F6F-5ヘルキャット製作記 その3

2011.5.20初出

前ページ 次ページ





 主翼組み立て その2 




■ 主脚収容部 9/6追加

 コクピット、エンジンに引き続き、ディテール御三家のひとつ、主脚収容部の工作を進める。

 翼可動にしたためレジンパーツは使えず、フル・スクラッチとなる。ここは翼折り畳み時にもよく見えるので、しっかり工作したいところだが・・・ @本機は脚庫の真ん中を翼分割ラインが走り、フラップと脚庫の取り合いも複雑。Aその上、主翼可動を優先したため連結金具の位置が多少ズレている。Bさらにキットの開口部形状や翼分割ラインがビミョーに実機と違う(←予想どおり)。C脚庫天井は本来ジュラルミン板1枚だが、模型では強度の都合上から薄く出来ない。D脚庫内部のディテールが翼可動を妨げない必要がある。以上の理由により、正確に実機を再現するのは”無理”。雰囲気のみの再現とならざるを得ない。

 まず目立つ箱形の構造材を工作するが、実機写真イメージどおりの大きさ、位置にすると可動時に当たる。これは翼上面パーツの厚みや、分割ラインのズレが原因。そこで干渉しないギリギリの大きさ、位置を慎重に決める。脚庫の天井にあたる翼上面パーツは、薄くできないが、フチのみは薄くしたい。苦肉の策で、断面を階段状に削る。



アイリスのレジン脚庫。翼折り畳みを考慮していないから箱の大きさなどが違う。

まず、箱を0.3mmプラバンで工作。

側壁や天井のリブをプラバンなどで追加して、内部工作終了。いろいろな理由で実機と異なる部分があるが、この際無視。

翼下面パーツを取り付けるとこんな状態となる。フラップの前端部が脚収容部からよく見える。


 ところで、この複雑な折れ線をしている主翼分割ラインだが、実際に動かしてみると、それぞれの形にはそれぞれの必然性があることがよくわかる。



赤矢印部分は、なぜこのような形に折れ曲がるのか。緑矢印のカットの必然性は如何に?

赤矢印は、外翼フラップの前端部をクリアするためにあるのだね。

このとおり、ギリギリにクリアする。なお、穴あきの白いプラバンはフラップの一部ではなく、翼本体と一体になる。

箱とそこから伸びる梁の部分もクリアランスがギリギリ。


完全に折り畳んだ状態。緑丸部分の隙間に注目。

下側から見ると、この分割形状は主桁をクリアするためのものであることが分かる。



■ カッティング・マシン

 III号戦車の項に書いたが、家庭用カッティング・マシンを購入。詳しくはそちらのページを参照願う。



試し切りの結果。



■ 主翼接着 9/21追加

 脚収容部ができたので、主翼上下パーツを接着する。まず、外翼の上下を接着してから内翼上面とピンでつなぎ、内翼下面を接着するという手順。内翼は最大厚さ一定とするため、前縁にプラバンのスペーサをかませ、外翼との接合部で0.5mm程厚さを増す。外翼の翼厚もそれに合わせスペーサを入れる。


■ 下面ドアパネル

 主脚収容部の外側には、翼折り畳み時に下側に開く小さいドアパネルがある。このドアは、外翼下面の外板が折り畳み時に内翼と干渉するため必要であり、同じ畳み方をするF4Fやアヴェンジャーにも存在する。困ったことに、F6Fでは脚収容部の位置の関係で、このドアの基部となる固定部分が細く、そのため工作の難易度が高くなる。





 最初に、ヒンジ部の簡単な設計図を描く。上のイメージ図でオレンジ色がドア、グレイは固定部分、ヒンジは青の真鍮パイプと緑の真鍮線の組み合わせ。真鍮線はそのままドアの取り付けステーになる。この種のヒンジドアでは、点AがA'に、BがB'に動くとき、線分AA'の垂直二等分線と線分BB'の垂直二等分線の交点がヒンジのピボット軸となる(A、Bは任意の点でよい)。これを覚えておくと作図が楽だ。工作は以下画像で。



