F−104C(ハセガワ1/48)製作記

2008.2.23 初出

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従前の製作記はこちら




 はじめに 




■ 意外な選択?!

 サンニーボルトがようやく完成、次のネタをあれこれ考える。いつもの米英レシプロ機の候補はいくつかあるけど、たまにはジェットもいいかな〜。マルヨンは前々からやりたくて準備してたし〜。どうせやるなら、空自の銀色「塗装」機ではなく、ピカピカのナチュラルメタルがいいな〜。最近、無塗装銀塗装(←ややこしい)テクの引き出しが増えて、今がやり時かな〜。ということで、銀塗装が続くけど、「未来」の銀塗装を目指してみよう!


■ 我が家の未来

 今回のテーマは、ずばり「未来」。つっても何のことかサッパリ分からないと思うが、これ欧米中心に一部のマニアが強く支持するフューチャー(Future)ワックスのこと。この米ジョンソン社製家庭用床ワックスは日本国内では流通してなく(同メーカーの類似品はある)、知人が米国から取り寄せたものを小分けしていただいた。感謝。

 これは水溶性の透明樹脂ワックスで、乾くと透明で強固な膜が形成される。透明度の低い塩ビ製クリアパーツを浸けるとか、仕上げのクリアがわりに使うのが一般的。その銀塗装への応用を研究中なわけ。まだ上手くいく自信はないが、もしダメでも、P-35で使ったハイブリ+スクラッチの保険があるしね。しかし、この臭い、何とかならんもんか。



我が家の未来。

左の拡大。ラベルに注目。Imported and bottled by OEC Manufacturing Co.Ltd.ってなところ。



■ 製作コンセプト

 いつもは形状マニア炸裂だが、前作でお疲れ気味。屋上に本物を載せてるメーカーの作だから、外形は完璧なハズ。そう信じて、塗装を楽しむ。ただしリベットは銀塗装の一部という認識だから、これは必然か。細部は最近買ったアイリスのレジンパーツにお任せ。うーん、いわゆるモケイ誌的王道モデリングってやつ?

 マーキングはエアロマスターデカールを使用の予定。ただしこれにはコーションデータ類が含まれてなく(AMDっていつもそうだ。何とかならんもんか。)捜索中。数件の模型店を当たったがデータ入りのシルク印刷デカールがまだ入手できず。ピンチ。どなたか適価でお譲りいただけると嬉しい。入手不可なら、またインレタ自作か?



アイリス製レジンパーツ。しめて3,622円ナリ。キットより高価。

その中身。脚収容部はいらないんだけど、揃って売ってるとつい買ってしまう。

ジェットノズル内側の表現が素晴らしい。

付属のエッチング。計器板はエッチングの限界で、どうしても平板な表現となってしまう。




 組み立て 




■ レジンパーツの仕込み

 レジンパーツは、ディティール、精度(合わせ)とも素晴らしい出来具合。もちろん、入念な削り合わせが肝要なのは言うまでもない。まず大きな湯口をカット。ノコギリ、ヤスリより、ニッパーと彫刻刀が早いし、有害な粉が出ない。ザクザクと切っていく。力を入れると割れそうな部分はモーターツールの回転ノコ。あと0.5mmまで迫ったら、#120サンペの出番。両面テープで定規に貼り、水をつけて削る。



前脚収容部は、キットの胴体下面パーツ、レジンパーツとも接合部を45度にカット。接着の際に胴体下面パーツを歪めないよう、細心の注意。

レジンパーツの収縮か、開口部より収容部の方が狭いが、脚ドアを付ければ目立たないかな。

削り過ぎてコクピット床に穴が開いたので、床を全部カット。

コクピット側壁は0.5mm厚まで削り込む。胴体パーツ側もコクピットの縁部をレジンパーツに合わせてカット。

計器板は、キットパーツを薄く削って貼り付ける。


 削り合わせが終了したら、色塗り。レジンパーツの下処理は、クレオスシンナーで洗ったのみ。まだ離型剤が残っているような気がするが・・・。プライマーは塗っていない。経年変化に耐えるか自信ないので、読者の皆さんにおすすめするものではない。

