、-1の図面に追記する。 トライカラー導入後間もなく袖とフチがつく。サイズと記入位置は袖なしと同じ(フチの分だけ円は大きくなる。念のため)。しかし、程なくして胴体インシグニアは14インチ前方に移動し、sta. 186から56インチとなる。この位置、サイズは-1A、さらにグロッシーブルー塗装の-Dにも引き継がれた。 ウォークウェイは、内翼外側フラップの内端から外側へ(←ややこしい)幅12インチの黒帯。また、機銃と銃弾パネルを囲むように幅1インチの黒線が記入される場合も多い。これにはバリエーションがあり、内翼の主桁パネルラインに沿って記入される場合もある。また、銃弾パネル後方においても、sta.37.88付近(機銃パネルの外側の小アクセスパネルの外側)の場合が一般的だが、sta.30.25付近(機銃パネルの外側)の機体もある。(←文章では分かりづらいので、-1上面図を参照されたし。なお、平面図記載は一般的なもの、拙作モデルはバリエーション) 垂直尾翼のシリアル等の小文字は高さ1インチ。垂直安定板にはラダー上端から32.5インチの位置に「NAVY」。その下にBuNoの数字で、行間は2インチ。BuNoと同じ高さでラダーに「F4U-1」。胴体および主翼前縁の燃料タンクのキャップは赤。 初期のコルセアは、胴体などに機番を白で記入した例が多い。機番の多くはBuNoの末尾をとっている。サイズは高さ12インチが一般的。一部の機体は、主脚カバー、機首、主翼上面にも機番を記入した。
細部はおそらく米軍仕様と同じセオリーと思われる。すなわち、脚回りやカウル内側は全てスカイとなる(ホイル外側は銀)。カラー写真の印象には合っている。翼折り畳み部断面はシーグレイか。プロペラスピナとハブを黒く塗った機体が多い。 ラウンデルもデュポンの近似色で塗装され、主翼上面は直径60インチ(赤は24インチ)で翼端から56インチ(短縮翼端でなく正規の位置か??)、下面は32インチ(白は16、赤は12)のCタイプで翼端から概ね82インチ。胴体は36インチのC1タイプ(青以下は主翼下面と同じ直径)で、sta. 186のパネルラインに前端が接する。フィンフラッシュは高さ24、幅18インチで白は幅2インチ。シリアルは高さ4インチ。 翼端は、短縮幅の違いによるバリエーションがある(後掲図面参照)。写真を見ていると、翼端を短縮していない機体もある模様。また、FAAだけの特徴として、コクピット内の一酸化炭素濃度を下げるためのエアインテイク/アウトレットが後部胴体にある(これも後掲図面参照)。
|
マスキングしてブルーを吹く。そう、インシグニアはシックスポジションなのだ。インレタ部のテープは糊を弱める。 |
マスクをはがす。羽布部には若干退色風味を加える。←もうちょい加えてもよかったか。 |
下面はこんな具合。ついでにプロペラも塗装。 |
さらにマスクしてウォークウェイを塗装。マスクしたままDSGのチッピングも加える。ちょいやり過ぎ。 |
|
マステで仮り止めして位置決め。 |
貼り付け終了。テンション上がるぜ。 |
|
次は-4の図面。不明点多し。苦戦中。胴体下面フェアリングの写真、絶賛募集中。
答え。実機のカバーは前後が2分割になっており、それぞれのヒンジは直線。カバー前後の接続部はスライドして重なる。この事実、意外と知られていない。ちなみに、ピアノヒンジが曲線になっているキットは多い。←ドーラの下側エンジンカウルとか。 |
矢印のところでカバーが二分割。前後のヒンジラインはそれぞれ直線。 |
この角度だとヒンジラインの直線と折れ曲がりが分かりやすい(直線が曲がって見えるのは広角レンズのせいかな)。 |
尾脚カバーは、矢印のところにスジボリを入れ「ヘ」の字に曲げる。接する胴体側も折れ曲がった直線に削る。 |
でもって、脚取り付け完了。しかし、何か違うような・・・(後述) |
目出度く自立。しかし、-1の実機写真と見比べると何か違う。何が違うのか??