0.7mm真鍮パイプを0.2mm厚の真鍮板にハンダづけ。そこに0.5mm真鍮線を通す。ドアは0.5mmプラバン。

固定部分は前後の2箇所で内翼に固定する。力のかかる部分だが、接着面積が少ない。考証の正確度を犠牲にしても強度を優先させる。

折りたたんだ外翼とのクリアがぎりぎりで、ピボットの位置やら真鍮線の形状やら、調整がシビア。3回くらい作り直す。

別角度で。外翼下面との隙間がほとんどない。ヒンジそのものも薄く(上図緑の湾曲を小さく)する必要があるが、薄すぎると十分に開かない。


 補足する。組み立て手順は、まず前後の真鍮パイプを一直線に並ぶように注意してプラパーツに接着する(主翼下面は湾曲しているので、そのままでは一直線にならない)。次に曲げた真鍮線を通し、ドアと固定部分をぴったり密着するようにテープで仮止めし、そのあと真鍮線を瞬間で接着。誤差はこの接着部の隙間に逃がす。こうすることで、閉じた時の精度と、ヒンジの接着強度を確保する。

 また、ドアも固定部も平面でなく湾曲しているので、それを考慮したヒンジの位置、形状でないと、ちゃんと開閉しない。即ち、開いたときドアと固定部との隙間が必要で、そのためにはヒンジのピボットがかなり内側(固定部寄り)となる。さらに、イメージ図でわかるように、ドアの内側は斜めにカットしておかないと固定部に干渉して、ドアが開かない。

 さて、このドアの内側には穴あき板の内張りがある。今回、性能試験を兼ねて、クラフトロボで切ってみる。結果、0.14mm厚のプラバンなら十分にカット可能だ。ただし、データ作って、ロボをセッティングして、カットという手順を考えると、この程度なら手作業で穴開けした方が早いかも。



クラフトロボで切った状態。ロボ操作方法の追加情報あり。詳細は三号戦車の項を参照のこと。

0.14mmでは薄いので2枚重ねとする。0.5mmプラバンの足をつけて(画像では見えない)ドアに接着。

ドア表側には0.2mmプラバンを重ね貼り。固定部内側にも穴あき板のディテール追加。

閉じた状態。固定部は外翼との干渉を避ける必要があり、やむを得ず若干内側寄りにずらして接着する。


 閉じた状態でのドアの固定方法が難問。いくつか方式は考えているのだが、とりあえずヒンジ部のパイプと棒の摩擦でもっている(要するに動きが渋い)ので未対策。何度も遊んでいると動きがスムーズになって、重力で落ちてくるかも。そのときは対策を考えないと・・・





 スジボリ&リベット 




■ その前に 10/5追加

 この1ヶ月で、脚収容部と可動ドアしか進んでいない。戦車で遊びすぎたかな。こっち少々ダレてきたので、気合いを入れ直して進めよう。

 スジボリに先立ち、主翼と胴体の取り合いを調整する。



主翼左右はカーボン材で繋ぐ。主翼側の受けは作ってある。

応力を一手に引き受けるので、緩み、歪みのない、しっかりした構造にする。


 以前に作っておいた胴体下部パーツと主翼との接合部を調整する。胴体の高さを胴体側面図とチェックし、正しい高さにする。図面は信用しない主義だが、自分の描いた図面は別だ(←アタリマエ)。主翼との接合部を擦り合わせ、続いて外形ラインを削り出す。胴体下面ラインのビミョーな垂れ下がり感が、側面形の印象を決める重要なポイントだ。この段階で胴体下半の外形ラインをかちっと決め、スジボリ&リベット後の接着時の摺り合わせを最小にする腹づもり。