 シート、計器板は、胴体左右接着後でも取り付け可だが、ついでに塗っておく。コクピット内のグレイは適当に調合。ちと暗すぎか。ヘッドレストの赤はそのグレイを半分ほど混ぜて彩度を落とす。



コクピット内部の塗装が概ね終了。側壁は胴体パーツに接着しておく。床板はプラバンで新設。

メーター周囲を黒く塗り、ポンチで丸くくりぬいたデカールを貼る。マイクロ・ゾルでモールドに十分に馴染ませた後、メーターとレーダースコープにフューチャーを垂らす。

接着前に記念撮影。シートは未接着。

主脚収容部は位置固定のため、キットのバルクヘッドパーツを接着する。そのため、レジンパーツは一部を削り取る。



■ 航法灯

 各部の航法灯をクリアー材に置き換える。キットの不要パーツに、そのための部品があり、当初それを使うが、パーツの厚みのせいで裏からアルミ板を当てたときの光り方がイマイチ。結局パーツに付随する円筒部分を使用。接着後裏からクリア塗料で着色。インテイク横と燃料タンクは右青、左赤。後部胴体は上オレンジ、下無色。



航法灯の仕込み。内側からクリアー塗料を塗り、凹ませたアルミ板をマスキングテープで止めるという算段。



■ 胴体接着

 内蔵を詰め込んで、胴体左右を接着。瞬間接着剤を基本的に使用。後方固定キャノピ基部のパーツと胴体との合わせが悪く、瞬着をパテがわりに盛る。



とりあえず「一」の字。



■ 続、胴体 3/5追加

 2月半ばから急に仕事が忙しくなり、連日終電orタクシーに土日も呼び出し。ここ数日小康状態だが、3月いっぱい続きそうな悪寒。製作はペースダウンだが、暇を見て少しずつ進めよう。ページの更新は、深夜の待機時間が利用できる。

 さて、前回更新時は、胴体左右を貼り合わせたまでで、次にインテイクを接着する。マッハコーンの途中にある境界層吸い込み(?)のスリット端面を斜めにカット。インテイク内部をSFSで塗装。タービンブレードはパーツ化されてなく壁があるのみ。これは黒く塗って誤魔化す(上写真参照)。どうせ、インテイクの中はよく見えない。

 胴体後部や主翼に打たれた大味なリベット。このキット最大の欠点と言っていい。そのまま残してリベッティングと思ったが、埋めることにする。この日のために買っておいた黒瞬着。いよいよ使おうと開封すると、未使用なのにカチカチに固まっている(怒)。仕方なく、普通の瞬着を使う。スジ彫りを埋めないよう、爪楊枝で塗布。アクセスパネル等のファスナにあるリベットはそのまま残す。



インテイクパーツの合わせは良好。合わせ目近くのデリケートなスジ彫りが、サンディングで消えないように注意して接着&整形。

未使用なのに固まってて使えない黒瞬着。ゴルァ、ウェーブ、金返せ!


 主脚カバーの大きい方を胴体に接着。これは、地上状態では僅かに開いているのだが、知らずに胴体とツライチに接着し、わざわざ段差をプラバンで埋めたりして。後ではがして直さないと。初歩的知識の欠如でお恥ずかしい限り。



リベットを瞬着で埋める。スピードブレーキも閉じて瞬着で固め、凸凹モールドともどもサンディング。スジ彫りはエッチングノコでさらう。

脚カバーを間違えて接着。orz



■ 尾翼×2(?)