|
バードケージ-1の主脚。有名なトライカラーの写真だ。タイヤと脚カバーの位置関係、オレオの長さに注目。 |
これも-1の主脚。駐機中もオレオ部分が長い。 |
-1Dの主脚。上と比べるとオレオが縮んでいるが、その上下部分は変更ないので、全体として脚が短くなる。 |
-1Dの主脚。オレオがほとんど見えない。トライカラーだが、翼パイロンの存在で初期の-1Dと分かる。 |
変更時期は、米海軍向け-1Dの当初から。以上出典はピクトリアル本。文献には単にオレオの改良とだけ書かれていて、脚長さの言及はないが、実機写真からオレオの改良で脚長さが変わったのは明らか。上の画像は脚部だけを切り取っているが、機体全体の姿を見ても、-1Dはどっしりとして、這いつくばっている感じ。一方、-1や-1Aは軽く伸びやか。これ、尾脚の長さだけのせいだと思ってたけど、違うんだね。 ちなみに、ネット写真で見る限り、タミヤ1/32は-1A以前の型式でも-1Dタイプの主脚になっている。-1や-1Aを作るときは、ぜひ修正していただきたい。駐機時に機首がツンと上がって、より「らしく」なるよ。←後日追記、もしかすると、脚柱全体の長さは-1A以前のものとなっているかも。もしそうなら、-1Dのときは、脚全体を縮めることとなる。F4U-5N製作記その3参照。 私の3dpの主脚は、-1Dの現存機のクローズアップ写真を見ながら作ったため、短い脚になってしまったワケだ。そして、単体では全く気付かず、翼に接着して脚カバーを取り付け、タイヤとの位置関係に違和感があって、初めて分かるという。ま、でも、気付けてヨカッタよ。 というわけで、設計を修正する。作業上は、オレオより下の脚柱やトルクリンクは途中まで別ボディにしているので、タイムラインを遡りそれらの配置を変えれば簡単に直る。あとはブレーキラインだが、これもスプライン曲線の途中の点を移動するだけ、ちょちょいのちょいだ。ファイルを修正して差し替え。元の脚も-1D以降に使えるから、そのまま残しておく。 |
従前の設計。これはこれで-1Dに使える。 |
設計を修正したもの。オレオを1/72で1mm延長。-1と-1Aがこのタイプ。 |
|
主翼付け根のハゲチョロを面相筆で描き込む。その他、アクセスパネルのエッジやコクピットのフチなどにもチッピング。 |
コクピットにシートを接着。フチには伸ばしランナーでレールらしきものを再現。プラモ然とした厚みが誤魔化せ、簡単で効果大。 |
米軍機で6か所のインシグニアは珍しいので、これにしたかったのだ。で、写真の情報に基づきインレタを作って貼り付ける。主翼の機番は、参考にした写真では不鮮明で、通常のセオリーどおり前方を上にしたところ、後で鮮明な写真が出てきて天地逆が判明(8と2って似てるのよ)。チキショー。インレタの予備はなく、追加発注して貼り換える。間違えたインレタは、先端のカーブした平刀で削ぐように切り落とす。 |
上下が違っている機番。 |
修正後。ウェザリングも少しだけ追加。ハゲチョロの周囲を暗色で汚すと効果的。 |
Stanley Winfield "Swede" Vejtasa大尉 について。1914年生まれ。1937年海軍入隊、1939年空母ヨークタウン(CV-5)のVS-5に所属しSBDドーントレスのパイロットとなる。珊瑚海海戦では3機の零戦を撃墜した。1942年5月、戦闘機パイロットに転身して空母エンタープライズ(CV-6)のVF-10に所属しF4F-4に搭乗した。1942年10月の南太平洋海戦(サンタ・クルーズ諸島海戦)では、九九艦爆2機、九七艦攻5機の撃墜を記録した(後の研究では艦攻は2機とされる)。1943年5月に飛行隊を離れ、本国で教官となって、終戦を迎えた。総撃墜記録は10.25機。出典はWikiなど。Vejtasa姓はチェコ系のようで、発音はヴェジタサ。 ここからは私の推測。おそらく、機体は陸上基地の航空隊からの借り物。なぜなら退色と汚れが著しいから。一方、パイロットは空母の離着艦に慣れた空母部隊のベテランが任命された。だからワイルドキャット隊エースのヴェジタサ大尉なのだね。では、どこの部隊の機体だろうか? 機番の記入位置などの特徴がズバリ合致する部隊は手持ち写真にはないなあ。近いのはVMF-124、213、221あたりか。
|
前述のとおり、当機は着艦フック「あり」。0.6mm真鍮線とキットパーツを加工して作る。 |
Mk8ガンサイトは3dp。0.2mm透明プラバンをメタルプライマーで接着する。 |
|
キャノピはオープンデフォ。閉じると若干すき間あり。ガソリンの流れた跡は色鉛筆で。 |
ということで、ほぼ完成。最近流行りの、ちょい濃いめのウェザリングだ。もっとも、パネルライン沿いのシェーディング(←それも画一的でクドいやつ)は、流行り過ぎて食傷気味。これはもうそろそろ卒業したいな。
機首が伸びて、下顎の張った-4もすこぶるカッコイイが、残念なことにキットには全く恵まれていない。ここらで拙図面を元にシャキッとした新製品が出てもいい頃だ。キャノピが高くなった-4Bなんてサイコーだ。 |
XF4Uの鼻筋ラインは、カウル先端から風防まで一直線。-1になると、カウル後端で折れ曲がる。これは、カウルのアウトラインは変わらずにコクピットが高くなったから。-4になると、カウル先端から防火壁まで一直線で、防火壁でわずかに折れ曲がる。これは、防火壁以降は変わらずカウル先端が前進し、カウルとアクセサリカウルが改設計となったため。