胴体下部は、プラバンの受けを作って仮り固定する。後方側は、エポパテを詰め翌日パカッと外す。これでガタつきなし。

その前方の胴体下部は、このように1.2mmプラバンを介して固定。

胴体下面のラインは翼主桁付近が最下点で、そこから尾部に向かってスッと切れ上がっていくイメージ。

主翼と合わせてみる。まだ接着しない。なお、画像では既に胴体の一部はスジボリ済み。


 引き続き、胴体のスジボリ。


■ 翔バナイカイ展示会 10/11追加

 扉ページで予告したとおり、10/9に翔バナイカイ展示会にお邪魔する。毎年レベルの高い作品が並び、また濃い話もできて、たっぷりと製作モチベパワーを充電。ヘル君も大勢の方に翼をいじってもらって満足のご様子。


■ 水平尾翼 

 風呂で体をどこから洗うか、人には決まった流儀があるように、リベットは水平尾翼から打つのが私の流儀。ということで水平尾翼に飛ぶ。

 キットは、翼端の薄さとか前縁の尖り具合とか雰囲気よく再現されており、重箱の隅をつつかなければ高得点がつけられる。ただ、外形を極めるならば翼断面形が合格点ではなく、実機は最大厚さが翼弦中央付近にあるところ、キットは30%翼弦の「いわゆる普通の翼型」になっている。

 ここは削って修正するが、キットのパーツが薄くて難儀する。前半の断面修正にはプラバン裏打ちが必須。また、後端を削ぐと透けてぺこぺこになる。仕方なく小穴をあけて瞬間を充填。胴体との合わせは、胴体断面形の修正により隙間ができる。プラバンを貼って修正するが、こうすることで、実機どおりの接合ラインの微妙なカーブが再現される。

 ところで、ヘルキャットの水平尾翼は左右同じものが使われているというのが定説になっているが、胴体との取り合いに関しては左右同じ(つまり上下同じカーブ)というのはありえない。これは実機写真をよ〜く観察すれば分かる。おそらく真実は、骨組み、エレベータは左右共通の部品で、外板のうち胴体との取り合い部分だけは左右別物なのだろう。



断面修正と胴体との合わせ調整が終了。赤線は通説のパネルライン。詳しくは次項で。

下面エレベータはスケスケ。



■ 水平尾翼の謎

 リベット打ちに備え、確認のために写真を眺めていたところ、新たな「謎」に遭遇。水平安定板のパネルラインは、従来の通説では縦(機軸)方向に3本あるのみだが、現存機の写真に、前縁に沿って横方向のパネルラインがはっきり見えるものがある。改めて手持ち画像をチェックすると、この横方向パネルラインが「あり」に見えるもの、「なし」に見えるもの両方がある。

 可能性として、@「なし」に見えるのは、たまたま画像でそう見えるだけで実際は全機「あり」、A「あり」と「なし」両方が存在、B「あり」はレストアor補修時に追加されたものでオリジナルは全機「なし」、などが考えられる。@ならスクープものの新発見だね。手持ち画像では「なし」と明言できるほどクリアなものはないし。Aだと、使い分け(型式?、製造時期?、工場?)などさらなる疑問が。Bが一番ありそうかな。真相は不明。どなたかご存じ??



頂き物3型の画像を見やすいように画像処理。反対側も同様にラインがあるので、片面だけ「あり」説はない。

これも同じようにライン「あり」に見えるね。

「なし」に見える例。でも肝心なところがハイライトで光ってるし。

これも「なし」に見える。前縁に平行な線は垂直尾翼前縁の映り込みと思われる。



■ 続、水平尾翼 11/3追加

 前回提示の謎、なかなか情報なく依然真相は不明。当時のマニュアルなどを見ると、パネルライン部に桁らしきものは描かれてなく、少なくとも量産が始まった段階(=マニュアル作成段階)ではパネルラインなし。それがある時点で「あり」になったか、補修orレストアでの追加か? 胴体ストリンガーもある時期から増えているので、それと関連ありか? ということで、作品は定説どおりパネルラインなしとする。今回更新、ネタに乏しいので水平安定板とエレベータのSt.ナンバーを掲載しておく。