 F-104は主翼の代わりに尾翼が2つ付いている、と言いたくなる程小さな主翼。模型として手にとって見ると、その小ささは異様だ。旋回性能や安定性が相当犠牲にされているのだろう。逆に水平尾翼はアンバランスに大きい。主翼に起因する安定性不足を尾翼で補う思想か。後に続くジェット戦闘機は、翼が大きくなっているから、F-104は進化の途上の特異点と思える。

 ハセガワのキットは、前縁スラット、後縁エルロン&フラップが別パーツ。これは商品としては納得できるが、アップ状態で組みたい私には面倒でしかない。あえて希望をいえば、動翼一体で単純な上下分割(後縁はモデラー各自が薄くすればいいのだ)になったものと選択式にしてほしいな。ついでに一体型キャノピもね。CADで精度が良くなったが、摺り合わせが難しいパーツなので。逆に出来の悪いフィギュアなどは不要だ。

 そんな別パーツの各動翼は主翼本体と段差が生じる。瞬着で埋めてツライチに削るうち、エルロン前方のややこしいスジボリが消えてしまう。これは手彫り再生不可能だ。でも大丈夫。こんなときのために、キットは2つ買ってあるのダ。

 今度は上面パーツに各動翼を慎重に接着。特にエルロンが主翼上面より僅かに凸になるように、また翼断面が全体として凸レンズ形になるように注意する。裏から瞬着で固めてから、翼下面パーツを接着。上面優先で、下面側では1mm近い大きな段差が生じる。瞬着塗ってアルテコのプラ粉をふりかける。←これ、ちょっとしたパテがわりに大変便利。



主翼上面パーツに、スラット、エルロン、フラップを先に接着。矢印部にある櫛形のスジ彫りが厄介。

次に翼下面パーツを接着する。リベット打ちの圧力に耐えるため、裏の押しピン跡を瞬着パテで埋めておく。


 次に、翼一面のうざいリベットを埋める。胴体リベットはノーマル瞬着で埋めたが、前述の厄介なモールドを確実に残すためには不適。余分な瞬着を削る際に、スジ彫りまで削り落とす危険大だからだ。別の方法を考える必要がある。1回目の失敗主翼パーツでは、溶きパテ2度塗り。しかし、気泡のせいで全ての穴が確実に埋まらない。そこで、2つ目はポリパテをヘラで擦り込む。リベット打ちに耐えるか、打ってみないとわからないが、とりあえず穴は埋まる。



左上面、右下面。リベットはポリパテで埋める。物理的に穴に擦り込むのがポイント。これで、確実に埋まる。動翼下面に瞬着+プラ粉を盛る。

翌日サンディング。削りすぎてスジ彫りが消えないように注意する。



■ 再び胴体

 重箱の隅。キャノピ直後のスジ彫りにミスを発見。これ、コクピット後方上部の部品分割ラインとなっているパネルラインである。せっかくなので、直してやろう。胴体下面も現存機と比較すると若干の差異がある。ここは目立たないので、とりあえず無視。



黄色がキット。赤が正しいライン。

修正前の状態。パーツ分割ラインが分かるかな?


 ここまでの作業で消えたスジ彫りを再生。合わせて全体のスジ彫りを深くさらう。当HPで何度も述べているが、こういう場合にはエッチングノコが一番。Pカッターでスジ彫りが上手く出来ないとお嘆きの諸兄も多かろうが、この道具は原理的に上手に彫れないシロモノだから、アタリマエ。Pカッター使う限りウマくなれないよ(一部の達人は神業の持ち主。一般人は真似しちゃいかんのだ)。

 エッチングノコが使えない点検ハッチなどの小さいR部は、ケガキ針を併用する。ここで、コツを紹介しよう。ケガキ針でスジ彫りをなぞる時は、左手の親指を針先に当て、動きをコントロールする。両手で彫る感覚だ。これでフリーハンドでも脱線がかなり防げるぞ。



スジ彫りはエッチングノコ。え?まだPカッター使ってるの? モデラーズのハイテク・マスキングテープをガイド。

間違えて接着した主脚カバーを撤去。キットが2つあるから撤去したカバーを再利用する必要はなく、バキバキとむしり取る。



■ フューチャーインフォメーション 3/13追加

 とりあえず、未来情報を追加。海外サイトの抄訳は、表製作記でリンクしていたもの。とくに(1)は詳細な記述。(2)の失敗情報も有益。BBSは表からリンクのものと同じ。近日記述追加予定。