|
コンター図を-1と並べてみよう。キャノピは前期後期両方を記載しているので、ちょい見辛いかも。 さらに、いくつかの断面を-1Aと重ねてみよう。-1Aは黒線で示す。キャノピは後期タイプ。カウルに関しては、同じstaではなく、それぞれスピニング後端、カウルフラップ後端で重ねている。-1Aの風防(細い黒線)と比べると、-4がかなり横に膨らんでいることが分かる。
図面シリーズ。次はF2Gだ。
|
後期に見られるホイル。スポークにある突起が相違点。 |
延長された後期タイプの尾脚。 |
|
シーグレイはハンターで使ったダークシーグレイ。Mrペタリでマスキングして、オリーブドラブにはRLM71のビン生。 |
マスクを剥がして、タッチアップ、シェーディング。 |
下面は、自作スカイに白を3割程度加える。FAAは外翼下面も下面色だ。 |
ラウンデル、フィンフラッシュ終了。エアブラシでウェザリングを追加するため、マーキングをマスク。 |
ということで、あっという間に出来上がり。主翼上面ラウンデルは手描きで、あえてダルブルーとダルレッドは使わない。青は自作シーブルー+若干の白。赤は隼で使った日の丸用。胴体と下面のラウンデル、フィンフラッシュは手持ちデカールで、赤のみ日の丸赤を筆塗りタッチアップ。シリアルと機番「E」はフィクション。これらはインレタ。 古ーいスーパースケールのデカールを使ったら、クリア吹きでぶつぶつができる。翌日そのままクリアを厚吹きして研いだら、なんとか平滑になってくれる。お遊びモードなので、普段やらないキツめのウェザリング。チッピングは色鉛筆。素組みだからアンテナ線はナシなのじゃ。さてさて、デュポン仕様ナンチャッテFAA迷彩の雰囲気が出せたかどうだか。 |
モヤモヤムラムラをエアブラシで吹き重ねる。これが楽しい。画像だと遠近法マジックで、外形の欠点が隠される。 |
改めて、タミヤコルセアの気になる点。
やっぱ、そろそろリニューアルだね。エデュがタミ32を縮小コピーしてくれればいいけど。←同社はこれが得意だからね。スピ9とか。ああでも、クドいモールドになるんだろうなあ。それは嫌だなあ。
他の米機では、ワイルドキャット、ヘルキャット、ベアキャットの三姉妹は両方(両側に手掛け&ステップがある)。陸軍機は基本的に左だね(P-38は後ろってか?)。また、イギリス(スピットのドアは左、ハリケンのステップは左)、ドイツ(メッサーのキャノピは右開き、フォッケのステップは左)、日本も左(零戦、疾風は左にステップ)。ジェット時代になっても基本は左だ。 一方、タイフーン&テンペストは右から搭乗する。これは、最初のカードアタイプが理由かと。つまり英国車は右ハンドルで、だから右から乗る(P-39はアメ車だから左か?)。その流れでテンペストまで来るんだけど、シーフュリーになって、なぜか左に変更される。あるいは、ハリアーも右からだ。これは第一世代も第二世代も同じ。この理由は分からん。やっぱ英国車の伝統か?? 他に右乗りってあるのかな? ヘソ曲がりなフランスは右とか?(←調べてない)。 情報求む。 静岡で追加情報。F-104が右乗りだ。キャノピが左に開く。作ったのに忘れてたよ。でも理由は何だろう? それと、フランス機は右乗りが多いらしい。←相変わらず調べてない。しかし、ネタで書いただけなのに、まさか本当とは。恐るべし。
製作開始時点では、カウルと翼前縁だけ直してサラッとやるつもりが、例によって途中でヒートアップ。試作型大改造と完全素組みのスピンオフまであって、結果的にかなりカロリー高めとなる。まあしかし、1/72にこってり手を入れるのって楽しいな。1/48だと疲れちゃうんだけど、こっちだと気楽なのよ。 |
個人的にコルセアのベストアングル。塩焼けしたブルーグレイの表現も、自分的には割と満足。1943年3月、Swede Vejtasa大尉、空母エンタープライズ(CV-6) |
このアングルは、武骨なバードケージの魅力たっぷり。オレオが延びて、機首のツンと上がった感じがたまらん。カウル内側のリブが上手く写って嬉しいぞ。 |
そして、コルセアは何といってもフラップダウンでしょ。3DPデータを活用くだされ。 |
当ページお約束のアングル。3DPのタイヤとホイルが効果的である。主翼前縁のジンクロは、ちょいやり過ぎたかも。 |
チラ見えの計器盤とMk8ガンサイト。←ライティングが惜しい・・ 外翼フラップやラダーのインレタによるリブ表現は、辛うじて見えるか見えないかという奥ゆかしさ。 |
後ろ姿も美しい。しかし、折角の尾脚が陰で写っとらんぞ。 |
これにてバードケージ終了。コルセアシリーズは、まだ引っ張る。
|
F4U-1 フラップ ●DL [3/13 更新] F4U-1、-1A 主脚 ●DL [4/24 更新] |
ダブルワスプR-2800-32W ●DL [11/6更新] F4U-5N レドーム ●DL [11/6更新] F4U-5N Mk.20照準器 ●DL [12/19更新] 1/32主車輪(縦溝) ●DL [3/19 更新] 1/32主車輪(ダイヤモンド) ●DL [3/19 更新] 1/32主車輪(スムーズ) ●DL [3/19 更新] 1/32主車輪(ラダー) ●DL [3/19 更新] |