水平尾翼リベット終了。プラパーツの薄さに悩まされる。



■ 胴体リベット

 胴体スジボリ&リベットが概ね完了。考証面のチェックは図面作成時に済んでおり、あとはその図面を信じて作業するだけ。考えなくていいので楽。ヘルキャットは、翼面(垂直尾翼も含む)及び胴体の前端から風防後端付近のパネルラインまでが沈頭リベット、それより後方の胴体は凸リベットである。模型も凸にしたいところだが、技術、気力ともに無く普通にタマグリ。せめてもの違い分けに、沈頭リベは#0、凸リベは#1とする。胴体凸リベは、厳密にはフレームとストリンガーで大きさとピッチが違うが、そこはスルー。



ストリンガーの間隔は均等ではない。各ストリンガーが直線になるように気をつける。

クローズアップ。胴体フレームのスジボリに沿って片側だけリベットを打つと、パネルの段差があるような気がしてこない??



■ お知らせ

 11月4日より2週間ほど俗世を離れる。ネット不通環境のためメール応対等は復帰後となるので悪しからず。


■ 還俗 11/19追加

 ほぼ2週間ぶりに娑婆に還る。じつは泌尿器科の手術で入院してたのだ。術後3日もすると動き回れるようになり、他にやることがないので模型が進むこと。退院までに主翼のリベットとやり残しの胴体リベットがほぼ完了。


■ 主翼スジボリ&リベット

 キットは基本的に-3を再現しており、-5にするには着陸灯を埋め、一部パネルラインの変更が必要だ。また、キットは一部にミスがある。エルロン上面側のコードが下面と同じ長さになっているので1〜2mm狭くする。併せて翼端側の端部を1mmほど外側にずらすとよい。下面では、フラップ前方の細長い四角形のパネルの長さが足りない。胴体中心側へ5mmほど拡大する。以上、素組みの方もこれだけは直してあげよう。あと、フラップのリブも1本足りないが・・・

 パネルライン、リベットラインについては、主翼St.ナンバーや実機写真をチェックし立体に落とし込んでいくが、すべてがぴたっと収まる「絵」が描けない。最終的に写真のイメージを優先し、St.ナンバーを補助に使う。エアロディテールの図面は一部に間違いがあり、注意が必要。いろいろ調べた結果のパネルライン、リベットラインは画像をご覧いただきたいが、病院に持ち込んだ資料が限られていて、戻って資料を見返すと、一部のパネルラインやリベットラインにビミョーな誤差がある。残念。以下、留意点など。

  • パネルライン考証の拠り所は現存実機写真。これらを観察して、世間流布の図面にある一部のパネルラインは「なし」としているが、現存機と当時のオリジナルとが同じかどうかには確証がない。

  • 主桁フランジ部パネルラインは上面側において左右一直線とするが(キットや多くの図面もこうなっている)、確証なし。主桁後方の4本のリベットラインはこれに平行。なお、主桁ウェブが後傾しているために下面側フランジには後退角がつくことに注意。

  • 主桁前方のリブは、一部図面では前縁に直角となるよう折れ曲がるが確認できず。作品では主桁に直角とする。

  • 内翼のリベットラインは写真ではよく分からず、構造図などから推測。一部、未作業(長円アクセスパネル、ウォークウェイなど)。

  • 脚収容部上側は、裏側のリブの位置にリベットがくるが、作品では可動にするためリブ位置などがズレている。リベットは本来あるべき位置に打っているので、作品は表と裏の辻褄が合っていない状態。

  • 翼分割ラインはキットどおりにするが、これが間違い。中央部のクランクがないのが正。なお、キットの分割ライン位置、脚収容部位置自体も、St.ナンバー(によって示される構造部材位置)に微妙に整合しない。

  • 内翼部フラップは金属外皮でリベットがある。



エルロンのコードを短くする(スジ彫りを 1〜2mm後方=画面下方向へ移動)[赤]。スジ彫りを 1mm左側に移動[水色]。パネルラインはこのリブ上にあるようだ(-3も同様と思われる)[緑]。既存図面の多くはこの位置に横パネルライン「あり」となっているが、現存機では確認できない[黄]。給弾アクセスパネルのスジ彫りを 1mm前方へ移動[青]。リベットラインと干渉するので小さめに彫りなおす[紫]。この分割線のクランクは「なし」が正解[白]。翼端から2番目のリブのみ、この位置で折れ曲がり、そのままエルロン端部に至る[茶]。