未来のBBS過去ログ

海外サイト抄訳(1)

海外サイト抄訳(2)


■ リベット 3/21追加

 まず、どんなリベットにするか、決めないといけない。針か「球ぐり」か? 後者なら何番か? そこで、不要胴体パーツに#1と#0の球ぐりを打って実験。細い胴体に#1は過大かと思ったが、いざ打ってみるとオリジナルリベットの大きさのせいか、#1でも違和感を感じない。#0は小さい分だけ単位長さ当たりの個数が増え、打つのが大変。ということで#1に決定。

 一方、ファスナ部には#3を使用。ただし部分的に#3が大きすぎてツライ箇所には#2も使う。後部胴体など、パネル面のリベットはキットのリベットを瞬着で埋めてから、同じ位置に打つ。ファスナ部は、キットのリベットを残したまま上から球ぐり。垂直尾翼は、#2を多用。

 今回、ガイドにはモデラーズのハイテク・マスキングテープを多用する。細い胴体=面の曲率が小さいため、これまでのプラバン定規ではうまく面に追従しないのだ。一方、モデラーズのテープは柔らかく伸縮性があるため面によく馴染む。ところが、モデル表面に付着した手の脂で、テープの粘着力がすぐに低下する。貴重なテープが勿体ないので、まずセロテープを貼ってからハイテク・マスキングテープを貼り、粘着力が低下すればセロテープを取り換える。これは使える。←貧乏性なヤツ。



不要パーツで実験。左#1、右#0。タミヤウェザリングマスターで軽くスミ入れ。パネルライン沿いの巨大な凹穴はキットオリジナルのリベット。



■ ハセガワのアウトライン

 モノグラムやエッシーの完成写真と見比べると、胴体の曲線の捉え方はハセガワが優るという気がする。インテイクから胴体背中、腰に至るラインは、結構色気のある艶っぽい曲線(←参考写真@Aで胴体上面を前後に走るパネルラインに注目)をしてるのだけど、その表現はハセガワが一番かな。意外とモノは素っ気ないライン。


■ 続、リベット 3/24追加

 胴体リベットが概ね終了。これからリベットを打とうという酔狂なモデラーの参考になるやも知れぬと、図面がわりに掲載する。F-104は基本的に横断方向のフレームを密に配している。前後方向のストリンガーはパネルラインの位置にあり、パネル面には前後方向のリベットがほとんど見られない。フレームの本数、配置は写真を読み取り、ほぼ忠実に再現したつもり。



まず、胴体前方。コクピット付近の一部の小アクセスパネルとリベットラインが喧嘩するが、フレームのピッチを優先したため、本来フレームの間にあるべきハッチがフレーム位置に重なってしまう。


 胴体中央付近の3つ並んだ角丸四角のアクセスパネルが、1つのアクセントだが、このパネル前後のフレームは、主翼の桁が剛結される構造的に重要なもので、ここはリベットがダブルとなっている。実物の内部構造を、模型として読み取れる部分であるので、忠実に再現したい。



胴体後方。スジボリ忘れ(オレンジの航法灯の前方など数カ所)があり、このあと追加作業。


 バルカン砲口周囲のパネルは外板が応力外皮構造部材となっている。したがって、胴体フレーム位置にリベットがある。その後方は点検パネルで、パネル全体が取り外せるようになっている。したがってパネルは構造応力を受け持たず、パネル周囲にあるのはファスナであってリベットではない。点検パネルそのものが風圧に耐えるように内部には骨組みがあり、パネルにリベット止めされているはずだが、リベットの直径が小さいのか、写真ではその存在がわからない。操縦席下面のパネルは、下方射出座席の名残で構造的に点検パネルと同様かな?と考え、リベットなしとする。