当サイトの図面、3Dデータ、インレタ用版下などは、商業利用、個人利用にかかわらず、基本的に誰でも自由に無償で使用可能である。 ただし、商業利用の場合は、必ず当方までその旨お知らせいただきたい。また、3Dデータについては、当方の許可なく他のサイトに投稿することを禁じる。 Drawings, 3D data and other materials on this site can basically be freely used by anyone regardless of commercial use or personal use. However, please be sure to let me know in the case of commercial use. And it is prohibited to post my 3D data on this site to other sites without permission. Copyrights are owned by Jumpei Temma. |
|
|
1 | 世界の傑作機 スペシャルエディション vol.5 ヴォート F4U コルセア | 文林堂 |
2 | 新版 世界の傑作機 No.88 ヴォート F4U コルセア | 文林堂 |
3 | 旧版 世界の傑作機 No.5 1967年8月 コルセア | 文林堂 |
4 | 旧版 世界の傑作機 No.104 1978年12月 F4U コルセア | 文林堂 |
5 | 航空ファン別冊 エアコンバット No.1,9,20 | 文林堂 |
6 | エアロ・ディテール25 ヴォートF4Uコルセア | 大日本絵画 |
7-1 | 軍用機メカ・シリーズ9 F6Fヘルキャット/F4Uコルセア | 光人社 |
7-2 | コルセア KD431 文化財としての航空機修復 | オフィスHANS |
8 | F4U Corsair In Action Aircraft No.29 | Squadron/Signal Publications |
9-1 | F4U Corsair In Action Aircraft No.145 | Squadron/Signal Publications |
9-2 | Walk Around 65 F4U Corsair | Squadron/Signal Publications |
10 | D&S 55 Vought F4U Corsair 1 | Squadron/Signal Publications |
11 | D&S 56 Vought F4U Corsair 2 | Squadron/Signal Publications |
12 | 6503 Fighting Colors F4U Corsair | Squadron/Signal Publications |
13 | 6048 USN & USMC over Korea 1950-53 | Squadron/Signal Publications |
14 | 6059 Golden Wings 1941-1945: USN USMC Aircraft of World War II | Squadron/Signal Publications |
15 | 6083 Night Wings: USMC Night Fighters, 1942-1953 | Squadron/Signal Publications |
16 | 6085 Fleet Air Arm: British Carrier Aviation 1939-1945 | Squadron/Signal Publications |
17 | 6086 Flight Deck: US Navy Carrier Operations 1940-45 | Squadron/Signal Publications |
18 | 6087 US Navy Aircraft Camouflage & Markings 1940-1945 | Squadron/Signal Publications |
19 | 6156 Navy Air Colors vol.1 1911-1945 | Squadron/Signal Publications |
20 | 6157 Navy Air Colors vol.2 1945-85 | Squadron/Signal Publications |
21 | 6160 USN Aircraft Carrier Air Units Vol 1 1946-1956 | Squadron/Signal Publications |
22 | 6173 Fighter Squadron Fourteen "Tophatters" | Squadron/Signal Publications |
23 | 6177 Marine Fighting Squadron One-Twenty-One (VMF-121) | Squadron/Signal Publications |