細い長方形のアクセスパネルの内側端位置を変更[白→赤]。左舷の着陸灯は-3のみなので埋める[緑]。このパネルラインも-5の現存機では確認できない(-3では「あり」か?)[黄]。楕円形の小アクセスパネルを追加、また各楕円パネルの位置も微調整[青]。この四角アクセスパネルは左舷のみ[紫]。この穴(折り畳み時にピンで固定するため)は実物と位置がズレてる。作品は現物合わせのため仕方なく妥協[水色]。なお、上下面とも特記しない限り左右同じ。


 参考までに、キットオリジナルの画像も掲載。スジ彫りを見比べていただきたい。



上と比べるため、右翼を左右反転。



 このあたり、最終的に主尾翼の平面図を作成したので、そちらを参照いただきたい。製作記の一番最後に掲載している。(10/23追加)


■ 突然F-102

 リベットの息抜き(?)にペーパークラフト。『TSMCのホームページ』からダウンロードし、カラーレーザープリンタでケント紙に出力。これ、設計された方が飛行機と飛行機模型をよく解ってらっしゃるので、作ってて楽しい。紙でエリアルールの色気がちゃんと出てるのだ。オススメ。



オリジナルは1/72だが、持ち運び等を考え1/100で製作。



■ 続、主翼 12/3追加

 微速前進・・つうか、ほとんど足踏み。

 社会復帰後は、休業中に溜めた業務の処理に加え、繁忙期を迎えて模型が進まない。主翼分割ラインは、隙間が透けて見えるのが以前から気になっており、内翼側に細いフチをつける。裏から光りが透けないだけで、隙間がピッタリになったように見えてくれて、思いのほか効果大。そのほか、リベット&パネルラインのやり残し、エラーの溶きパテ修復などチマチマと。動翼の隙間を強調して、主翼分割部の隙間を目立たなくする魂胆で、エルロン、フラップの分割ラインをエッチングソーで彫り込んだり。← 一度失敗してプラバンで埋めて彫り直す要領の悪さ。



実機はこんな形状でなく、薄い板どうしが重なってるだけだが、1/48では再現不可能。

内翼部のリベットラインは一部推測。



■ ウォークウェイの謎

 キットや図面では当たり前のように主翼付け根にウォークウェイがある。現存機でも大抵「あり」だ(サイズまちまちだけどね)。ところが当時の記録写真では、どうも「なし」に見えるものが多数。「あり」はごく初期の-3のみのようだ。このあたり詳細不明。情報求む。

 と書いたところで情報を頂く。改めて調べてみると文献-19に-5でウォークウェイ「あり」の写真を発見。ついでにyoutube画像などご紹介。こういうのは直ぐに消えるので必要なら捕獲すべし。RealPlayerでDLできるぞ。(12/4追加)


■ SBSモデル

 ブダペストから小包が届く。開封するとSBSモデルの新作、1/48零戦コクピット・レジン・ディテール・セットが入っている。以前に考証協力したご縁で贈呈ということらしい。ありがたや。出来は素晴らしく、特に極薄のシートと98式照準器は絶品。タミヤキットもディテールは十分だが、シートと照準器だけでも購入する価値大だ。次に零戦を作るときには活用しよう。



二一型と三二型の二種類。一応ハセガワ用だがタミヤにも使えるはず。

座席と照準器が秀逸。


●SBSモデルのHP


■ パソコン解体 

 入院中に家のデスクトップがご臨終。おかげで資料用に持ち込んだノートPCを家族に奪われて、リベ&パネルの考証不十分になったのはさておき、ハードディスクのバックアップを取ってなく、資料画像や家族の写真やiPodデータが取り出せない。メーカーの診断ではマザーボード交換修理で5万円だが、保証期間が切れてる。仕方なくPCは買い換えるが、HDDは壊れてないようなので、データを何とか救出したいところだ・・・