機首下面。バルカン砲周囲の浮き出しパネルも削ってツライチに。

胴体中央部分のアップ。胴体頂上部分のリベットラインが手持ち資料からは判別できず。


 実機写真を見ると、垂直尾翼では胴体リベットと較べて大きく目立つリベットが多用されている。ダブルのところをダブルにするのも含め、自己満足気味に忠実再現する。



私はこの形の垂直尾翼が好き。一部の小アクセスハッチなどが残っており、この後作業。

クローズアップ。赤は目立つリベットで#2、青は点検パネルのファスナで#3、黄色は目立たないリベットで#1。


 しかし、リベット打ち終わって思うのだが、マルヨンってエンジン周囲を除くとリベット感の少ない機体なんだよね。だから、全身びっしりリベットって、なんか少々違和感。←苦労したのに・・・。


■ 続、胴体 4/10追加

 最後に残った胴体下面にリベット。尾部のスジボリ忘れの追加など。これで、ようやく主翼接着が可となる。なお、胴体の前後方向のリベットについては、実機でパネルライン沿いにあるものも、作品ではスッキリ見せるために省略している。



キットの浮き出しモールドは、塗装時の磨きの都合で大部分を削り落としたが、ここだけは実機でも段差があり、0.14mmプラペーパーを貼る。

主脚後方のリベットはこんな感じ。斜めのラインがポイントか。

エンジン周辺は、キットオリジナルのリベットラインが正確なので、それをトレース。排気口直後の天井部分の凹みも瞬着パテで埋める。

忘れていたスジボリを追加。



■ 主翼接着

 キットは、胴体バルクヘッドの溝と主翼接着ベロの溝をかみ合わせることで、下反角が決まる設計となっている。この溝が少々緩いので、プラペーパーを貼って調整。胴体との合わせを上面優先としたことで、下面側に隙間段差が発生。瞬着パテで埋める。  



下面にできる隙間を瞬着パテで埋める。

ようやく「十」の字。



■ 主翼リベット

 写真の都合で話が前後するが、主翼接着の前にリベットを済ませる。キットのリベットラインは、桁の本数を含め、概ね正確なのだが、胴体との接合部分でミスがある。実機では、15本の細い翼桁が密に配されて翼の荷重を受ける。これらの桁は胴体との接合部近く(1/48で5mm程度)にあるリブに結合され、そのリブと胴体との間は5本の太くて短い桁でつながれている。

 一方、胴体はリベットの項で記述したリベットがダブルとなっている5個のフレームにそれぞれ主翼取り付け基部が結合されている。その5つの基部に翼の5本の桁が結合されるという構造。文章だとややこしいが、製作中のモデルのリベットラインを見ればすぐお分かり頂けると思う。キットのリベットラインは、この胴体=主翼の結合構造を反映していないので、この部分だけは正しく直す。

 後フラップのリベットラインは、キットが正しいことが確認できる。前フラップは写真では不明。ここはキットに従う。エルロンも写真から読み取れず、ここだけはフラップを参考に私のフィクション(←新版世傑の空自マルヨンにエルロンのリベットラインがよくわかる写真があるが、気付いたのは完成後)。



主翼取り付け基部にある5個の金具がわかる。この部分の外されたパネルは、構造強度を受け持たない。

WEB画像の明度とコントラストを加工。左舷主翼付け根付近のリベットラインがよく分かる。左が機首側で、後上方から撮影したもの。

左舷主翼下面。左が機首側、下が胴体、右側はフラップ。

右舷主翼のリベット。胴体付近のリベットラインを修正している。こちらは右上が機首方向になる。



■ さらに胴体頂部のリベット

 手持ち資料で、ここのリベットラインが不明と書いたが、その後丹念にWEB画像をチェックした結果、ほぼラインが判明。以下の画像もリベットが分かるように明度とコントラストを加工したもの。



胴体頂部のリベットラインがかすかに読み取れる。なお、これはS型なのでインテイク付近がC型とは異なる。

ついでに左舷胴体上部の主翼接合部付近。ダブルのリベットラインに注目。

左舷主翼上面と胴体。左が機首側。主翼の細かい桁に沿ったリベットラインが分かる。

で、作品では、このようにリベットを打つ。








次は、いよいよ「未来」へ挑戦する。

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