24 | 6204 U.S.Navy Carrier Fighters of World War II | Squadron/Signal Publications |
25 | Aircraft of the Aces 8 Corsair Aces of World War 2 | Osprey Publishing |
26 | Aircraft of the Aces 84 American Nightfighter Aces of World War 2 | Osprey Publishing |
27 | Aircraft of the Aces 109 American Aces Against the Kamikaze | Osprey Publishing |
28 | Combat Aircraft 78 F4U Corsair Units of the Korean War | Osprey Publishing |
29 | Duel 73 F4U Corsair vs Ki-84 "Frank": Pacific Theater 1945 | Osprey Publishing |
30 | Duel 119 F4U Corsair vs A6M Zero-sen: Rabaul and the Solomons 1943-44 | Osprey Publishing |
31 | Air Vanguard 17 Vought F4U Corsair | Osprey Publishing |
32 | Aircam Aviation Series 23 Vought F4U1-7 Corsair | Osprey Publishing |
33 | Aircraft Pictorial 7 F4U-1 Corsair vol.1 | Classic Warships Publishing |
34 | Aircraft Pictorial 8 F4U-1 Corsair vol.2 | Classic Warships Publishing |
35 | Warpaint 70 Vought F4U Corsair | Hall Park Books |
36 | Warbird Tech 4 Vought F4U Corsair | Specialty Press |
37 | RacePlane Tech 2 Round Engine Racers - Bearcats Corsairs | Specialty Press |
38 | MDF 18 The Vought F4U Corsair | SAM Publications |
39 | Les AILES de GLOIRE 12 Corsair F4U-7 & AU-1 | Editions d'Along |
40 | Vought F4U Corsair | Crowood |
41 | Monografie 9 Vought F4U Corsair | Kagero |
42 | Monografie 26 F4U Corsair v.II | Kagero |
43 | Bitwy Lotnicze 9 Corsair over Rabaul | Kagero |
44 | Miniatury Lotnicze 24 VF-17 "Jolly Rogers" | Kagero |
45 | Monografie Lotnicze 11 F4U Corsair | Aj-Press |
46 | Death Rattlers: Marine Squadron VMF-323 Over Okinawa | Schiffer |
47 | Britain's Fleet Air Arm In World War II | Schiffer |
48 | Warbird History F4U Corsair | Motorbooks International |
59 | Carrier Air War In Original WWII Color | Motorbooks International |
50 | WWII WAR EAGLES: Global Air War in ORIGINAL COLOR | Widewing Publications |
51 | WWII PACIFIC WAR EAGLES: China/Pacific Aerial Conflict in ORIGINAL COLOR | Widewing Publications |
52 | Black Sheep: The Life of Pappy Boyington | Naval Institute Press |
53 | Interior Colours of US Aircraft Part-3 | IPMS Stockholm |
54 | Pilot's Handbook F4U-1 | Vought-Sikorsky Aircraft |
55 | Erection and Maintenance Instructions model F4U-1, FG-1, F3A-1 | Vought-Sikorsky Aircraft |
|