ということで、分解して取り出した内蔵HDD。別売り2千円ちょいのUSB変換ケーブルをつないで、めでたく救出。引き続き外付けHDDとして活用。

ついでにパソコンを全部解体。燃えないゴミの日に・・(以下略)。液晶パネルも再生可能のようなので、そのうち試してみよう。



■ コクピット後方胴体内部 12/17追加

 相変わらず停滞中。

 コクピット後方の小窓から覗き見える胴体内部は、主翼と胴体を接着すると手が入らなくなるから、先に工作しておく。実機写真を見ると、小窓のすぐ後方にあるフレームが外から結構目立つ。その後ろ側は暗くてよく分からないが、構造図などを見ると真ん中に穴の空いた三角形の仕切り板がある。コクピット後方のバルクヘッドには、後方を見るための透明部がある。こんなんで本当に役に立つのか?てな狭さで、後期には撤去されたのも納得。←画像は後ほど。



コクピット後方は、それらしく工作。この区画は、ゴミ等が入らないよう最終的には密閉するつもり。

外からはこんな具合。どうせチラ見えなので、雰囲気だけ再現。



■ ウォーペイント購入

 富士重工の来年のカレンダーを某洋書店にてようやく購入。ついでに書棚を眺めていて、ウォーペイント本のヘルキャットを発見、即購入。恥ずかしながら出版されてるのを知らなかった〜。内容は、初見の写真多数。ぶっちぎれた胴体の後ろ側!から、小窓後方の穴あき三角板が見える、てな写真があったり。ウルグアイ海軍のヘルキャットなんて、初めて見たし。ということで、コアなファンにはお奨めの一冊だ。

 驚いたのは、添付の胴体平面図が、これまで出版されたどの図面とも異なり、胴体ラインが直線の折れ線だったり、カウル後端付近の幅がぐっと太かったり、と私の描いた図面にそっくり。もっとも、店主に聞くと半年前くらいの発売とのことで、時期からしても私の図面をパクったのではなさそう。よく見りゃ、リベット&パネルラインなどの細部で、私のリサーチと違うところも多々あり、ここからもパクリではないのが分かる。正面図もなんかヘンだし・・・(パクってくれればよかったのに)。


■ 胴体ファスナ

 胴体ファスナは#5たまぐり。数をかぞえて図面を描いているので、図面どおりに打つだけ。


■ 続、コクピット後方 12/26追加

 パイロット頭部後方のバルクヘッドを胴体に接着し、さらにコクピット床も接着。コクピット後方の胴体内部は、プラバンの床を作り(実機にはこんな床はないので念のため)ゴミ等が入らないよう密閉する。



コクピット後方バルクヘッドは、0.4mm透明プラバン。後方のぞき窓をスジボリして磨いてと手間がかかる。

裏側にはフレームを工作。

コクピット床の後方にプラバンの床を取り付ける。その後方のバルクヘッド(ダークグレイに塗ってある)とで、この区画が密閉される。

さらに、テープで隙間を塞ぐ。



■ UAMC不参加

 UAMCに参加予定だったが、どうしても避けられない行事とバッティングしてしまい、断腸の思いで参加断念。関係方面にはご迷惑をおかけして申し訳なし。


■ 主翼&胴体下面接着 12/29追加

 怒涛?の3日更新。

 ようやく主翼を胴体に接着。まずは左右の内翼をカーボンファイバーの桁にがっちり接着し、それを歪みに注意して胴体パーツに接着する。十分擦り合わせたつもりだったが、胴体との間に隙間が出来る。ヘタレやなあ。次に胴体下面。三角形のフェアリングは-3では「なし」-5では「あり」が写真で確認できるが、後方小窓付きの初期-5がどうなのかは確証なし。



左右の翼をつなぐ黒い部分がカーボンファイバー。プラバンでサンドイッチしている。ぐらつかぬよう、フラップ付近にも補助桁を入れる。

胴体下面には三角形のフェアリングをとりつける。

胴体下面を接着、隙間を埋めて整形、スジボリまで。

カウリングのファスナも#5たまぐりで。


 このあと接着部付近のリベットを打ったら、さあ次は風防&キャノピだ。







前ページ 次ページ





HOME